JPH03193750A - N―t―ブチルアクリルアミドの精製方法 - Google Patents

N―t―ブチルアクリルアミドの精製方法

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JPH03193750A
JPH03193750A JP33329189A JP33329189A JPH03193750A JP H03193750 A JPH03193750 A JP H03193750A JP 33329189 A JP33329189 A JP 33329189A JP 33329189 A JP33329189 A JP 33329189A JP H03193750 A JPH03193750 A JP H03193750A
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Miki Nakao
中尾 幹
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、有機ゴム薬品や医療品の原材料として有用な
N−t−ブチルアクリルアミドの精製方法に関するもの
である。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
N−t−ブチルアクリルアミドの製造方法として、アク
リロニトリルとt−ブチルアルコールとを酢酸溶媒中、
濃硫酸の存在下において40℃で反応させ、続いて、こ
の反応液を水の中に懸濁(以下、水分散と呼ぶ)させて
、析出した結晶を得る方法(J、Aa+er、Ches
、Soc、、 7(L4045(194B))が知られ
ている。
しかしながら、上記の方法で得られるN −t −ブチ
ルアクリルアミドは、針状晶の凝集した結晶(以下、聚
晶と呼ぶ)であるため、副反応で生じた変性物質及び重
合体物質を多く包含して濁度の悪い、酸分を多く含有し
た結晶となる。
そのため、高品位のN−t−ブチルアクリルアミドを得
るには、再結晶を繰り返し行わなければならなかった。
尚、本明細書でいう高品位のN−t−ブチルアクリルア
ミドとは、以下の分析方法で濁度1.4以下、酸分ては
pHが2.0以上のものを指す。
〈分析方法〉 (1)  濁度の測定方法 N−t−ブチルアクリルアミドを10.0 g精秤後、
酢酸エチル200 tfに溶解させる。この調整液の濁
度を濁度計にて測定する。
(2)酸分の測定方法 N−L−ブチルアクリルアミドを10.0 g精秤後、
酢酸エチル100 dに溶解させる。その後、この調整
液に蒸留水100 wLlを加え、15分間振とうした
後に分液させて下層水の酸分をpH計にて測定する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、ア
クリロニトリルとt−ブチルアルコールとを酢酸溶媒中
、強酸の存在下で反応させて得られる反応液に、水に易
溶な低級脂肪族アルコールを添加することによって、副
反応で生じた変性物質及び重合体物質の含有量が少なく
、かつ酸分の少ない高品位のN−t−ブチルアクリルア
ミドが得られることを見出し本発明を完成するに到った
即ち、本発明は、アクリロニトリルとt−ブチルアルコ
ールとを酢酸溶媒中、強酸の存在下で反応させて得られ
る反応液に、水に易溶な低級脂肪族アルコールを添加し
た後、水分散によってN−t−ブチルアクリルアミドを
晶析させることを特徴とするN−t−ブチルアクリルア
ミドの精製方法を提供するものである。
本発明の方法において、反応液へ添加する低級脂肪族ア
ルコールとしては、水に易溶であるメチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロビル
アルコールカ好マしい、さらに好ましくは、メチルアル
コールである。低級脂肪族アルコールは、分散水の中に
添加するのではなく、反応液に添加しなければならない
、低級脂肪族アルコールを分散水に添加した場合には、
結晶が聚晶となり、得られるN−t−ブチルアクリルア
ミドの品位が好ましくない。
本発明において、低級脂肪族アルコールの添加量は、反
応液中の酢酸に対するモル比で0.2以上が好ましく、
特に0.33〜3.0が好ましい。
低級脂肪族アルコールの添加量がこの範囲より少ない場
合には、結晶が針状晶の聚晶となる傾向があるため、副
反応で生じた変性物質及び重合体物質を多く包含して濁
度の悪い、酸分を多く包含する結晶となり、得られるN
−t−ブチルアクリルアミドの品位が悪くなる。又、低
級脂肪族アルコールの添加量がこの範囲より多い場合に
は、溶媒へのロスが多く経済性が悪くなるので好ましく
ない。
本発明において、水分散に用いる水の量は、反応液中の
酢酸に対する重量比で4.5以上であり、特に5.5〜
22が好ましい、水の使用量がこの範囲より少ない場合
には、副反応で生じた変性物質及び重合体物質の包含に
関しては影響はないので濁度は良いが、酸分を多く包含
する結晶となる傾向があるため好ましくない、又、水の
添加量がこの範囲より多い場合には、特に不都合はない
が5pace tis+e yield (空時収率)
が低下し経済性が悪くなるので好ましくない。
尚、本発明において、反応溶媒である酢酸量は、アクリ
ロニトリル及びt−ブチルアルコールの合計量の0.5
〜0.9倍(重量比)が適当であるが、この範囲を少々
外れても本発明の実施は可能である。
本発明における精製方法としては、回分式、連続方式の
いずれを用いても目的を達成できる。
〔作 用〕
アクリロニトリルとt−ブチルアルコールとを強酸の存
在下、酢酸溶媒のみで反応させても、高品位のN−t−
ブチルアクリルアミドが得られない原因としては、副反
応で生じた変性物質及び重合体物質とN−t−ブチルア
クリルアミドとが共晶点を持つこと、及び反応終了液の
粘度が高いので晶析時に同時に多数の種晶発生が起こリ
、その結果、変性物質及び重合体物質、酸分を包含した
聚晶となることとによって起こっていると考えられる。
そのため、変性物質及び重合体物質のみを抽出し、かつ
、反応終了液の粘度を下げ、しかも収率の低下を招かな
い抽剤が必要となった。
低級脂肪族アルコールを反応終了液に添加後、水分散に
よって晶析した場合に高品位のN −t −ブチルアク
リルアミドが得られる原因としては、結晶形及び粒形分
布が変化したためと考えられる。結晶形及び粒形分布が
変化した原因については定かではないが、以下の・如く
推定される。
まず、結晶形が変化する原因としては、変性物質及び重
合体物質が結晶形に影響を与えている場合と、低級脂肪
族アルコールが結晶面のうちの特定面に吸着され、その
吸着された面への晶析が妨害されることによって起こる
場合と2つ考えられるが、本発明の方法では、結晶のガ
スクロマトグラフィーの分析から、この低級脂肪族アル
コールが変性物質及び重合体物質の抽剤として働いたた
めに結晶形が変化したと考えられる。
さらに、粒形分布の変化した原因としては、N−t−ブ
チルアクリルアミドの結晶形が変化したこと、及び、反
応終了液の粘度が非常に低くなったために聚晶となりに
くくなったことによると考えられる。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、副反応によって生じた変性物質
及び重合体物質、さらに、酸分を包含しない結晶が得ら
れるため、目的とする高品位のN−t−ブチルアクリル
アミドを極めて簡単に得ることができる。そのため、本
発明方法は工業的に非常に有用である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に何ら制限されるものではない
実施例1 31の内容積を有するガラス製容器中に、アクリロニト
リル531g (10モル)、t−ブチルアルコール7
43g (10モル)、酢酸741 g (12,4モ
ル)を仕込む。この中に、98%硫酸1010 gを反
応温度20〜35°Cに保ちながら撹拌下、徐々に滴下
した。滴下終了液の粘度を20°Cで測定したところ、
370cpsであった。この反応終了液にメチルアルコ
ールを570g (17,8モル)添加したところ、液
の粘度は40cpsであった。続いて、この液を水10
kgの中に水分散して、2時間撹拌した。析出した結晶
をヌッチェを用いて濾取し、この結晶を水990gで水
洗した。得られたN−t−ブチルアクリルアミドの濁度
は0.2であった。
又、酸分は9H3,1であった。
実施例2 メチルアルコール570gの代わりに、メチルアルコー
ル100 g (3,1モル)を用いた他は、実施例1
と同様に行った。その結果、得られたN−1−ブチルア
クリルアミドの濁度は1.4であった。又、酸分はpH
2,0であった。
実施例3 分散水10kgの代わりに、分散水3.5kgを用いた
他は、実施例1と同様に行った。その結果、得られたN
−t−ブチルアクリルアミドの濁度は0.2であった。
又、酸分はpH2,2であった。
比較例1 メチルアルコールを添加しないで、酢酸741gの代わ
りに酢酸1320gを用いて実施例1と同様に行った。
その結果、得られたN−t−ブチルアクリルアミドの濁
度は7.1であった。又、酸分はpH1,8であった。
比較例2 メチルアルコールを添加しないで、分散水10−の代わ
りに分散水15kgを用いて実施例1と同様に行った。
その結果、得られたN−t−ブチルアクリルアミドの濁
度は7.8であった。又、酸分はpH1,8であった。
比較例3 メチルアルコールを添加しないで、水洗水990gの代
わりに水洗水3000 gを用いて実施例1と同様に行
った。その結果、得られたN−t−ブチルアクリルアミ ドの濁度は 7.6であった。
又、 酸分はpH 1,8であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アクリロニトリルとt−ブチルアルコールとを酢酸
    溶媒中、強酸の存在下で反応させて得られる反応液に、
    水に易溶な低級脂肪族アルコールを添加した後、水分散
    によってN−t−ブチルアクリルアミドを晶析させるこ
    とを特徴とするN−t−ブチルアクリルアミドの精製方
    法。 2、低級脂肪族アルコールがメチルアルコールである請
    求項1記載のN−t−ブチルアクリルアミドの精製方法
    。 3、低級脂肪族アルコールの添加量が反応液中の酢酸に
    対するモル比で0.2以上であり、かつ、水分散に用い
    る水の添加量が反応液中の酢酸に対する重量比で4.5
    以上である請求項1記載のN−t−ブチルアクリルアミ
    ドの精製方法。
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