JPS63273492A - ペクチンの製造方法 - Google Patents

ペクチンの製造方法

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JPS63273492A
JPS63273492A JP10622487A JP10622487A JPS63273492A JP S63273492 A JPS63273492 A JP S63273492A JP 10622487 A JP10622487 A JP 10622487A JP 10622487 A JP10622487 A JP 10622487A JP S63273492 A JPS63273492 A JP S63273492A
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JP
Japan
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pectin
plant tissue
cellulose
culture
acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP10622487A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Inoue
利樹 井上
Hiroshi Etani
恵谷 浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPS63273492A publication Critical patent/JPS63273492A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野] 本発明は酵素を作用させてペクチン含有植物組織から効
率的にペクチンを回収する方法に関する。
[従来の技術] ペクチンは食品工業、飲料加工及び製菓領域等で広く利
用されている有用な多糖類であり、高等植物例えばマツ
の形成層、シリモミやトオヒなどの内部樹皮、レモンの
皮、リンゴなどに多く含まれでいる。
従来より使用されているペクチンのWA遣方法としては
以下の方法を挙げることができる。
■植物体を希塩酸、シュウ酸、乳酸またはシュウ酸アン
モニウムなどの溶液で温浸出してペクチン含有抽出液を
得、この抽出液にアルコールを添加してペクチンを沈澱
させる。精製には透析、アルコールによる再沈澱、ある
いはカルシウム、アルミニウムなどの塩にして沈澱させ
て精製してがら金属を除く方法等を用いる。
■カンキツ類の果皮、リンゴカスなどを塩酸や硝酸のよ
うな無機酸または種々の有機酸の希薄溶液またはキレー
ト剤等で加熱抽出してペクチン含有抽出液を得、この抽
出液を濃縮して有機溶媒で沈澱または真空噴霧乾燥など
によりペクチン粉末を得る。
■いわゆる低メトキシペクチンを遣るためには、得られ
たペクチンを更に酸、アルカリ、酵素により一部脱メチ
ル化することができる。
このようなペクチンの製造方法では操作中に酸を使用す
るために耐酸性の装置を必要とし、更に、熱エネルギー
やその温度調節も必要である等の欠点をもっていた。
上述の製造方法に付随する欠点のないペクチンの製造方
法として酵素を用いる操作が開発された。
この方法はペクチン含有植物組織に酵素を作用させて該
組織中のペクチンを抽出するものであり、この方法は例
えば特開昭59−71699号公報に記載されている。
この技術はある種の酵母が産生ずるプロトペクチナーゼ
をペクチン質を含有する植物組織に作用させて該組織か
らペクチンを採取するというものである。
[発明が解決しようとする問題点] このようなプロトペクチナーゼによるペクチンの抽出は
酵素を用いるため、従来の酸による抽出の場合のような
耐酸性の装置を必要とせず、温和な条件で行うことがで
きるために効率的な抽出を可能にするが、上述のプロト
ペクチナーゼはペクチンをamする活性と共にプロトペ
クチナーゼ中に含まれているペクチナーゼ活性のために
ペクチンの低分子化が起こり、品質の低下を引き起こし
ていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は温和な条件における効率的なペクチンの抽出方
法について、鋭意研究した結果、セルロース分解能を有
する微生物あるいはその培養物あるいはその抽出物によ
りペクチン含有植物組繊からペクチンを抽出することに
よりプロトペクチナーゼを使用する際のペクチンの低分
子化等を防止できることを見出した。更に、前処理とし
て、植物組織を酸性にした親水性有機溶媒水溶液で処理
することにより収率が向上し、品質のよいペクチンが得
られることを見出した。
従って、本発明はペクチン含有植物組織もしくは酸性に
した親水性有機溶媒水溶液で浸漬処理したペクチン含有
植物組織を、セルロース分解能を有する微生物あるいは
その培養物あるいはその抽出物により処理することによ
って、前記ペクチン含有植物組織よりペクチンを溶出さ
せてペクチンを遊離し、回収することを特徴とするペク
チンの製造方法を提供するにある。
[作 用] 本発明はペクチン含有植物組織もしくは酸性にした親水
性有機溶媒水溶液で処理した該植物組織をセルロース分
解能を有する微生物あるいはその培養物あるいはその抽
出物と作用させ、ペクチンを遊離し、回収するものであ
るが、本発明に用いる微生物はセルロースを分解する酵
素を産生ずる微生物であり、糸状菌、細菌、放線菌に属
している0代表的なものとしては、糸状菌ではトリコデ
ルマ属(Tr ichoderma)、細菌ではセルロ
モナス属(Cel lulomonas)、放線菌では
、サーモモノスポラ属(Thermomonospor
a)等がある0本発明はセルロース分解能を有する微生
物あるいはその培養液あるいはその抽出液がペクチン含
有植物組織からペクチンを遊離する能力を有することを
見出したものであり、セルロース分解能を有する酵素を
生産する菌である限りは本発明に使用することができる
本発明により、前記植物組織からペクチンを単離するに
あたっては、上記のような微生物を該植物組織に直接接
種し、常法に従って静置培養、撹拌培養、振盪培養等を
行うか、または上記微生物の培養により得られる培養液
あるいはその抽出物を該植物組織に作用させる。上記微
生物の培養に用いられる培地は特に制限されるものでは
なく、セルロース等のセルラーゼ誘導物質を添加した各
微生物における一般的なセルラーゼ生産培地であれば、
いずれも使用できる。上記微生物の培養条件は各微生物
により酵素の生産旦が最大となるように決定される。培
養は@盪培養、静置培養5、通気撹拌培養あるいは固体
培養のいずれでもよく、培養液はそのままあるいは硫安
塩析、ゲルr過、イオン交換クロマトグラフィーなどに
より精製した形でもよい、このようにして得られた培養
液もしくはその抽出液を該ペクチン含有組織に作用させ
る場合、通常20〜70℃、pH3〜7で30分間〜2
0時間にわたり反応が行われるが、これは各々の微生物
によって異なり、各酵素の最適温度及び最適pHで行わ
れる。このように処理される該ペクチン含有植物組織の
形状については規定するものではないが、細断すること
によって収率が向上する。
本発明により該植物組織から遊離されたペクチンは、そ
の抽出液から通常の方法により単離される。まず、抽出
液を一過し、残渣を除去し、珪藻上を用いて精濾過を行
い、これに容積率で70%となるようにエタノールを加
え、ペクチンを凝析させる。これを一過や遠心分離で回
収し、エタノール、エーテル等で洗浄し、乾燥すること
により得られる。
本発明に用いる酸性にした親水性有機溶媒水溶液の酸成
分としては、塩酸、Ti1L酸、硝酸等の無機酸及びク
エン酸、酢酸等の有llW!!iのいずれをも使用する
ことができる。非毒性で、揮9発性の酸である塩酸及び
酢酸を使用することが好ましい、この酸の濃度は使用す
る酸によって異なるが、いずれの場合においても0.0
1規定以上であることが好ましく、酸の濃度が0.01
規定未満であると、長時間の処理を必要とする。親水性
有機溶媒は該植物組織中の可溶性ペクチン及び酸により
可溶化されたペクチンを凝析し、溶出を押さえるための
ものであり、メタノール、エタノール、インプロパツー
ル、アセトン等の親水性有機溶媒を使用する。親水性有
機溶媒の濃度は50%以上が好ましく、この濃度が50
%未満になると、処理後の親水性有機溶媒と該植物組織
の分離の際に、ペクチンが溶出する可能性があり、また
、分離が困難となる。このような浸漬処理に用いる溶液
の呈は乾燥状態の該植物組織の重量以上となる量を用い
ることが好ましい、処理温度は規定されるものではない
が、使用する親水性有機溶媒水溶液の沸点に近い、より
高温での処理が短時間の処理となり有利である。このよ
うに処理された該植物組織中のペクチンはCa2+やM
、2+との結合が切れ、セルロース分解能を有する微生
物あるいはその培養液もしくはその抽出物により高収率
で回収することができる。
[実 施 例] 以下に実施例(以下、特記しない限り単にr例」と記載
する)を挙げ、本発明を更に説明する。
匠−二 温州みかん果皮のアルコール不溶性固形物の乾燥物91
?を450m1の蒸留水とともに40℃に加温し、セル
ロース分解能を有する微生物の培養物から抽出精製して
得られたセルラーゼ″オノズカ“R−10(株式会社ヤ
クルト本社製酵素剤の商品名)を0.45#添加し、2
時間処理した0反応終了後、この処理液を濾過し、残渣
を除去した。得られたr液に珪藻土を濾過助剤として加
え、精濾過し、清澄な液を得た。この炉液に容積率で7
0%となるようにエタノールを加え、析出したペクチン
を濾過により回収し、エタノールで充分洗浄の後、乾燥
、粉砕して粉末ペクチンを得た。このペクチンは絶乾果
皮当たりの収率が13.4%であった。得られたペクチ
ン0.5gに蔗糖32.5.、蒸留水31.75m1を
加え、最後にクエン酸0.2517を加えてゼリーを調
製し、ゼリー強度をレオメータ−[不動工業製、NRM
−2010J−(W) ]を用いた圧縮試験により測定
した。ゼリー強度(γ)は下記のように表すことができ
るニ −L γ=      (g/ am’) !・a [式中、G:荷重(y)、L:試料の高さくca)、l
:圧縮した距#i(cm)、aニアダブターの断面積(
0輪2)]このようにして測定されたゼリー強度は13
0g/ClI2であった。
医−jユ 温州みかん果皮100gにエタノール168社、濃塩酸
1.25@1を加え、70℃で15分間浸漬処理した。
これを濾過し、70%エタノール水溶液で洗浄後、更に
99.5%エタノールで十分に洗浄し、乾燥後試料とし
た。この乾燥物を5001111の蒸留水とともに50
℃に加温し、セルラーゼ″オノズカ″R−1,0を0.
50g添加し、2時間処理した0反応終了後、例1と同
様の操作で粉末ペクチンを得た。これは絶乾果皮当たり
の収率が17.2%であり、ゼリー強度は176 y/
 am”であった。
匠−」− 温州みかん果皮のアルコール不溶性固形物10gにエタ
ノール140mA’、蒸留水59mL!塩酸1mlを加
え、70℃で15分間浸漬処理した。これをP遇し、7
0%エタノール水溶液で洗浄後、更に99.5%エタノ
ールで十分に洗浄し、乾燥後、試料とした。この乾燥物
を500mfの蒸留水とともに50℃に加温し、これに
セルロース分解能を有する微生物の培養物がら抽出精製
して得られたセロシンAF−10(上田化学工業株式会
社製酵素剤の商品名)を硫安塩析によりある程度のペク
チナーゼを除いてから加え、3時間処理した。
反応終了後、例1と同様の操作で粉末ペクチンを得た。
これは絶屹果皮当たりの収率が15.3%で、ゼリー強
度は238g/c1112であった。
例2及び3の結果では、温州みがん果皮中に含まれるペ
クチン金製が20%程度であるので、全へクチンの86
%及び77%が抽出されたことになる。特開昭59−7
1699号公報におけるプロトペクチナーゼの抽出では
、ペクチン抽出原料をライム果皮とした場合には、比較
的良い収率が得られているものの、諸外国において、良
質なペクチン抽出材料であるレモン(乾燥果皮中に含ま
れるペクチン含量的32%)を原料とした場合、最高で
全ペクチンの66%程度の抽出率である。
温州みかんはペクチン抽出の原料としては比較的粗原料
であると言われている。しかし、セルラーゼを用いた抽
出は高収率にペクチンを回収するものであり、工業的に
ペクチンの生産を行った場合でも、高歩留りを期待でき
、また、ペクチナーゼによるペクチンの低分子化もなく
、高品質のペクチンを比較的容易に得る方法として有効
である。
[発明の効果] 以上のように、セルラーゼを用いることによりペクチン
含有植物組織から温和な条件で高収率にペクチンを単離
することができる。また、酸性にした親水性有機溶媒水
溶液で前処理することにより、ペクチナーゼによるペク
チンの低分子化を起こすこともなく、高品質のペクチン
を高収率で得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ペクチン含有植物組織もしくは酸性にした親水性有機溶
    媒水溶液で浸漬処理したペクチン含有植物組織を、セル
    ロース分解能を有する微生物あるいはその培養物あるい
    はその抽出物により処理することによって、前記ペクチ
    ン含有植物組織よりペクチンを溶出させてペクチンを遊
    離し、回収することを特徴とするペクチンの製造方法。
JP10622487A 1987-05-01 1987-05-01 ペクチンの製造方法 Pending JPS63273492A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2537936A1 (es) * 2013-12-11 2015-06-15 Universidad Miguel Hernández De Elche Método de producción de pectina modificada de cítricos

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61280291A (ja) * 1985-06-03 1986-12-10 Natl Food Res Inst フラクト−スポリマ−の製造方法

Patent Citations (1)

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