JPH0316866Y2 - - Google Patents

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JPH0316866Y2
JPH0316866Y2 JP1774483U JP1774483U JPH0316866Y2 JP H0316866 Y2 JPH0316866 Y2 JP H0316866Y2 JP 1774483 U JP1774483 U JP 1774483U JP 1774483 U JP1774483 U JP 1774483U JP H0316866 Y2 JPH0316866 Y2 JP H0316866Y2
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shaft
reel
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、光フアイバケーブル等のケーブルコ
アの外周に螺旋状にテープを巻き付けるケーブル
へのテープ巻付装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来この種のテープ巻付装置は、ケーブルに螺
旋状にテープを巻き付けてゆく際に、テープリー
ルから繰り出してゆくテープに対し、ケーブル径
に対応したテープ送り速度を維持すると共に、一
定の張力を付与しておく必要がある。
第5図および第6図は、未公開ではあるが出願
人が所有している従来技術としてのテープ巻付装
置を示している。
この装置は、基台101に取付けた筒状の主軸
102と、この主軸102を回転させる主モータ
103と、この主軸102に挿通させた主軸10
2と同軸上に配設された鞘管104とを備えてい
る。鞘管104の両端は主軸102からはみ出し
て基台101に固定されており、この鞘管104
内をテープTが巻き付けられるべきケーブルKが
通過するようになつている。ケーブルKは、図中
の右方向の引出装置(図示せず)により一定速度
で引出されるようになつており、鞘管104側の
保持部材105と引出装置側の保持部材106の
間でテープTの巻き付けが行われる。この巻き付
けは、中空軸107を介して主軸102に回転自
在に取付けられたテープリール108の回転によ
り行われるわけであるが、実際の巻き付けは、テ
ープリール108から巻き出されたテープTをケ
ーブルKに導くガイドローラ109が主軸102
により回転されることにより為される。すなわち
ガイドローラ109は回転フレーム110が取付
けられており、回転フレーム110は主軸102
に固定されていて、この回転フレーム110の回
転動作と引出装置のよる軸方向の引出動作とで、
テープTをケーブルKに螺旋状に巻いてゆくよう
になつている。
ガイドローラ109は、第1ガイドローラ11
1、第2ガイドローラ112、調整用ガイドロー
ラ113およびエントリーガイドローラ114か
ら成り、テープTはこれらのローラ109を経て
ケーブルKに巻回される。第1ガイドローラ11
1、第2ガイドローラ112およびエントリーガ
イドローラ114は、回転フレーム110に固定
されており、主軸102と同一速度で回転するよ
うになつている。したがつて、テープTの送り速
度が変化なく一定であれば問題ないが、ケーブル
Kの径が変化したり、テープTのテープリール1
08に対する巻き径が変化すると、回転フレーム
110に対しテープリール108を相対的に回転
させてテープTの送り速度を調整する必要があ
る。
この調整はテープ送出調整装置121により行
われる。テープ送出調整装置121は、回転フレ
ーム110と同一速度で回転して差動分だけテー
プリール108を駆動する第1差動歯車装置12
2と、第1差動歯車装置122を駆動する第2差
動歯車装置123と、第2差動歯車装置123に
差動回転を与えるリール駆動モータ124とを備
えている。すなわち、テープリール108が固定
される中空軸107は、その歯車部107aで第
1差動歯車装置122の出力歯車125に噛み合
つていて、第1差動歯装置122により回転され
るようになつている。第1差動歯装置122は、
第2差動歯車装置123によりベルト駆動される
と共に、回転フレーム110に回転自在に支承さ
れた内歯歯車126と、この内歯歯車126に噛
み合う遊星歯車127と、回転フレーム110に
回転自在に取付けられた遊星歯車127の回転軸
128とを有し、この回転軸128のもう一方の
端に前述の出力歯車125が固定されている。し
たがつて、内歯歯車126は回転フレーム110
とほぼ同一速度で回転されることとなるが、テー
プ送り速度の変位分の回転が、内歯歯車126か
ら遊星歯車127、出力歯車125、中空軸10
7、テープリール108の順で伝達され、結局、
主軸102に固定されて回転される回転フレーム
110に対し、テープリール108がその差動分
だけ相対的に回転されることとなる。
この微小な回転制御、すなわちテープ送り速度
の制御は、第2差動歯車装置123とリール駆動
モータ124とにより行われる。第2差動歯車装
置123は、差動歯車列129と減速歯車列13
0とから成り、主軸102からのベルト駆動によ
る入力が入力プーリ131を介して差動歯車列1
29の入力側に入力され、差動歯車列129の出
力側は減速歯車列130と出力プーリ132を介
して、第1差動歯車装置122の内歯歯車126
にベルト駆動で出力される。この場合原則的には
主軸102と内歯歯車126とは同一速度で回転
するように減速調整されている。リール駆動モー
タ124は差動歯車列129の制御端に接続され
ており、制御信号に基づいて差動回転して、減速
歯車列130と出力プーリ132を介してテープ
リール108を制御回転させる。すなわち、原則
的には主軸102と同一速度で回転する内歯歯車
126に制御量を加味できるようになつている。
制御信号は、テープ送り速度の機械的な変化を
電気的に検出し、その検出信号に基づくもので、
テープ送り速度の変化は、調整用ガイドローラ1
13と、このガイドローラ113を支承するコン
トロールアーム115により機械的にピツクアツ
プされ、これが変位検出装置140により電気的
に検出される。
コントロールアーム115の基部116はリン
グ状に形成され主軸102に回動自在に支承され
ている。そしてこの基部116が変位検出装置1
41の出力プーリ142からベルト駆動で動力を
伝達されるようになつており、この場合も原則的
には主軸102とコントロールアーム115とは
同一速度で回転するように減速調整されている。
変位検出装置141は基台101に回転自在に
取付けられ、入力中空軸143と出力軸144と
の間に変位検出器145を介在して構成され、入
力中空軸143に固定された入力プーリ146を
介して主軸102によりベルト駆動される。一
方、この入力は変位検出器145を介して出力軸
145に固定されている出力プーリ142を介し
て、コントロールアーム115を回転させるよう
になつている。この場合コントロールアーム11
5には、別途、張力付与装置151によりテープ
Tに張りを与えるための一定の張力が付与されて
いるため、テープTの送り速度が過剰あるいは不
足した場合に張力バランスが崩れて、コントロー
ルアーム115が回動する。この回動は主軸10
2の回転と同一回転速度となるように主軸102
に連動して回転しているコントロールアーム11
5に対し相対的に生ずる変位である。したがつ
て、この変位は変位検出器145で抵抗の変化と
して電気的に検出される。
一方、張力付与装置151は基台101に回転
自在に取付けられ、その入力プーリ152と出力
プーリ153とが変位検出装置141の入出力と
なつている一対のベルト154,155に掛け渡
されており、変位検出装置141と同様に主軸1
02により駆動されると共に、コントロールアー
ム115を駆動するようになつている。
ここで第6図aおよびbを参照して張力付与装
置151を説明する。第6図aは張力付与装置1
51の裁断側面図であり、第6図bはその裁断平
面図である。
両図に示すようにドラム状の入力軸156が基
台101に回転自在に取付けられており、この入
力軸156には入力プーリ152が固定されてい
る。一方、出力プーリ153が出力軸157に固
定されており、この入力軸156と出力軸157
とはコイルばね158および伝達歯車列159を
介して接続されている。したがつて入力プーリ1
52から入力された主軸102の回転力は出力プ
ーリ153からコントロールアーム115に伝達
される。この場合コイルばね158および伝達歯
車列159はコントロールアーム115に張力を
付与するために出力軸157にトルクを発生させ
るものである。すなわち、コイルばね158は一
端を出力軸157の軸芯上を外部に延びるロツド
160に固定され、他端を伝達歯車列159の一
端に取付けた回動レバー161に固定されてい
る。したがつて、ロツド160に取り付けたアク
チユエータ162でロツド160を進退させコイ
ルばね158を軸方向に伸縮して回動レバー16
1を回動させ、伝達歯車列159を介して出力軸
157にコイルばね158による一定のトルクを
付与するようになつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように従来の装置では、テープTに張力を
付与するコントロールアーム115と、テープT
の送り速度の変位を検出する検出端であるコント
ロールアーム115とが同一であるにもかかわら
ず、張力付与装置151と変位検出装置141と
が別個の装置として構成されており、装置全体が
複雑なものとなつている。また、張力付与装置1
51および変位検出装置141には駆動部分が多
く、これに働く慣性モーメントの影響が大きくな
つて、制御量に対するコントロールアームの追従
が遅れる等の不具合が生じていた。
本考案はこのような不具合を解消するために為
されたもので、構造を簡略化してテープの送り速
度と張力コントロールの制御性を向上したケーブ
ルへのテープ巻付装置を提供することをその目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成すべく、一定の送り速
度と一定の張力を保持しながら定速で走行するケ
ーブルの外周に、螺旋状にテープを巻き付けるケ
ーブルへのテープ巻付装置において、ケーブルと
同一軸上に基台に回転自在に取付けられて、主モ
ータにより回転される筒状の主軸と、テープが貯
溜されると共に、主軸に回転自在に取付けられた
テープリールと、主軸に固定されてテープリール
回りに回転し、テープリールからテープを繰出す
ガイドローラと、テープの送り出し方向に変位可
能に構成され、主軸と連動して回転しながらテー
プリールから繰り出すテープに張力を加えるコン
トロールアームと、入力側と出力側とをそりぞれ
主軸とコントロールアームとに接続され、主軸に
対するコントロールアームの機械的な回転変位を
抵抗の変化として電気的に検出する変位検出器を
有すると共に、コントロールアームに一定の張力
を付与するテープコントロール手段と、入力側と
出力側とをそりぞれ主軸とテープリールとに接続
され、変位検出器の検出信号に基づいて、主軸に
対してテープリールを差動回転させてテープの送
り速度を制御するテープ送出調整手段とを備え、
前記テープコントロール手段は、主軸により回転
される入力軸と、コントロールアームを回転させ
ると共に、前記変位検出器が連結される出力軸
と、入力軸と出力軸の間に介在させたねじりばね
とを有することを特徴とする。
この場合、入力軸は筒状に形成されており、入
力軸の筒内に、外部から前記ねじりばねのねじり
強度を調整可能なトルク調整手段が設けられてい
ることが好ましい。
〔作用〕
主モータが駆動して主軸が回転すると同時にガ
イドローラが主軸回りに回転して、テープリール
がテープを巻き出すと共に、走行しているケーブ
ルにテープを巻き付けて行く。一方、主軸の回転
はこれに接続されるテープコントロール手段およ
びテープ送出調整手段に伝達される。この場合、
テープ送出調整手段はテープコントロール手段か
らの制御信号に基づいて駆動し、主軸およびガイ
ドローラに対してテープリールを差動回転させ
て、テープリールの送り速度を調整する。また、
テープコントロール手段は、その入力軸と出力軸
の間に介在させたねじりばねを介してコントロー
ルアームに回転トルクを付与し、テープに張力を
与える一方、その変位検出器は、入力軸と出力軸
との機械的な回転変位、すなわち主軸とコントロ
ールアームとの回転変位を、電気的な抵抗変化と
して検出する。
また、入力軸が筒状に形成され、入力軸の筒内
に、前記ねじりばねのねじり強度を調整可能なト
ルク調整手段が設けられているので、テープの張
力が外部から調整できるようになつている。
〔実施例〕
第1図および第2図を参照して、本考案の一実
施例に係る光フアイバケーブルへのテープ巻付装
置について説明する。第1図はテープ巻付装置の
主要構造部の裁断側面図であり、第2図はその正
面図である。
両図に示すようにこの装置は、基台1に取付け
た筒状の主軸2とこの主軸2に挿通させた主軸2
と同軸上に配設された鞘管3とを備えている。主
軸2の後端部には、主軸2に対する入出力用の第
1、第2および第3プーリ4,5,6が3連に固
定されている。そして、第1プーリ4と主モータ
7の駆動プーリ8との間にタイミングベルト9が
掛け渡されており、主軸2はこの主モータ7によ
り定速で回転される。
一方、鞘管3の両端は主軸2からはみ出して基
台1に固定されており、この鞘管3内にテープT
が巻き付けられるべきケーブルKが通過するよう
になつている。ケーブルKは、図中の右方向の引
出装置(図示せず)により鞘管3内から一定速度
で引出されるようになつており、鞘管3側の保持
部材10と引出装置側の保持部材11の間でテー
プTの巻き付けが行われる。この巻き付けは、主
軸2に回転自在に取付けられたテープリール12
の外周部に位置するガイドローラ13のテープ巻
戻し方向の回転により行われる。すなわち、主軸
2に固定されて周縁部にガイドローラ13が取付
けられた回転フレーム14の回転動作と引出装置
のよる軸方向の引出動作とで、テープTをケーブ
ルKに螺旋状に巻き付けてゆくようになつてい
る。
テープリール12は、長尺のテープTが巻回さ
れた状態で中空軸15に着脱自在に固定されてお
り、中空軸15は主軸2に回転自在に取り付けら
れている。また、中空軸15の後端部にはリング
歯車15aが形成され、この部分がテープリール
12を回転させる動力の入力端となつている。
ガイドローラ13は、第2図に示すように第1
ガイドローラ16、第2ガイドローラ17、調整
用ガイドローラ18およびエントリーガイドロー
ラ19から成り、テープTはテープリール12か
ら巻き出され、第1ガイドローラ16、調整用ガ
イドローラ18、第2ガイドローラ17、エント
リーガイドローラ19の順で掛け渡されてケーブ
ルKに巻回される。第1ガイドローラ16、第2
ガイドローラ17およびエントリーガイドローラ
19は、回転フレーム14に固定されており、回
転フレーム14は主軸2に固定されていて、主軸
2と同一速度で回転するようになつている。した
がつて、テープTの送り速度が一定であれば支障
なくテープTの巻き付けが行われるが、ケーブル
Kの径が変化したり、テープTのテープリール1
2に対する巻き径が変化すると、回転フレーム1
4に対しテープリール12を相対的に回転させて
テープ送り速度を調整する必要がある。このテー
プTの送り調整に先立ち、この変化を検出するの
が調整用ガイドローラ18が取り付けられたコン
トロールアーム20を検出端とするテープコント
ロール手段61であり、その検出結果に基づいて
テープTの送り調整を行うのがテープ送出調整手
段31である(いずれも詳細は後述する)。
テープ送出調整手段31は、主軸2回りに設け
られてテープリール12を直接回転させる第1差
動歯車装置32と、基台1に保持された第2差動
歯車装置33と、これらの差動歯車装置32,3
3を介してテープリール12を差動回転させるリ
ール駆動モータ34とを備えている。第2差動歯
車装置33は主軸2の動力を第1差動歯車装置3
2に伝達して、これを主軸1と同一速度で回転さ
せると共に、リール駆動モータ34からの差動分
の出力も第1差動歯車装置32に伝達できるよう
になつている。リール駆動モータ34は、後述の
テープコントロール手段61の制御信号により正
逆回転して、主軸2の回転と回転フレーム14の
回転との変位、すなわち差動分の回転をテープリ
ール12に付与する。
これを詳述するに、テープリール12が固定さ
れている中空軸15のリング歯車15aに、第1
差動歯車装置32の出力歯車35が噛み合つてお
り、第1差動歯車装置32は第2差動歯車装置3
3により駆動されるようになつている。第1差動
歯車装置32は、回転フレーム14に回転自在に
支承された内歯歯車36と、この内歯歯車36に
噛み合う遊星歯車37と、回転フレーム14に回
転自在に取付けられた回転軸38と、上述の出力
歯車35とから構成されている。内歯歯車36の
外周面にはベルト溝36aが形成されており、こ
のベルト溝36aと第2差動歯車装置33の出力
プーリ39との間にタイミングベルト40が掛け
渡されている。一方、回転軸38の両端にはそれ
ぞれ遊星歯車37と出力歯車35とが固定されて
おり、この両歯車37,35は内歯歯車36によ
り主軸2回りに公転すると共に、自ら自転してテ
ープリール12を回転させる。したがつて、遊
星、出力両歯車37,35は回転軸38を介して
回転フレーム14の回転、すなわち主軸2と同一
速度で主軸2回りに回転されるが、内歯歯車36
により逆方向に自転される。このためテープリー
ル12には、遊星、出力両歯車37,35の公転
と自転とが相殺され内歯歯車36により伝達され
る差動回転分のみが伝達される。
第2差動歯車装置33は、差動歯車列41と減
速歯車列42とを有しており、減速歯車列42で
主軸2の回転速度と第1差動歯車装置32の内歯
歯車36の回転速度とが同一となるように調整さ
れている。一方、差動歯車列41では、リール駆
動モータ34により制御量が入力されて、差動分
の出力が主軸2の出力に加味されて第1差動歯車
装置32に伝達されるようになつている。すなわ
ち、差動歯車列41の遊星歯車43の一方が入力
プーリ44に連結され、他方が減速歯車列42に
連結されている。そして、差動歯車列41の太陽
歯車45にはリール駆動モータ34の駆動歯車4
6が接続されている。入力プーリ44と主軸2の
第3プーリ6との間にはタイミングベルト47が
掛け渡されており、差動歯車列41には、主軸2
の回転が入力されると共に、太陽歯車45を介し
てリール駆動モータ34の制御回転が入力される
ようになつている。減速歯車列42は第1、第2
の2つの歯車48,49と出力プーリ39とを有
し、主軸2と第1差動歯車装置32の回転速度を
同一に調整するが、実際には第1歯車48で調整
をとつており、第2歯車49は回転方向を逆転さ
せる中間歯車となつている。
リール駆動モータ34は、後述するテープコン
トロール手段61の制御信号により正逆自在に回
転して、主軸2の回転と回転フレーム14の回転
との変位、すなわち差動分の回転を第1、第2差
動歯車装置32,33を介してテープリール12
に付与する。
テープコントロール手段61はコントロールア
ーム20に連結されていて、コントロールアーム
20にテープTに張力を与えるためのトルクを付
与する機能と、コントロールアーム20の動きか
ら主軸2の回転と回転フレーム14の回転との変
位を検出する機能とを併せ持つ構造となつてい
る。
コントロールアーム20はその基部21が環状
に形成されていて、この基部21で主軸2に回転
自在に取り付けられている。また、コントロール
アーム20の先端部20aは、屈曲して回転フレ
ーム14に形成された弧状のスリツト14aから
テープリール12の外周部に臨んおり、その先端
に調整用ガイドローラ18が取付けられている。
調整用ガイドローラ18には第2図に示すよう
に、テープリール12から巻き出されたテープT
がUターン状態で巻き掛けられており、この状態
でコントロールアーム20はスリツト14a内を
角度α揺動できるようになつている。コントロー
ルアーム20は運転に際し、通常このスリツト1
4aの中間あたりに位置するように張力調整され
ているが、テープTの送り速度が不足状態では半
時計方向に揺動され、過剰状態では時計方向に揺
動される。一方、コントロールアーム20自体は
その基部21の外周面に形成したベルト溝21a
を介して、テープコントロール手段61と連結さ
れており、テープコントロール手段61により主
軸2と同一速度で回転される。したがつて、コン
トロールアーム20は主軸2と同一速度で回転し
つつ、テープコントロール手段61から回転トル
クを付与されてテープTに張力を与え、また、コ
ントロールアーム20の揺動状態、すなわちテー
プ送り速度の過不足(変位)をテープコントロー
ル手段61に伝達する。
テープコントロール手段61は、テープ送り速
度の機械的な変化を電気的に検出し、その検出結
果に基づく制御信号をリール駆動モータ34に送
る制御系と、テープTに一定の張力を付与する張
力付与系とから成り、主軸2の回転をコントロー
ルアーム20に伝達すると共に、制御、張力付与
両系の機能が発揮できるようになつている。
ここで第3図および第4図に基づいて、このテ
ープコントロール手段61について詳述する。
テープコントロール手段61の本体62は筒状
に形成され、基台1に回転自在に取付けられい
る。本体62の両端部にはそれぞれ入力プーリ6
3と出力プーリ64とが配設されており、入力プ
ーリ63は本体62の外周面に固定されている。
そして、この入力プーリ63と主軸2の第2プー
リ5との間にタイミングベルト65が掛け渡され
ており、ちようどこの本体62が主軸2からの動
力を入力する入力軸として機能している。一方、
出力プーリ64とコントロールアーム20の基部
21との間にもタイミングベルト66が掛け渡さ
れており、このタイミングベルト65でコントロ
ールアーム20とテープコントロール手段61間
の入出力が伝達される。
出力プーリ64は、本体62内部にこれと同軸
上に配設されたコントロール軸67に固定されて
おり、出力プーリ64と本体62とが接触しない
ように、出力プーリ64の開口部64aと本体6
2の切欠部62aとを互いに「+」字状に配した
状態で係合している(第4図参照)。この場合、
出力プーリ64の開口部64aおよびは本体62
の切欠部62aは、充分に余裕をもつた大きさと
なつており、出力プーリ64がかなりの角度で回
動しても、出力プーリ64と本体62とが接触し
ないようになつている。
コントロール軸67は本体62に回動自在に支
承されており、その一端には取付片68を介して
ねじりばね69が固定され、他端には後述する変
位検出器76が固定されている。ねじりばね69
のもう一方の端は、ねじりばね69に所定のねじ
り力を付与する円筒70に取付けられている。こ
の円筒70は本体62に回転自在に支承されてお
り、ねじりばね69と反対側に設けた螺旋軸71
と螺合して、螺旋軸71のばね方向への進退動に
よりねじばね69に対するねじり力を緩急調整で
きるようになつている。また、螺旋軸71は、そ
の頭部71aの外側で本体62内部に形成された
スライドキー72と係合して、本体62に対し回
転規制されると共に、頭部71aの内側で外部か
ら挿入されたリニアアクチユエータ73の推進軸
74に回転自在に係止される継手を構成してい
る。したがつて、リニアアクチユエータ73の作
動により推進軸74が進退され、本体62と共に
回転している螺旋軸71を移動させる。この移動
により円筒70が本体62に対して相対回転し
て、ねじばね69にねじり力、すなわちコントロ
ール軸67に所望の回転トルクを付与する。そし
て、この回転トルクはタイミングベルト66に加
わる張力としてコントロールアーム20に伝達さ
れる。なお、図中の符号75はポテンシヨンメー
タであり、これにより推進軸74の進退移動量を
検出できるようになつている。
一方、変位検出器76には可変抵抗器(図示せ
ず)が内蔵されており、本体62に固定されて本
体62と共に回転する。したがつて、変位検出器
76にはコントロール軸67の本体62に対する
相対的な回転が入力され、抵抗値の変化としてコ
ントロールアーム20の変位を電気的に検出でき
るようになつている。なお、図中の符号77は本
体62の端に設けられたスリツプリングであり、
これにより抵抗値の変化が外部により取り出され
る。
このように構成されたテープコントロール手段
61は、主軸2の回転に従つて、入力プーリ6
3、本体62、螺旋軸71、円筒70、ねじりば
ね69、コントロール軸67、出力プーリ64の
順で、コントロールアーム20に動力を伝達し、
これを主軸2と同一の速度で回転する。その際、
コントロールアーム20はねじりばね69による
所望のトルクが付与された状態で回転する。一
方、テープTの送り速度に過不足が生ずると、こ
れに付与したトルクとのバランスが崩れコントロ
ールアーム20が主軸2に対して相対的に揺動す
る。この揺動は、コントロールアーム20から出
力プーリ64およびコントロール軸67を介して
変位検出器76に入力され、テープ送り速度の変
位として検出される。
次に、本実施例の動作を説明する。
主モータ7の駆動により主軸2が回転すると、
この主軸2の回転動力はテープコントロール手段
61およびテープ送出調整手段31に伝達され、
回転フレーム14、第1差動歯車装置32および
コントロールアーム20を、主軸2と同一速度で
回転させる。この回転で回転フレーム14のガイ
ドローラ13が、テープTをテープリール12か
ら引き出しながらケーブルKにテープTを巻回し
てゆく。ここでテープTの送り速度に過不足が生
ずると、テープコントロール手段61からのテー
プ張力のバランスが崩れ、回転フレーム14に対
してコントロールアーム20が揺動する。この揺
動はコントロールアーム20から逆にテープコン
トロール手段61に伝達され、その変位(位相)
が位相検出器76により検出される。この検出信
号に基づいて、テープ送出調整手段31のリール
駆動モータ34が駆動し、その変位分の出力を第
2差動歯車装置33を介して第1差動歯車装置3
2に与え、テープリール12を回転制御する。こ
のようにしてテープTは一定送り速度でケーブル
Kに巻き付けられてゆく。
ここで、テープTの送り速度の制御および変位
の検出を数値的に説明する。
第1図に示す、内歯歯車36のベルト溝36a
と第1歯車48の回転数比と、第3プーリ6と入
力プーリ44の回転数の比とは等しくなつてお
り、その回転数比をi1とする。また、第1歯車4
8の回転数をN1、入力プーリ44の回転数を
N2、太陽歯車45の回転数をN3とすると、一般
的な差動歯車装置の原理より、N1+N2=2N3
したがつてN1=2N3−N2となる。
また、内歯歯車36の回転数は、第1および第
2歯車48,49で逆回転運転されるからマイナ
スで表され、−i1N1であるから−i1N1=−(2N3
N2)i1となる。
ここで主軸2の回転速度は、i1N2で、主軸2に
対する内歯歯車36の相対速度はi1N2−(−i1N1
であるから、i1N2+(2N3−N2)i1=2N3i1とな
る。
すなわち、主軸2の回転速度に無関係に内歯歯
車36の主軸2に対する相対回転数は、太陽歯車
45の回転数に比例し、すなわちリール駆動モー
タ34の回転数に比例する。したがつて、テープ
リール12の回転、すなわちテープ送り速度は主
軸2の回転に関係なく、リール駆動モータ34の
回転数に依存する。
次に、テープ送り速度の変位の検出であるが、
コントロールアーム20の基部21のベルト溝2
1aと出力プーリ64の回転速度比と、第2プー
リ5と入力プーリ63の回転速度比とは、完全に
等しくなつており、その比をi2とする。そして主
軸2の回転速度をNnとすれば、変位検出器76
の回転速度はi2Nnとなり、一方で、コントロー
ル軸67の回転数もi2Nnとなる。この場合変位
検出器76とコントロール軸67は同一方向、同
一回転数で回転するから、変位検出器76とコン
トロール軸67との位相の変化はない。ここでコ
ントロールアーム20が主軸2に対し相対的に
ΔNの速度でΔtだけ変位すると、コントロール軸
67はΔt(Nn+ΔN)i2だけ回転する。一方、変
位検出器76はΔtNni2だけ回転する。したがつ
て、位相差はΔt(Nn+ΔN)i2−ΔtNni2
ΔtΔNi2となる。すなわち、コントロールアーム
20が主軸2に対し、ΔtΔNだけ変位すると、変
位検出器76はΔtΔNi2の変位を検出するが、
ΔtΔNは角度変化であるから、これをW1とすれ
ば、変位検出器76はW1i1を検出する。したが
つて、コントロールアーム20と主軸2の位相差
は、そのまま比例した値で変位検出器76の位相
差となる。
以上のように本実施例によれば、筒状の本体6
2とこれに収容された各種部品からなるテープコ
ントロール手段61により、テープTへの張力の
付与と、テープTの送り速度の変位検出とが同時
に達成できる。また、変位検出に寄与する部品が
少ないため、これらの部品の総慣性モーメントが
小さくなるので、変位制御に伴う追従性を向上す
ることができる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、コントロールア
ームを介してテープに張力を付与する機構と、コ
ントロールアームの移動からテープの送り速度の
変位を検出する機構とを、テープコントロール手
段として一体に形成しているので、装置構造を簡
単にすることができる。また、テープコントロー
ル手段は、入力軸、出力軸、ねじりばねおよび変
位検出器により構成され、構造が簡単で部品点数
も少なく、これらの部品の慣性モーメントの影響
も少なく、追従性の良好な制御系を構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るテープ巻付装
置の構造を現した裁断側面図、第2図はその正面
図、第3図はテープコントロール手段の裁断側面
図、第4図はそのA−A線断面図、第5図は従来
のテープ巻付装置の構造を現した裁断側面図、第
6図はその張力付与装置の裁断側面図である。 1……基台、2……主軸、7……主モータ、1
2……テープリール、13……ガイドローラ、1
4……回転フレーム、18……調整用ガイドロー
ラ、20……コントロールアーム、21……基
部、31……テープ送出調整手段、32……第1
差動歯車装置、33……第2差動歯車装置、34
……リール駆動モータ、41……差動歯車列、6
1……テープコントロール手段、62……本体
(入力軸)、67……コントロール軸(出力軸)、
69……ねじりばね、70……円筒、71……螺
旋軸、73……リニアアクチユエータ、74……
推進軸、76……変位検出器、T……テープ、K
……ケーブル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 一定の送り速度と一定の張力を保持しながら
    定速で走行するケーブルの外周に、螺旋状にテ
    ープを巻き付けるケーブルへのテープ巻付装置
    において、 ケーブルと同一軸上に基台に回転自在に取付
    けられて、主モータにより回転される筒状の主
    軸と、 テープが貯溜されると共に、前記主軸に回転
    自在に取付けられたテープリールと、 前記主軸に固定されて前記テープリール回り
    に回転し、当該テープリールからテープを繰出
    すガイドローラと、 テープの送り出し方向に変位可能に構成さ
    れ、当該主軸と連動して回転しながら前記テー
    プリールから繰り出すテープに張力を加えるコ
    ントロールアームと、 入力側と出力側とをそれぞれ前記主軸と前記
    コントロールアームとに接続され、当該主軸に
    対する当該コントロールアームの機械的な回転
    変位を電気的に検出する変位検出器を有すると
    共に、当該コントロールアームに一定の張力を
    付与するテープコントロール手段と、 入力側と出力側とをそれぞれ前記主軸と前記
    テープリールとに接続され、前記変位検出器の
    検出信号に基づいて、当該主軸に対して当該テ
    ープリールを差動回転させてテープの速り速度
    を一定に制御するテープ送出調整手段とを備
    え、 前記テープコントロール手段は、前記主軸に
    より回転される入力軸と、 前記コントロールアームを回転させると共
    に、前記変位検出器が連結される出力軸と、 当該入力軸と当該出力軸の間に同軸に位置さ
    せて介在させたねじりばねとを有することを特
    徴とするケーブルへのテープ巻付装置。 2 前記入力軸は筒状に形成されており、 当該入力軸の筒内に、外部から前記ねじりば
    ねのねじり強度を調整可能なトルク調整手段が
    設けられていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のケーブルへのテープ巻付装置。
JP1774483U 1983-02-09 1983-02-09 テ−プ張力コントロ−ル装置 Granted JPS59123060U (ja)

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JPS59123060U JPS59123060U (ja) 1984-08-18
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