JPH03183748A - 熱処理方法 - Google Patents

熱処理方法

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JPH03183748A
JPH03183748A JP32307289A JP32307289A JPH03183748A JP H03183748 A JPH03183748 A JP H03183748A JP 32307289 A JP32307289 A JP 32307289A JP 32307289 A JP32307289 A JP 32307289A JP H03183748 A JPH03183748 A JP H03183748A
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JP
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heat treatment
heat
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treated
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JP32307289A
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Inventor
Toshifumi Shishida
宍田 年史
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱処理方法に関する。
(従来技術) 熱処理方法には、特開昭58−25860号公報に示す
ように、被熱処理物を熱処理領域内で一方側から他方側
に搬送し、該熱処理領域内で被熱処理物を該被熱処理物
に応じた一定の熱処理条件の下で熱処理するものが一般
的に知られている。
ところで、近時、製品の多品種化が進んでおり、これに
伴って、被熱処理物の熱処理条件が被熱処理物に応じて
異なることになっている。このため、上記熱処理方法に
おいて、被熱処理物を変更する場合には、被熱処理物の
熱処理を正確に行う必要から、熱処理領域内におけるそ
れまでの被熱処理物の熱処理を終わらせて該被熱処理物
を熱処理領域外へ搬出した後、熱処理領域内を新たな熱
処理条件状態にし、その後、その熱処理条件状態に適合
する被熱処理物を熱処理領域内に搬入することとしてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、被熱処理物の熱処理条件状態の変更に際して、
」二連のような熱処理方法を採用するとすれば、被熱処
理物の熱処理領域内への搬入から搬出までに数時間(一
般に4時間以上)も要し、その後に、熱処理領域内を新
たな熱処理条件状態に変更するとすれば、新たな熱処理
条件状態の下で被熱処理物の熱処理を開始するまでには
かなりの時間を要することになり、生産上、好ましくは
ない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は
、熱処理領域の熱処理条件状態の変更時における生産性
を向上させることができる熱処理方法を提供することに
ある。
(問題点を解決するための手段、作用)かかる目的を達
成するために本発明にあっては、被熱処理物を熱処理領
域内で一方側から他方側に搬送することによって該熱処
理領域内で該被熱処理物を該被熱処理物に応じた一定の
熱処理条件状態の下で熱処理する熱処理方法において、
前記熱処理領域を被熱処理物の搬送方向に複数の区分域
に区分すると共に該各区分域の熱処理条件状態を独立に
調整可能とし、 前記熱処理領域の熱処理条件状態の変更に際して、熱処
理領域内のそれまでの被熱処理物の後を追って、前記熱
処理領域の一方側の区分域から該熱処理領域の他方側の
区分域に向って順次、区分域の熱処理条件状態を新たな
状態に変更していくと共に、熱処理条件状態を変更する
区分域に先立って該熱処理条件状態を変更する区分域よ
りも被熱処理物の搬送方向側の区分域を熱移動抑制状態
に変更する、構成としである。
上述の構成により、定常時には熱処理領域内の全区分域
を同一の熱処理条件状態として、いままで通り、被熱処
理物を連続的に熱処理することができる一方、熱処理領
域の熱処理条件状態の変更に際しては、熱処理領域内の
被熱処理物の後を追って該熱処理領域の一方側の区分域
から他方側の区分域に向って順次、区分域の熱処理条件
状態を新たな状態に変更していくと共に、その変更しよ
うとする区分域に先立って、その変更しようとする区分
域よりも被熱処理物の搬送方向側の区分域を熱移動抑制
状態に変更することから、熱処理条件変更後の区分域側
と熱処理変更前の区分域側との間は、その両者の間の区
分域によって熱的に仕切られることになり、その区分域
を基準として、熱処理領域の一方側と他方側とにおいて
、各熱処理条件状態が正確に保持されることになる。
このため、熱処理条件状態の変更後の区分域に対応させ
て、その熱処理条件状態に適合した被熱処理物を搬送す
ることによって、その新たな被熱処理物は、それまでの
熱処理条件に対応する被熱処理物に引続いて、その新た
な被熱処理物に対応した熱処理条件状態の下で熱処理す
ることができることになり、それまでの熱処理条件に対
応する被熱処理物を全て熱処理領域外に搬出して、該熱
処理領域内の熱処理条件状態を新たな状態に変更した後
に、その熱処理条件に対応した被熱処理物を搬入しなく
てもよくなる。この結果、熱処理領域の熱処理条件状態
の変更時における生産性を向上させることができること
になる。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
(11本実施例に係る熱処理方法においては、被熱処理
物を熱処理領域内で一方側から他方側に搬送することに
よって該熱処理領域内で該被熱処理物を該被熱処理物に
応じた一定の熱処理条件状態の下で熱処理することを前
提とする。
上記熱処理方法の熱処理には、溶体化処理(いわゆるT
6処理)、乾燥等が含まれる。
上記被熱処理物としては、上述の熱処理に対応して、溶
体化処理の場合にはアルミ合金鋳物(例えばAC4B、
AC4D等)等が対象となり、乾燥の場合には乾燥すべ
き被乾燥物が対象となる。
上記熱処理領域は、−数的には、炉本体内により構成さ
れ、その炉本体内は、連続的な熱処理を可能とするため
に、一方向に延びることになる。
被熱処理物を熱処理領域内で一方側から他方側に搬送す
るとは、被熱処理物が熱処理領域内を一方向にだけ移動
されることを意味する。これは、前述の熱処理領域と協
働して、被熱処理物を連続的に熱処理することを可能と
し、生産性を高めるために行われる。この被熱処理物の
搬送の具体的手段としては、例えば、ローラコンベア等
の搬送手段を熱処理領域を通るようにして配設し、その
搬送手段によって、被熱処理物を格子状のパケット等に
収容して搬送する構成が採られる。
上記熱処理条件としては、温度、時間、風量等が条件と
なり、例えば溶体化処理においては、熱処理温度と熱処
理時間が重要視される。
被熱処理物に応じた一定の熱処理条件状態の下で熱処理
をするのは、熱処理に応じた目的を最も適確に達成する
ためには、被熱処理物に応じて特有の熱処理条件を有す
ることになるからである。
例えば、溶体化処理の目的である強度向上のためには、
被熱処理物がAC4Bである場合には、熱処理温度が4
85℃、熱処理時間が4時間以上となり、同じ目的を達
成するために被熱処理物としてAC4Dを用いる場合に
は、熱処理温度が540℃、熱処理時間が4時間以上と
なる。
(2)上述の前提の下、上記熱処理方法において、熱処
理領域を被熱処理物の搬送方向に複数の区分域に区分す
ると共に該各区分域の熱処理条件状態を独立に調整可能
とする。
これは、熱処理領域内の全区分域を同一の熱処理条件状
態として、いままで通り、定常時に被熱処理物を連続的
に熱処理することができるようにすると共に、後述の熱
処理領域の熱処理条件状態の変更に際しての熱処理をも
可能とするために設けられている。
上記区分域は、前述のように被熱処理物をパケット内に
収容して搬送する場合には、該パケットが収まる大きさ
に設定される。
各区分域の熱処理条件状態の調整は、例えば熱処理温度
調整については、ガスバーナ等の熱源によって該区分域
内に熱を付与する一方、その区分域内の熱処理温度を所
定温度に維持するために温度センサ等のセンサ類を用い
てガスバーナ等の熱源による熱供給を調整し、その精度
を高めると共に被熱処理物への熱処理の実効性を高める
ために上下方向に強制循環をなすことによってなされ、
熱処理時間については、被熱処理物が熱処理領域を通過
する時間によって調整される。
(3)熱処理領域の熱処理条件状態の変更に際しては、
該熱処理領域内のそれまでの被熱処理物の後を追って、
該熱処理領域の一方側の区分域から他方側の区分域に向
って順次、区分域の熱処理条件状態を新たな状態に変更
していくと共に、熱処理条件状態を変更する区分域に先
立って該熱処理条件状態を変更する区分域よりも被熱処
理物の搬送方向側の区分域を熱移動抑制状態に変更する
上記熱処理領域の熱処理条件の変更に際してとは、例え
ば、溶体化処理においては、被熱処理物としてAC4B
を熱処理温度485℃で熱処理していたものを、被熱処
理物としてAC4Dを熱処理するために熱処理温度を5
40℃に変更するような場合をいう。
上記熱処理領域内のそれまでの被熱処理物とは、変更前
の熱処理条件に適合する被熱処理物を意味し、上記例に
おいては、AC4Bが該当する。
熱処理領域内のそれまでの被熱処理物の後を追って、該
熱処理領域の一方側の区分域から他方側の区分域に向っ
て順次、区分域の熱処理条件状態を新たな状態に変更し
ていくのは、被熱処理物の変更に伴って熱処理領域内の
熱処理条件状態を変更する場合であっても、熱処理条件
の異なる被熱処理物を熱処理領域内で連続的に熱処理し
、生産性を向上させたいためである。
熱処理条件状態を変更する区分域に先立って該熱処理条
件状態を変更する区分域よりも被熱処理物の搬送方向側
の区分域を熱移動抑制状態に変更するのは、各区分域の
配設方向に生じる流れの保有熱の移動に基づいて、変更
前・後の区分域の熱処理条件状態が変化せしめられて所
望のものに保持できなくなるのを防止するためである。
すなわち、各区分域の配設方向において、熱処理条件状
態、特に温度状態が異なる区分域が存在する場合には、
その各区分域において密度について違いが生じ、各区分
域の配設方向に流れが生じることになり、それによって
、その保有熱が移動することになる。このため、熱処理
条件を変更した区分域とそれまでの区分域とにおいて熱
量変化を生じ、熱処理条件状態、特に熱処理温度が所望
のものにならなくなる。このことから、熱処理条件を変
更した区分域とそれまでの区分域とにおける熱処理温度
を所望のものに維持するために、その両者間の区分域を
熱移動抑制状態とし、これによって、被熱処理物に応じ
た熱処理を適確に行おうとしているのである。
上記熱移動抑制状態とする手法には、例えば、各区分域
の配設方向に生じる流れを阻止するように、L下方向に
強制流れを生じさせる方法がある。これは、この場合に
おいては、物質移動(流れ)に基づく保有熱の移動が熱
移動に最も大きく影響していることに着目した例である
。この強制流れは、流れに基つく保有熱の移動を阻止す
る点からすれば、速度が速ければ速いほど効果的である
が、強制流れを循環するような場合には、強制流れの速
度が唱いはと、強制流れへ熱伝達され、該強制流れを介
して熱伝達されることが促進されることから、このこと
も考慮して強制流れの速度等を決めるのが好ましい。
したがって、このような各工程からなる熱処理方法にお
いては、いままで通りの定常時の熱処理を行うことがで
きる一方、熱処理条件の変更時に」5ける生産性を向−
ヒさせることができることになる。
次に、上記熱処理方法を実施する熱処理装置の具体例に
ついて説明する。
第1図、第2図において、1は炉本体で、該炉本体lは
−h向に長く延びる形状とされている。
この炉本体iには、長手方向の一方側(第1図中、左側
)において搬入口2が形成され、長手方向の他方側(第
1図中、右側)において搬出口3が形成されており、こ
の搬入口2と搬出口3とはh:いに相対向している。こ
の搬入口2と搬出口3とには開閉ドア4がそれぞれ備え
られており、該各開閉ドア4は、開閉に応じて上下動さ
れることになる。
前記炉本体l内には、第1図に示すように、該炉本体l
の長手方向において複数の区分域■〜O(本実施例にお
いては5つ)が順次、形成されている。この複数の区分
Lid@〜◎は、複数の仕切板5を炉本体l内に該炉本
体lの長手方向に等間隔毎に配設することによって区分
されており、各仕切板5の下半分には通り口6がそれぞ
れ形成されている。
前記搬入口2の外側には搬入コンベア7、前記搬出口3
の外側には搬出コンベア8が設けられ、前記炉本体l内
には各区分域@〜◎毎にローラコンベア9が設けられて
いる。これらのコンベア7〜9は連続的に配設されてお
り、これらは、複数の被熱処理物を収容した格子状パケ
ット10を搬入口2から炉本体l内に搬入し、それを、
各仕切板5の通り口6を通して区分域ピッチで搬出口3
側に向って間欠搬送し、最終的には、搬出口3から炉本
体1外に搬出する機能を有している。間欠搬送に伴う各
区分域■〜Oでの停止時間は、被熱処理物に応じて、熱
処理時間等を考慮して適宜法められる。
前記各区分tilt@〜@には、第1図、第2図に示す
にうに、熱処理条件調整手段として、ガスバーナ11、
案内ダクト12、ファン13及び温度センサ14が設け
られており、本実施例において、これらにより所望の熱
処理温度が得られるようになっている。ガスバーナ11
は各区分域■〜◎において炉本体l上部に吹出し口が設
けられており、熱を該各区分域■〜◎に供給するために
、ガスバーナ11の燃焼ガスが直接、各区分域■〜◎内
に導入できるようになっている。案内ダクト12は各区
分域■〜■の上方域に配設されている。
案内ダクト12は、その上部開口12aが縮径されて円
形状の小径口とされる一方、その下部は下方に向うに従
って拡径され、その下部開口12bは四角形状の大径口
とされている。この案内ダクト12の下部開口12b周
縁部は、その−辺(四角形状の一辺)が各仕切板5にお
ける通りロ6上縁部(一部のものは、搬出人口3.2の
上縁部)に沿うようにして位置されており、このとき、
その下部開口12bの一辺は、第2図に示すように通り
口6の同方向の長さよりも長く、また、パケット10搬
送方向における下部開口12bの他の辺は、第1図に示
すようにパケット10の上部の同方向の長さと略等しく
されている。尚、17は案内ダクト12の支持具である
。ファン13は前記各案内ダクト12の上部開口12a
内に設けられている。このファン13はモータ15によ
り駆動されるようになっており、そのモータ15の機能
により、通常の熱処理時には、ファン13が一方向に一
定の回転速度で回転され、後述の強制流れを発生させる
ときには、ファン13が逆回転されると共に増速される
ようになっている。このファン13が通常の熱処理時に
回転されるときには、このファン13の回転により、案
内ダクト12の上部開口12aから下部開口12bに向
けて流れが生じ、それが案内ダクト12と各仕切板5(
一部のものは搬出人口3.2が形成されている側壁)と
の間を通って上部開口12a側に戻されるようになって
いる。これにより、各区分域■〜◎に循環流れが形成さ
れ、この循環流れによって各区分域■〜■に位置された
パケット10内の被熱処理物に調整風を効果的に吹付け
ると共に各区分域■〜◎内全体の熱処理温度を均一に保
つようになっている。温度センサ14は、前記案内ダク
ト12内に配設されている。この温度センサ12は各区
分域■〜■内の温度状態を検出する機能を有しており、
その検出温度は、例えば、図示を略す制御手段に対して
出力してその制御手段を介して前記ガスバーナ11によ
る熱量供給を制御するため等に用いられる。
前記各区分域■〜◎内には、第3図(区分域■に強制流
れを生じさせている場合を示す)に示すように、強制流
発生手段として前記ファン13とノズル部16a、16
bとが設けられている。
ファン13は、前述したように、強制流発生手段の一構
成要素としても用いられることになっており、該ファン
13は、強制流発生手段として用いるときには、モータ
15によってファン13が逆回転されると共にその回転
速度が増速され、これにより、区分域の上方側から案内
ダクト12と仕切板5との間を通って下方側へ流れる流
れを生じさせ、その後それを案内ダクト12内を通して
該案内ダクト12の上部開口12aに戻すようになって
いる。ノズル部16a、16bは、第1図、第3図に示
すように、案内ダクト12の下部開口12b周縁部と通
りロ6上縁部(一部のものは、搬出人口3.2上縁部)
との間を絞ることによって形成されており、区分域の上
方側から下方側に向って該ノズル部16a、16bを通
って流れを生じさせた場合には(第3図中、区分tji
■参照)、強制流れSを生じ、その強制流れSは、その
速度が充分増速された状態で前記通り口6(−部のもの
は搬出人口3.2)を遮弊するようになっている。この
場合、その強制流れSの流れ方向は、第3図に示すよう
に、やや区分域内方に向くように設定されており、これ
により、当該区分域の強制流れSが他の区分域内に流れ
ることを防止している。
次に、上記熱処理装置の作動について、被熱処理物(例
えばAC4B (熱処理温度T、=485℃)P、から
被熱処理物(例えば、AC4D (熱処理温度T2=5
40℃)P2に変更する場合を例にとり説明する。
定常時には、第1図、第4図に示すように、炉本体l内
の各区分域■〜■は被熱処理物P1に応じた熱処理温度
T1状態とされ、その炉本体lの全ての各区分域■〜◎
には、被熱処理物P1を収容するパケット10が位置さ
れ、各パケット10は各被熱処理物P1の総合熱処理時
間が5時間となるように、各区分域ピッチをもって連続
的に炉本体l内を間欠搬送される。この各パケット10
の間欠搬送により、各区分域■〜◎にパケットlOが一
定時間(1時間)、留まることになるが、その間に、各
区分域■〜■において、ファン13と案内ダクト12と
によって発生された温度T。
の熱風(調整風)が、上方側から各パケット10内に流
れ、その熱風によって各パケット10内の被熱処理物P
1が熱処理される。このとき、熱の逸散を防止するため
に、開閉ドア4は閉じられている。
一方、上記状態(第4図の状態)から熱処理の対象を被
熱処理物P2に変更する場合には、新たなパケット10
の炉本体l内への入炉が停止され、第5図に示すように
、被熱処理物P、を収容するそれまでのパケット10が
隣の区分iJ■〜◎に移動されても(区分域◎に留って
いたパケット10は炉本体l外へ搬出)5区分域■には
パケット10が存在しない状態とされる。この場合、区
分域■においては、それまでの熱処理条件状態が維持さ
れる。
次に、一定の停止時間を終えて、区分域@のバケツ)−
10が炉本体1外へ搬出され、区分域■〜■のパケット
10が隣の区分域に移動されても、新たなパケットlO
の大炉停止が続行され、第6図に示すように区分域■と
■とにはパケット1゜が存在しない状態とされる。そし
て、区分域■においては、熱処理温度がTIからT2に
変更され、区分域■の熱処理温度状態(昇温中)は他の
区分域■〜■の熱処理温度状態に比べて高くなる。この
ため、区分域■と■〜◎との密度に違いが生じ、区分域
■〜■の配設方向に流れが生じようとする。しかし、こ
の区分域■の熱処理温度の変更に先立ち1区分域■は熱
移動抑制状態に変更される。すなわち、区分域■におい
ては、第3図に示すように、ファン13が逆回転される
と共にその回転速度が増速されて、ノズル部16a、1
6bの上方側から該ノズル部16a、16bを通って該
ノズル部16a、16b下方側へ向って流れる強制流れ
Sが生じ、それが案内ダクト12を経て元に戻されるこ
とになり、強制流れSは、区分域■と■との境目、区分
域■と◎との境目をそれぞれ遮弊することになる。この
強制流れSは、その速度がノズル部16a(16b)の
他にファン13の回転速度の増速によっても高速度とさ
れて、区分域■〜■の配設方向の流れ速度よりも速く、
該強制流れSによって該区分域■〜◎の配設方向の流れ
が阻止されることになり、区分域@〜@の配設方向の流
れに基づく保有熱の移動が防がれることになる。このた
め区分域◎〜◎においては、被熱処理物P、が所定の熱
処理温度T。
状態の下でいままで通り熱処理が行われ、区分域@は、
被熱処理物P2を熱処理することができる熱処理温度T
2状態となる。
この場合、ノズル部16a、16bからでる強制流れS
は、区分域@〜◎の配設方向の流れに基づく保有熱の移
動を阻止する点からすれば、高速度であるほど好ましい
。しかし、その反面、量としては少ないが、ノズル部1
6a、16bから出る強制流れの速度を高速度とするほ
ど、区分域@における熱がノズル部16aからの強制流
れSに熱伝達されることになり、その熱が、強制流れS
の循環に基づき、ノズル部16bから出る強制流れSに
よって区分域◎に対して熱伝達される。したがって、上
記両事情を考慮した上でノズル部16a、16bから出
る強制流れSの速度を決めるのが好ましい。
前記区分域@が所定の熱処理温度T2状態となり、その
後、所定時間(例えば約15分)経過すると、第7図に
示すように、被熱処理物P2を収容したパケット10が
搬入口2を介して区分域■に搬入され、区分域゛■にお
いて所定の熱処理温度T2状態の下で被熱処理物P2の
熱処理が開始される。その一方、区分域◎に留っていた
パケット10は搬出口3を介して炉本体1外へ搬出され
、区分域◎〜■に留まっていたパケットは隣の区分域の
、@にそれぞれ移動され、区分域◎は、該区分域◎に留
まっていたパケット10が移動したことを確認した上で
、前述のような熱移動抑制状態に変更され1区分域■は
、熱移動抑制状態が解除されると共に通常の熱処理状態
に戻され、熱処理温度がT2に設定(変更)される。
続いて、各区分域での一定の停止時間が経過すると、第
8図に示すように、区分域◎に留まっていたパケットl
Oが炉本体l外へ搬出され、区分域@に留まっていたパ
ケット10が区分域◎に移動されることになり、これに
伴って、区分域■は前述の熱移動抑制状態に変更される
。その一方、区分域◎においては、それまでの熱移動抑
制状態が解除されると共に通常の熱処理状態に戻されて
熱処理温度がT2に設定(変更)され、区分域■には、
該区分域■の熱処理温度がT2状態となっていることを
確認した上で、区分域■に留まっていたパケット10が
移動され、この移動に伴って、被熱処理物P2を収容し
た新たなパケットIOが区分域■に入炉される。
さらに、区分域での一定の停止時間を経過すると、第9
図に示すように、区分域◎に留まっていたパケット10
が炉本体l外へ搬出されると共に区分域■の熱移動抑制
状態が解除されることになり、これに伴って、区分域■
、■は通常の熱処理状態に戻され、該各区分域■、■は
熱処理温度がT2に設定(変更)される。ここで1区分
域■を熱移動抑制状態に変更せずに通常の熱処理状態に
戻すのは、区分域■〜◎の配設方向において温度状態が
大きく異なることがなくなり、同方向に流れが生じなく
なるからである。一方、区分域◎には、該区分域■の熱
処理温度がT2状態となっていることを確認した上で区
分域■に留まっていたパケット10が移動され、これに
同期して、区分域■に、区分域■に留まっていたパケッ
ト10が移動され、区分域■に、被熱処理物P2を収容
した新たなパケットIOが入炉される。
さらに、一定時間が経過すると、第10図に示すように
、区分域■には、該区分域■の熱処理温度がT2状態と
なっていることを確認した上でそれまで区分域◎に留ま
っていたパケット10が移動され、これに同期して、区
分域◎には、それまで区分域■に留まっていたパケット
10が移動され、区分域■には、それまで区分域■に留
まっていたパケット10が移動され、区分域■には、新
たな被熱処理物P2を収容したパケット10が入炉され
る。一方、区分域■においては、熱処理温度がT2状態
となるように変更が継続される。
さらに一定時間が経過すると、第11図に示すように1
区分域◎には、該区分域■の熱処理温度がT2状態とな
っていることを確認した上でそれまで区分域■に留まっ
ていたパケット10が移動され、これに同期して、区分
域■〜@には、その各−つ前のパケット10がそれぞれ
移動され、区分域■には、被熱処理物P2を収容した新
たなパケット10が入炉される。この後、被熱処理物P
2は定常状態をもって熱処理温度T2状態の下で連続的
に熱処理される。
(発明の効果) 本発明は以上述べたように、熱処理領域の熱処理条件状
態の変更時における生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、定常時における熱処理状態の熱処理装置を示
す縦断面図、 第2図は第1図の■−■線断面図、 第3図は熱処理条件を変更する場合の熱処理装置を説明
する縦断面図、 第4図〜第11図は炉本体内の動作状態を説明する概念
図である。 P+ 2 ・被熱処理物 (1 ・パケット) ■〜◎・ ・区分域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被熱処理物を熱処理領域内で一方側から他方側に
    搬送することによって該熱処理領域内で該被熱処理物を
    該被熱処理物に応じた一定の熱処理条件状態の下で熱処
    理する熱処理方法において、前記熱処理領域を被熱処理
    物の搬送方向に複数の区分域に区分すると共に該各区分
    域の熱処理条件状態を独立に調整可能とし、 前記熱処理領域の熱処理条件状態の変更に際して、熱処
    理領域内のそれまでの被熱処理物の後を追って、前記熱
    処理領域の一方側の区分域から該熱処理領域の他方側の
    区分域に向って順次、区分域の熱処理条件状態を新たな
    状態に変更していくと共に、熱処理条件状態を変更する
    区分域に先立って該熱処理条件状態を変更する区分域よ
    りも被熱処理物の搬送方向側の区分域を熱移動抑制状態
    に変更する、 ことを特徴とする熱処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011195860A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Koyo Thermo System Kk バッチ式熱処理装置

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