JPH0316287B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、自動車用ベルトウエザーストリツプ
モールデイング（以下、「ベルトモールデイング」
という。）に係り、詳しくは車体側面パネルに取
付け固定するモールデイング本体の端末部の改良
に関するものである。

背景技術 通常、ベルトモールデイングは第１図で示す如
く支持部１、軟質合成樹脂製リツプ２、支持部１
の上端側から車外側に位置するよう折曲げ成形さ
れた装飾面部３により横断面略Ｕ字状の形状を呈
し、昇降操作で上下動する窓ガラスのシールを行
うため、車体パネルを構成するドアアウターパネ
ルとドアインナーパネルで形成される上端開口部
に挿入嵌着することによりドアパネルの上縁辺に
沿つて装着されている。その端末部はドアパネル
間の嵌着時に他の車体組立部品と当たるため一部
分を切欠いで狭幅にする必要があつて、この端末
部には危険防止のため断端縁を被覆するエンドキ
ヤツプ４と、車体外に位置する狭幅部が浮上り或
いは折れ曲がるのを防止するためドアパネルに取
付け固定する台座部５とが一体装着されている。

ところで、従来、上述した台座部５を車体パネ
ルであるドアパネルに取付け固定するのにあたつ
てはドアパネルの背面側より例えばボルトを挿入
することにより台座部５に埋込んだナツトと螺合
することが行われているが、そのボルトをドアパ
ネルに直接当てるときには無用な傷をドアパネル
に付ける虞れがある。この傷付けを回避するには
スポンジワツシヤ等をボルトとドアパネルとの間
に介装すればよいが、その位置決めを正確にしな
ければならねい等の取付け作業に手間が掛るばか
りでなくコスト高を招くことになる。

発明の開示 本発明は、コスト高を招くことなくかも簡単な
取付け作業で車体側面パネルの縁部に傷を付けず
に台座部を車体側面パネルの上端辺に沿つて取付
け固定可能なベルトモールデイングを提供するこ
と、を目的とする。

発明の構成 即ち、本発明に係るベルトモールデイングにお
いては、車体の側面パネルに形成される上端開口
部に挿入嵌着することにより側面パネルの上端辺
に沿つて装着される長尺なモールデイング本体の
長手方向端末部に、車体の側面パネルに対する取
付台座部と合成樹脂製のエンドキヤツプとを形成
すると共に、取付台座部とで車体の側面パネルを
挟み込んで止め具で固定する突片状の宛がいプレ
ートとエンドキヤツプとを連結部で連結させて一
体に形成し、この連結部をヒンジ部として宛がい
プレートを取付台座部に対して偏位自在に形成す
ることにより構成されている。

実施例 以下、第２〜４図を参照して説明すれば、次の
通りである。

このベルトモールデイングＭは第１図示と同様
に自動車ベルトウエザーストリツプモールデイン
グを示し、支持部１０、軟質合成樹脂製のリツプ
１１、支持部１０の上端側から車体側に位置する
よう折曲げ成形された装飾面部１２により横断面
略Ｕ字状を呈するよう形成されている。その支持
部１０を一部切欠いた端末部は断端縁がエンドキ
ヤツプ１３で被覆され、また横断面略Ｃ字状の装
飾面部１２内に平面を切欠縁と整合させて嵌着固
定した取付台座部１４（以下、単に「台座部」と
いう。）が取付けられている。この台座部１４に
は例えば締付けボルトで固定する場合はボルト孔
１４ａを設け、そのボルト孔１４ａとねじ孔を一
致させたナツト１４ｂを内部に埋込み装着するこ
とができる。この台座部１４に相対応しては、モ
ールデイング本体に一体装着した宛がいプレート
１５が設けられている。その宛がいプレート１５
はエンドキヤツプ１３をPVC（ポリ塩化ビニール
樹脂）等の軟質合成樹脂でインジエクシヨン成形
する際に容易に連続成形することができ、板面に
はボルト挿入孔１５ａとボルト頭受溝１５ｂとを
形成することができる。また、その宛がいプレー
ト１５はエンドキヤツプ１３と連結部１５ｃで連
結すると共に、この連結部１５ｃで取付台座部１
４に対して偏位自在に一体成形されている。その
連結部１５ｃは宛がいプレート１５の他の部分よ
りも薄肉に形成すれば、宛がいプレート１５を取
付け固定時に容易に偏位させて台座部１４との間
にドアパネルＰを挟込むことができる。

このように構成するベルトモールデイングＭで
は、車体側のドアアウターパネルＰの表面側に切
欠成形した端末部を当接させた後、ドアアウター
パネルＰの裏面側に宛がいプレート１５を偏位さ
せて台座部１４との間にドアアウターパネルＰを
挟込むことができる。その際に、宛がいプレート
１５は台座部１４のドアアウターパネルＰと当接
する面から略直角方向に開いた状態に位置させる
ことができるから、モールデイング本体の端末部
をドアアウターパネルＰの表面側に容易に当接す
るようにできる。また、この端末部の当接後には
宛がいプレート１５を連結部１５ｃでドアアウタ
ーパネルＰの表面方向に容易に偏位させて台座部
１４との間でドアアウターパネルＰを確実に挟み
込めるので、宛がいプレート１５のボルト孔１５
ａから締付ボルト１６を挿入して台座部１４のナ
ツト１４ｂにねじ込むことによりモールデイング
本体の端末部を車体側面パネルＰの上端辺に沿つ
て固定することができる。

なお、上述した実施例では台座部１４のボルト
孔１４ａに螺着する締付けボルト１６で固定する
場合を例示したが、この締付けボルト１６に代え
てタツピングスクリユーやリベツト或いはクリツ
プ等の止め具を用いることもできる。

発明の効果 以上の如く、本発明に係るベルトモールデイン
グに依れば、宛がいプレートを介して止め具を車
体側面パネルに固定する台座部に装着するため、
その止め具が車体側面パネルに直接当たらずに車
体側面パネルの無用な傷付けを防止できるもので
あり、また宛がいプレートがモールデイング本体
に形成するエンドキヤツプと連結部で偏位自在一
体装着されているから位置決めが容易で取付け作
業に手間が掛らずしかもエンドキヤツプと同材質
で安価に形成するようにでき、また車体側面パネ
ルを股いで宛がいプレートを配置するためドア開
閉時に視角によつては見えるモールデイング本体
の切欠端末を隠蔽することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例に係るベルトモールデイングの
斜視図、第２図は本発明に係るベルトモールデイ
ングの斜視図、第３図は同モールデイングの平面
図、第４図は同モールデイングの端末部取付構造
を説明する横断端面図である。 Ｍ：モールデイング本体、Ｐ：車体側面パネ
ル、１３：エンドキヤツプ、１４：取付台座部、
１５：宛がいプレート、１５ｃ：薄肉の連結部、
１６：止め具。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車体の側面パネルに形成される上端開口部に
   挿入嵌着することにより側面パネルの上端辺に沿
   つて装着される長尺なモールデイング本体の長手
   方向端末部に、車体の側面パネルに対する取付台
   座着部と合成樹脂製のエンドキヤツプとを形成す
   ると共に、前記取付台座部とで車体の側面パネル
   を挟み込んで止め具で固定する突片状の宛がいプ
   レートと前記エンドキヤツプとを連結部で連結さ
   せて一体に形成し、この連結部をヒンジ部として
   宛がいプレートを取付台座部に対して偏位自在に
   形成したことを特徴とするベルトモールデイン
   グ。 ２ 上記エンドキヤツプとの連結部を宛がいプレ
   ートの他の部分よりも薄肉に形成したところの特
   許請求の範囲第１項記載のベルモールデイング。