JPH0317455B2 - - Google Patents
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- JPH0317455B2 JPH0317455B2 JP60052068A JP5206885A JPH0317455B2 JP H0317455 B2 JPH0317455 B2 JP H0317455B2 JP 60052068 A JP60052068 A JP 60052068A JP 5206885 A JP5206885 A JP 5206885A JP H0317455 B2 JPH0317455 B2 JP H0317455B2
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- breeding room
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Links
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Landscapes
- Housing For Livestock And Birds (AREA)
- Ventilation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は動物飼育室の換気設備に係り、特に小
動物を収容したケージラツクを同一室内に多数配
置した動物飼育室に適用して好ましい換気設備に
関する。
動物を収容したケージラツクを同一室内に多数配
置した動物飼育室に適用して好ましい換気設備に
関する。
動物飼育室は、従来実験用小動物を飼育するた
めのものとして小規模なものが各種知られてい
る。しかしながら、近年のバイオ関連技術の急速
な進歩によつて、小動物を多量に生産する必要性
が高まつており、動物飼育室も大規模にならざる
を得ない。小規模な動物飼育室としては、例えば
実公昭58−399223号公報の第3図に示されるよう
に、小動物を収容したケージラツクの個々に清浄
空気を水平層流状に供給する精密なものが知られ
ている。しかし、このような方式のものは、ケー
ジラツクを収めた動物飼育室が個室化するため、
大規模な動物飼育室に適用した場合には、建設費
が莫大となるとともに、維持管理のための動線が
複雑となり不便である。
めのものとして小規模なものが各種知られてい
る。しかしながら、近年のバイオ関連技術の急速
な進歩によつて、小動物を多量に生産する必要性
が高まつており、動物飼育室も大規模にならざる
を得ない。小規模な動物飼育室としては、例えば
実公昭58−399223号公報の第3図に示されるよう
に、小動物を収容したケージラツクの個々に清浄
空気を水平層流状に供給する精密なものが知られ
ている。しかし、このような方式のものは、ケー
ジラツクを収めた動物飼育室が個室化するため、
大規模な動物飼育室に適用した場合には、建設費
が莫大となるとともに、維持管理のための動線が
複雑となり不便である。
また、本願の第5図に示した従来のものも知ら
れている。動物飼育室10内には、多数のケージ
ラツク12が配設されている。ケージラツク12
は鉛直面に格子状の枠を備え、格子で仕切られた
各枠毎に小動物を収容したケージが配置される。
この動物飼育室10内を換気するには、ダクト1
4から取り入れた外気を空気調和装置16によつ
て、温湿度調整したのち、HEPAフイルタ18
を内蔵した空気清浄機20を経由させ、天井面に
設けた吸出口22から清浄空気24を吸出す。ま
た、側壁に設けた吸込口26から室10内の空気
を吸い込み排気する。しかし、このような構成の
ものでは、ケージラツク12においてケージ内の
小動物と接触し、汚染した空気が次のケージラツ
ク12に移動し、他のケージの小動物と接触す
る。このため、病気にかかつた小動物からの病原
菌が他の小動物に感染する、いわゆる相互感染の
確率がきわめて高いという欠点がある。また、ケ
ージラツク及びケージが通風抵抗となるため、ケ
ージラツク内を空気が通過しにくく、ケージ内の
換気が不十分となつたり換気が不均一となる欠点
があつた。
れている。動物飼育室10内には、多数のケージ
ラツク12が配設されている。ケージラツク12
は鉛直面に格子状の枠を備え、格子で仕切られた
各枠毎に小動物を収容したケージが配置される。
この動物飼育室10内を換気するには、ダクト1
4から取り入れた外気を空気調和装置16によつ
て、温湿度調整したのち、HEPAフイルタ18
を内蔵した空気清浄機20を経由させ、天井面に
設けた吸出口22から清浄空気24を吸出す。ま
た、側壁に設けた吸込口26から室10内の空気
を吸い込み排気する。しかし、このような構成の
ものでは、ケージラツク12においてケージ内の
小動物と接触し、汚染した空気が次のケージラツ
ク12に移動し、他のケージの小動物と接触す
る。このため、病気にかかつた小動物からの病原
菌が他の小動物に感染する、いわゆる相互感染の
確率がきわめて高いという欠点がある。また、ケ
ージラツク及びケージが通風抵抗となるため、ケ
ージラツク内を空気が通過しにくく、ケージ内の
換気が不十分となつたり換気が不均一となる欠点
があつた。
第6図は、上記従来例を改善したものであつ
て、清浄空気の吸出口22、および吸込口26の
配置を工夫することによつて前記第5図に示した
従来例の欠点を最小限に抑えるようにしたもので
ある。しかし、この程度の工夫では、相互感染や
換気の不均一を確実に防止することは困難であ
り、動物飼育室として要求される室内の清浄度を
確保するには限界があつた。
て、清浄空気の吸出口22、および吸込口26の
配置を工夫することによつて前記第5図に示した
従来例の欠点を最小限に抑えるようにしたもので
ある。しかし、この程度の工夫では、相互感染や
換気の不均一を確実に防止することは困難であ
り、動物飼育室として要求される室内の清浄度を
確保するには限界があつた。
また、室内に送り込んだ清浄空気は、ケージラ
ツクを通過して汚染された空気が混入するため再
利用が難しく、全量排気しなければならない欠点
があつた。
ツクを通過して汚染された空気が混入するため再
利用が難しく、全量排気しなければならない欠点
があつた。
以上に述べたように、従来技術に係る動物飼育
室の換気設備は、特に同一室内に多数のケージラ
ツクを配設する大規模の場合、室内の清浄度を十
分に確保しようとすれば、ケージラツク毎に精密
な換気設備が必要となり、建設費が大きくなると
ともにケージラツク毎に個室化の傾向が高まるこ
と、このため、維持管理に不便を来たす欠点があ
つた。また、この欠点を解消するために、室内の
吹出口、吸込口を共通化すると、相互感染や換気
の不均一を招くという別の面での欠点が生じた。
室の換気設備は、特に同一室内に多数のケージラ
ツクを配設する大規模の場合、室内の清浄度を十
分に確保しようとすれば、ケージラツク毎に精密
な換気設備が必要となり、建設費が大きくなると
ともにケージラツク毎に個室化の傾向が高まるこ
と、このため、維持管理に不便を来たす欠点があ
つた。また、この欠点を解消するために、室内の
吹出口、吸込口を共通化すると、相互感染や換気
の不均一を招くという別の面での欠点が生じた。
本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、同一
室内に多数のケージラツクを配設する大規模な動
物飼育室に対しても、ケージラツク毎の個室化が
なく、かつ、相互感染や換気の不均一をも防止で
きる動物飼育室の換気設備を提供することを目的
とする。また、室内に送り込んだ清浄空気を汚染
された空気と、汚染されない空気に分離し、汚染
されない空気を循環使用することができる換気設
備を提供することを目的とする。
室内に多数のケージラツクを配設する大規模な動
物飼育室に対しても、ケージラツク毎の個室化が
なく、かつ、相互感染や換気の不均一をも防止で
きる動物飼育室の換気設備を提供することを目的
とする。また、室内に送り込んだ清浄空気を汚染
された空気と、汚染されない空気に分離し、汚染
されない空気を循環使用することができる換気設
備を提供することを目的とする。
本発明は、同一室内にケージラツクを複数台配
置した動物飼育室に対して、清浄空気を給気する
吹出口を全室共通に設けるとともに、前記複数台
のケージラツクを、その背面が間隔をあけて向い
合せとなるように配設し、この背面を向い合せた
ケージラツクの背面空間の背面以外の面を前記動
物飼育室の共通空間から隔絶し、この背面空間を
排気室とし、この排気室の適所に設けた吸込口か
ら前記小動物と接触した空気を動物飼育室外へ排
出するようにしたことを特徴とする。
置した動物飼育室に対して、清浄空気を給気する
吹出口を全室共通に設けるとともに、前記複数台
のケージラツクを、その背面が間隔をあけて向い
合せとなるように配設し、この背面を向い合せた
ケージラツクの背面空間の背面以外の面を前記動
物飼育室の共通空間から隔絶し、この背面空間を
排気室とし、この排気室の適所に設けた吸込口か
ら前記小動物と接触した空気を動物飼育室外へ排
出するようにしたことを特徴とする。
また動物飼育室の共通空間に面した位置に環気
口も設け、この環気口から共通空間の空気を吸い
込み前気空気調和した清浄空気として循環使用す
るようにしたことを特徴とする。
口も設け、この環気口から共通空間の空気を吸い
込み前気空気調和した清浄空気として循環使用す
るようにしたことを特徴とする。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図ないし第4図に本発明の実施例を示
す。
る。第1図ないし第4図に本発明の実施例を示
す。
図中、前記第5図と同一の符号を付した部分は
同一の構成を意味する。第1図において、動物飼
育室10には第5図と同様に4台のケージラツク
12が配置されている。ケージラツク12は第2
図に示すように、鉛直面に格子状の枠14を備
え、各枠に囲まれた一区画がゲージを収納できる
ようにされている。すなわち、小動物を収納した
ケージを、この枠毎に収納し、小動物をこのケー
ジ内で飼育する。本発明においては、このケージ
ラツク12において、動物飼育室10の共通空間
に向いている面を正面30と定義とし、その裏側
の面を背面32と便宜的に定義する。また、他の
面をそれぞれ上面34、側面36、下面38とい
う。ケージラツク12は少くとも正面30および
背面32は開放され、また、上面34、側面3
6、下面38は必要に応じて開放または密閉され
る。第1図の例では4台のケージラツク12は1
組2台毎に2組に分離し、1組2台のケージラツ
ク12はそれぞれの背面が間隔をあけて、向い合
うように配置される。このケージラツク12が配
置される動物飼育室10の床面42の中央には予
め吸込口86が設けられる。ケージラツク12の
対向する背面32、仕切り壁の天井82、側壁に
囲まれた空間が背面空間54を形成する。以上の
説明から明らかなように、この背面空間54は、
背面32がケージラツク12の正面30を介し
て、動物飼育室10の共通空間56と連結してい
る以外は、床面42、仕切り壁によつて前記共通
空間56と隔絶される。
同一の構成を意味する。第1図において、動物飼
育室10には第5図と同様に4台のケージラツク
12が配置されている。ケージラツク12は第2
図に示すように、鉛直面に格子状の枠14を備
え、各枠に囲まれた一区画がゲージを収納できる
ようにされている。すなわち、小動物を収納した
ケージを、この枠毎に収納し、小動物をこのケー
ジ内で飼育する。本発明においては、このケージ
ラツク12において、動物飼育室10の共通空間
に向いている面を正面30と定義とし、その裏側
の面を背面32と便宜的に定義する。また、他の
面をそれぞれ上面34、側面36、下面38とい
う。ケージラツク12は少くとも正面30および
背面32は開放され、また、上面34、側面3
6、下面38は必要に応じて開放または密閉され
る。第1図の例では4台のケージラツク12は1
組2台毎に2組に分離し、1組2台のケージラツ
ク12はそれぞれの背面が間隔をあけて、向い合
うように配置される。このケージラツク12が配
置される動物飼育室10の床面42の中央には予
め吸込口86が設けられる。ケージラツク12の
対向する背面32、仕切り壁の天井82、側壁に
囲まれた空間が背面空間54を形成する。以上の
説明から明らかなように、この背面空間54は、
背面32がケージラツク12の正面30を介し
て、動物飼育室10の共通空間56と連結してい
る以外は、床面42、仕切り壁によつて前記共通
空間56と隔絶される。
第3図、第4図に仕切り壁の例を示す。本例に
係る仕切り壁60は天井62、側壁64、出入扉
66を有する。吸込口68が天井62の側に設け
られており、ダクト70から排気する。
係る仕切り壁60は天井62、側壁64、出入扉
66を有する。吸込口68が天井62の側に設け
られており、ダクト70から排気する。
したがつて、この仕切り壁60を動物飼育室1
0内の任意の位置に移動して、換気設備を構成す
ることができる。この場合、ダクト70と動物飼
育室に設けた図示しない定位置の排気ダクトと
を、フレキシブルな中間ダクトによつて接続する
ようにすればよい。なお、仕切り壁60の天井6
2および側壁64は、ケージラツク12の上面3
4および側面36を必ずしも完全に覆う必要はな
い。ケージラツク12の上面、側面が密閉構造で
ある場合には、第4図に示すように、仕切り壁7
2の天井74、側壁76を背面空間の側周囲に相
当する部分にのみ配してもよい。この場合には、
ケージラツク12を同図2点鎖線で囲んだ位置に
横付けする。
0内の任意の位置に移動して、換気設備を構成す
ることができる。この場合、ダクト70と動物飼
育室に設けた図示しない定位置の排気ダクトと
を、フレキシブルな中間ダクトによつて接続する
ようにすればよい。なお、仕切り壁60の天井6
2および側壁64は、ケージラツク12の上面3
4および側面36を必ずしも完全に覆う必要はな
い。ケージラツク12の上面、側面が密閉構造で
ある場合には、第4図に示すように、仕切り壁7
2の天井74、側壁76を背面空間の側周囲に相
当する部分にのみ配してもよい。この場合には、
ケージラツク12を同図2点鎖線で囲んだ位置に
横付けする。
以下、第1図に戻つて、本実施例の他の構成お
よび作動状況を説明する。動物飼育室10の天井
には空気清浄機20の吸出口が適所に設けられて
おり、空気調和した清浄空気を共通空間56に吸
出す。この清浄空気は、前記1組2台、2組に分
離したケージラツク12の正面30からケージラ
ツク12内へ流入し、ケージラツク12に配置し
たケージ内の空気と置換し、ケージ内の小動物と
接触したのち、ケージラツク12の背面32か
ら、背面空間54に到る。背面空間54の空気
は、吸込口84から吸引され、速やかに動物飼育
室10外へ排出される。
よび作動状況を説明する。動物飼育室10の天井
には空気清浄機20の吸出口が適所に設けられて
おり、空気調和した清浄空気を共通空間56に吸
出す。この清浄空気は、前記1組2台、2組に分
離したケージラツク12の正面30からケージラ
ツク12内へ流入し、ケージラツク12に配置し
たケージ内の空気と置換し、ケージ内の小動物と
接触したのち、ケージラツク12の背面32か
ら、背面空間54に到る。背面空間54の空気
は、吸込口84から吸引され、速やかに動物飼育
室10外へ排出される。
本実施例によれば、次のような作用効果があ
る。
る。
清浄空気の吸出口を全室共通に設けたので、
吸出口の構成が簡単である。
吸出口の構成が簡単である。
ケージラツクの正面はすべて動物飼育室の共
通空間に面しているので、ケージラツク毎の個
室化がない。このため、ケージラツクの主たる
維持管理、例えば、ケージの出しいれ、ケージ
内小動物への給餌、日常の点検保守を広々とし
た前記共通空間56の側から行うことができ
る。
通空間に面しているので、ケージラツク毎の個
室化がない。このため、ケージラツクの主たる
維持管理、例えば、ケージの出しいれ、ケージ
内小動物への給餌、日常の点検保守を広々とし
た前記共通空間56の側から行うことができ
る。
清浄空気は、ケージラツクの正面から背面を
経て、背面空間54である排気室から排出され
るので、空気の流通が一方向性であり、相互感
染を確実に防止できる。また、換気を均一に行
うことができる。
経て、背面空間54である排気室から排出され
るので、空気の流通が一方向性であり、相互感
染を確実に防止できる。また、換気を均一に行
うことができる。
背面空間54である排気室には保守員が出入
扉から出入り可能となつているので、汚染の多
い作業は、この排気室側で行うことができる。
排気室は動物飼育室の共通空間よりは負圧とな
つているので、作業に伴う汚染物質が前記共通
空間に拡散することはない。
扉から出入り可能となつているので、汚染の多
い作業は、この排気室側で行うことができる。
排気室は動物飼育室の共通空間よりは負圧とな
つているので、作業に伴う汚染物質が前記共通
空間に拡散することはない。
本実施例においては、背面空間54の汚染空気
を仕切り壁の天井82に設けた吸込口84から排
気し、動物飼育室10の外へ排気する。さらに、
動物飼育室10の側壁78や床面42には環気口
86を適所に設け、動物飼育室の共通空間56か
らの空気を吸い込み、空気調和装置16に戻す。
環気口86から吸い込まれる空気は、ケージラツ
ク12を経由しない空気であり、比較的清浄度が
良い。しかも、空気調和された空気である。この
ため、この環気88を循環使用しても、空気調和
装置16の負荷および空気清浄機20の負荷は大
して増加しない。したがつて、動物飼育室10の
換気回数を自在に調整して、室内の温湿度および
清浄度を所望の値に維持できる。このように、吹
出口から給気した清浄空気を、ケージラツクを経
由した汚染空気と、ケージラツクを経由しない比
較的清浄な空気との2系統に分離し、汚染空気は
排気し、比較的清浄な空気は環気として再循環す
るので、例えば、換気に必要な空気量の全部を外
気から取入れ、空気調和や清浄化する場合に比べ
て、著しく冷熱源やHEPAフイルタの負荷を低
減できる。前掲第5図、第6図に示した従来技術
に係る換気設備においては、動物飼育室10内に
送り込まれた清浄空気は、平均的に汚染されるの
で再利用が難しい。
を仕切り壁の天井82に設けた吸込口84から排
気し、動物飼育室10の外へ排気する。さらに、
動物飼育室10の側壁78や床面42には環気口
86を適所に設け、動物飼育室の共通空間56か
らの空気を吸い込み、空気調和装置16に戻す。
環気口86から吸い込まれる空気は、ケージラツ
ク12を経由しない空気であり、比較的清浄度が
良い。しかも、空気調和された空気である。この
ため、この環気88を循環使用しても、空気調和
装置16の負荷および空気清浄機20の負荷は大
して増加しない。したがつて、動物飼育室10の
換気回数を自在に調整して、室内の温湿度および
清浄度を所望の値に維持できる。このように、吹
出口から給気した清浄空気を、ケージラツクを経
由した汚染空気と、ケージラツクを経由しない比
較的清浄な空気との2系統に分離し、汚染空気は
排気し、比較的清浄な空気は環気として再循環す
るので、例えば、換気に必要な空気量の全部を外
気から取入れ、空気調和や清浄化する場合に比べ
て、著しく冷熱源やHEPAフイルタの負荷を低
減できる。前掲第5図、第6図に示した従来技術
に係る換気設備においては、動物飼育室10内に
送り込まれた清浄空気は、平均的に汚染されるの
で再利用が難しい。
動物飼育室においては、空気調和や清浄化の観
点から要求される全換気量と、動物飼育のために
必要な空気中の酸素濃度を確保するための外気取
入量(換言すれば排気量)との間には差があり、
通常、前者が圧倒的に多い。したがつて、本実施
例のように、環気と排気とをその清浄度に応じて
効果的に2系統に分離し、環気を再利用する構成
はきわめて有効である。また、排気は悪臭を伴う
ので通常は脱臭処理を行う必要がある。本実施例
によれば排気量を必要最小限に抑えることができ
るので、脱臭処理装置の規模を小型にできる。
点から要求される全換気量と、動物飼育のために
必要な空気中の酸素濃度を確保するための外気取
入量(換言すれば排気量)との間には差があり、
通常、前者が圧倒的に多い。したがつて、本実施
例のように、環気と排気とをその清浄度に応じて
効果的に2系統に分離し、環気を再利用する構成
はきわめて有効である。また、排気は悪臭を伴う
ので通常は脱臭処理を行う必要がある。本実施例
によれば排気量を必要最小限に抑えることができ
るので、脱臭処理装置の規模を小型にできる。
以上述べたように、本発明によれば同一室内に
多数のケージラツクを配設する動物飼育室に対し
ても、ケージラツク毎に換気設備を個室化する必
要がなく、室内の共通空間からのケージおよびケ
ージに収容された小動物への維持管理が容易とな
る。また、本発明によれば、相互感染の恐れがな
い換気が可能であり、かつ、ケージに対して十分
かつ均一な換気ができる。また、排気系統とは別
個に、室内の清浄な空気のみを選択的に分離して
環気する環気系統の付加が容易であるから、動物
飼育室の空気調和、清浄化、酸素濃度維持という
管理項目をバランスよく、経済的に確保すること
ができる。
多数のケージラツクを配設する動物飼育室に対し
ても、ケージラツク毎に換気設備を個室化する必
要がなく、室内の共通空間からのケージおよびケ
ージに収容された小動物への維持管理が容易とな
る。また、本発明によれば、相互感染の恐れがな
い換気が可能であり、かつ、ケージに対して十分
かつ均一な換気ができる。また、排気系統とは別
個に、室内の清浄な空気のみを選択的に分離して
環気する環気系統の付加が容易であるから、動物
飼育室の空気調和、清浄化、酸素濃度維持という
管理項目をバランスよく、経済的に確保すること
ができる。
本発明においては、吹出口から給気した清浄空
気を、ケージラツクを経由した汚染空気と、ケー
ジラツクを経由しない比較的清浄な空気との2系
統に分離し、汚染空気は排気し、比較的清浄な空
気は環気として再利用するので、例えば、換気に
必要な空気量の全部を外気から取入れ、空気調和
や清浄化する場合に比べて、著しく冷熱源や
HEPAフイルタの負荷を低減できる。また、排
気は悪臭を伴うので通常は脱臭処理を行う必要が
あるが、本発明によればケージラツクの密閉空間
のみ排気すればよいので排気量を必要最小限に抑
えることができ、脱臭処理装置の規模を小型にで
きる。
気を、ケージラツクを経由した汚染空気と、ケー
ジラツクを経由しない比較的清浄な空気との2系
統に分離し、汚染空気は排気し、比較的清浄な空
気は環気として再利用するので、例えば、換気に
必要な空気量の全部を外気から取入れ、空気調和
や清浄化する場合に比べて、著しく冷熱源や
HEPAフイルタの負荷を低減できる。また、排
気は悪臭を伴うので通常は脱臭処理を行う必要が
あるが、本発明によればケージラツクの密閉空間
のみ排気すればよいので排気量を必要最小限に抑
えることができ、脱臭処理装置の規模を小型にで
きる。
第1図は本発明の実施例の換気系統を示す側面
図、第2図は本発明に係るケージラツクの概略構
成を例示する斜視図、第3図は仕切り壁を示す斜
視図、第4図は仕切り壁の他の変形例を示す斜視
図、第5図、および第6図はそれぞれ従来技術に
係る換気系統を示す側面図である。 10……動物飼育室、12……ケージラツク、
16……空気調和装置、20……空気清浄機、8
6……環気口、84……吸込口、54……背面空
間、56……共通空間。
図、第2図は本発明に係るケージラツクの概略構
成を例示する斜視図、第3図は仕切り壁を示す斜
視図、第4図は仕切り壁の他の変形例を示す斜視
図、第5図、および第6図はそれぞれ従来技術に
係る換気系統を示す側面図である。 10……動物飼育室、12……ケージラツク、
16……空気調和装置、20……空気清浄機、8
6……環気口、84……吸込口、54……背面空
間、56……共通空間。
Claims (1)
- 1 鉛直面に格子状の枠を備え、各枠毎に小動物
を収容したケージを配置するようにしたケージラ
ツクを同一室内に複数台配置した動物飼育室に、
空気調和した清浄空気を給気する吹出口を全室共
通に設けるとともに、前記複数台のケージラツク
をその背面が間隔をあけて向い合せとなるように
配設し、この背面を向い合せたケージラツクの背
面空間の背面以外の面を前記動物飼育室の共通空
間から隔絶し、この背面空間を排気室とし、この
排気室の適所に設けた吸込口から前記小動物と接
触した空気を動物飼育室外へ排出し、また、前記
動物飼育室の共通空間に面した位置に環気口を設
け、この環気口から共通空間の空気を吸い込み前
気空気調和した清浄空気として循環使用するよう
にしたことを特徴とする動物飼育室の換気設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5206885A JPS61211653A (ja) | 1985-03-15 | 1985-03-15 | 動物飼育室の換気設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5206885A JPS61211653A (ja) | 1985-03-15 | 1985-03-15 | 動物飼育室の換気設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61211653A JPS61211653A (ja) | 1986-09-19 |
JPH0317455B2 true JPH0317455B2 (ja) | 1991-03-08 |
Family
ID=12904494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5206885A Granted JPS61211653A (ja) | 1985-03-15 | 1985-03-15 | 動物飼育室の換気設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61211653A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0277534U (ja) * | 1988-12-01 | 1990-06-14 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4918987A (ja) * | 1972-05-25 | 1974-02-19 | ||
JPS5636742A (en) * | 1979-09-01 | 1981-04-10 | Kuniharu Hayashi | Method for using random access memory as address decoder |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6038827Y2 (ja) * | 1979-10-26 | 1985-11-20 | 岩谷産業株式会社 | 無窓室の換気装置 |
-
1985
- 1985-03-15 JP JP5206885A patent/JPS61211653A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4918987A (ja) * | 1972-05-25 | 1974-02-19 | ||
JPS5636742A (en) * | 1979-09-01 | 1981-04-10 | Kuniharu Hayashi | Method for using random access memory as address decoder |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61211653A (ja) | 1986-09-19 |
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