JPH03167242A - 塩化ビニル系シーリング材組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 星果Ｌ仝剋里立匪 本発明は塩化ビニル系シーリング材組成物、更に詳しく
は、たとえば自動車製造ラインでの車体鋼板の継目や接
合部のシールに用いられ、かかるシール部が特に異種金
属の組合せにおいても、電着塗膜の剥離を抑制して良好
なシール性および防錆性を発揮しうるシーリング材組威
物に関する。

従来技術と発明が解決しようとする課題自動車を製造す
る場合、その車体には、脱脂、化成処理、電着塗装およ
び焼付硬化処理を施した後で、鋼板の継目や接合部に、
ポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤、充填剤および二次可塑剤
から成る塩化ビニル系シーリング材組成物が塗布されて
いる。

なお、配合成分の二次可塑剤は、作業性（吐出性）の向
上や可塑剤のにじみ出し制御の点で必要である。

一方、自動車車体の防錆性向上を目的として表面処理鋼
板の使用が拡大しつつあり、このため鋼板の継目や接合
部において、たとえば冷延鋼板と亜鉛メッキ鋼板で代表
される異種金属の組合せが採用されるようになっている
。

ところで、かかる異種金属の組合せでは、塩水等の腐食
環境下におかれると、金属間で電圧差が生じて、 亜鉛メッキ鋼板側（アノード）： Ｚｎ　−｝　　Ｚｎ”　＋　２ｅ一 冷延鋼板側（カソード）； ２ｅ’″＋１／２　０，＋ＨｔＯ　→２０Ｈ−の反応が
起り、上記Ｏ　Ｌ１″″のアルカリ作用によって、冷延
綱仮側の電着塗膜が剥離する傾向にある。

さらに、この剥＃ｌ傾向は、配合成分の二次可塑剤によ
っても多いに影響される。すなわち、二次可塑剤の種類
に上っては電着塗膜を一郎溶解乃至軟化したり、あるい
はその焼付硬化時の蒸発揮散によって、シーリング材の
硬度アップ、ひいては体積収縮をもたらし、１！着塗膜
の接着低下を促進するため、電着塗膜の剥離を増大せし
めることがわかった。

本発明は、かかる電着塗膜の剥離問題の知見に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、異種金属の継
目や接合部に使用しても、電着塗膜の・剥離を抑制せし
め、良好なシール性および防錆性を発揮しうる塩化ビニ
ル系シーリング材組成物を提供することにある。

本発明者らは、この目的達成のため、電着塗膜の剥離に
影響を及ぼす二次可塑剤について鋭意検討を進めたとこ
ろ、一定の高い蒸留範囲と低いＳ］）（溶解バラメータ
ー）値を有する高沸点飽和脂肪族炭化水素系溶剤を使用
すれば、焼付硬化時の蒸発揮散が抑えられ、かつ電着塗
膜のＳＰ１直（約１１）とのＳｌ）値差によって、電着
塗膜への相溶性が低下して溶解乃至軟化が抑えられ、所
期目的の塩化ビニル系シーリング材組成物が得られるこ
とを見出し、本発明を完成さＵるに至った。

発明の構戊と効果 すなわち、本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤、充
填剤および二次可塑剤から成る組成物において、二次可
塑剤として蒸留範囲１６０〜２４０℃およびＳＰ値７．
０〜８．０を有する高沸点飽和脂肪族炭化水素系溶剤を
配合したことを特徴とする塩化ビニル系シーリング材組
成物を提供するものである。

本発明におけるポリ塩化ビニル樹脂は、通常のブラスチ
ゾル用のものであればよく、塩化ビニル単独またはこれ
と他の共重合性モノマーとを乳化重合、懸濁重合、溶液
重合等によって製造したものか採用されてよい。

本発明における可塑剤としては、例えばジ（２−エチル
ヘキシル）フタレート、ジオクチルフタレート、プチル
ベンジルフタレート、ジノニルフタレート、ジヘプチル
フタレート、プチルフタリルブチルグリコールなどのフ
タル酸エステル、ジオクチルアジペート、ジデシルアジ
ペート、ジオクヂルセバケートなどの脂肪族二塩基酸エ
ステル類、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチルな
どのリン酸エステル類、その他エボキシ系可塑剤、ポリ
エステル系可塑剤等が挙げられ、これらの少なくとも１
種を使用する。使用量は通常、ポリ塩化ビニル樹脂１０
０部（重量部、以下同様）に対して１００〜２００部、
好ましくは１３０〜１７０部の範囲で選定すればよい。

本発明における充填剤としては、たとえば表面処理炭酸
カルシウム、表面処理を施していない重質炭酸カルシウ
ム、クレー、タルク、シリカ等が挙げられ、これらの少
むくともＩＭを使用する。

使用量は通常、ポリ塩化ビニル樹脂１００ｆＦＪに対し
て１００〜２８０部、好ましくは１００〜２５０部の範
囲で選定すればよい。

本発明における二次可塑剤として、蒸留範囲！６０〜２
４０℃、好ましくは１７０〜２３５℃およびＳＰ値７，
０〜８．０１好ましくは７．２〜７８を有する高沸点飽
和脂肪族炭化水素系溶剤を使用する。市販品としては、
たとえばエッソ化学（抹）製のｒｌｓｏｐａｒ　　Ｉ−
ＩＪＪ同Ｌ」、エクソン化学（株）製のｒＥＸｓＯＬ　
　Ｄ６０Ｊ，ｒ同Ｄ８０Ｊ等が挙げられる。なお、蒸留
範囲の初留点が！６０℃未満のものでは、焼付硬化時の
揮発性が高く、当該シーリング材の体積収縮が大きくな
り、電着界面と鋼板の接着力が低下し、また蒸留範囲の
乾点が２４０℃を越えるものでは、当該シーリング材を
艮時間にわたり塗布放置するとブリードが発生し易くな
る。一方、ＳＰ値７．０未満のものでは、ポリ塩化ビニ
ル樹脂との相溶性が悪くなり、当該シーリング材の焼付
硬化時の硬化性が低下し、またＳＰ値８．０を越える場
合、電打塗膜のＳＰ値（約１１）に近づくため、電着塗
膜を溶解乃至軟化せしめる。

かかる二次可塑剤の使用量は通常、ポリ塩化ビニル樹脂
１００部に対して２〜３０部、好ましくは５〜１５部の
範囲で選定すればよい。２部未満であると、吐出性が悪
くなり、また３０部を越えると、ゲル化性が悪くなり、
所望の物性が得られない傾向にある。

本発明に係る塩化ビニル系シーリング材組成物は、上記
所定割合のポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤、充填剤および
高沸点飽和脂肪族炭化水素系溶剤を必須成分とし、さら
に必要に応じて通常の添加剤、たとえば脱塩酸反応抑制
安定剤（金属石ケン、有機錫化合物など）、顔料（酸化
チタン、カーボンなど）、密着剤（ブロックイソシアネ
ート、ボリアミド、エボキシ樹脂など）、粘度調整剤（
ジベンジリデンソルビトール、トリベンジリデンソルビ
トールなど）等を適量配合してもよい。

以上の構成から成る本発明組成物によれば、自動車車体
の異種金属接合部にシールした場合、腐食環境下での電
着塗膜の耐剥離レベルが向上し、電食防止硬化が発現し
て、良好なシール性および防錆性を発揮することができ
る。

次に、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説
明する。

実施例ｌおよび比較例１〜３ 表１に示す配合割合（部数）の原料を混合分散し、減圧
下で脱泡してシーリング材組成物を調製する。

かかるシーリング材組成物を、以下に示す要領で、異種
金ｆ１接合部のシールに用い、次いで腐食テストを行っ
た。

冷延馴板と亜鉛メッキ鋼板をその端部を重ね合せて接合
固定した後、４０℃下で２分間アルカリ脱脂および化成
処理（リン酸亜鉛系、４３℃下で２分間）、次いでアミ
ノ変性エボキシ樹脂系カヂオン電着塗料の電着浴に浸漬
して電着塗装を行い、１７０℃で２０分間焼付けた後、
両綱板の接合部に各シーリング材組成物をビード状に塗
布し、次いでヘラ修正した後、１４０℃で３０分間焼付
硬化する。次に、これを塩水噴霧試験（５％ＮａＣＱ水
溶液、３５℃、４　ｈｒ）−＊湿潤試験（５０℃、９５
％ＲＨ、２　ｈｒ）−”熱風乾燥試験（５０℃、２　ｈ
ｒ）からなる複合腐食テストを行った後、電着塗膜の剥
離性をツメ剥離で評価した。結果を表ｌに示す。

注■）蒸留範囲！ ■）蒸留範囲ｌ ■）蒸留範囲ｌ ■）蒸留範囲 ９０〜２１０℃、 ５５〜１７５℃、 ９０〜２１０℃、 ８５〜１２５℃、

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤、充填剤および二次可
   塑剤から成る組成物において、二次可塑剤として蒸留範
   囲１６０〜２４０℃およびＳＰ値７．０〜８．０を有す
   る高沸点飽和脂肪族炭化水素系溶剤を配合したことを特
   徴とする塩化ビニル系シーリング材組成物。 ２、高沸点飽和脂肪族炭化水素系溶剤の配合量が、ポリ
   塩化ビニル樹脂１００重量部に対し２〜３０重量部であ
   る請求項第１項記載の塩化ビニル系シーリング材組成物
   。