JP3005096B2 - 動物ケージ収容ラック - Google Patents

動物ケージ収容ラック

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JP3005096B2
JP3005096B2 JP3333782A JP33378291A JP3005096B2 JP 3005096 B2 JP3005096 B2 JP 3005096B2 JP 3333782 A JP3333782 A JP 3333782A JP 33378291 A JP33378291 A JP 33378291A JP 3005096 B2 JP3005096 B2 JP 3005096B2
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cage
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芳夫 有本
茂人 平原
宏次 森岡
正信 斎藤
匡豊 大城
博行 中山
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株式会社大氣社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無菌動物の飼育や、実
験のために特定の菌に感染させた動物の飼育、あるい
は、一般ペットの保管等々に用いる動物ケージ収容ラッ
クに関し、詳しくは、ケージ収容部をラック横幅方向及
びラック上下方向の夫々で列状に並設し、ケージ収容部
の夫々におけるラック外部に対する開口面部に、その上
下一端縁から上下他端縁に向けて清浄空気を吹き出す吹
出口と、上下他端縁において吹出口からの吹き出し空気
を吸入する吸入口とを設けて、ケージ収容部とラック外
部とを仕切る気流カーテンを形成するエアカーテン装置
を構成し、ラック横幅方向に並ぶケージ収容部列の上下
各段において、前記開口面部の上下一端縁位置でラック
横幅方向に延びてラック両横端にわたる一連の管状吹出
口チャンバ、及び、前記開口面部の上下他端縁位置でラ
ック横幅方向に延びてラック両横端にわたる一連の管状
吸入口チャンバを設け、ラック横幅方向に並ぶケージ収
容部の夫々に対する吹出口を管状吹出口チャンバに形成
するとともに、ラック横幅方向に並ぶケージ収容部の夫
々に対する吸入口を管状吸入口チャンバに形成してある
動物ケージ収容ラックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動物ケージ収容ラックで
は、実開昭57−194666号公報に見られるよう
に、背部どうしが対向する管状吹出口チャンバと管状吸
入口チャンバとを、それらのほぼ全長にわたり互いの対
向壁を離間させてラック横幅方向に延設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来ラッ
クでは、ラックの両横端にわたる長尺の管状吹出口チャ
ンバ及び管状吸入口チャンバ各々の強度を確保するのに
重厚なチャンバ形成材を要し、この為、コストが高く付
く、製作に手間取る、ラックの全体重量が大きくなると
いった問題があった。
【0004】本発明の目的は、合理的かつ簡単な改良に
より、これらの問題を効果的に解消する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による動物ケージ
収容ラックの第1の特徴構成は、ケージ収容部をラック
横幅方向及びラック上下方向の夫々で列状に並設し、
記ケージ収容部の夫々におけるラック外部に対する開口
面部に、その上下一端縁から上下他端縁に向けて清浄空
気を吹き出す吹出口と、上下他端縁において前記吹出口
からの吹き出し空気を吸入する吸入口とを設けて、前記
ケージ収容部とラック外部とを仕切る気流カーテンを形
成するエアカーテン装置を構成し、 ラック横幅方向に並
ぶケージ収容部列の上下各段において、前記開口面部の
上下一端縁位置でラック横幅方向に延びてラック両横端
にわたる一連の管状吹出口チャンバ、及び、前記開口面
部の上下他端縁位置でラック横幅方向に延びてラック両
横端にわたる一連の管状吸入口チャンバを設け、 ラック
横幅方向に並ぶケージ収容部の夫々に対する前記吹出口
を前記管状吹出口チャンバに形成するとともに、ラック
横幅方向に並ぶケージ収容部の夫々に対する前記吸入口
を前記管状吸入口チャンバに形成する構成において、
部どうしが対向する前記管状吹出口チャンバと前記管状
吸入口チャンバとを、それらのほぼ全長にわたり互いの
対向壁を接触させてラック横幅方向に延設してあること
にあり、その作用・効果は次の通りである。
【0006】
【作用】つまり、上記の第1特徴構成によれば、背部ど
うしが対向する管状吹出口チャンバと管状吸入口チャン
バとの、それらのほぼ全長にわたる対向壁どうしの接触
により、それら管状チャンバ間で相互補強作用が生じる
から、その分、各管状チャンバの形成材を軽薄なもので
済ませながらも、ラックの両横端にわたる長尺の管状吹
出口チャンバ及び管状吸入口チャンバの強度を確保する
ことができる。
【0007】
【発明の効果】この作用により、本発明の第1特徴構成
によれば、先述の如き従来の動物ケージ収容ラックに比
べ、コストを低減でき、また、製作を能率良く容易に行
なうことができ、さらにまた、ラックの全体重量を軽減
してラックの設置や移動を容易にすることができる。
【0008】〔本発明の第2ないし第4特徴構成〕 本発明による動物ケージ収容ラックの第2の特徴構成
は、上記した第1特徴構成の実施において、 対向壁どう
しを接触させる前記管状吹出口チャンバと前記管状吸入
口チャンバの夫々を、矩形断面形状の管状構造にしてあ
ことにある。
【0009】つまり、この第2特徴構成によれば、それ
ぞれが矩形断面形状の管状チャンバの対向壁どうしを接
触させるから、管状吹出口チャンバと管状吸入口チャン
バとの対向壁どうしの接触を面接触にして、その接触面
積を大きく確保することができ、これにより、対向壁ど
うしの接触による管状吹出口チャンバと管状吸入口チャ
ンバとの相互補強作用を高めて、チャンバ形成材の軽薄
化を一層進めることができる。
【0010】本発明による動物ケージ収容ラックの第3
の特徴構成は、上記した第1又は第2特徴構成の実施に
おいて、 上下各段の前記管状吹出口チャンバに対して清
浄空気を分配供給する縦管状の給気ヘッダをラック一横
端に設けるとともに、上下各段の前記管状吸入口チャン
バから吸入空気を回収する縦管状の排気ヘッダをラック
他横端に設け、 前記管状吹出口チャンバ夫々の前記給気
ヘッダに対する接続部に風量調整弁を介装するととも
に、前記管状吸入口チャンバ夫々の前記排気ヘッダに対
する接続部に風量調整弁を介装してあることにある。
【0011】つまり、この第3特徴構成によれば、上記
風量調整弁により、上下各段の管状吹出口チャンバ毎
に、それら管状吹出口チャンバに形成した吹出口からの
空気吹出量を調整でき、また、上下各段の管状吸入口チ
ャンバ毎に、それら管状吸入口チャンバに形成した吸入
口からの空気吸入量を調整でき、これにより、上下各段
のケージ収容部列毎に気流カーテンの形成状態を微調整
することができて、上下各段のケージ収容部列各々の気
流カーテン形成状態を容易に最適化することができる。
【0012】本発明による動物ケージ収容ラックの第4
の特徴構成は、上記した第1、第2又は第3特徴構成の
実施において、 前記吹出口を前記開口面部の上端縁から
下端縁に向けて清浄空気を吹き出す吹出口とし、かつ、
前記吸入口を前記開口面部の下端縁において前記吹出口
からの吹き出し空気を吸入する吸入口とする構成にする
のに対し、 前記吸入口を上方から覆うフィルタを、その
上面がケージ収容部における底板の上面に対し面一状に
連続する状態に設けてあることにある。
【0013】つまり、この第4特徴構成によれば、ケー
ジ収容部に対する動物ケージの出し入れや収容動物に対
する各種処置などに用いるケージ収容部の開口面部にお
いて、フィルタのメンテナンス時期を容易に確認できる
とともに、そのフィルタに対 するメンテナンス(つま
り、ケージ収容部で発生する動物の毛屑や羽屑、餌屑等
の塵埃を捕集したフィルタを交換したり清掃するといっ
たメンテナンス)を極めて簡便に行なうことができる。
【0014】また、そのフィルタの上面がケージ収容部
における底板の上面に対し面一状に連続することで、ケ
ージ収容部に対する動物ケージの出し入れ操作や、ケー
ジ収容部からのゴミ掃き出し操作などを、円滑かつ容易
にすることができる。
【0015】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0016】図1は動物ケージ収容ラック1を設置した
動物飼育室2を示し、天井部において室巾方向の中央部
に、その巾方向とは直交する室巾方向へ直線上に連なる
室吹出口3を設けるとともに、この室吹出口3の吹出口
チャンバ3aに高性能フィルタ4を内装し、もって、高
性能フィルタ4により浄化した清浄空気asを室吹出口
3から室内に吹き出し供給するようにしてある。
【0017】また、ラック1は、室吹出口3の延設方向
に沿う姿勢の室壁2aに対しラック背面を近接させた状
態に設置し、ラック前面側に室吹出口3が位置するよう
にしてある。
【0018】図1ないし図3に示すように、ラック1は
上面、左右両側面、及び、背面を板材により遮蔽し、ま
た、ラック内部を棚板5により上下複数段に仕切ってあ
り、各棚板5上に、かご構造の動物ケージ6をラック横
巾方向に並べて載置するようにしてある。
【0019】つまり、複数のケージ収容部Sをラック横
巾方向及びラック上下方向の夫々に列状に並べてラック
内部に形成し、それらケージ収容部Sの夫々をラック前
面においてラック外部、すなわち、動物飼育室2の室内
に対し開口させ、そして、動物ケージ6を載置する各棚
板5を、上下のケージ収容部Sどうしを仕切る仕切り壁
と収容動物の糞尿の受けとに兼用した構造としてある。
【0020】なお、要求される動物収容条件によって
は、棚板5上でラック横巾方向に並ぶケージ収容部Sど
うしを完全に、ないしは、一部連通させる状態に仕切る
縦仕切り7を図2において鎖線で示す如く設ける場合も
あり、また、この縦仕切り7は固設的なもの、あるい
は、個々に着脱自在なもののいずれを採用してもよい。
【0021】ケージ収容部S夫々のラック前面側の開口
面部mには、その上端縁から下端縁に向けて清浄空気a
ssを吹き出す吹出口8、及び、その吹出口8からの吹
き出し空気assを下端縁において吸入する吸入口9を
設け、また、それら吹出口8及び吸入口9の夫々は上記
開口面部mにおける横巾方向の全幅にわたるライン状に
配置してあり、これにより、ラック前面側の室内域、す
なわち、飼育担当者等の人間の入室域Nと各ケージ収容
部Sとを仕切る気流カーテンACを形成するエアカーテ
ン装置を構成してある。
【0022】つまり、動物飼育室2における人間入室域
Nから各ケージ収容部Sの内部への自由通風、及び、各
ケージ収容部Sの内部から人間入室域Nへの自由通風の
夫々を、上記開口面部mにおいて上端縁から吹き出され
て下端縁で終焉する個別の気流カーテンACにより遮断
し、これにより、動物臭気の人間入室域Nへの拡散を防
止するとともに、人間と収容動物との間での病原菌感染
等の相互汚染、すなわち、人間側から動物側への汚染及
び動物側から人間側への汚染の双方を防止するようにし
てある。
【0023】また、上記の各カーテン気流ACのケージ
収容部S側の境界面で生じるケージ収容部S内の空気a
dのカーテン気流AC中への誘引、及び、外部からの空
気供給が遮断されたラック中の各ケージ収容部Sにおい
て上記の誘引とともに各カーテン気流ACのケージ収容
部S側の境界面で生じるカーテン気流ACからケージ収
容部S内への清浄空気assの補充(少なくと人間入
室域Nの空気anの浸透に至っていない、ないし、その
浸透度が充分に低く抑えられた空気の補充)をもって、
各ケージ収容部Sを均一に、かつ、収容動物にとって適
度なケージ内部気流状態で換気するようにしてある。
【0024】気流カーテン形成用の上記吹出口8、及
び、吸入口9を形成するにあたっては、ラック横巾方向
に並ぶケージ収容部S列の上下各段において、ケージ収
容部Sの開口面部mの上端縁位置でラック横巾方向に延
びてラック1の両横端にわたる一連の管状吹出口チャン
バ10、及び、同じくケージ収容部Sの開口面部mの下
端縁位置でラック横巾方向に延びてラック1の両横端に
わたる一連の管状吸入口チャンバ11を設け、これら一
連の吹出口チャンバ10、及び一連の吸入口チャンバ1
1に、ラック横巾方向に並ぶケージ収容部Sの夫々に対
する気流カーテン形成用の上記吹出口8、及び、吸入口
9を形成してある。
【0025】そして、ラック1の一横端には、上下各段
の吹出口チャンバ10に対して清浄空気assを分配供
給する縦管状の給気ヘッダ12を設け、また、ラック1
の他横端には、上下各段の吸入口チャンバ11から吸入
空気aeを回収する縦管状の排気ヘッダ13を設けてあ
る。
【0026】上記の吹出口チャンバ10、吸入口チャン
バ11、給気ヘッダ12、及び、排気ヘッダ13の夫々
を構成する管状材は、それらを互いに連結することによ
りラック1そのもののフレーム材に兼用してあり、換言
すれば、ラック1そのものを構成する管状のフレーム材
を利用して、吹出口チャンバ10、吸入口チャンバ1
1、給気ヘッダ12、排気ヘッダ13の夫々を構成して
ある。
【0027】また、吹出口チャンバ10及び吸入口チャ
ンバ11の夫々は、矩形断面形状の管状構造にし、そし
て、これら吹出口チャンバ10と吸入口チャンバ11と
のうち、背部どうしが対向する吹出口チャンバ10と吸
入口チャンバ11とは、それらのほぼ全長にわたり互い
の対向壁を図3に示す如く接触させてラック横幅方向に
延設してある。
【0028】つまり、この対向壁接触により、背部どう
しが対向する吹出口チャンバ10と吸入口チャンバ11
との間で相互補強作用を生じさせ、その分、各管状チャ
ンバ10,11の形成材を軽薄なもので済ませながら
も、ラック1の両横端にわたる長尺の管状吹出口チャン
バ10及び管状吸入口チャンバ11の強度を十分に確保
するようにしてある。
【0029】給気ヘッダ12には高性能フィルタ14及
び風量調整ダンパ15を介して給気ファン16の吐出側
をダクト接続してあり、また、この給気ファン16の吸
気側は、ラック1の上方で室内に開口させた採気口17
にダクト接続してあり、室吹出口3から室内に吹き出さ
れた清浄空気asのうち人間による汚染度の未だ低い空
気をラック1の上方において採気口17から取り入れ、
この取り入れ空気asを高性能フィルタ14によりさら
に浄化した上で、気流カーテン形成用の清浄空気ass
として給気ヘッダ12及び吹出口チャンバ10を介し各
吹出口8へ送給するようにしてある。
【0030】一方、排気ヘッダ13には風量調整ダンパ
18を介して排気ダクト19により排気ファン20を接
続してあり、この排気ファン20の吸引圧により各吸入
口9に空気吸入させ、そして、その吸入空気aeを排気
ファン20による送気をもって系外に排出するように
し、このように、既に汚染されている吸入空気aeを系
外に排出してしまうことで室内を清浄雰囲気に保つよう
にしてある。
【0031】各カーテン気流ACのケージ収容部側境界
面で生じる前述の如きケージ収容部S内の空気adのカ
ーテン気流AC中への誘引、及び、同様に各カーテン気
流ACのラック外部側境界面で生じる室内空気an(人
間入室域Nの空気)のカーテン気流AC中への誘引に対
し、各吸入口9の空気吸入量Qbは、上記の誘引空気を
伴うカーテン気流ACを速やかに吸入口9から吸入し、
かつ、誘引空気を伴うカーテン気流ACとともに室内空
気anを吸引により積極的に吸入口9から吸入するよう
に、対応する各吹出口8の空気吹き出し量Qaよりも大
きく設定してあり、これにより、動物臭気の拡散防止、
及び、人間と収容動物との間での相互汚染の防止を夫々
より一層確実に達成するようにしてある。
【0032】また、各吸入口9の空気吸入量Qbの総
和、すなわち、排気ファン20の排気量を、室吹出口3
から室内へ供給する清浄空気吹き出し供給量とほぼ等し
い量に設定して、動物飼育室2そのものの換気における
室内空気の排気も全て吸入口9からの空気吸入をもって
行うようにしてあり、これにより、室壁等への別途排気
口装備を不要としてある。
【0033】尚、上記の各風量設定は、給気ファン16
及び排気ファン20の容量選定、並びに、前記の各風量
調整ダンパ15,18の開度調整をもって行うが、場合
によっては、各吹出口チャンバ10、及び、各吸入口チ
ャンバ11夫々の給気ヘッダ12、及び排気ヘッダ13
に対する接続部に風量調整弁を介装して、これら風量調
整弁により各吹出口8からの空気吹出量Qa、及び、各
吸入口9からの空気吸入量Qbの微調整を行うようにす
る。
【0034】また、動物飼育室2内から室外への空気漏
出による室外汚染を確実に防止する必要がある場合に
は、各吸入口9の空気吸入量Qbの総和を室吹出口3か
らの清浄空気吹き出し供給量よりも若干大きく設定して
室内を室外に対し陰圧に保ち、逆に、室外から室内への
空気侵入による室内汚染を確実に防止する必要がある場
合には、各吸入口9の空気吸入量Qbの総和を室吹出口
3からの清浄空気吹き出し供給量よりも若干小さく設定
して室内を室外に対し陽圧に保つ。
【0035】吸入口9には、それを上方から覆う状態の
フィルタ21を例えばマジックテープによる接着等の手
段により着脱自在に装備してあり、通常において動物ケ
ージ6の出し入れや収容動物に対する各種処置等に用い
るケージ収容部Sの開口面部で、その下端縁に設ける気
流カーテン形成用の吸入口9にフィルタ21を配置する
ことにより、また、そのフィルタ21を着脱自在とする
ことにより、収容動物の毛屑や羽屑等を捕集する上記フ
ィルタ21のメンテナンス時期の確認やメンテ ナンスを
容易に行えるようにしてある。
【0036】また、そのフィルタ21は、図3に示す如
く、フィルタ上面がケージ収容部Sにおける底板5(棚
板)の上面に対し面一状に連続する状態に装備する構造
にしてあり、これにより、ケージ収容部Sに対する動物
ケージ6の出し入れ操作や、ケージ収容部6からのゴミ
掃き出し操作などを、円滑かつ容易に行なえるようにし
てある。
【0037】図中22は金網やパンチング板等の多孔部
材であり、上記フィルタ21の支持部材として吸入口9
に張設してある。
【0038】〔別実施例〕 次に別実施例を列記する。
【0039】採気口17から取り入れた室内空気asを
フィルタ14により浄化した上で、気流カーテンAC形
成用の清浄空気assとして各吹出口8から吹き出させ
る構成に代えて、気流カーテンAC形成用の清浄空気a
ssを空調機から専用風路により単独に導いて各吹出口
8から吹き出させるようにしてもよい。
【0040】図1において鎖線で示すように、各吸入口
9から吸入した空気aeの一部を給気ファン16の吸入
側に導く還気風路23を設け、もって、各吸入口9によ
る吸入空気aeの一部をフィルタ14により浄化した上
で各吹出口8から吹き出させる気流カーテンAC形成用
の清浄空気assとして循環使用するようにしてもよ
い。
【0041】ラック設置室2に対し、室内空気を排気す
る専用排気口を付加装備してもよい。
【0042】上記の循環形式を採用する場合、各吹出口
8から吹き出させる気流カーテンAC形成用清浄空気a
ssの全量を、還気風路23により導いてフィルタ14
により浄化する循環空気aeで賄うようにしてもよい。
【0043】また、上記の循環形式を採用する場合、循
環空気aeをフィルタ14により浄化することに加え
て、活性炭等の消臭剤により消臭処理する構成としても
よい。
【0044】各カーテン気流ACのケージ収容部S側境
界面で生じる、ケージ収容部S内空気adのカーテン気
流AC中への誘引と、カーテン気流ACからケージ収容
部S内への清浄空気ass補充とを利用して各ケージ収
容部S内を換気することに加え、気流カーテンACの遮
断機能を損なわない範囲の風量でケージ収容部S内に換
気用空気を補助的に供給したり、ケージ収容部S内から
補助的に排気する補助換気手段を設けてもよい。
【0045】前述実施例においては、ケージ収容部Sの
夫々におけるラック外部に対する開口面部mで、その上
端縁の吹出口8から下端縁の吸入口9側に向けて下向き
の気流カーテンACを形成するようにしたが、ケージ収
容部Sのラック外部に対する開口面部mで、その下端縁
の吹出口8から上端縁の吸入口9に向けて上向きの気流
カーテンACを形成するようにしてもよい。
【0046】各ケージ収容部Sのラック外部に対する開
口面部mをラック1の前面側及び背面側の両方に設け
て、それらラック前面側の開口面部m、及び、ラック背
面側の開口面部mの夫々に気流カーテンACを形成する
構成としてもよい。
【0047】また、ケージ収容部Sにおいてラック外部
に対する開口面部mを複数面(例えばラック前面側と背
面側)形成する場合、それら開口面部mのうち人間入室
域Nに面する開口面部m等の特定の開口面部mでのみ気
流カーテンACを形成して、その他の開口面部m’での
気流カーテンACの形成を省略する構成を採用すること
もできるが、この場合、気流カーテン形成を省略する開
口面部m’にフィルタを張設したり、気流カーテン形成
を省略する開口面部m’を室壁2aに近接対向させる状
態にラック1を設置する等して、気流カーテン形成を省
略した開口面部m’での通風を制限することが望まし
い。
【0048】各吸入口9の空気吸入量Qbを対応する各
吹出口8の空気吹き出し量Qaよりもどの程度の大きい
風量とするかは適宜決定すればよい。
【0049】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面視断面図
【図2】本発明の実施例を示す正面図
【図3】本発明の実施例を示す側面視拡大断面図
【符号の説明】 底板(棚板) 8 吹出口 9 吸入口 10 吹出口チャンバ 11 吸入口チャンバ12 給気ヘッダ 13 排気ヘッダ AC 気流カーテンae 吸入空気 ass 清浄空気 m 開口面部 S ケージ収容部
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 正信 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 株 式会社大氣社内 (72)発明者 大城 匡豊 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 株 式会社大氣社内 (72)発明者 中山 博行 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 株 式会社大氣社内 (56)参考文献 実開 昭57−194666(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 1/00 - 1/035

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケージ収容部(S)をラック横幅方向及
    びラック上下方向の夫々で列状に並設し、 前記ケージ収容部(S)の夫々におけるラック外部に対
    する開口面部(m)に、その上下一端縁から上下他端縁
    に向けて清浄空気(ass)を吹き出す吹出口(8)
    と、上下他端縁において前記吹出口(8)からの吹き出
    し空気(ass)を吸入する吸入口(9)とを設けて、
    前記ケージ収容部(S)とラック外部とを仕切る気流カ
    ーテン(AC)を形成するエアカーテン装置を構成し、 ラック横幅方向に並ぶケージ収容部(S)列の上下各段
    において、前記開口面部(m)の上下一端縁位置でラッ
    ク横幅方向に延びてラック両横端にわたる一連の管状吹
    出口チャンバ(10)、及び、前記開口面部(m)の上
    下他端縁位置でラック横幅方向に延びてラック両横端に
    わたる一連の管状吸入口チャンバ(11)を設け、 ラック横幅方向に並ぶケージ収容部(S)の夫々に対す
    る前記吹出口(8)を前記管状吹出口チャンバ(10)
    に形成するとともに、ラック横幅方向に並ぶケージ収容
    部(S)の夫々に対する前記吸入口(9)を前記管状吸
    入口チャンバ(11)に形成してある 動物ケージ収容ラ
    ックであって、背部どうしが対向する前記管状吹出口チャンバ(10)
    と前記管状吸入口チャンバ(11)とを、それらのほぼ
    全長にわたり互いの対向壁を接触させてラック横幅方向
    に延設してある 動物ケージ収容ラック。
  2. 【請求項2】 対向壁どうしを接触させる前記管状吹出
    口チャンバ(10)と前記管状吸入口チャンバ(11)
    の夫々を、矩形断面形状の管状構造にしてある請求項1
    記載の動物ケージ収容ラック。
  3. 【請求項3】 上下各段の前記管状吹出口チャンバ(1
    0)に対して清浄空気(ass)を分配供給する縦管状
    の給気ヘッダ(12)をラック一横端に設けるととも
    に、上下各段の前記管状吸入口チャンバ(11)から吸
    入空気(ae)を回収する縦管状の排気ヘッダ(13)
    をラック他横端に設け、 前記管状吹出口チャンバ(10)夫々の前記給気ヘッダ
    (12)に対する接続部に風量調整弁を介装するととも
    に、前記管状吸入口チャンバ(11)夫々の前記排気ヘ
    ッダ(13)に対する接続部に風量調整弁を介装してあ
    請求項1又は2記載の動物ケージ収容ラック。
  4. 【請求項4】 前記吹出口(8)を前記開口面部(m)
    の上端縁から下端縁に向けて清浄空気(ass)を吹き
    出す吹出口とし、かつ、前記吸入口(9)を前記開口面
    部(m)の下端縁において前記吹出口(8)からの吹き
    出し空気(ass)を吸入する吸入口とする構成におい
    て、 前記吸入口(9)を上方から覆うフィルタ(21)を、
    その上面がケージ収容部(S)における底板(5)の上
    面に対し面一状に連続する状態に設けてある 請求項1、
    2又は3のいずれかに記載の動物ケージ収容ラック。
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