JPH03166337A - 自動車排ガス触媒担体用ステンレス鋼箔 - Google Patents

自動車排ガス触媒担体用ステンレス鋼箔

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JPH03166337A
JPH03166337A JP1303095A JP30309589A JPH03166337A JP H03166337 A JPH03166337 A JP H03166337A JP 1303095 A JP1303095 A JP 1303095A JP 30309589 A JP30309589 A JP 30309589A JP H03166337 A JPH03166337 A JP H03166337A
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thickness
stainless steel
less
plate thickness
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JP1303095A
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Yuichi Sato
有一 佐藤
Shun Sato
駿 佐藤
Mikio Yamanaka
幹雄 山中
Keiichi Omura
圭一 大村
Toshiyuki Shiraishi
利幸 白石
Masahiko Ogata
尾形 昌彦
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般的に圧延などによる薄肉化加工が困難とさ
れるステンレス鋼のうち、特に自動車などの燃焼系の排
ガス触媒担体に用いられる耐酸化性に優れた含AI.ス
テンレス鋼箔に関する.〔従来の技術〕 燃焼系での排ガス浄化に用いられる触媒担体としてこれ
までセラ稟ツクスが用いられていたが、最近、触媒担体
用材料としてセラξツクスに代わり金属を用いることが
提案されている.例えば、自動車の排ガス浄化装置とし
てモノリス型触媒担体がある。この担体の構造はコージ
ライトを主或分とするセラもツクスをハニカム状に焼威
したものを担体として、これを金属筒内に収めたものを
基体とし、前記担体にPtやPdなどの貴金属触媒を含
浸させた多孔xr  n x zos粉を付着させたも
のが主である。しかしながら、このセラξツクハニカム
は機械的な衝撃力に弱いことや、壁厚が大きいため通気
抵抗が大きいなどの欠点があった。これに対して、最近
このセラミックハニカムに代わり金属ハニカムが考案さ
れている。
この金属担体用材料に要求される特性として、特に耐酸
化性に優れていることがあげられるが、この点から例え
ば特公昭63−24740号公報には含/lステンレス
鋼箔が担体のハニカム用として提案されている.この含
Ai.ステンレス鋼箔を用いることにより、壁厚を小さ
くできることから通気抵抗が小さくなり、かつ、機械的
強度の向上も可能となった。
この金属担体の製造方法としては、数十一の厚さの含A
ffiステンレス鋼箔を波板状に或形したものと、もと
もとの平板を重ね合わせ、これを積層したもの、または
ロール状に巻いたものを前記のセラミックハニカムの代
わりに金属筒内に収めて担体とする方法である。
また、この金属担体用の含Anステンレス鋼箔自体の製
造方法として、これまでいくつかの方法が試みられてい
る。例えば、含Afステンレス鋼を鋳型に注いで洞塊と
し、熱間、冷間圧延を焼鈍、脱スケールと組み合わせて
行うことにより数十一の厚さの箔とする方法や、特開昭
56−96726号公報によれば、高Alフエライト系
ステンレス鋼の丸鋼の表面からピーリング加工によって
箔状に′j.lIぎ取る方法が提案されている。
しかしながら、これまでの金属担体用含AIステンレス
鋼箔の製造技術には種々の難点があった。
すなわち、圧延法で担体用の箔を製造する方法において
、もともと冷間加工性の悪い含Affiステンレス鋼を
数十一(望ましくは30〜70tnn)の厚さまで圧延
するには、圧延途中に焼鈍、脱スケール工程を数度入れ
なければならず、コスト高の原囚となっていたうえに、
合金或分には圧延性を考慮していくつかの制限を加える
必要があったので、耐酸化性の上から充分な性能のもの
が得難かった。
つまり、この製造方法では板厚変動の良好な箔の製造は
可能であったが、Afの含有量が高くなると圧延性はさ
らに悪化し、耐酸化性の向上に有効であるAj2の含有
量に制限があった。本発明者らの知る限り、工業的には
/l含有量が重量%(以下一t%と称す)で5.5%程
度以上となると、通常の鋼塊から圧延のみによるこの方
法では30〜10n程度の厚さの箔を得ることはほぼ不
可能であった。
また、ビーリング加工による方法では、均一な厚さの幅
広い箔を安定して得るのは困難であった。
金属担体用の箔の厚さが不均一であると、ハニカム加工
の際波板を製造するのが困難になるばかりでなく、平板
と波板を合わせて巻いた時に波板と平板との間に空隙が
出来、その後の接合において支障を来たす。接合が不良
な担体は実際に自動車排ガス用担体として使用するには
不適当である。
金属担体用含Alステンレス鋼箔の製造におけるこのよ
うに問題を解決するための手段として、急冷凝固法によ
り溶融状態から直接数十両の厚さの含,11ステンレス
鋼箔を製造する方法が提案された。急冷凝固法による金
属担体用の含/lステンレス鋼箔の製造については特開
昭63−42347号公報、特開昭63−42356号
公報に開示されている。
このように金属担体用含Afステンレス鋼箔の製造方法
に関しては急冷凝固法を応用することにより、より安価
に数十一の厚さの含/lステンレス鋼箔を直接得ること
が可能になり、さらにA/2含有量における制限も取り
外すことが可能になった。しかしながら、急冷凝固法に
よって得られる箔には依然問題があった。それは得られ
る箔の板厚精度にあり、均一な厚さの幅広い箔を安定し
て得ることは困難であった。前述のように、不均一な板
厚の箔は触媒担体用としては好ましくない。
金属担体用箔の板厚変動は30〜70両の板厚範囲にお
いて、少なくても±20%以下とすることが望ましい。
これまで述べたように良好な自動車排ガス用金属触媒担
体を実現するための金属材料として5.5wt%以上A
j2を含有した耐酸化性に優れたステンレス鋼箔で、か
つ、板厚変動が平均板厚の±20%以下で板厚が30〜
10tnnであるハニカム用含AI!.ステンレス鋼箔
はこれまでなく、このようなステンレス鋼箔の開発が望
まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はこの要望に鑑み種々検討の結果考え出されたも
ので、排ガス触媒担体用金属箔として、均一な板厚から
なる厚さ数十一の含Alステンレス鋼箔の提供を目的と
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はAfを5.5wt%以上を含有し、板厚が30
〜70Jna、かつ、板厚変動が平均板厚の±20%以
下、さらに好ましくは±10%以下である自動車排ガス
触媒担体用ステンレスw4箔で、以下に述べるような新
しい知見に基づくものである。すなわち、Alを5.5
wt%以上含有したステンレス鋼でも急冷凝固法により
鋳造したものであればその後鋳造ままで冷間圧延するこ
とが可能で、さらに、板厚が30〜70I!mで均一な
板厚の箔を得ることが出来るという知見である。本発明
について以下に具体的に説明する。
〔作 用〕
本発明のステンレス鋼箔の提供を実現させるための方法
である急冷凝固とは、通常の金属・合金の造塊法や連続
鋳造法に比べ、より大きな冷却速度での凝固のことで、
例えば銅などの熱伝導率の高い金属からなるロールを高
速回転させ、その上に溶融金属・合金を噴出することに
より実現できる。より大きな冷却速度を得るために製品
の形状に制限があり、主に薄い帯状の板である。このよ
うな方法によって冷却速度が例えば10”C/秒程度ま
で大きくすることが出来、合金の戒分によっては非品質
化し、いわゆる非晶質(アモルファス)合金を得ること
も可能である。このような鋳造方法では冷却速度を正確
に測定するのは難しく、また、急冷凝固法を従来の凝固
法と冷却速度で厳密に区分するのは難しいが、一般的に
急冷凝固とは冷却速度が10”℃/秒程度以上の場合を
指しているようである。
ここで言う含Affiステンレス鋼の場合、その戒分に
ついては後で述べるが、例えばlO5゜C/秒程度の冷
却速度で急冷凝固させても非品質化せず、得られる帯状
の箔は結晶構造のものである。たとえ非品質化しなくて
も、急冷凝固法によって得られる材料は従来の冷却速度
で凝固させたものに比べいくつかのメリットがある。つ
まり、溶鋼から直接数十一の板厚の箔が得られることや
、Aj2含有量における制限を取り除くことが出来るこ
となどで、このことについては前述の通りで排ガス触媒
金属担体用箔の製造方法として有益で゛あった。
本発明者らはこの急冷凝固法に注目し、急冷凝固法によ
る含/lステンレス鋼箔の製造における欠点であった箔
の板厚精度の向上について検討し、急冷凝固法によって
得られた製品の圧延を試みた。
そして、鋳造のままの板を直接冷間圧延することで板厚
が30〜70ハの箔とすることが出来ることを見い出し
た。特にこの冷間圧延性は/lの含有量に依存すること
なく、An含有量が高くなっても容易に冷間圧延出来る
ということはこれまでの常識からして驚くべきことであ
る. さらに、一般的には冷間圧延によって板厚精度の向上は
あまり認められないが、急冷凝固箔の場合冷間圧延のみ
によって板厚精度の向上が認められ、均一な板厚の箔が
得られることがわかった。
詳しくは実施例にて述べるが、例えば急冷凝固法により
0. 1 mm程度の板を製造すると板厚変動は一般的
に平均板厚の±20%程度あるいはそれ以上あるが、こ
の板を冷間圧延により板厚が30〜70ハで板厚変動を
±20%以下、さらには±10%以下にすることが可能
である。
しかしながら、急冷凝固法によって得られる板にも冷間
圧延にはその板厚に限界がある。この方法により種々の
板厚の板について冷間圧延を試みたところ、板厚が0.
 2 nun以上となると冷間圧延は困難となり、熱間
圧延を組合せたり、熱処理をして冷間圧延が出来るよう
に組織を調質しないと数十一の厚さの箔は得られないこ
とがわかった。熱間圧延あるいは熱処理をするとなると
従来法同様コスト高となるのでメリットはなくなると考
えられるから、急冷凝固によって得る板の板厚は0. 
2隠未満とするのが望ましい。
本発明の箔の板厚を30〜70,sと限定した理由は、
自動車排ガス触媒用に用いられる金属担体として機械的
な衝撃力に耐え、通気性を高めるのに適したものとする
ために定めた値である。また、箔の板厚精度として板厚
変動が平均板厚の±20%以下、さらに好ましくは±1
0%以下と限定した理由は、担体作製工程において、例
えば波付け加工時に割れが発生しないこと、ハニカム加
工時に曲がりが発生しないこと、さらには、波板と平板
との間に空隙が発生しないことなどの点からである。こ
のような板厚、板厚精度の箔であれば金属担体用箔とし
て充分なものであり、本箔を用いて作られた金属担体は
自動車排ガス触媒担体として充分な性能を有するもので
ある。本発明のステンレス鋼箔で作製される金属担体の
性能については実施例にて詳細に説明する。
本発明のステンレス鋼箔を実現するために用いられる急
冷凝固法による製造方法は基本的に、溶融合金をノズル
を介して移動冷却基板上に噴出し、熱的接触によって急
冷凝固させる液体急冷法のうち、片面冷却法である単ロ
ール法、ドラム内壁を使う遠心急冷法、エンドレスタイ
プのベルトを使用する方法、さらにはこれらの改良型、
例えば補助ロールやロール表面温度制御装置を付属させ
た装置を使う方法、あるいは減圧化ないし、真空中また
は不活性ガス中での鋳造もそれに含まれる。
また、両面冷却法として、例えば一対のロール間に溶融
合金を注入して急冷凝固させるいわゆる双ロール法や双
ベルト法なども含まれる。急冷凝固法による板の好まし
い製造条件については実施例にて具体的に示すが、板厚
の制御は主に冷却板の移動する速度をコントロールする
ことにより行い、いずれの方法においても板厚が0. 
2 mm未満となるようにする。また急冷凝固法で得る
板はできるだけ均一な板厚のものが好ましく、板厚変動
を平均板厚の±30%程度以下とすることが望ましい。
もっとも急冷凝固法による板の製造の際、各種製造パラ
メータを厳密にコントロールすることによって板厚変動
が平均板厚の±20%以下である30〜70μ厚の含/
lステンレス鋼箔の製造も不可能ではないが、工業的に
安定して得るのは非常に困難である。
一方、急冷凝固後の冷間圧延に用いられる圧延機は、基
本的には一対のロールからなる圧延機が用いられるが、
このほかにバックアップロールを付属させた2段以上の
多段圧延機や、これらを組み合わせた連続式圧延機さら
にはゼンジミャ多段圧延機や異径ロール圧延機などでも
よい。また、急冷凝固と冷間圧延を連続して行なう、い
わゆるインライン方式であってもよい。
圧延条件としては例えば圧下率は均一な厚さとすること
を目的としていることからそれほど大きくする必要はな
い。圧下率は1回の圧延でおよそ50%以上でも可能で
あるが、あまり大きな圧下率とすると割れが発生するこ
ともあるので、1回の圧延でおよそ50%以下、好まし
くは30%以下である。また圧延回数は生産性も考慮し
、出来るだけ少ない方がよい。圧延速度(ロール回転数
)については特に限定しないが、5m/秒以下が好まし
い。また、得られる箔の直線性の向上のために張力圧延
も効果的である。
次に本発明のステンレス鋼箔の戒分について述べる。/
lの含有量について述べると、Alの下限については、
従来、AI!.の含有量が5.5wt%未溝になると、
製造方法の問題から板厚が30〜70印で板厚精度が良
好な箔は得られなかったことから、本発明におけるAf
fi含有量の下限値を5.5wt%とした。また、/l
の含有量に上限を設けたのはAN含有量が20w t%
を越えると融点が使用温度近くまで下がるなどの理由か
らである。
次にCrの含有量についてであるが、金属担体用箔とし
てAI2の選択酸化を円滑にし、かつ、常温の耐食性を
維持するためにはCrを5wt%以上含有することがよ
い。また、Cr含有量の範囲に30wt%以下と制限を
設けたのは過多のCrは金属担体用として脆化の点から
問題で、Cr含有量は30wt%以下がよい。
他に、高温強度を付与する目的でCを1wt%以下、ま
た、製造工程上のバランスから2wt%以下のMn 、
また、耐酸化性やAfzOsの密着性を向上させる目的
で、3wt%以下のSiを含むものである。
さらに、耐酸化性やA l 203の密着性を一層向上
させる目的で、必要により下記の群のうち各群の範囲内
でいずれか片方または両方の群の元素を含有させること
が出来る。
a群.Y,REMの一方または両方をそれぞれ0. 3
朽t%以下 b群;Ti,Nb,Zr,Hfの一種以上をそれぞれ2
wt%以下 ここでREMとはCe, La. P rl Nd+ 
P m+ S m等の希土類元素の総称で、REMの含
有量とはこれら元素の含有量の合計である。また、各群
とも耐酸化性やA f !Owlの密着性の一層の向上
を実現させるためには少なくても0.01wt%含有さ
せるのが望ましい。
なお、以上の戒分の他は残部としてFeおよび不可避的
不純物を含むものである。
本発明によって提供される含Anステンレス鋼箔は自動
車排ガス触媒金属担体用箔として特に要求される特性で
ある耐酸化性の点から、また、その板厚精度の点から極
めて有望な材料であり、また本ステンレス箔から或る担
体は自動車排ガス触媒担体として優れたものと言える。
〔実施例〕
各種威分の含A2ステンレス鋼をそれぞれ真空溶解法に
より作製し、急冷凝固箔製造のための試料とした。各試
料を高周波誘導溶解炉で再溶解し、溶湯を不活性ガス中
で高速回転している冷却用ロール上に噴出し、ロール上
で急冷凝固させて板を製造した(単ロール法)。得られ
た板について戊分などのデータを表l中Nα1〜16に
示す。この場合、試料の噴,出温度はおよそ1600℃
で溶湯の噴出ガス圧は0. 3 kg/ci,  30
0++unφのロールでロール表面速度を10〜15m
/秒とした。一方、第1表中Nα17〜19のサンプル
は双ロー.ル法により製造したものである。この場合ロ
ール径は300r!nでロール表面速度は5〜8m/秒
とした。
急冷凝固法により製造した第1表中Na L〜19のサ
ンプルについてマイクロメーターを用いて板厚を測定し
、各サンプルの平均板厚および板厚変動を求めた。板厚
測定箇所はサンプルの長手方向に沿って1mごとの各位
置で板幅方向にほぼ等間隔に5箇所とした。サ,ンプル
長手方向1mごとのこれら5箇所での測定値からそれぞ
れ平均板厚を算出し、さらにサンプル長手方向1mごと
の平均板厚から全長についての平均板厚を算出して各サ
ンプルの平均板厚とした。一方、板厚変動については最
終的に得たサンプル全体の平均板厚を中心にサンプル長
手方向1mごとの各平均値の中からバラツキの最大値を
用いて整理した。各チャージの平均板厚及び板厚の変動
の値は第1表中の急冷凝固の箔形状の欄に示した。また
、板幅については板厚についてと同様に、サンプル長手
方向に沿って1mごとに測定し、これらの値から平均板
幅を算出した。各サンプルの平均板幅の値も第1表中の
急冷凝固後の箔形状の欄に示した。
次に、これらのサンプルについて冷間圧延を試みた。そ
の結果、全てのサンプルについてそれぞれの目標板厚ま
で冷間圧延できた。目標板厚はNo.2.6のサンプル
で30一、N(L3のサンプルで68角、これら以外の
サンプルについては50mとした。圧延条件はワークロ
ール径60mm、ロール圧下力をMaX3Qton 、
ロール回転数を10m/分、圧延回数を2〜5回とした
。また、サンプルの前方および後方から張力をかけて圧
延としたが、このときの張力をそれぞれ30〜100k
gf , 40〜150kgfとした。
冷間圧延後のサンプルについて板厚、板厚変動および板
幅を求め、得られた値を冷間圧延後の箔形状の欄に記入
した。なお、板厚、板厚変動および板幅の求め方は急冷
凝固後のサンプルについてと同様の要領とした。板厚変
動の値から冷間圧延により板厚精度がかなり向上するこ
とがわかる。
次に、冷間圧延後の箔のうちl6チャージの箔を用いて
担体を作製した。担体は波板状に加工した箔ともともと
の平板を重ね合わせてこれをロール状に巻き、100a
nの径のものとし、ろう付けを行って箔同士を固定した
。担体の長さは箔の板幅に相当する長さである。
耐酸化性を評価するために、Nα2,3.6以外のチャ
ージの圧延後の箔および担体について、大気中1150
゜Cで150時間保持し、異常酸化の有無を調査した。
結果を第1表中に示した。すべてのチャージの箔と担体
で異常酸化は認められなかった。
また、試作した担体の接合(ろう付け)の状況を評価す
るために担体の片側端面において平板と波板の接する全
箇所に対するろう付けにより接合のうまくいってる箇所
の比率を光学顕微鏡を用いて測定した。得られた比率は
接合率と称して第1表中に整理した。いずれも70%以
上と高い値を示した。
次に、Nα1 , 7 ,10,12.18のチャージ
の担体をガソリンエンジンのエキゾーストマニホールド
に固定した。その後、予め塩化白金を含浸させて乾燥、
焼威したγ一A ffi 203粉を泥状に8濁させて
、ハニカムに付着させ乾燥した後、エキゾーストマニホ
ールドに接続した。そして30分運転、30分停止のサ
イクルを10回繰り返した後、フロントチューブを外し
て担体の状況を調査した。結果として、すべての担体で
γ−Aj2ZO3粉のハニカムからの剥離がなく、他に
も使用上の問題は認められなかった。
以下余白 〔比較例〕 第1表中Nα20〜25に急冷凝固法により直接担体用
箔を製造した例を本発明法に対する比較例として示す。
これらの箔は目標板厚を50,nとして単ロール法によ
り製造した。この場合の製造装置は実施例中に示したも
のと同一の単ロール製造機である。ロール表面速度は1
8〜20m/秒でこれ以外の製造条件は実施例での条件
と同一とした。
板厚、板厚変動および板幅について実施例と同様の要領
で整理し、第1表中に示した。急冷凝固法により直接5
0lnnの板厚を目標に製造した箔はいずれのチャージ
においても板厚変動が大きい。これらの箔を用いて実施
例に示したと同じ要領で担体を製作し、接合率を調査し
た。また、耐酸化性についても実施例でのものと同じ要
領で評価した。
結果として、耐酸化性には優れていたが、接合率で低い
値を示した。
〔発明の効果〕
以上の如く本発明は自動車排ガス触媒金属担体用として
AI.含有量の制限を取り除き、より安価に、均一な板
厚からなる含Aj2ステンレス鋼箔を提供するもので、
この含Alステンレス鋼箔を用いて作製した自動車排ガ
ス触媒担体は自動車の排ガス触媒コンバーターの通気抵
抗の低減や高品質化、軽量化などに貢献し、産業上の利
益は極めて大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、冷間圧延が施された急冷凝固箔であって、その成分
    がAlを5.5wt%以上20wt%以下、Crを5w
    t%以上30wt%以下、Mnを2wt%以下、Siを
    3wt%以下およびCを1wt%以下、残部Feと不可
    避的不純物からなり、板厚が30〜70μmでかつ、板
    厚変動が平均板厚の±20%以下であることを特徴とす
    る自動車排ガス触媒担体用ステンレス鋼箔。 2、冷間圧延が施された急冷凝固箔であって、その成分
    がAlを5.5wt%以上20wt%以下、Crを5w
    t%以上30wt%以下、Mnを2wt%以下、Siを
    3wt%以下、Cを1wt%以下、下記の群のうち各群
    の範囲内でいずれか片方または両方の群の元素および残
    部Feと不可避的不純物からなり、板厚が30〜70μ
    mでかつ、板厚変動が平均板厚の±20%以下であるこ
    とを特徴とする自動車排ガス触媒担体用ステンレス鋼箔
    。 a群;Y、REMの一方または両方をそれぞれ0.3w
    t%以下 b群;Ti、Nb、Zr、Hfの一種以上をそれぞれ2
    wt%以下
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