JPH0317478B2 - - Google Patents

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JPH0317478B2
JPH0317478B2 JP57183494A JP18349482A JPH0317478B2 JP H0317478 B2 JPH0317478 B2 JP H0317478B2 JP 57183494 A JP57183494 A JP 57183494A JP 18349482 A JP18349482 A JP 18349482A JP H0317478 B2 JPH0317478 B2 JP H0317478B2
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JP
Japan
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pectin
protopectinase
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wheat bran
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JP57183494A
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Takuo Sakai
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、ペクチンの製法に関し、特に安価
な特殊な培地中で微生物を培養することにより、
プロトペクチン可溶化酵素(以下プロトペクチナ
ーゼと呼ぶ)を生産させ、ペクチン含有植物組織
に該酵素またはその含有物を作用させて工業的に
有利にペクチンを生産する方法に関する。 ペクチンは、食品、医薬品、化粧品の原料に用
いられる有用な多糖体であり、高等植物に高含量
で含まれている。従来このペクチンは、これを大
量に含有する植物体を高温で酸抽出することによ
つて製造されてきた。しかしこの方法では耐酸性
の装置を必要とする上に副生する残渣の処理も困
難である。 この発明の発明者は先に特定の微生物の培養物
もしくはその処理物をペクチン質含有植物組織に
作用させてペクチンを採取するペクチンの製造法
を開示した(特公昭第55−46157号および特開昭
第56−26901号)。この発明は上記製造法をさらに
発展させたものであつて、クルイベロマイセス層
またはトリコスポロン層に属しプロトペクチナー
ゼを生産しうる微生物を小麦ふすま含有培地にお
いて培養し、得られた培養物、その処理物または
培養物から単離したプロトペクチナーゼをペクチ
ン質を含有する植物組織に作用させて該組織から
ペクチンを採取することを特徴とするペクチンの
製法を提供するものである。 プロトペクチナーゼは植物組織からペクチンを
抽出する活性とペクチン自体を分解する活性をあ
わせもつているものであるが、後者の分解活性に
比べて前者の抽出活性の高いもの、すなわち、よ
り高い分子量のペクチンが得られるプロトペクチ
ナーゼが望ましい。 この発明の発明者は、従来当該技術分野で用い
られたことのない小麦ふすま含有培地がクルイベ
ロマイセス層またはトリコスポロン層に属するプ
ロトペクチナーゼ産生微生物の成育に適すること
を見出し、かつペクチン分解活性に比べてプロト
ペクチナーゼ活性の高いプロトペクチナーゼが産
生され、分子量の大きい良質のペクチンを与える
知見を得てこの発明を完成したものである。 この発明に用いられる微生物としては、トリコ
スポロン属に属するトリコスポロン・ペニシレイ
タムSNO−3(Trichosporon・penicillatum
SNO−3)、クルイベロマイセス層に属するクル
イベロマイセス・フラギリスIFO 0288および同
IFO1777(Kluyveromyces・fragilis IFO 0288お
よび1777)およびクルイベロマイセス・マルキシ
アヌスIFO 0277(Kluyveromyces・marxianus
IFO 0277)があげられ、このなかではクルイベ
ロマイセス・フラギリスIFO 1777とクルイベロ
マイセス・マルキシアヌスIFO 0277が特に好ま
しいものである。 これらの微生物を培養する培地としては、含水
小麦ふすまが用いられ、小麦ふすまの含有率は得
に限定はないが約5〜70重量%で用いられる。ま
たこの培地には所望により他の栄養源、例えばペ
プトン、酵母エキスなどを添加してもよい。なお
この発明に用いられる小麦ふすまとは小麦を粉末
化するときに生成する種皮のくずを意味しまた小
麦の種類は問わない。この小麦ふすまは従来家畜
飼料に用いられる程度で極めて安価なものであ
る。 上記培地での微生物の培養条件は、プロトペク
チナーゼの生産量が最大となるように適宜決定さ
れるが、通常20〜33℃2で1〜5日間培養され
る。培養は振盪、静置あるいは通気撹拌のいずれ
でもよい。かゝる培養により菌体が増殖し、また
菌体外に酵素が産生される。 この発明の製法において、ペクチン含有植物組
織に作用させる培養物とは、含水小麦ふすま培地
を上記条件で培養したまゝのものを意味する。ま
た培養物の処理物とは、上記培養物の液、その
液の農縮物、該液に塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、リン酸カリウムなどを添加してプロトペ
クチナーゼを抽出した液、上記液をCM−セフ
アデツクス吸着脱着カラムクロマトグラフイおよ
びセフアデツクスG−75ゲル液に付すことによ
つて得た液などを意味する。また上記のようなプ
ロトペクチナーゼ含有物から常法によつて単離し
たプロトペクチナーゼもこの発明に用いられる。 上記のようなプロトペクチナーゼやプロトペク
チナーゼ含有物をペクチン含有植物組織に作用さ
せる際に、蓚酸、蓚酸アンモニウム、クエン酸、
クエン酸ナトリウム、クエン酸アンモニウム、
EDTA(エチレンジアミン四酢酸)などのキレー
ト剤を添加するとペクチンの収率が向上する。 この発明の製法は、ペクチン含有植物組織に、
上記プロトペクチナーゼ含有物を添加して約20〜
60℃で約30分〜2時間反応させて行われる。 この発明の方法における作用機序は、酵母から
生産された酵素が、植物組織中に滲入し、ペクチ
ン質ことに水不溶性のプロトペクチンに作用し、
水溶性のペクチンを生成させ、植物組織外に遊離
させるものと孝えられる。 この発明の方法によつて植物組織から遊離され
たペクチンは、通常の方法によつて単離すること
ができる。例えば、上記のようにした処理を過
し、残渣を除去した後、これに3倍容の水と混和
性の有機溶媒、例えばエタノールを添加するとペ
クチンが凝析する。これを集めて前記と同様の有
機溶媒、例えばエタノールで洗浄し、乾燥するこ
とにより高純度のペクチンが得られる。こうして
得られたペクチンは、いずれの酵素を用いて分離
したものも分子量10万以上であつた。そしてこの
ペクチンは、従来の化学処理と異なり、分子量分
布が狭く、天然のまゝに近いものである。さらに
このペクチンは、化学薬品の混入がなく、食品や
医薬として用いるのに好ましいものである。な
お、得られるペクチンの性質は原料の種類により
多少異なる。 この発明は、上記のように、酵母に属する微生
物を利用して、植物組織から簡単に高収率、高純
度のペクチンを取得する方法に関するものである
と同時に、植物組織からのペクチンの除去あるい
は、ペクチンを含有する植物の抽出液の製造にも
利用できるという特徴ある方法である。 なお、この発明で処理対象とする植物組織は特
に限定されず、安価でペクチン含量の多いもの程
好ましい。温州ミカン、夏ミカン、レモン、グレ
ープフルーツ、オレンジ、ライムなどの柑橘類が
その例である。これら柑橘類の外果皮、内果皮の
いずれも原料として用いることができる。すなわ
ち、柑橘類から果汁を搾汁した残渣を用いること
ができて、原料が安価であり、廃棄物の利用を兼
ねることができる。次にこの発明を実施例によつ
て説明する。 実施例 1 小麦ふすまに同重量の水道水を添加し充分撹拌
後、オートクレーブ中1気圧で20分間殺菌し、放
冷して得た小麦ふすま培地に、下記第1表の各種
微生物を接種し30℃で5日間培養した。得られた
培地を小麦ふすまの30倍量(重量比)の0.8%の
食塩水で室温で3時間処理して得た抽出液のプロ
トペクチナーゼのプロトペクチナーゼ活性とペク
チン分解活性とを測定し
プロトペクチナーゼ活性/ペクチン分解活性を算出した
ところ第2 表のような結果が得られた。 この発明に用いられる微生物は、小麦ふすま培
地でも、水性グルコース培地と同等か微生物によ
つては3倍以上もの高い値の
プロトペクチナーゼ活性/ペクチン分解活性値を有して
いる。
【表】 なお、プロトペクチナーゼ活性およびプロトペ
クチナーゼ分解活性は坂井らのAgr.Biol.chem.46
巻667(1982).の方法で測定した。 実施例 2 小麦ふすま10gに水道水10mlを添加し、充分に
撹拌後、オートクレープ中1気圧で20分間殺菌す
る。放冷後これにクルイベロマイセス.フラギリ
スIFO 1777を接種し、30℃で静置培養したとこ
ろ第1図に示した様に培養が進むにつれて5日後
にプロトペクチナーゼ活性が最大に達した。 培養3日後の培地1gに10mlの0.8%の食塩水
を添加し1時間抽出して得た液から39単位のプロ
トペクチナーゼが得られた。 残りの培地に、10gの乾燥レモン果皮と300mg
の蓚酸アンモニウムを含有する水250mlの反応液
を加え2時間50℃で反応させたところ2.1gのペ
クチンが遊離した。このペクチンを単離し分析し
たところ、82%のガラクチユロン酸を含有し、分
子両185000でガラクチユロン酸のメトキシ化率は
72%でSAG値が198以上の、実用に供しうるペク
チンが得られた。なおペクチンの分子量はSmit
とBraynt,J.Food Science,32巻197頁(1967)
の方法、ペクチンのSAG値はJ.L.Bakerら、
Food Teohnology、13巻、496(1959)、の方法で
測定した。 実施例 3 実施例2におけるレモン果皮の代りにライム果
皮を用いた以外は同じ条件で2.5gのペクチンを
得た。このペクチンはこの果皮に含まれるペクチ
ンの95%以上である。得られたペクチンはガラク
チユロン酸含量79%、そのメトキシ化率72%で、
分子量191000、SAG値は201であつた。 実施例 4 小麦ふすま10gを水道水300mlに懸濁させ、こ
れにペプトン0.1gを加えPHを5.0に調節した後、
1気圧で20分間加圧滅菌し、放冷後クルイベロマ
イセス・マルキシアヌスIFO 0277を接種し、30
℃で振盪培養したところ第2図に示した様なプロ
トペクチナーゼが生成した。 実施例 5 小麦ふすまに同重量の水道水を添加し、充分に
撹拌後、オートクレープ中1気圧で20分間殺菌す
る。放冷後これにクルイベロマイセス・フラギリ
スIFO1777を接種し、30℃で5日間静置培養し
た。 得られた培地10gにレモンの果皮5gと水125
mlを加えた液に、蓚酸アンモニウムを下記第2表
左欄に示した重量をそれぞれ添加し、これを50℃
で1.5時間反応させた(PH約4.0)ところ第2表右
欄の重量のペクチンが得られた。その結果蓚酸ア
ンモニウムを添加するとペクチンの収量が高いこ
とは明らかである。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図と第2図はそれぞれ、実施例2と実施例
4における培養時間に対する培地のPHと生成する
プロトペクチナーゼの活性の推移を示すグラフで
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クルイベロマイセス属に属しプロトペクチナ
    ーゼを産生しうる微生物を小麦ふすま含有培地に
    おいて培養し、得られた培養物、その処理物また
    は培養物から単離したプロトペクチナーゼを、ペ
    クチン質を含有する植物組織に作用させて該組織
    からペクチンを採取することを特徴とするペクチ
    ンの製法。
JP57183494A 1982-10-18 1982-10-18 ペクチンの製法 Granted JPS5971699A (ja)

Priority Applications (1)

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JP57183494A JPS5971699A (ja) 1982-10-18 1982-10-18 ペクチンの製法

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JPS5971699A JPS5971699A (ja) 1984-04-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH068322B2 (ja) * 1987-02-28 1994-02-02 拓夫 坂井 ペクチンの製造法
JPH0751041B2 (ja) * 1990-03-22 1995-06-05 新田ゼラチン株式会社 酸性乳飲料
EP0552728B1 (en) * 1992-01-20 1999-06-09 Japan Tobacco Inc. Novel pectinase

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