JPH0318646Y2 - - Google Patents

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JPH0318646Y2
JPH0318646Y2 JP1984000134U JP13484U JPH0318646Y2 JP H0318646 Y2 JPH0318646 Y2 JP H0318646Y2 JP 1984000134 U JP1984000134 U JP 1984000134U JP 13484 U JP13484 U JP 13484U JP H0318646 Y2 JPH0318646 Y2 JP H0318646Y2
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reservoir chamber
movable lid
air
vent hole
air vent
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JP1984000134U
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【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、熱膨張、摩耗等による内燃機関の
弁間隙の変化を自動的に吸収して常に零間隙に保
つ液圧式ラツシユアジヤスタに関する。
(ロ) 従来技術 従来の液圧式ラツシユアジヤスタとしては、例
えば特開昭56−132413号公報、あるいは実開昭58
−18005号公報に記載のものがある。前者はカム
が液圧式ラツシユアジヤスタのタペツトを直接駆
動する例を示し、後者はロツカアームに内蔵され
た例を示すもので、いずれも熱膨張、摩耗等によ
る弁間隙の変化を自動的に吸収し、常に零間隙に
保つことができる。しかしながらいずれの例にお
いても作動液であるオイルに空気が混入した場
合、その空気抜きに問題があつた。
すなわち、前者の例ではオイルに空気が混入し
たままこのオイルが高圧室へ圧送されようとする
場合に、空気はリザーバ室の上部に溜るものの空
気抜きの手段は何ら設けられていないため、溜つ
た空気はそのまま放置せざるを得なかつた。従つ
て、弁のリフトと共に増大するバルブスプリング
の反力を受けてリザーバ室内の前記空気が圧縮さ
れ、弁開閉時期や弁リフト量に重大な影響を与
え、弁の運動が極めて不安定なものになる恐があ
る。
一方、後者の例では空気抜きのためにリザーバ
室上部にオリフイスが設けられているものの、機
関高温時にオイルの粘性が下がるとオリフイスか
らのオイルの流出が激しくなつて高圧室内の圧力
が保てず、これを規制するためにオリフイス径を
絞ると、機関低温時でオイルの粘性が上がつてい
る時に、十分な空気抜きができなくなる恐があ
る。
(ハ) 考案の目的 この考案は上記の問題点に鑑み創案されたもの
で、空気抜きを行ないながら十分な内部圧力を保
ち得る液圧式ラツシユアジヤスタの提供を目的と
する。
(ニ) 考案の構成 上記目的を達成するためにこの考案は、リザー
バ室上部に設けられた空気抜き孔と、前記リザー
バ室上部で上下動可能に支持されてリザーバ室内
の液圧により空気抜き孔を閉塞するように上動可
能な可動蓋と、可動蓋の周囲に設けられてリザー
バ室から空気抜き孔への空気抜きを可能にする通
路とを備え、かつ前記リザーバ室に作動液を供給
する液体通路を、前記可動蓋の下側受圧面に常時
リザーバ室の液圧を及ぼす位置に開口したもので
ある。
(ホ) 実施例 以下、添付図面に基づき、この考案の実施例を
詳細に説明する。
第1図はこの考案の第1実施例に係る液圧式ラ
ツシユアジヤスタ1を示す。この液圧式ラツシユ
アジヤスタ1はシリンダヘツド3に上下摺動自在
に支持されたタペツト5を有し、タペツト5の上
面にはカム7が当接されている。またタペツト5
の内部中央にはガイド孔9が設けられ、ガイド孔
9にはシリンダ11が上下摺動自在に嵌め込まれ
ている。シリンダ11内にはリザーバ室13を有
するプランジヤ15が嵌合され、リザーバ室13
は連通孔17を介してシリンダ11とプランジヤ
15との間の高圧室19に連通可能に構成されて
いる。連通孔17は高圧室19側からチエツクボ
ール21で閉塞され、チエツクボール21はチエ
ツクスプリング23で付勢され、チエツクスプリ
ング23はチエツクゲージ25で受けとられてい
る。また、シリンダ11とプランジヤ15との間
にはプランジヤスプリング27が介設されてい
る。リザーバ室13と図外の液体圧送装置との間
には、プランジヤ15、タペツト5、シリンダヘ
ツド3を貫通して両者を連通させる液体通路29
が設けられている。
一方、前記リザーバ室13の上部には、この考
案の主要構成事項である空気抜き孔及び可動蓋の
一例として空気抜き孔31及び可動蓋33が設け
られている。
前記空気抜き孔31はタペツト5に形成され、
リザーバ室13側からタペツト5の上面側へ貫通
し、機関低温時でも空気抜きを十分に行ない得る
大きさを有している。
前記可動蓋33は円板状を呈し、リザーバ室1
3よりも大径に形成されて周縁がプランジヤ15
の頂部に当接可能に構成されている。この可動蓋
33は空気抜き孔31のリザーバ室13側におい
てタペツト5に形成された支持凹部35内に支持
されている。この支持凹部35は可動蓋33に対
応した形状に形成され、深さは可動蓋33がプラ
ンジヤ15に当接した状態で可動蓋33上面に空
気抜き用の間隙ができる程度で、周方向の大きさ
は可動蓋33との間に間隙ができる程度である。
従つて可動蓋33の周囲にはリザーバ室13から
空気抜き孔31へ空気抜きを可能にする通路37
が構成され、可動蓋33はリザーバ室13上部で
上下動可能に支持されている。また、リザーバ室
13にオイルを供給する液体通路29は、可動蓋
33の下側受圧面に常時リザーバ室13の油圧を
及ぼす位置に開口している。39はバルブステ
ム、41はバルブスプリングリテーナ、43はバ
ルブスプリングである。
次に上記一実施例の作用について述べる。
まず基本的な動きについて簡単に説明すると、
カム7の回転によりタペツト5が直接駆動され、
シリンダ11を介してバルブステム39が上下動
されて、図外の弁の開閉が行なわれる。このと
き、図外の液体圧送装置によつて液体としてのオ
イルが液体通路29からリザーバ室13へ圧送さ
れており、しかもこの圧送されたオイルは、常時
可動蓋33の下側受圧面に液圧を及ぼしている。
このため、カム7がベースサークルにおいてタペ
ツト5に摺接しているときにはバルブスプリング
43の反力がなく、また可動蓋33が上方に押し
つけられていることにより空気抜き孔31からオ
イルが洩れないから、リザーバ室13へ圧送され
たオイルはチエツクボール21を押し退けて高圧
室19へ補給され、シリンダ11が弁間隙を吸収
するようにガイド孔9から突出する。また弁のリ
フト時にはバルブスプリング43の反力が増加し
て高圧室19が高圧となり、チエツクボール21
が連通孔17に押し付けられると共に、高圧室1
9内の余分なオイルはシリンダ11とプランジヤ
15との間隙等を介してリークする。
つぎに空気抜きについて説明すると、リザーバ
室13に圧送されたオイルに混入した空気は、リ
ザーバ室13の上方へ溜る。一方、カム7がベー
スサークルにおいてタペツト5に摺接していると
きにはリザーバ室13へ圧送されたオイルの圧力
により可動蓋33は上方へ押圧され、空気抜き孔
31は閉塞されている。従つて空気抜き孔31か
らのオイルの抜けがなく、高圧室19の圧力を保
持することができると共に、プランジヤ15と可
動蓋33との間にできた隙間から通路37内へ空
気が入り込む。そしてカム7が下りでタペツト5
等が上昇するときに可動蓋33は慣性力により支
持凹部35内を相対的に下降するため、可動蓋3
3とタペツト5との間に間隙ができて通路37か
ら空気抜き孔31を介して空気抜きが行なわれ
る。カム7が再びベースサークルでタペツト5に
接触すると可動蓋33はリザーバ室13内の圧力
によつて再び上動し、空気抜き孔31を閉塞す
る。従つて、リザーバ室13内上部の空気が上記
同様にして通路37内へ入り込む。そして、カム
7の回転により以上のような動作が繰り返されて
リザーバ室13内上部に溜つた空気が略完全に抜
かれる。特に、機関高回転時には可動蓋33の慣
性力も大きく、鋭敏な空気抜きが期待できる。
第2図はこの考案の第2実施例を示し、液圧式
ラツシユアジヤスタ10がロツカアーム45に内
蔵されたもので、可動蓋33の支持凹部35をプ
ランジヤ15側に設け、ロツカアーム45のガイ
ド孔9の加工を容易にした。
第3図、第4図はこの考案の第3実施例を示
し、弁47の開閉時期ならびに弁リフト量を運転
条件に応じて可変制御する吸排気弁駆動装置49
に適用したもので、液圧式ラツシユアジヤスタ2
0はロツカアーム45を支持する支持レバー51
の一端に当接され、支持凹部35は第2実施例と
同様にプランジヤ15側に形成されている。この
場合の空気抜きは、機関振動等による可動蓋33
の動きによつて行なわれる。
なお、第2実施例、第3実施例において、第1
実施例と同一構成部分は同一符号をもつて示し、
説明は省略する。
またこの考案は上記実施例には限定されない。
例えば、通路37は、可動蓋33の全周に形成す
ることなく、部分的な溝にすることもできる。上
記実施例では、液圧式ラツシユアジヤスタを上下
に配置して説明したが、横方向に配置した場合で
も、可動蓋をリザーバ室側へばねで付勢する等す
れば同様の効果を得ることは可能である。
(ヘ) 考案の効果 以上より明らかなように、この考案の構成によ
れば、リザーバ室上部に溜つた空気は通路を介し
て空気抜き孔から抜くことができながら、リザー
バ室内の圧力を介して可動蓋により空気抜き孔を
閉塞できるから、十分な内部圧力を保つことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例に係る断面図、
第2図は同第2実施例に係る断面図、第3図は同
第3実施例に係る断面図、第4図は第3実施例に
係る要部拡大断面図である。 1……ラツシユアジヤスタ、13……リザーバ
室、31……空気抜き孔、33……可動蓋、37
……通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リザーバ室上部に設けられた空気抜き孔と、前
    記リザーバ室上部で上下動可能に支持されてリザ
    ーバ室内の液圧により空気抜き孔を閉塞するよう
    に上動可能な可動蓋と、可動蓋の周囲に設けられ
    てリザーバ室から空気抜き孔への空気抜きを可能
    にする通路とを備え、かつ前記リザーバ室に作動
    液を供給する液体通路を、前記可動蓋の下側受圧
    面に常時リザーバ室の液圧を及ぼす位置に開口し
    たことを特徴とする液圧式ラツシユアジヤスタ。
JP13484U 1984-01-06 1984-01-06 液圧式ラツシユアジヤスタ Granted JPS60112609U (ja)

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JPS60112609U JPS60112609U (ja) 1985-07-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0324812Y2 (ja) * 1985-10-07 1991-05-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS558647A (en) * 1978-06-30 1980-01-22 Sanyo Electric Co Ltd Magnetic recording and reproducing device
JPS59208111A (ja) * 1983-05-11 1984-11-26 Atsugi Motor Parts Co Ltd ラツシユ調整可能なバルブロツカア−ム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6061412U (ja) * 1983-10-04 1985-04-30 日鍛バルブ株式会社 バケツト型油圧ラツシユアジヤスタ−

Patent Citations (2)

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JPS60112609U (ja) 1985-07-30

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