JPH0317101A - カチオン重合触媒および重合性組成物、その重合方法 - Google Patents

カチオン重合触媒および重合性組成物、その重合方法

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JPH0317101A
JPH0317101A JP1153018A JP15301889A JPH0317101A JP H0317101 A JPH0317101 A JP H0317101A JP 1153018 A JP1153018 A JP 1153018A JP 15301889 A JP15301889 A JP 15301889A JP H0317101 A JPH0317101 A JP H0317101A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カチオン重合性組戒物、重合触媒および重合
方法に関する。更に詳しくは、カチオン重合性物質を光
、電子線等の放射線および/または熱により短時間に重
合させ、良好な物性をもった硬化物や、実用性のあるカ
チオン重合性ビニル化合物のオリゴマーを得るための重
合組戒物、その重合のための触媒および重合方法に関す
る。
[従来の技術および解決すべき問題点]一般に、カチオ
ン重合性物質、とりわけエポキシ樹脂は、高性能材料を
必要とする種々の用途に使われている。特に、紫外線等
所定の波長の放射線の照射により重合硬化させる方法は
、短時間で硬化させることが可能で、重合工程が簡易で
あるため、各種用途に供せられている。
従来、エボキシ樹脂は硬化剤として活性なアミン含有化
合物やカルボン酸無水物を混入し、2液系で広く利用さ
れている。しかし、これらの硬化剤を用いた2液系は、
完全に成分を混合する必要があり、硬化時間も数時間に
及ぶ。
エポキシ樹脂を1液系として硬化するのにフッ化ホウ素
−モノエチルアミンの系があるが、これは160℃ある
いはそれ以上の温度でも1〜8時間を要している.この
改良として米国特許3565861号が挙げられるが、
やはり高温を必要としている.従ってこれらの組或物は
、熱に敏感な電子部品等の被覆には使用できない。
更に、光によりエボキシ樹脂を硬化させるのに金属ハロ
ゲン化合物アリールジアゾニウム塩が提案されている。
しかし、これらは、急速に重合し、また早過ぎるゲル化
を受け易く、そのため暗所においてさえ寸時も満足に貯
蔵できない組或物になってしまうことが予想される。金
属ハロゲン化物アリールジアゾニウム塩を含有するエポ
キシ材料に、その組戒物の早過ぎるゲル化を抑制し、ま
た暗所における貯蔵性を与えることが提案されたが、コ
ストが増大し、また全く満足すべき結果は得られていな
い. また、これら組戒物は、硬化中に窒素が放出されるため
、これにより得られる硬化物質が好ましくない気泡を含
むという問題がある。
ところで、オニウム塩については種々の光分解性スルホ
ニウム塩が公知である。例えば特開昭54−53181
号にはp−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウム 
へキサフルオロアルセネート類を光硬化剤とすることが
、また特開昭50−151997号においては、フェニ
ルスルホニウム塩をエボキシ用光硬化剤とすることが知
られている。しかし、これらは光でエボキシ樹脂を硬化
させるが、熱を加えただけでは、エボキシ樹脂を硬化さ
せることはできない。また上記の開示においては、下記
一般式[I]のようなペンジルスルホニウム塩は含まれ
ていない。
一方、熱を加えることによりオニウム塩を活性化させ、
エポキシ樹脂を硬化させることのできる熱潜在性触媒に
ついて、特開昭58−37003号や特開昭63−22
3002号にはジアルキルベンジルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネート塩のごときベンジルスルホニ
ウム塩が、特開昭56−152833号にはトリアルキ
ル型のスルホニウム塩が報告されている。しがし、この
スルホニウム塩は光に対しては不活性で短時間でエボキ
シ樹脂を硬化させることはできないうえ、例えば150
℃以上を必要とするなど、加熱時間、温度とも実用的と
はいえない。
また、スビロ型エステルのごとき特殊エステルについて
は特開昭60−188425号にその加熱重合に関する
硬化剤が開示されている。
一方、カチオン重合性ビニル化合物のカチオン重合触媒
としては、鉱酸,BF3,ZnClx.A I C 1
 3などノルイス酸型触媒や、A I R4C I ,
AIRCI!といったハロゲン含有有機アルミニウム化
合物などが公知である.しかしながら、これら触媒はO
℃以上の温度ではカチオン重合反応があまりにも激しく
、重合反応の調整が思うように制御できず重合度が高ま
らない。もちろん、カチオン重合性モノマーとこれら触
媒をあらかじめ室温で一液化し、保存することも不可能
である。
ビニル化合物を重合させようとすると、連鎖移動反応や
停止反応を制御する必要があり、通常、適当な溶媒に溶
解したカチオン重合性モノマーを所定の極低温まで冷却
した後に、触媒液が仕込まれ重合反応が行われる。しか
し、重合反応を工業的に極めて低温(例えば−130〜
−40℃)で行うためには、低温の冷媒を使用する必要
があるため操作が煩雑であり、また冷却費用がかさむな
ど決して満足すべき方法とはいえない。
また、加えるに、米国特許3283010号にはペンジ
ルカチオンの放出についての記載があるが、この公報に
おいてはポリマーの重合を意図していない。また、公表
特許公報56−500218号には、本特許と同一の化
合物が記載されているものの、効果、構成において本出
願とは異なっている。
[発明の目的] 本発明の目的は、放射線および/または、熱でエポキシ
樹脂などのカチオン重合性物質を重合することができ、
かつまた、室温での貯蔵安定性に優れ、封止剤、複合材
用マトリックス樹脂などに利用されるカチオン重合性組
或物を提供し、その重合の方法、重合用の触媒を提案す
ることにある。または、スチレンなどのカチオン重合性
ビニル化合物を一定の条件のもとに重合させるとともに
、重合触媒との混合物との貯蔵安定性に優れたモノマー
組戒物を提供するとともに、実用性のあるビニル化合物
のオリゴマーを工業的に提供し、その重合の方法、重合
用の触媒を提案することにある. [問題点を解決するための手段] 本発明者らは、前記したような問題点を解決すべく鋭意
研究を重ねた結果、本発明に至った。
即ち、本発明は、カチオン重合性物質と、これを放射線
および/または熱により重合させることのできる下記一
般式[I]で示されるペンジルスルホニウム塩を含む重
合性組成物、および下記一般式[I]を主成分とする重
合触媒、更には重き方法に関する。
RI :水素,アセチル基,メトキシカルボニル基,メ
チル基,工1ヘキシカルボニル基,tert−ブトキシ
力ルボニル基,ペンジルオキシ力ルボニル基,ベンゾイ
ル基, フェノキシ力ルボニル基,p−メトキシベンジルオキシ
力ルボニル基,9−フルオレニルメI・キシ力ルボニル
基の いずれかである。
R?!,R3:それぞれ独立して水素,ハロゲン,C1
〜C4のアルキル基のいずれかである。
R 4., R S :それぞれ独立して水素,メチル
基,メトキシ基,ハロゲンのいずれかである。
X  : SbFe.ASF6,PF6.BF4のいず
れかである。
[発明の構戒〕 本発明の重合触媒は、(置換あるいは非置換)一ジベン
ジル−4−(置換あるいは非置換)オキシフェニル ス
ルホニウム化合物と所定の陰イオンとの対の化合物であ
り、これらを構成要件としている。
また、本発明に使用されるカチオン重合性物質とは、酸
重合性または酸硬化性物質、とりわけエポキシ樹脂が好
ましく用いられる.適当な物質の例は、エポキシド単量
体類、エビサルファイド単量体類、ポリエボキシド類(
あるいはエボキシ樹脂)、ポリエビサルファイド類(あ
るいはエビサルファイド樹脂)、フェノール/ホルムア
ルデヒド樹脂、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂、尿素
/ホルムアルデヒド樹脂、スビロオルトエステル、ビシ
クロオルソエステル、スビロオルトカーボネートのよう
な環状エーテルおよび環状チオエーテル(エポキシドお
よびエビサルファイド以外のもの)およびそれらの重合
体、ラクトン、スチレン、ビニルエーテルおよびビニル
チオエーテルならびに、酸により処理されたとき樹脂を
交叉結合または硬化させる交叉結合剤を含有する樹脂で
あり、単独でも2種類以上の混合でもかまわない。
[作用] このような本発明の重合触媒として使用されるジベンジ
ルスルホニウム塩は前述のとおりであり、このジベンジ
ルスルホニウム塩は、対応する4一(置換あるいは非置
換〉オキシフェニル(置換あるいは非置換)ペンジルス
ルフィドをペンジルハライド類と反応させ、ハロゲンイ
オンを有するスルホニウム塩を合戒し、しかる後に所定
の錯塩と陰イオン交換を行うことで高収率に得られる。
本発明におけるジベンジルスルホニウム塩として好まし
いのは、ジベンジル−4−ヒドロキシフェニルスルホニ
ウム へキサフルオロアンチモネート、ジベンジル−4
−ヒドロキシフェニルスルホニウム へキサフルオロホ
スフェート、4−アセトキシフエニルジベンジルスルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジベンジル−4
−メトキシフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアン
チモネート、ジベンジル−2−メチルー4−ヒドロキシ
フェニルスルホニウム へキサフルオロアンチモネート
、ジベンジル−3−クロロー4−ヒドロキシフェニルス
ルホニウム へキサフルオロアルセネート、ジベンジル
−3−メチル−4−ヒドロキシ−5  tert−プチ
ルフエニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネー
ト、ベンジルー4−メトキシベンジル−4−ヒドロキシ
フェニルスルホニウム へキサフルオロホスフェート、
ジベンジル−4−(エトキシ力ルポニルオキシ〉フェニ
ルスルホニウム へキサフルオロアンチモネート、4−
〈ベンジルオキシ)フエニルジベンジルスルホニウム 
ヘキサフルオロアンチモネート、ジベンジル−4−(ベ
ンジルオキシカノレボニノレオキシ〉フエニノレスノレ
ホニウムヘキサフルオロアンチモネート、4−(ペンゾ
イルオキシ)フェニルジベンジルスルホニウムヘキサフ
ルオロアンチモネート、4−(tert−ブトキシカノ
レポニノレオキシンフェニノレジベンジノレスルホニウ
ム ヘキサフルオロアンチモネート等が挙げられる。
本発明において使用されるジベンジルスルホニウム塩は
、熱に対して活性を上げるだけでなく、光、電子線など
の放射線に対しても活性がある。
すなわち、熱または放射線で励起されたこれらジベンジ
ルスルホニウム塩は、ペンジルカチオンを放出し、前述
のカチオン重合性物質の重合を進行させると考えられる
また本発明において、カチオン重合性物質がビニル化合
物の場合は、重合反応に際して通常、触媒、モノマーな
どに不活性な溶媒を用いた溶液重合法が行われるが、場
合によっては塊状重合法も行われる。溶媒としては、例
えば、トルエン、ベンゼン、キシレンのような芳香族炭
化水素類、n−ヘキサン、n−へブタンのような脂肪族
炭化水素類、シクロヘキサンのような脂環式炭化水素類
、石油エーテル、リグロインのような炭化水素混合物類
、クロルベンゼン、ジクロルエタンのようなハロゲン化
炭化水素類などが使用でき、また、これらビニル化合物
の重合反応は常圧または加圧下で行われ、反応温度は2
0℃以上の温度、好ましくは工業的に加熱が容易な60
〜150℃である。
また、本発明において重合触媒として使用されるスルホ
ニウム塩は室温ではカチオン重合反応を開始しないため
、必要によってはあらかじめモノマーと触媒を適当な溶
媒を用いて一液化し、保存しておくことも可能である。
本発明に使用されるジベンジルスルホニウム塩は、樹脂
100重量部に対して0.01〜20重量部、好ましく
は0.1〜5重量部である。
0.01重量部より少ないと充分な重合物が得られない
。20重量部を越える添加量では、重合後の物性におい
て好ましいものが得られず、コストの面においても好ま
しくない。また、重合硬化は、放射線処理または加熱処
理により行われ、必要によっては加熱と放射線照射を併
用することも可能である。また、重合時には、必要によ
り溶媒を用いることもできる. 本発明による放射線としては、波長250〜400nm
範囲の紫外線が最も効率よく、それゆえ、光源としては
、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンラン
プ、カーボンアーク灯などが挙げられ、さらに電子線を
照射することによっても重合、硬化させることができる
本発明の組成物は、更に場合によっては、増量剤、難燃
剤、静電防止剤、界面活性剤、酸無水物に代表される助
剤等を混合して用いられる。
本発明の組成物は、艶出しワニス、インキ、塗料、接着
剤、積層板、プリプレグ、戒型材料、封止材料等に使用
できる。
本発明の硬化性組或物は、室温において長期間保存可能
であり、光や電子線などの放射線の照射や120’C以
下の加熱あるいは加熱と放射線処理のOF用で速やかに
重合を開始する機能を備え、高温硬化性に優れ、吸湿性
がなく、耐水性、耐薬品性、電気性に優れた硬化物を与
える。
また、カチオン重合性ビニル化合物組成物においては、
従来困難であったモノマーと触媒の一液化保存、更には
20℃以上でのカチオン重合反応を可能とし、かつ、簡
単な加熱で実用性のある重合度の高い重合体を得ること
が可能になった点にある。
[実施例] 以下実施例にて本発明を詳細にするが、本発明は以下の
みに限定されるものではない.実施rIA1 フェニルグリシジルエーテル1.0gに対して、ジベン
ジル−4−ヒドロキシフェニルスルホニウム へキサフ
ルオロアンチモネートをlmol%(0.0362g)
混合した。この混合物を脱気、封管中所定の温度で塊状
重合させ、転化率と重合温度の関係を求めた。転化率は
’H−NMRスペクトルより決定した。その結果を第1
図に示す。
実施例2 フエニルグリシジルエーテル0.5gに対して、実施例
1で用いたジベンジルスルホニウム塩をlmo1%(0
.0181g)混合し、脱気、封管した。312nmの
主波長光を有する400W高圧水銀ランプを光源とし、
理工科学産業製のロータリー光化学反応装置(RH40
0−10W型〉を使用し、20℃で光塊状重合を行い、
転化率と時間の関係を求めた.その結果を第2図に示す
実施例3〜12 フェニルグリシジルエーテル1gに対して、種々のジベ
ンジルスルホニウム塩を0. 0 3 0 g混合、こ
の混合物を脱気封管し、40℃,80℃でそれぞれ1時
間重合させた時のフェニルグリシジルエーテルの転化率
をIH−NMRを用いて決定した。結果を表1に示す。
また、ここで調製した組成物を20℃で1カ月放置した
ところ、著しい増粘は見られなかった. (以下余白) 実施例13〜19 フェニルグリシジルエーテル1.0gに対して種々のジ
ベンジルスルホニウム塩を0.030g混合した。この
混合物を脱気、封管し、20℃で60分、光塊状重合を
行い、転化率をtH一NMRより求めた。光源は400
w高圧水銀灯を用い、理工科学産業製のロータリー光科
学反応装置を使用した.重合温度は20℃(水冷下)と
した。結果を表2に示す. (以下余白〉 実施例20 1−フェニル−4−エチル−2.6.7−トリオキサビ
シクロ[2.2.2]オクタン 0.5gに対して、ジ
ベンジル−4−ヒドロキシフェニルスルホニウム へキ
サフルオロアンチモネートを0.045g混合し、脱気
、封管した。この混合物を、100℃で24時間、塊状
重合させた。
重合後、”H−NMRスペクトルより、転化率100%
を確認した.次に重合体を塩化メチレン2mlで溶解し
、ヘキサン100ml中に注入した。ヘキサン不溶部を
乾燥させ、0. 3 6 gのポリマーを得た. 実施例21 3,9−ジベンジル−1.5,7.11−テトラオキサ
スビロ[5.5]ウンデカン 0.5gに対して、ジベ
ンジル−4−ヒドロキシメチルスルホニウム ヘキサフ
ルオロアンチモネートを3mol%0. 0 2 9 
g混合し、脱気,封管した.この混合物を100℃で2
時間塊状重合させた。重合後、’ H − N M R
スペクトルより転化率97%を確認した.次に、重合物
を塩化メチレン 2mlで溶解し、ヘキサン100ml
中に注入した。ついでヘキサン不溶部を乾燥させ、0.
44gのポリマーを得た。
実施例22 精製したスチレン0.5gに対してジベンジル−4−ヒ
ドロキシフェニルスルホニウム へキサフルオロアンチ
モネー}  1mo1%(0.026g)を混合し、脱
気,封管した。ついで、撹拌下、80℃で重合を行った
。60分後、固化した反応液を四塩化炭素2mlで溶解
し、この’H−NMRスペクトルより転化率98%を確
認した。
次にメタノール中にこれを注入し、重合を停止させ重合
体を析出させた。M製乾燥した重合体は白色結晶で収率
87%であった。
また、GPC (ボリスチレン換算〉によりMn=40
00,Mw/Mn=1.90であった。
実施r!A23〜29 実施例22に準じ種々のジベンジルスルホニウム塩を用
いてスチレンの重合を行った。結果を表3に示す。
(以下余白〉 −8 実施例30 実施例22に準じ40℃で60分でスチレンの重合を行
ったが、転化率は0%であった。
実施例31 精製したスチレン10gとジベンジル−4−ヒドロキシ
フェニルスルホニウム へキサフルオロアンチモネート
 0、50gをクロルベンゼン20mlで溶解させ、脱
気、封管し室温で1か月放置したが、スチレンの重合は
おこらなかった。
実施例32〜42 エピコート828(油化シェルエボキシ製ビスフェノー
ルA型エボキシ樹脂〉100重量部と種々のジベンジル
スルホニウム塩3重量部からなる配合物を調整し、各々
約100mgをとり、120℃に加熱した熟板上〈日新
化学株式会社製ゲル1ヒ試験器 GT−D−JIS型)
でゲル化時間を測定した。結果を表4に示す。
(以下余白) 実施例4 3 実施例32〜42で調製した組戒物を、20℃でlか月
放置したが、著しい増粘は見られなかった。
[発明の効果コ 以上のとおり本発明に係る所定のジベンジルスルホニウ
ム塩は、カチオン重合性物質の重合触媒として有効であ
り、これらを含有する重合組成物は光、電子線などの放
射線の照射および/または加熱処理による重合方法で重
合、硬化することができる。またこの一液化した組或物
は混合後も安定であり、室温での貯蔵性に優れている。
よって所期の目的を達戒できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のジベンジルスルホニウム塩によるフェ
ニルグリシジルエーテルの実施例1の加熱重合における
転化率を示すグラフであり、第2図は実施例2の光重合
における転化率を示すグラフである。なお、いずれのグ
ラフも縦軸は転化率である。 転ずじ卑5  (=3/,ノ 車云イ巴4堅 S)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カチオン重合性物質の一種または二種以上と、一
    般式[ I ]で示されるジベンジルスルホニウム塩を含
    む重合性組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] R_1:水素、アセチル基、メトキシカルボニル基、メ
    チル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカ
    ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ベンゾイル
    基、 フェノキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシ
    カルボニル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基
    の いずれかである。 R_2、R_3:それぞれ独立して水素、ハロゲン、C
    _1〜C_4のアルキル基のいずれかである。 R_4、R_5:それぞれ独立して水素、メチル基、メ
    トキシ基、ハロゲンのいずれかである。 X:SbF_6、AsF_6、PF_6、BF_4のい
    ずれかである。
  2. (2)カチオン重合性物質が、エポキシ基を有する化合
    物である特許請求の範囲第1項記載の重合性組成物。
  3. (3)カチオン重合性物質がカチオン重合性ビニル化合
    物である特許請求の範囲第1項記載の重合性組成物。
  4. (4)カチオン重合性物質が、スピロオルソエステル基
    、ビシクロオルソエステル基、スピロオルトカーボネー
    ト基のいずれかを一種または二種以上有する化合物であ
    る特許請求の範囲第1項記載の重合性組成物。
  5. (5)カチオン重合性物質100重量部に対して一般式
    [ I ]で示されるジベンジルスルホニウム塩が、0.
    01〜20重量部を添加してなる特許請求の範囲第1項
    記載の重合性組成物。
  6. (6)特許請求の範囲第1項記載の一般式[ I ]で示
    されるジベンジルスルホニウム塩を主成分とするカチオ
    ン重合性物質の重合触媒。
  7. (7)ジベンジルスルホニウム塩がジベンジル−4−ヒ
    ドロキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモ
    ネートである特許請求の範囲第6項記載の重合触媒。
  8. (8)ジベンジルスルホニウム塩が4−アセトキシフェ
    ニルジベンジルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネ
    ートである特許請求の範囲第6項記載の重合触媒。
  9. (9)ジベンジルスルホニウム塩がジベンジル−4−メ
    トキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネ
    ートである特許請求の範囲第6項記載の重合触媒。
  10. (10)ジベンジルスルホニウム塩がジベンジル−4−
    ヒドロキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフ
    ェートである特許請求の範囲第6項記載の重合触媒。
  11. (11)ジベンジルスルホニウム塩がジベンジル−4−
    ベンゾイルオキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロ
    アンチモネートである特許請求の範囲第6項記載の重合
    触媒。
  12. (12)ジベンジルスルホニウム塩がジベンジル−4−
    (ベンジルオキシカルボニルオキシ)フェニルスルホニ
    ウムヘキサフルオロアンチモネートである特許請求の範
    囲第6項記載の重合触媒。
  13. (13)カチオン重合性物質の一種または二種以上に特
    許請求の範囲第1項記載の一般式[ I ]で示されるジ
    ベンジルスルホニウム塩の一種または二種以上を触媒と
    して加え、これを放射線および/または熱により、重合
    を開始させることを特徴とするカチオン重合性物質の重
    合方法。
  14. (14)放射線が紫外線である特許請求の範囲第13項
    記載の重合方法。
  15. (15)重合を20℃以上の温度で行うことを特徴とす
    る特許請求の範囲第13項記載の重合方法。
  16. (16)カチオン重合性物質100重量部に対して、特
    許請求の範囲第1項記載の一般式[ I ]で示されるジ
    ベンジルスルホニウム塩を、0.01〜20重量部添加
    してなる特許請求の範囲第13項記載の重合方法。
JP1153018A 1989-06-14 1989-06-14 カチオン重合触媒および重合性組成物、その重合方法 Expired - Lifetime JP2709625B2 (ja)

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