JPH0316359Y2

JPH0316359Y2 -

Info

Publication number: JPH0316359Y2
Application number: JP4169384U
Authority: JP
Priority date: 1984-03-22
Filing date: 1984-03-22
Publication date: 1991-04-09
Also published as: JPS60152757U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は家庭用のパラボラアンテナ用などのポ
ールの支持装置に関するものである。

テレビアンテナ等のポールは屋上や壁や屋根の
側面に取付けていた。壁や屋根の側面に取付ける
場合は、ポールの端部を金具で固定し、その上部
を針金で支持するなどしているが、家庭用のパラ
ボラアンテナは従来のテレビ用より重量があり、
かつ高度の取付精度を必要とするため、従来のテ
レビ用のポールのように１部を固定するのみでは
強度などの点から不充分であり、さらにその固着
手段も強固で確実なものにする必要がある。

本考案の目的は上記の問題点を解決するととも
に、屋根の桁等に極めて容易にかつ強固に取付け
ることができ、また屋根等の取付場所に応じて取
付けてポールを支持するポール支持装置を提供す
ることにある。

本考案の支持装置は、取付孔を有する取付板の
端部に、連通孔を有する連結板が直角に設けられ
た取付金具と、断面Ｃ字状の腕桟、および、腕桟
内でスライド可能で、ねじ孔を有し、腕桟の係止
壁に係止可能な連結金具と、断面Ｚ形で、その一
方の固定壁に互いの方にわん曲した一対の円弧孔
を有し、他方の保持壁に複数の孔を有する支持金
具からなり、連通孔に挿通したボルトが腕桟内の
連結金具のねじ孔にねじ込まれ、支持金具の固定
壁が円弧孔を介して、腕桟の対向壁間の支持壁に
取付けられることで、支持金具の前面にポールを
取付けることを特徴とする。

本考案の実施例を図面にしたがつて説明する。
まず、第１図面及至第４図に示す実施例について
説明すると、１は取付金具で、これは複数個の取
付孔１ａを有し、かつ互いに垂直になつた帯状の
取付板１ｂ，１ｂで形成され、その長さ方向の一
端内側に、取付板１ｂに対して直角方向にした連
結板１ｃを固着し構成されている。１ｄは連結板
１ｃに設けた挿通孔である。

２は方形状の連結金具で、その中央部にねじ孔
２ａが設けられている。

３は連結金具２をスライド可能に挿入した断面
Ｃ字状の腕桟で、その対向壁間の支持壁３ｂに、
その長さ方向に間隔Ｈをおいて複数個の透孔３ｃ
が設けられる、とともに、前記各対向壁の先端縁
に、その内方に折曲された、連結金具２の両端を
係止する係止壁３ａを有し、係止壁３ａの長さ方
向の両端に内側に折曲したストツパー片３ｄが形
成されている。そして、挿通孔１ｄに挿通したボ
ルト５をねじ孔２ａにねじ込んで、取付金具１を
腕桟３と連結している。

４は断面Ｚ字形の支持金具で、その折曲された
一方の固定壁４ａに、腕桟３の透孔３ｃの間隔Ｈ
と同じ間隔H′をおいて、互いの方にわん曲した
一対の円弧孔４ｂが設けられ、他方の、ポールを
接合する保持壁４ｃに、Ｕボルト挿通用の孔４ｄ
が設けられている。孔４ｄは保持部４ｃの長さ方
向に長くすることが適するが、限定は不要であ
る。６は支持金具４を腕桟３に固定したボルト・
ナツト、７はポールを保持部４ｃに取付けるため
のＵボルト、８はＵボルト７のナツトである。Ｐ
はポールで、その下端（図示省略）は地面に固定
されている。

第１図は屋根Ｙの側面において、同じ高さの一
対の桁Ｋを介して、下端を地面に、固定したポー
ルＰの中間部を支持したもので、一対の桁Ｋの側
面に取付金具１の一方の取付板１ｂを取付孔１ａ
を介してねじ釘などで固定する。そして、取付金
具１の連結板１ｃの挿通孔１ｄに挿通したボルト
５を、連結金具２のねじ孔２ａにねじ込み、ボル
ト５を係止壁３ａ間に位置させて連結金具２を腕
桟３内に挿入し、かつその係止壁に係止して、一
対の桁Ｋ間に取付金具１および連結金具２を介し
腕桟３を取付ける。腕桟３の固定はボルト５を締
付ける。この腕桟３の支持壁３ｂの適所に支持金
具４の支持壁３ｂを、透孔３ｃ，３ｃ、と円弧孔
４ｂ，４ｂに挿通したボルト・ナツト６で固着
し、下端部を地面に固定したポールＰを支持金具
４の保持壁４ｃに当接し、ポールＰを包囲したＵ
ボルト７を保持壁４ｃの孔４ｄに差し込み、ナツ
ト８で締付けて、ポールＰを支持金具４で支持す
る。なお、腕桟３の長さ方向のポールＰの位置の
調整は、ボルト５をゆるめ、連結金具２に対して
腕桟３をスライドさせる。したがつて、桁Ｋに対
する取付金具１の取付状態をポールに適合させて
おくことで、ポールをほぼ垂直にして支持するこ
とが容易にできる。

屋根Ｙの傾斜部の側面にポールＰを固定する場
合は、第５図に示すように、屋根Ｙの傾斜面に並
んだ桁に一対の取付金具１を取付け、それらに対
して、前記の場合のようにして腕桟３を取付け
る。したがつて、腕桟３は傾斜するから、その支
持壁３ｂに対する支持金具４の固定は、支持壁３
ｂの透孔３ｃに対して、支持金具４を、その円弧
孔４ｂに沿つて回動させることでほぼ水平にして
ボルト・ナツト６で固定する。このようにしてほ
ぼ水平にして腕桟３に固定した支持金具４の保持
壁４ｃに、下端が地面に固定されたポールをＵボ
ルト７で固定する。

この支持装置は、複数の桁などに取付金具１を
固着するから強固にポールを支持することができ
る、とともに、桁などの側面に取付金具１を固着
するから、桁の長さ方向に対する取付金具１の位
置を選ぶことで、桁と腕桟３の間隔を任意にで
き、下端を地面に固定したポールの位置に合せる
ことが容易にできる。腕桟３は連結金具２を介し
て取付けているから、腕桟３をその長さ方向に移
動させることも可能で、よりポールを無理なく支
持しうる。そして、腕桟３に取付ける支持金具４
の固定壁４ａには、互いの方にわん曲した一対の
円弧孔４ｂを設けているから、腕桟３が傾斜して
取付けられた場合にも、支持金具４は水平方向に
取付けることが可能で、腕桟３を取付位置の状態
に合せて取付けてポールを支持することが可能で
ある。

ポールＰの下端部を地面に固定することなく、
上部に浮かせて支持する場合を、第６図及至第８
図について説明すると、同じ高さの一対の桁Ｋに
取付金具１、連結金具２を介して腕桟３を取付
け、かつ腕桟３に支持金具４を取付けることは前
述と同様である。本例の支持金具４′は、その固
定壁４ａと保持壁４ｃ間の平板４ｅから保持壁４
ｃ側に、先端を上方に立起した支承片９が突設さ
れている。ポールＰは、その下端を、その内部に
前記立起部を挿入して支承片９上に載置し、かつ
Ｕボルト７で保持壁４ｃに固定する。一方、腕桟
３の上方の桁Ｋに固着した取付金具１の連結板１
ｃに、支持金具４の対の円弧孔４ｂと同間隔に設
けた一対の結合孔１ｅと円弧孔４ｂとで、両円弧
孔１ｅ，４ｂ、１ｅ，４ｂをボルト１０，１０で
締付けて取付金具１に直接支持金具４の固定壁４
ａがボルト・ナツトで固着されている。そして、
支持金具４の保持壁４ｃに、その孔４ｄでポール
Ｐを挿通した割筒１１をＴ字状の中間部材１２を
介して取付ける。

この例においても、腕桟３に対して支持金具４
を介して、ポールの下端を強固に固定することが
可能である。そして、腕桟３を同じ高さの桁間な
どに取付けることで、下端とその上部の２個所で
ポールを支持することが可能であるから、ポール
の全体を屋根の側面に取付けるのみで、それに対
してパラボラアンテナのようにこう高重量の物も
安定よく取付けることが可能である。なお、ポー
ルの上部を支持手段については任意にでき、例え
ば中間部材１２を直接に桁に固定することもでき
る。そして、支承片９は、それにポールを支承す
ることで、ポールの取付け作業を容易にするため
のものであるから、それを除くことも可能であ
る。

この装置は、その一部を用いて、ポールをビル
の屋上の立上壁Ｔに取付けることも可能で、これ
を第９図について説明すると、支持金具４と第８
図の場合と同様に支承片９を設けた支持金具４′
とを、固定壁４ａの孔４ｆを介して、上方に支持
金具４を、下方に支持金具４′を並べてボルトで
立上壁Ｔに取付ける。下方の支持金具４′の支承
片９上ポールＰの下端を載置し、両金具４の保持
壁４ｃにＵボルト７でポールＰを固定する。

本考案の装置は、桁などの側面に固着する取付
金具を有するから、桁などの長さ方向に対する取
付金具の位置を選定することで、腕桟と屋根など
の間隔を任意にでき、ポールを、それの取付状態
に応じて支持することが可能である。そして、腕
桟は、その内部に連結金具を挿入して取付金具間
に取付けるから、腕桟をその長さ方向に移動させ
ることが任意にでき、よりポールを無理なく支持
しうる。腕桟を一対の桁間などに取付けること
で、ポールを下端とその上部とで支持することも
可能であるから、ポールの全体を屋根などの側部
に強固にかつ安定よく取付けることが可能で、パ
ラボラアンテナのように高重量の物を取付けるポ
ールの支持にも使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
正面図、第２図は要部の拡大図、第３図はＡ−Ａ
線における断面図、第４図は平面図、第５図は他
の実施例を示す正面図、第６図は更に他の実施例
を示す正面図、第７図はその一部の平面図、第８
図はその側面図、第９図は更に別の実施例を示す
側面図である。１：取付金具、１ａ：取付孔、１ｂ：取付板、
１ｃ：連結板、１ｄ：連通孔、２：連結金具、２
ａ：ねじ孔、３：腕桟、３ａ：係止壁、３ｂ：支
持壁、３ｃ：透孔、４：支持金具、４ａ：固定
壁、４ｂ：円弧孔、４ｃ：保持壁、４ｄ：孔、
５：ボルト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

取付孔１ａを有する取付板１ｂの端部に、連通
孔１ｄを有する連結板１ｃが直角方向に設けられ
た取付金具１と、断面Ｃ字状で、その対向壁間の
支持壁３ｂに、その長さ方向に間隔をおいて複数
の透孔３ｃを有し、前記両対向壁の先端縁に内方
に折曲された、係止壁３ａが形成された腕桟３、
および、腕桟３内でスライド可能で、ねじ孔２ａ
を有する係止壁３ａに係止可能な連結金具２と、
断面Ｚ形で、その一方の折曲された固定壁４ａに
透孔３ｃと同間隔で互いの方にわん曲した一対の
円弧孔４ｂを有し、他方の折曲された保持壁４ｃ
に複数の孔４ｄを有する支持金具４からなり、連
通孔１ｄに挿通したボルトが腕桟３内の連結金具
２のねじ孔２ａにねじ込まれ、固定壁４ａが、円
弧孔４ｂと透孔３ｃで腕桟３の支持壁３ｂに取付
けられるポール支持装置。