JPH0315947B2 - - Google Patents
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- JPH0315947B2 JPH0315947B2 JP58192419A JP19241983A JPH0315947B2 JP H0315947 B2 JPH0315947 B2 JP H0315947B2 JP 58192419 A JP58192419 A JP 58192419A JP 19241983 A JP19241983 A JP 19241983A JP H0315947 B2 JPH0315947 B2 JP H0315947B2
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Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
本発明は2−シアノアクリレート系接着剤、及
びネイルラツカー用の剥離剤組成物に関するもの
である。2−シアノアクリレート系接着剤による
接着の際の、過剰の塗付による接着剤のはみ出
し、或は、被着体の接着を要しない部分、机上、
及び皮膚などへの接着剤の不慮の付着は、接着作
業の能率を著しく損う。これまで、2−シアノア
クリレート系接着剤用の剥離剤が工業用及び若干
の家庭用として市販されていて、この剥離剤は、
ジメチルホルムアミド、ニトロメタン、アセトニ
トリル、アセトン及びこれらの混合物などの有機
溶剤が使用されている。しかしながら、従来の剥
離剤はいずれも毒性、引火性などの点で安全性に
欠ける上に、塗付面への付着性がほとんど無く、
剥離作用の効率が悪いなどの欠点を有している。
また従来のネールラツカー用剥離剤も同じ欠点を
有しているのである。 本発明者らは、低毒性であり、塗付面への付着
性が良く、含有溶剤の蒸発抑制効果が大きく、且
つ優れた剥離性を有する2−シアノアクリレート
系接着剤用の剥離剤組成物を開発するために鋭意
研究を重ねた結果本発明を完成するに至り、かつ
また、低毒性及び塗布面への付着性等がネイルラ
ツカー用剥離剤組成物としても極めて優れている
ことを見出した。 すなわち本発明は、アセトンまたはアセトンと
エチルアルコールの混合溶剤及びヒドロキシプロ
ピルセルロース並びにワツクスからなる2−シア
ノアクリレート重合体用剥離剤組成物に関するも
のである。 本発明において用いられるアセトンは2−シア
ノアクリレート系接着剤の剥離剤として、比較的
毒性の低い好ましい主溶剤である。本発明の組成
物にはヒドロキシプロピルセルロースを溶解する
が、その際に溶解度を高めるために、アセトンの
共溶剤としてエチルアルコールを混合してもよ
い。共溶剤としてはメチルアルコールも使用でき
るが、毒性の点から、エチルアルコールでなくて
はならない。又プロパノール、ブタノール等のア
ルコールは臭気の点で好ましくない。 エチルアルコールの配合量は、アセトン100重
量部に対し、0〜60重量部が好ましく、4〜20重
量部がさらに好ましい。60重量部を超えると接着
剤硬化物に対する溶解力が著しく低下する傾向が
ある。また、共溶剤としてのエチルアルコール
は、被着体が樹脂である場合に、剥離剤組成物中
のアセトンが被着体を溶解或は膨潤させる作用を
抑制するのにも役立つ。 次にヒドロキシプロピルセルロースの主要な役
割は、増粘及び皮膜形成による蒸発の抑制であつ
て、適当な粘度を有せしめることによつて、塗付
面への剥離剤組成物の付着を良好ならしめ、且つ
接着剤硬化物の溶解作用を持続させる働きをも
つ。 ヒドロキシアルキルセルロースとしては、ヒド
ロキシエチルセルロースも市販されているが、こ
れはアセトンまたはアセトンとエチルアルコール
の系には溶解し難く、増粘剤として不適当であ
る。 ヒドロキシプロピルセルロースの配合量はアセ
トン100重量部に対し0.5〜5重量部が好ましく、
1〜3重量部がさらに好ましい。0.5重量部未満
では、剥離剤組成物に十分な粘度を与えることが
難しく、5重量部を超えると粘度が高過ぎて塗付
が困難となり且つ接着剤硬化物に対する溶解力が
低下する傾向がある。 またヒドロキシプロピルセルロースは非消化性
の物質で生理的に無害である(例えば、「応用薬
理」第4巻第6号(昭和45年12月)参照)。 さらに、本発明において用いられるワツクス
は、溶剤の蒸発に伴い、ヒドロキシプロピルセル
ロースと共に皮膜を形成し、溶剤の蒸発を著しく
抑制する働きがある。その種類としては例えば、
カルナウバろう。シヨろう、みつろう、鯨ろう、
モンタンろう、パラフインろう、硬化ひまし油、
ポリエチレンろう等があるが、入手し易さや安価
な点からパラフインろうの使用が好ましい。 ワツクスの配合量はアセトン100重量部に対し
0.02〜1.0重量部が好ましく、0.1〜0.3重量部がさ
らに好ましい。0.02重量部未満では溶剤の蒸発の
抑制効果が十分でなく、また1.0重量部を超える
量を本発明におけるアセトン又はアセトンとエチ
ルアルコールの混合溶剤に完全に溶解することは
困難である。 本発明の剥離剤組成物は、前述の各成分を通常
の方法で配合・溶解させることにより得られる。 得られる組成物は水溶性、非粘着性であるた
め、接着剤固型物またはネールラツカーを剥離
後、残つた剥離剤をさらし布等でふきとり、さら
に被着体表面を水で洗浄するか、濡れた布等でふ
き取ることにより、清浄にすることができる。 本発明の剥離剤組成物は低毒性であり、塗布面
への付着性が良く、含有溶剤の蒸発抑制効果が大
きく、且つ優れた剥離性を有するので、2−シア
ノアクリレート系接着剤、及びネイルラツカー用
の剥離剤組成物として好適である。 次に実施例、比較例、参考例及び比較参考例を
あげて本発明をさらに具体的に説明する。 尚、下記の各例における剥離試験は次の方法に
より行なつた。 23℃、湿度50%の雰囲気中鋼板上にプライマー
として硬化促進剤AA−セツター(東亞合成化学
工業(株)製商品名)を塗り、2−シアノアクリレー
ト接着剤(東亞合成化学工業(株)商品名アロンアル
フア)を塗布、硬化させ、厚さ約0.2mmの硬化物
を形成した。塗布1時間後の時点で剥離剤をその
硬化物の上に約2mmの厚さで塗布し、所定時間経
過後さらし布でふき取り、表面状態を見る。 実施例1〜5、比較例1〜3 表1に示す組成を有する本発明の剥離剤組成物
(実施例1〜5)と比較試料(比較例1〜3)を
用いて、鋼板上の2−シアノアクリレート系接着
剤の硬化物について剥離試験を行なつたところ表
2の結果が得られた。
びネイルラツカー用の剥離剤組成物に関するもの
である。2−シアノアクリレート系接着剤による
接着の際の、過剰の塗付による接着剤のはみ出
し、或は、被着体の接着を要しない部分、机上、
及び皮膚などへの接着剤の不慮の付着は、接着作
業の能率を著しく損う。これまで、2−シアノア
クリレート系接着剤用の剥離剤が工業用及び若干
の家庭用として市販されていて、この剥離剤は、
ジメチルホルムアミド、ニトロメタン、アセトニ
トリル、アセトン及びこれらの混合物などの有機
溶剤が使用されている。しかしながら、従来の剥
離剤はいずれも毒性、引火性などの点で安全性に
欠ける上に、塗付面への付着性がほとんど無く、
剥離作用の効率が悪いなどの欠点を有している。
また従来のネールラツカー用剥離剤も同じ欠点を
有しているのである。 本発明者らは、低毒性であり、塗付面への付着
性が良く、含有溶剤の蒸発抑制効果が大きく、且
つ優れた剥離性を有する2−シアノアクリレート
系接着剤用の剥離剤組成物を開発するために鋭意
研究を重ねた結果本発明を完成するに至り、かつ
また、低毒性及び塗布面への付着性等がネイルラ
ツカー用剥離剤組成物としても極めて優れている
ことを見出した。 すなわち本発明は、アセトンまたはアセトンと
エチルアルコールの混合溶剤及びヒドロキシプロ
ピルセルロース並びにワツクスからなる2−シア
ノアクリレート重合体用剥離剤組成物に関するも
のである。 本発明において用いられるアセトンは2−シア
ノアクリレート系接着剤の剥離剤として、比較的
毒性の低い好ましい主溶剤である。本発明の組成
物にはヒドロキシプロピルセルロースを溶解する
が、その際に溶解度を高めるために、アセトンの
共溶剤としてエチルアルコールを混合してもよ
い。共溶剤としてはメチルアルコールも使用でき
るが、毒性の点から、エチルアルコールでなくて
はならない。又プロパノール、ブタノール等のア
ルコールは臭気の点で好ましくない。 エチルアルコールの配合量は、アセトン100重
量部に対し、0〜60重量部が好ましく、4〜20重
量部がさらに好ましい。60重量部を超えると接着
剤硬化物に対する溶解力が著しく低下する傾向が
ある。また、共溶剤としてのエチルアルコール
は、被着体が樹脂である場合に、剥離剤組成物中
のアセトンが被着体を溶解或は膨潤させる作用を
抑制するのにも役立つ。 次にヒドロキシプロピルセルロースの主要な役
割は、増粘及び皮膜形成による蒸発の抑制であつ
て、適当な粘度を有せしめることによつて、塗付
面への剥離剤組成物の付着を良好ならしめ、且つ
接着剤硬化物の溶解作用を持続させる働きをも
つ。 ヒドロキシアルキルセルロースとしては、ヒド
ロキシエチルセルロースも市販されているが、こ
れはアセトンまたはアセトンとエチルアルコール
の系には溶解し難く、増粘剤として不適当であ
る。 ヒドロキシプロピルセルロースの配合量はアセ
トン100重量部に対し0.5〜5重量部が好ましく、
1〜3重量部がさらに好ましい。0.5重量部未満
では、剥離剤組成物に十分な粘度を与えることが
難しく、5重量部を超えると粘度が高過ぎて塗付
が困難となり且つ接着剤硬化物に対する溶解力が
低下する傾向がある。 またヒドロキシプロピルセルロースは非消化性
の物質で生理的に無害である(例えば、「応用薬
理」第4巻第6号(昭和45年12月)参照)。 さらに、本発明において用いられるワツクス
は、溶剤の蒸発に伴い、ヒドロキシプロピルセル
ロースと共に皮膜を形成し、溶剤の蒸発を著しく
抑制する働きがある。その種類としては例えば、
カルナウバろう。シヨろう、みつろう、鯨ろう、
モンタンろう、パラフインろう、硬化ひまし油、
ポリエチレンろう等があるが、入手し易さや安価
な点からパラフインろうの使用が好ましい。 ワツクスの配合量はアセトン100重量部に対し
0.02〜1.0重量部が好ましく、0.1〜0.3重量部がさ
らに好ましい。0.02重量部未満では溶剤の蒸発の
抑制効果が十分でなく、また1.0重量部を超える
量を本発明におけるアセトン又はアセトンとエチ
ルアルコールの混合溶剤に完全に溶解することは
困難である。 本発明の剥離剤組成物は、前述の各成分を通常
の方法で配合・溶解させることにより得られる。 得られる組成物は水溶性、非粘着性であるた
め、接着剤固型物またはネールラツカーを剥離
後、残つた剥離剤をさらし布等でふきとり、さら
に被着体表面を水で洗浄するか、濡れた布等でふ
き取ることにより、清浄にすることができる。 本発明の剥離剤組成物は低毒性であり、塗布面
への付着性が良く、含有溶剤の蒸発抑制効果が大
きく、且つ優れた剥離性を有するので、2−シア
ノアクリレート系接着剤、及びネイルラツカー用
の剥離剤組成物として好適である。 次に実施例、比較例、参考例及び比較参考例を
あげて本発明をさらに具体的に説明する。 尚、下記の各例における剥離試験は次の方法に
より行なつた。 23℃、湿度50%の雰囲気中鋼板上にプライマー
として硬化促進剤AA−セツター(東亞合成化学
工業(株)製商品名)を塗り、2−シアノアクリレー
ト接着剤(東亞合成化学工業(株)商品名アロンアル
フア)を塗布、硬化させ、厚さ約0.2mmの硬化物
を形成した。塗布1時間後の時点で剥離剤をその
硬化物の上に約2mmの厚さで塗布し、所定時間経
過後さらし布でふき取り、表面状態を見る。 実施例1〜5、比較例1〜3 表1に示す組成を有する本発明の剥離剤組成物
(実施例1〜5)と比較試料(比較例1〜3)を
用いて、鋼板上の2−シアノアクリレート系接着
剤の硬化物について剥離試験を行なつたところ表
2の結果が得られた。
【表】
【表】
接着剤硬化物をアセトン中に浸漬した場合(比
較3)が最も剥離性能が大であるが、本発明の剥
離剤組成物を鋼板上の接着剤硬化物上に塗布した
実施例1〜4はこのアセトンに浸漬した場合とほ
ぼ同等の剥離性を有していることがわかる。エチ
ルアルコールを70重量部加えた試料(実施例5)
は剥離性能が若干低下する。 パラフインワツクス無添加の比較例1は溶剤の
蒸発が早く、処理時間10分では接着剤硬化物が再
固化して剥離できなかつた。一方、ヒドロキシプ
ロピルセルロース無添加の比較例2は接着剤硬化
物への付着性が悪くかつ溶剤の蒸発も早く、処理
時間1分程度で接着剤硬化物が再固化した。 参考例1〜6、比較参考例1 アセトン100重量部、エチルアルコール8重量
部、ヒドロキシプロピルセルロース1.5重量部の
組成に、種々の量のパラフインワツクスを配合
し、剥離剤組成物をつくる。この組成物200mgを
23℃、湿度50%の雰囲気中2mmの塗布厚で鋼板上
に塗布し、5分後の重量減少を測定し、ワツクス
による溶剤蒸発の抑制効果をみる。
較3)が最も剥離性能が大であるが、本発明の剥
離剤組成物を鋼板上の接着剤硬化物上に塗布した
実施例1〜4はこのアセトンに浸漬した場合とほ
ぼ同等の剥離性を有していることがわかる。エチ
ルアルコールを70重量部加えた試料(実施例5)
は剥離性能が若干低下する。 パラフインワツクス無添加の比較例1は溶剤の
蒸発が早く、処理時間10分では接着剤硬化物が再
固化して剥離できなかつた。一方、ヒドロキシプ
ロピルセルロース無添加の比較例2は接着剤硬化
物への付着性が悪くかつ溶剤の蒸発も早く、処理
時間1分程度で接着剤硬化物が再固化した。 参考例1〜6、比較参考例1 アセトン100重量部、エチルアルコール8重量
部、ヒドロキシプロピルセルロース1.5重量部の
組成に、種々の量のパラフインワツクスを配合
し、剥離剤組成物をつくる。この組成物200mgを
23℃、湿度50%の雰囲気中2mmの塗布厚で鋼板上
に塗布し、5分後の重量減少を測定し、ワツクス
による溶剤蒸発の抑制効果をみる。
【表】
ワツクスの配合量は増加する程、溶剤蒸発の抑
制効果が増すが0.5重量部以上は殆んど一耐とな
る。一方ワツクスの溶解性は、0.5重量部以上は
溶け難く、1.0重量部を超えるともはや完全に溶
解することはない。 比較例 3 ヒドロキシプロピルセルロースの代わりにヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース(メ
トローズSM400及びSM4000:いずれも信越化学
工業(株)製)、カルボキシメチルセルロースを用い、
2重量%をアセトンに溶解し、剥離剤組成物の調
製を試みたが、表−4に示す様に何れも不完全な
ものであつた。
制効果が増すが0.5重量部以上は殆んど一耐とな
る。一方ワツクスの溶解性は、0.5重量部以上は
溶け難く、1.0重量部を超えるともはや完全に溶
解することはない。 比較例 3 ヒドロキシプロピルセルロースの代わりにヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース(メ
トローズSM400及びSM4000:いずれも信越化学
工業(株)製)、カルボキシメチルセルロースを用い、
2重量%をアセトンに溶解し、剥離剤組成物の調
製を試みたが、表−4に示す様に何れも不完全な
ものであつた。
Claims (1)
- 1 アセトンまたはアセトンとエチルアルコール
の混合溶剤及びヒドロキシプロピルセルロース並
びにワツクスからなる2−シアノアクリレート重
合体用剥離剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19241983A JPS6084373A (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 2―シアノアクリレート重合体用剥離剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19241983A JPS6084373A (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 2―シアノアクリレート重合体用剥離剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6084373A JPS6084373A (ja) | 1985-05-13 |
JPH0315947B2 true JPH0315947B2 (ja) | 1991-03-04 |
Family
ID=16291001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19241983A Granted JPS6084373A (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 2―シアノアクリレート重合体用剥離剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6084373A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61272006A (ja) * | 1985-05-25 | 1986-12-02 | 株式会社資生堂 | ペン式エナメルリム−バ− |
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