JPH0318391Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はフロツピーデイスクを複数個収納する
箱に関するものであり、特に透明な熱可塑性合成
樹脂でできた箱であつて、収納現地で容易に組立
可能であるから、保管、運搬に便利であり、しか
も上蓋の装着がスムーズであり、かつ収納された
フロツピーデイスクが外側より可視されるために
使用し易いフロツピーデイスクの収納箱に関する
ものである。

（従来の技術） 従来この種の収納箱は厚紙でできており、従つ
てフロツピーデイスク製造工場等では容易に組立
てることができないので、別工場で箱に組立てた
後収納現地に輸送してフロツピーデイスクを収納
していた。従つて輸送コストが高くつくばかりか
保管にも極めて不便であつた。又厚紙でできてい
るので、収納状態では収納されたデイスクの名が
可視し得ず、しかも、上蓋の不用意な脱落を防ぐ
ために各寸法に余裕を生じないように設計されて
いるために、上蓋の装着が困難で使い難く、この
点においても不便であつた。

（考案が解決しようとする課題） 本考案はかかる欠点に鑑みてなされたものであ
つて、フロツピーデイスク製造工場等で簡単に組
立てることができ、収納状態で中身のデイスクの
名が可視でき、上蓋の装着が容易な収納箱を提示
しようとするものである。

（課題を解決するための手段） すなわち本考案の箱は、上蓋１０、中壁４０、
下箱７０の３部材よりなり、中壁４０は下箱７０
および上蓋１０に内接する大きさであつて、少な
くとも上蓋１０は透明な合成樹脂シートで構成さ
れており、中壁４０は、中前片４２とその両端に
形成した中側片４４，４６および更にその両端に
形成した中後片４８，５０で構成され、かつ、中
前片４２の左右幅は中後片４８，５０の左右幅の
合計と等しくなるように構成され、中前片４２の
中側片４４，４６を形成していない側の一端か
ら、これに連続する中側片４４，４６の一端にか
けては切込５２が、中後片４８，５０の、前記切
込５２が形成されたのと同じ側の、中側片４４，
４６とは接していない角部分には後切込５６，５
８が各々形成され、かつ後切込５６，５８の上端
には丸み６０，６２が設けられており、中壁４０
は、中後片４８と中後片５０の接合線６４の上部
が下箱７０の上方に露出するように挿入接着さ
れ、かつ接合線６４の前記上方露出部分における
中後片４８，５０同志が接着されていないことを
特徴とするフロツピーデイスク収納箱である。

（実施例） 以下一実施例により本考案を詳細に説明する。

第１図に示す如く本フロツピーデイスク収納箱
は、蓋を構成する上蓋１０、収納箱を構成する下
箱７０、およびこの両者を連結する中壁４０の３
つの部材よりなり、いづれも可撓性と剛性のある
熱可塑性合成樹脂シート、例えば約800μｍ厚の
塩化ビニルシート、ポリプロピレンシートなどよ
りなるものであり、この実施例では、中壁４０も
透明な合成樹脂シートが用いられている。上蓋１
０は上前片１２、上上片１４及び上後片１６が平
行な折り目を介して連設され、さらにこれらの上
前片１２、上上片１４及び上後片１６の両側には
それぞれ上外側片１８，２０、上内補助片２４，
２２、上内側片２６，２８が折り目を介して連設
されている。

一方中壁４０は中前片４２の両側に中側片４
４，４６が平行な折り目を介して連設され、さら
にそれぞれの中側片４４，４６の外側に中後片４
８，５０が平行な折り目を介して連設されてなる
ものである。

この中壁４０の中前片４２、中側片４４，４６
にはフロツピーデイスクを取り出し易くするため
の切込５２が設けられ、さらに中後片４８，５０
にもフロツピーデイスクをつまみ易くするための
後切込５６，５８が設けられている。

この後切込５６，５８の上端は丸み６０，６２
が設けられて上蓋を挿入する際スムーズに挿入し
得るようになつている。

この後切込５６，５８を中壁の接合線６４に設
けることにより、接合線６４において中壁を環状
に接着しなくても、上蓋１０をスムーズに挿入し
得るようになつている。

下箱７０は下前片７２、下底片７４、下後片７
６が平行な折り目を介して連設され、さらに下前
片７２、下後片７６それぞれの両側には下外側片
７８，８０、下内側片８２，８４が折り目を介し
て連設されている。このようにしてなる上蓋１
０、中壁４０、下箱７０のの大きさは、組み立て
た状態において中壁４０が上蓋１０、下箱７０に
内装する大きさとなつている。

前述の如くしてなる上蓋１０、中壁４０、下箱
７０を第２図に示う如く組立てる。即ち、まず、
上蓋１０の折り目を適宜折り曲げ、上外側片１８
に上内補助片２２、上内側片２６を上外側片１８
を外側として接着する。同様に上外側片２０に上
内補助片２４、上内側片２８を接着する。又、下
箱７０の折り目を適宜折り曲げ、下外側片７８に
下内側片８２を下外側片７８を外側にして接着す
る。同様に下外側片８０に下内側片８４を接着す
る。そしてこの下箱７０に中壁４０に適宜折り曲
げて挿入し、下箱７０に中壁４０を接着して組み
立てる。かかる接着において、スポツトウエルド
接着法が好ましいが、ホツトエヤー、接着剤等に
よる接着法を採用しても良い。

（考案の効果） 本考案は以上の如き構成であるから、以下に示
す如き優れた実用上の効果を有する。即ち、熱可
塑性合成樹脂シートでできており、かつ構造的に
も簡単であるから、スポツトウエルド接着法等に
より容易にかつ簡単な装置で組立て可能であるか
ら、例えばフロツピーデイスク製造工場等でイン
ラインで組立てが可能である。もちろんこの組立
てに際して紙粉等が出ないので好ましい。

又上蓋等が透明であるから、上蓋を取らなくて
も収納してあるフロツピーデイスクの名が可視で
き、使用上便利である。

又、中壁の接合線を中後壁に設け、これに後切
込を設けることにより、中壁を環状に接着する必
要がなく、且つ上蓋の挿入がスムーズとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本収納箱の展開平面図であり、第２図は組立て
た状態の斜視図である。 １０……上蓋、１２……上前片、１４……上上
片、１６……上後片、１８，２０……上外側片、
２２，２４……上内補助片、２６，２８……上内
側片、４０……中壁、４２……中前片、４４，４
６……中側片、４８，５０……内後片、５２……
切込、５６，５８……後切込、６４……接合線、
７０……下箱、７２……下前片、７４……下底
片、７６……下後片、７８，８０……下外側片、
８２，８４……下内側片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上蓋１０、中壁４０、下箱７０の３部材よりな
   り、中壁４０は下箱７０および上蓋１０に内接す
   る大きさであつて、少なくとも上蓋１０は透明な
   合成樹脂シートで構成されており、中壁４０は、
   中前片４２とその両端に形成した中側片４４，４
   ６および更にその両端に形成した中後片４８，５
   ０で構成され、かつ、中前片４２の左右幅は中後
   片４８，５０の左右幅の合計と等しくなるように
   構成され、中前片４２の中側片４４，４６を形成
   していない側の一端から、これに連続する中側片
   ４４，４６の一端にかけては切込５２が、中後片
   ４８，５０の、前記切込５２が形成されたのと同
   じ側の、中側片４４，４６とは接していない角部
   分には後切込５６，５８が各々形成され、かつ後
   切込５６，５８の上端には丸み６０，６２が設け
   られており、中壁４０は、中後片４８と中後片５
   ０の接合線６４の上部が下箱７０の上方に露出す
   るように挿入接着され、かつ接合線６４の前記上
   方露出部分における中後片４８，５０同志が接着
   されていないことを特徴とするフロツピーデイス
   ク収納箱。