JPH0318091Y2 - - Google Patents

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JPH0318091Y2
JPH0318091Y2 JP1983082601U JP8260183U JPH0318091Y2 JP H0318091 Y2 JPH0318091 Y2 JP H0318091Y2 JP 1983082601 U JP1983082601 U JP 1983082601U JP 8260183 U JP8260183 U JP 8260183U JP H0318091 Y2 JPH0318091 Y2 JP H0318091Y2
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JP
Japan
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drill
chip discharge
discharge groove
tip
drill body
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JP1983082601U
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JPS59193614U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ドリル本体の先端部に、切刃を有
する超硬合金製の切刃チツプを設けてなる超硬ド
リルに関する。
一般に、超硬ドリルにおいては、切刃を超硬合
金によつて構成しているから、切削速度を速くす
ることができるという利点が得られる。しかし、
送り速度についてはそれ程速くすることができな
い。これは、ドリルの中心部においては、切刃の
逃げ角を理論上90゜近くに設定する必要があるが、
実際には切刃の強度上10゜程度とせざるを得ず、
この結果ドリルの中心部に多大スラスト荷重が作
用するためであり、あえて高送りしようとする
と、切刃の中心部が多大なスラスト荷重によつて
圧壊するおそれが生じるからである。
この点、本出願人が先に提案した中心に切刃の
ない超硬ドリル、すなわち切刃の内端縁を回転中
心軸線から0.1mm〜1.25mm離して設けたドリルに
よれば、回転中心部に切刃がないのであるから、
スラスト荷重を大幅に軽減することができ、した
がつて高速のみならず高送り穴明け加工を行うこ
とができる。
ところで、このような超硬ドリルによつて高
速、高送り穴明け加工を行つた場合には、切屑が
多量に生成される。そして、その切屑は切屑排出
溝の壁面の切刃チツプがけられた部分と反対側の
部分、つまり切屑排出溝の壁面のヒ−ル部側の先
端部に衝突し、そこでカ−ル若しくは分断され
る。このとき、切屑は高温で活性な状態になつて
おり、しかもその量が多く、厚さも厚いため、こ
の切屑によつて切屑排出溝の壁面のヒ−ル部側の
先端部が熱によつて軟化された後擦過摩滅され、
ドリル本体の寿命が低下するという新たな問題が
生じてきた。
この考案は、上記事情を考慮してなされたもの
で、高速、高送り穴明け加工を行つたとしても切
屑排出溝の壁面の切屑による擦過摩滅を軽減する
ことができる超硬ドリルを提供することを目的と
する。
以下、この考案について添付した第1図および
第2図に示す実施例を参照しながら説明する。な
お、第1図はこの考案に係る超硬ドリルの軸線方
向先端視図、第2図はその一部省略側面図であ
る。
これらの図に示すように、この超硬ドリルにお
いては、鋼製のドリル本体1の先端部外周に、回
転中心軸線Oに沿つて延在する切屑排出溝2,2
が設けられており、これら切屑排出溝2,2の回
転方向を向く壁面にはそれぞれ、超硬合金製の切
刃チツプ3がろう付け固定されている。この切刃
チツプ3の先端部には、切刃4が形成されてい
る。2つの切刃4,4は、回転中心軸線Oに関し
て点対称に設けられ、しかも各切刃4,4の内端
縁4a,4aは回転中心軸線Oから0.1mm〜1.25
mm離して設けられている。なおこの場合、2枚刃
の超硬ドリルとされているが、1枚刃であつても
よく、また切刃チツプ3については、締付けボル
ト等によつて着脱自在に設けるともある。以上の
構成は、従来の超硬ドリルと同様である。
しかし、この超硬ドリルにおいては、上記構成
のみならず、切屑排出溝2の壁面のヒ−ル部5側
の先端部に板状をなす硬質部材6が埋設され、ろ
う付けによつて固定されている。この硬質部材6
の切屑排出溝2に露出する面は、切屑排出溝2の
壁面の一部を構成しており、他の壁面と連続する
ように円弧状に形成されている。ところで、この
硬質部材6は、切屑による切屑排出溝2の壁面の
擦過摩滅を防止するためのものである。したがつ
て、硬質部材6については、切屑排出溝2の壁面
全体に亘つて設けることも考えられる。しかし、
切屑が切屑排出溝2の壁面に最初に衝突するの
は、ヒ−ル部5側の先端部であり、しかも衝突後
切屑はカ−ル若しくは分断される点を考慮する
と、硬質部材6は、切屑排出溝2の壁面のヒ−ル
部5側の先端部に設ければ充分である。また、硬
質部材6は板状をなすものであるから、仮に硬質
部材6を切屑排出溝2の壁面全体に設けた場合に
は、切屑排出溝2の断面積の減少を防止するため
に、硬質部材6の厚さの分だけドリル本体1に形
成する切屑排出溝2を大きくしなければならず、
この結果ドリル本体1の強度が低下し、高速、高
送り穴明け加工を行うことができなくなる。ま
た、硬質部材6は、切屑排出溝2の壁面、ひいて
はドリル本体1の擦過摩滅を防止するものである
ことから、ドリル本体1よりも硬い材質によつて
構成し、その材質としては超硬合金、サ−メツ
ト、セラミツクス等を用いる。この場合、単にド
リル本体1の擦過摩耗を防止するのであれば、切
屑排出溝2の壁面にコ−テイング法等によつて上
記材質からなる薄い被覆層を形成することも考え
られる。しかし薄い被覆層では、擦過摩耗を効果
的に防止することが困難である。すなわち、前述
したように、高速、高送り穴明け加工において
は、高温の切屑が多量に生成され、この高温の切
屑がドリル本体1に衝突する。このとき、その衝
突部分に薄い被覆層を形成した場合には、切屑の
熱によつて切屑排出溝の壁面が軟化させられ、切
屑の衝突時の押圧力によつて壁面が凹まされる。
それに伴つて、被覆層が凹状に変形させられて破
壊される。したがつて、薄い被覆層を形成した場
合には、ドリル本体1の擦過摩耗を防止すること
ができない。
この点、この考案においては、硬質部材6が板
状をなしてそれ自体強度を有しているから、仮に
ドリル本体1が軟化したとしても切屑によつて破
壊されることがない。したがつて、切屑によるド
リル本体1の擦過摩耗を防止することができる。
しかも、硬質部材6に欠けが発生したとしても、
硬質部材6が脱落しない限りその厚みによつて、
切屑がドリル本体1に直接衝突するのを防止する
ことができ、したがつて、ドリル本体1が擦過摩
耗されるのを確実に防止することができる。
なお、硬質部材6は板状をなすものあるから、
薄い被覆層に比して、切屑を有する熱をドリル本
体1に伝えにくく、したがつてドリル本体1が変
質するのを軽減することができる。この点から
も、ドリル本体1の寿命を向上させることができ
る。
なお、図示の実施例の場合、硬質部材6の切屑
排出溝2に臨む面を滑らかな面としているが、そ
の面に切屑の流出方向若しくはそれと直交する方
向に延在する多数の突条あるいは多数の突起等を
形成するようにしてもよい。このようにすれば、
硬質部材6による切屑の分断作用の強弱、あるい
は硬質部材6と切屑との間の接触面積の広狭を適
宜調節することができる。
以上説明したように、この考案の超硬ドリルに
よれば、切屑排出溝の壁面のヒ−ル部側の先端部
にドリル本体より硬度が高い材質からなる板状の
硬質部材を設け、この板状の硬質部材に切屑を衝
突させるようにしているから、高速、高送り穴明
け加工を行つたとしても、切屑排出溝の壁面の擦
過摩滅を大幅に軽減することができ、しかもドリ
ル本体に形成すべき切屑排出溝を過度に大きくす
る必要がないから、ドリル本体の強度低下を防止
することができ、したがつてドリル本体の寿命向
上を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
添付図はこの考案の一実施例を示し、第1図は
その軸線方向先端視図、第2図はその一部省略側
面図である。 1……ドリル本体、2……切屑排出溝、3……
切刃チツプ、4……切刃、4a……内端縁、5…
…ヒ−ル部、6……硬質部材、O……回転中心軸
線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼製のドリル本体の先端部外周に切屑排出溝を
    設け、この切屑排出溝の回転方向を向く壁面の先
    端部に超硬合金製の切刃チツプを設け、この切刃
    チツプの先端部に内端縁が前記ドリル本体の回転
    中心軸線から0.1mm〜1.25mm離された切刃を形成
    してなる超硬ドリルにおいて、前記切屑排出溝の
    壁面のヒ−ル部側の先端部に、前記ドリル本体よ
    り硬度が高い材質からなる板状の硬質部材を設け
    たことを特徴とする超硬ドリル。
JP8260183U 1983-05-31 1983-05-31 超硬ドリル Granted JPS59193614U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8260183U JPS59193614U (ja) 1983-05-31 1983-05-31 超硬ドリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8260183U JPS59193614U (ja) 1983-05-31 1983-05-31 超硬ドリル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59193614U JPS59193614U (ja) 1984-12-22
JPH0318091Y2 true JPH0318091Y2 (ja) 1991-04-17

Family

ID=30212556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8260183U Granted JPS59193614U (ja) 1983-05-31 1983-05-31 超硬ドリル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59193614U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS563118A (en) * 1979-06-25 1981-01-13 Mitsubishi Metal Corp Coated miniature drill made of hard alloy metal
JPS5652110A (en) * 1979-10-02 1981-05-11 Mitsubishi Metal Corp Rotary cutting tool with bottom blade

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS563118A (en) * 1979-06-25 1981-01-13 Mitsubishi Metal Corp Coated miniature drill made of hard alloy metal
JPS5652110A (en) * 1979-10-02 1981-05-11 Mitsubishi Metal Corp Rotary cutting tool with bottom blade

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Publication number Publication date
JPS59193614U (ja) 1984-12-22

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