JPH0318584Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は組立式カーポートの屋根の取付構造
に関する。

（従来の技術） この種のカーポートは地面に立設した支柱の上
に屋根を支持する梁を載置し、梁の上に複数本の
野縁を直角方向に装架し、次に野縁の上に直角方
向に複数本のたる木を取付け、その上にアクリル
等の屋根材を載せて上から屋根押え材で屋根材を
たる木との間に挾持し、屋根押え材をたる木に固
定するのが普通である。

（考案が解決しようとする問題点） たる木は屋根材を支持するために野縁に対し前
後左右の位置を選ぶ必要があり、特に屋根材の両
端を支持するために、たる木を野縁の長手方向に
おいて正確な位置に取付ける必要があり、位置決
めが面倒であつた。

（問題を解決するための手段） 野縁を梁に固定する金具を利用してたる木の軸
直角方向の位置を規制し、また金具を案内として
軸方向の位置決めを行うこととした。

（作用） たる木の軸直角方向の位置決めが簡単になり、
カーポート全体の組立てを正確、迅速にできる。

（実施例） 図面は片流れカーポートの屋根構造を示し、第
１図乃至第３図は組立後のカーポートを示してい
る。即ち地上に立設された支柱１に方杖２で補強
されて梁３が取付けられている。４は後枠であ
る。第１図、第２図にあつては梁３とたる木は屋
根押え材５で隠れている。梁の上に梁３に直交し
て野縁６が載置され、野縁の上にたる木が直交し
て取付けられている。実施例では７本のたる木の
内３本は梁の上に位置している。７はアクリル等
の屋根材である。

第４図に示すように梁３の上面には野縁６の幅
だけの切欠き８が野縁を載置すべき位置に設けら
れ、この切欠き８部に野縁６が載置されている。
第４図に明示されているように本体の断面形状が
コ字形をなし両側の脚部が外向きに延びた外向脚
部９となつていて、あたかもシルクハツトの断面
をした取付金具１０が野縁６の上からかぶせら
れ、外向脚部９を梁３にボルト、ナツト１１で締
付けることにより、野縁６は梁３の所定位置に取
付けられている。この取付金具をここではハツト
状金具と呼ぶことにする。

たる木１２の下面にはハツト状金具１０の野縁
６の上方に突出した部分１３に嵌合する断面形状
の長手方向の長溝１４が設けられており、たる木
１２はこの長溝１４をハツト状金具１０の突出部
分１３に嵌合させて野縁６間に架装されており、
ボルト１５により野縁の上面に固定されている。
たる木１２の上に屋根押え材５が載置され、たる
木１２との間に屋根材７をパツキング１６を介し
て挾持し、ボルト１７によりたる木１２に取付け
られている。

第６図は野縁６の端部を示し、たる木１２端部
は中間部のたる木と若干異なつている。又、梁３
の中間部のたる木の下では野縁６にはハツト状金
具１０を取り付けていない。

（考案の効果） この考案では野縁６をハツト状金具で梁３に固
定し、たる木１２の下面にハツト状金具１０の上
端の突出部分１３に係合する長溝１４を設け、ハ
ツト状金具に長溝を係合させることにより野縁に
取り付けることができるので、たる木の軸直角方
向即ち野縁の軸方向の位置決めはきわめて簡単で
ある。次に単にハツト状金具を案内にしてたる木
を軸方向に滑らせて軸方向の位置決めさえすれば
よいので組立てが非常に簡単で、正確にかつ迅速
にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるカーポートの正面図、
第２図はその平面図、第３図はその側面図、第４
図は第２図のＡ−Ａ断面図、第５図は同Ｂ−Ｂ断
面図、第６図は同Ｃ−Ｃ断面図である。 ３……梁、５……屋根押え材、６……野縁、７
……屋根材、８……切欠き、９……外向脚部、１
０……ハツト状金具、１２……たる木、１３……
突出部分、１４……長溝、１５……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根を支持する梁の上面の野縁取付け位置に野
   縁の幅の切欠きを設けて野縁を載置し、断面コ字
   形のハツト状金具を野縁の上方からかぶせてハツ
   ト状金具の外向脚部を梁に固定して野縁を梁に固
   定し、ハツト状金具の野縁の上方に突出した部分
   に嵌合する断面形状の長溝を下面に設けたたる木
   をハツト状金具に嵌合させて野縁に取付け、たる
   木との間に屋根材を挟んで屋根押え材をたる木に
   固定したことを特徴とするカーポートの屋根構
   造。