JP2903012B2 - ペイント、ワニスまたはラッカー剥離用組成物 - Google Patents
ペイント、ワニスまたはラッカー剥離用組成物Info
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- JP2903012B2 JP2903012B2 JP9354113A JP35411397A JP2903012B2 JP 2903012 B2 JP2903012 B2 JP 2903012B2 JP 9354113 A JP9354113 A JP 9354113A JP 35411397 A JP35411397 A JP 35411397A JP 2903012 B2 JP2903012 B2 JP 2903012B2
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- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基材を被覆したペイ
ント、ワニスまたはラッカーを剥離するための組成物に
関するものである。
ント、ワニスまたはラッカーを剥離するための組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペイント、ワニスまたはラッカーの剥離
剤の分野では、環境への影響を減らすために溶媒の量を
可能な限り少量にした効果的な水性配合物を開発するこ
とが求められている。しかし、現在の水性配合物は余り
効果がないためカーク/オスマー化学技術百科辞典(第
4版、1996年、第17巻)には全く記載されていない。国
際特許第WO 93/07227 号にはペイント剥離に効果的な溶
媒または溶媒混合物に水を添加する方法が開示されてい
る。この特許に記載の組成物は、(1) 酢酸エチル、メチ
ルエチルケトンおよびトルエンから選択される少なくと
も1種の有機溶媒と、(2) 水と、(3) 少なくとも1種の
増粘剤と、(4) 少なくとも1種の表面活性剤とを含んで
いる。しかし、この組成物の効果は使用する有機溶媒の
量に単純に比例する。いずれにせよ、効果は純粋溶媒に
比べて低い。これは特に上記3つの中で最もペイント剥
離能のある溶媒であるトルエンについていえる。さら
に、完全溶媒型の配合物の場合は、酸性または塩基性活
性化剤が広く使用されている(一般に、全配合物の20重
量%以下)。通常の酸性活性化剤としてはクエン酸、蟻
酸および酢酸があり、蟻酸が最も有効で広く使用されて
いる(カーク/オスマー化学技術百科辞典、第4版、19
96年、第17巻)。しかし、ギ酸は燃焼の原因になり得る
ため、より腐食性の低い酸を用いて活性化した配合物の
開発が重要になっている。
剤の分野では、環境への影響を減らすために溶媒の量を
可能な限り少量にした効果的な水性配合物を開発するこ
とが求められている。しかし、現在の水性配合物は余り
効果がないためカーク/オスマー化学技術百科辞典(第
4版、1996年、第17巻)には全く記載されていない。国
際特許第WO 93/07227 号にはペイント剥離に効果的な溶
媒または溶媒混合物に水を添加する方法が開示されてい
る。この特許に記載の組成物は、(1) 酢酸エチル、メチ
ルエチルケトンおよびトルエンから選択される少なくと
も1種の有機溶媒と、(2) 水と、(3) 少なくとも1種の
増粘剤と、(4) 少なくとも1種の表面活性剤とを含んで
いる。しかし、この組成物の効果は使用する有機溶媒の
量に単純に比例する。いずれにせよ、効果は純粋溶媒に
比べて低い。これは特に上記3つの中で最もペイント剥
離能のある溶媒であるトルエンについていえる。さら
に、完全溶媒型の配合物の場合は、酸性または塩基性活
性化剤が広く使用されている(一般に、全配合物の20重
量%以下)。通常の酸性活性化剤としてはクエン酸、蟻
酸および酢酸があり、蟻酸が最も有効で広く使用されて
いる(カーク/オスマー化学技術百科辞典、第4版、19
96年、第17巻)。しかし、ギ酸は燃焼の原因になり得る
ため、より腐食性の低い酸を用いて活性化した配合物の
開発が重要になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来技
術の欠点がない、ペイント、ワニスおよびラッカーを剥
離するための組成物を提供することにある。本出願人
は、驚くべきことに、酸性活性化剤として文献に記載さ
れていない安息香酸と芳香族溶媒 (好ましくは安息香酸
を既に含む市販のベンズアルデヒドにすることができ
る) とを組み合せたものは酸活性化機能において優れた
特性を示すということを見出した。しかも、この剥離組
成物は高い剥離効率を維持すると同時に多量の水を含む
ことができるということを見出した。これは水と市販の
ベンズアルデヒドとの相乗効果による。市販のベンズア
ルデヒドは安息香酸を添加した別の芳香族溶媒に代える
ことができる。
術の欠点がない、ペイント、ワニスおよびラッカーを剥
離するための組成物を提供することにある。本出願人
は、驚くべきことに、酸性活性化剤として文献に記載さ
れていない安息香酸と芳香族溶媒 (好ましくは安息香酸
を既に含む市販のベンズアルデヒドにすることができ
る) とを組み合せたものは酸活性化機能において優れた
特性を示すということを見出した。しかも、この剥離組
成物は高い剥離効率を維持すると同時に多量の水を含む
ことができるということを見出した。これは水と市販の
ベンズアルデヒドとの相乗効果による。市販のベンズア
ルデヒドは安息香酸を添加した別の芳香族溶媒に代える
ことができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、下記成
分 (A)〜(B) で構成されるペイント、ワニスまたはラッ
カー用剥離組成物にある: (A) ベンズアルデヒド、トルエン、キシレンおよびアニ
ソールの中から選択される少なくとも1種の芳香族溶媒
(A1)と安息香酸(A2)との混合物:1〜100 重量部 (B) 水:99〜0重量部 ただし、(A) +(B) の合計は100 重量部。
分 (A)〜(B) で構成されるペイント、ワニスまたはラッ
カー用剥離組成物にある: (A) ベンズアルデヒド、トルエン、キシレンおよびアニ
ソールの中から選択される少なくとも1種の芳香族溶媒
(A1)と安息香酸(A2)との混合物:1〜100 重量部 (B) 水:99〜0重量部 ただし、(A) +(B) の合計は100 重量部。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明組成物の特に有利な第1実
施例では、(A) は市販のベンズアルデヒドから成る。こ
の場合には安息香酸を既に含んでいる。(A) は(A) +
(B) の5〜10重量部にするのが有利である。本発明の別
の実施例では、各成分を例えば下記比率で含むことがで
きる: (A1) 芳香族溶媒: 30〜70 重量部 (A2) 安息香酸 : 0.05 〜10 重量部 (B) 水 : 30〜70 重量部
施例では、(A) は市販のベンズアルデヒドから成る。こ
の場合には安息香酸を既に含んでいる。(A) は(A) +
(B) の5〜10重量部にするのが有利である。本発明の別
の実施例では、各成分を例えば下記比率で含むことがで
きる: (A1) 芳香族溶媒: 30〜70 重量部 (A2) 安息香酸 : 0.05 〜10 重量部 (B) 水 : 30〜70 重量部
【0006】本出願人の知る限りでは、ベンズアルデヒ
ドはペイント剥離剤に関する文献に記載されていない。
しかし、蒸留せずに不活性雰囲気下で使用される場合、
この溶媒はペイント剥離の点で高性能であるということ
が証明された。この場合、常に種々の比率の安息香酸を
含む。市販の瓶では、安息香酸のレベルは1重量%以下
に維持されるが、(空気)剥離操作中にこのレベルは著
しく上昇する(ペイントの塗膜によって空気酸化が触媒
される)。本発明者は市販のベンズアルデヒドを含む配
合物を用いて剥離する時に安息香酸塩が頻繁に観察し
た。そして、水/純粋なベンズアルデヒド/安息香酸の
組合せが特に有効であるということを発見した。純粋な
ベンズアルデヒド/安息香酸混合物の要領のよい調製方
法は市販のベンズアルデヒドを使用することである。こ
の組合せは水/トルエン/安息香酸の組合せに比べては
るかに性能が高く、大部分を水で占めることができる。
従って、市販のベンズアルデヒドは溶媒と活性化剤との
両方の役目をすることができる。
ドはペイント剥離剤に関する文献に記載されていない。
しかし、蒸留せずに不活性雰囲気下で使用される場合、
この溶媒はペイント剥離の点で高性能であるということ
が証明された。この場合、常に種々の比率の安息香酸を
含む。市販の瓶では、安息香酸のレベルは1重量%以下
に維持されるが、(空気)剥離操作中にこのレベルは著
しく上昇する(ペイントの塗膜によって空気酸化が触媒
される)。本発明者は市販のベンズアルデヒドを含む配
合物を用いて剥離する時に安息香酸塩が頻繁に観察し
た。そして、水/純粋なベンズアルデヒド/安息香酸の
組合せが特に有効であるということを発見した。純粋な
ベンズアルデヒド/安息香酸混合物の要領のよい調製方
法は市販のベンズアルデヒドを使用することである。こ
の組合せは水/トルエン/安息香酸の組合せに比べては
るかに性能が高く、大部分を水で占めることができる。
従って、市販のベンズアルデヒドは溶媒と活性化剤との
両方の役目をすることができる。
【0007】本発明組成物は下記1)〜5)から選択される
少なくとも1種の添加物をさらに含むことができる: 1) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の活性化剤。例
えば、安息香酸ナトリウム、芳香族溶媒がベンズアルデ
ヒドの場合はトルエン(以下で説明するように、安息香
酸ナトリウムは腐食防止剤としても作用する)。 2) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の増粘剤。例え
ば、セルロースおよびアクリル増粘剤。セルロース増粘
剤の例としては"Dow Chemical"社から市販のMethocell
311 を挙げることができる。この増粘剤の製造方法は
“ヒドロキシプロピルメチルセルロースエーテル”の名
称の米国特許第3,388,082 号に記載されている。 3) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の腐食防止剤。
例えば、モノエタノールアミン、安息香酸ナトリウムま
たはクエン酸。 4) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の蒸発防止剤。
例えばパラフィン。 5) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の界面活性剤。
例えば非イオン界面活性剤。非イオン界面活性剤の例と
しては"SEPPIC"社から市販の"Metox" シリーズのエトキ
シ化界面活性剤を挙げることができる。
少なくとも1種の添加物をさらに含むことができる: 1) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の活性化剤。例
えば、安息香酸ナトリウム、芳香族溶媒がベンズアルデ
ヒドの場合はトルエン(以下で説明するように、安息香
酸ナトリウムは腐食防止剤としても作用する)。 2) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の増粘剤。例え
ば、セルロースおよびアクリル増粘剤。セルロース増粘
剤の例としては"Dow Chemical"社から市販のMethocell
311 を挙げることができる。この増粘剤の製造方法は
“ヒドロキシプロピルメチルセルロースエーテル”の名
称の米国特許第3,388,082 号に記載されている。 3) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の腐食防止剤。
例えば、モノエタノールアミン、安息香酸ナトリウムま
たはクエン酸。 4) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の蒸発防止剤。
例えばパラフィン。 5) (A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の界面活性剤。
例えば非イオン界面活性剤。非イオン界面活性剤の例と
しては"SEPPIC"社から市販の"Metox" シリーズのエトキ
シ化界面活性剤を挙げることができる。
【0008】水と芳香族溶媒(好ましくは市販のベンズ
アルデヒドまたはトルエン等)とは不混和性であり、水
/芳香族溶媒エマルションが生じる。このエマルション
は極めて不安定で、2相の分離が迅速に観察される。こ
のエマルションをそのままで使用するためには混合物を
激しく攪拌する必要がある。このエマルションは界面活
性剤または界面活性系を添加して安定化できる。増粘剤
の添加によっても安定化できる。
アルデヒドまたはトルエン等)とは不混和性であり、水
/芳香族溶媒エマルションが生じる。このエマルション
は極めて不安定で、2相の分離が迅速に観察される。こ
のエマルションをそのままで使用するためには混合物を
激しく攪拌する必要がある。このエマルションは界面活
性剤または界面活性系を添加して安定化できる。増粘剤
の添加によっても安定化できる。
【0009】本発明水性配合物は一般人用の剥離剤(増
粘配合物)、建築用剥離剤(増粘配合物)、工業的剥離
剤(非増粘配合物)および航空機用剥離剤(増粘配合
物)として使用することができる。これらの増粘配合物
または非増粘配合物は、既に述べたように、活性化剤、
蒸発防止剤または腐食防止剤を含むことができる。本発
明は以下の実施例からより明確に理解できよう。下記実
施例では比率は全て重量部である。
粘配合物)、建築用剥離剤(増粘配合物)、工業的剥離
剤(非増粘配合物)および航空機用剥離剤(増粘配合
物)として使用することができる。これらの増粘配合物
または非増粘配合物は、既に述べたように、活性化剤、
蒸発防止剤または腐食防止剤を含むことができる。本発
明は以下の実施例からより明確に理解できよう。下記実
施例では比率は全て重量部である。
【0010】
【実施例】実施例1 1重量%の安息香酸を含む市販のベンズアルデヒド
“B”または水/市販ベンズアルデヒド70/30混合物
(以下、"70 /30W/B" )を剥離組成物として使用し
た。剥離試験は木材に塗布したフタル酸グリセリンペイ
ントに対して実施した。時間の経過したペイントの場合
には架橋度が高い。溶液を染み込ませた2枚の脱脂綿を
サンプル上に置き、蒸発を防ぐためにペトリ皿のカバー
で覆う。剥離は24時間続け、0(作用なし)〜5(全て
のペイント層が剥離して支持体が露出する)のグレード
評価方式によって定量化した。中間の評価は下記の定義
を採用した: 評価0=作用なし 評価1=数個の水膨れの出現 評価2=数個のフレークの生成 評価3=フレークの生成による第1層の剥離 評価4=最終層以外は全て剥離 評価5=全ての層の剥離で露出した支持体 水とベンズアルデヒドは不混和性であり、水/ベンズア
ルデヒド混合物はエマルション状をしている。この極め
て不安定なエマルションを瓶から吸引し、噴きし戻す操
作を数回繰り返して均質化し、その後に脱脂綿に染み込
ませた。
“B”または水/市販ベンズアルデヒド70/30混合物
(以下、"70 /30W/B" )を剥離組成物として使用し
た。剥離試験は木材に塗布したフタル酸グリセリンペイ
ントに対して実施した。時間の経過したペイントの場合
には架橋度が高い。溶液を染み込ませた2枚の脱脂綿を
サンプル上に置き、蒸発を防ぐためにペトリ皿のカバー
で覆う。剥離は24時間続け、0(作用なし)〜5(全て
のペイント層が剥離して支持体が露出する)のグレード
評価方式によって定量化した。中間の評価は下記の定義
を採用した: 評価0=作用なし 評価1=数個の水膨れの出現 評価2=数個のフレークの生成 評価3=フレークの生成による第1層の剥離 評価4=最終層以外は全て剥離 評価5=全ての層の剥離で露出した支持体 水とベンズアルデヒドは不混和性であり、水/ベンズア
ルデヒド混合物はエマルション状をしている。この極め
て不安定なエマルションを瓶から吸引し、噴きし戻す操
作を数回繰り返して均質化し、その後に脱脂綿に染み込
ませた。
【0011】
【表1】
【0012】1時間後、“B”および“W/B(70/3
0)”は完全に剥離し、支持体を露出させた。しかし、
配合物“W/B(70/30)”はBより速いことが観察さ
れた。従って、水とベンズアルデヒドとの相乗効果があ
り、フタル酸グリセリンペイントに対して剥離を短時間
(30分以下)に加速する効果がある。
0)”は完全に剥離し、支持体を露出させた。しかし、
配合物“W/B(70/30)”はBより速いことが観察さ
れた。従って、水とベンズアルデヒドとの相乗効果があ
り、フタル酸グリセリンペイントに対して剥離を短時間
(30分以下)に加速する効果がある。
【0013】実施例2 電気泳動電気メッキによるリン酸塩被覆鋼上に塗布した
エポキシペイントに対して上記の剥離試験を実施した。
溶液を染み込ませた2枚の脱脂綿をサンプル上に置き、
蒸発を防ぐためにペトリ皿のカバーで覆う。剥離試験は
24時間続け、0(作用なし)〜5(剥離した支持体が露
出する)のグレード評価方式によって定量化した。中間
の評価に属するものには下記の定義を採用した: 評価0=作用なし 評価1=表面の20%が水膨れ 評価2=表面の40%が水膨れ 評価3=表面の60%が水膨れ 評価4=表面の80%が水膨れ 評価5=全てのペイントの塗膜の剥離 得られた結果は〔表2〕に示す。
エポキシペイントに対して上記の剥離試験を実施した。
溶液を染み込ませた2枚の脱脂綿をサンプル上に置き、
蒸発を防ぐためにペトリ皿のカバーで覆う。剥離試験は
24時間続け、0(作用なし)〜5(剥離した支持体が露
出する)のグレード評価方式によって定量化した。中間
の評価に属するものには下記の定義を採用した: 評価0=作用なし 評価1=表面の20%が水膨れ 評価2=表面の40%が水膨れ 評価3=表面の60%が水膨れ 評価4=表面の80%が水膨れ 評価5=全てのペイントの塗膜の剥離 得られた結果は〔表2〕に示す。
【0014】
【表2】
【0015】組成物“W/B(70/30)”を用いるとエ
ポキシペイントは2時間後に支持体から剥離した。一
方、同じ効果を得るのに“B”を用いると24時間かかっ
た。この結果から“B”と比較して“W/B型の組成物
が勝れていること、すなわち、相乗効果が明らかであ
る。
ポキシペイントは2時間後に支持体から剥離した。一
方、同じ効果を得るのに“B”を用いると24時間かかっ
た。この結果から“B”と比較して“W/B型の組成物
が勝れていること、すなわち、相乗効果が明らかであ
る。
【0016】実施例3 被剥離ペイントおよび剥離条件は実施例2と全く同じに
した。この実施例は安息香酸ナトリウムの“W/B型の
組成物に対する活性化剤としての効果を示すものであ
る。安息香酸ナトリウムはベンズアルデヒドに対して1
重量%の比率で使用した。得られた結果は〔表3〕に示
す:
した。この実施例は安息香酸ナトリウムの“W/B型の
組成物に対する活性化剤としての効果を示すものであ
る。安息香酸ナトリウムはベンズアルデヒドに対して1
重量%の比率で使用した。得られた結果は〔表3〕に示
す:
【0017】
【表3】
【0018】安息香酸ナトリウムの効果は“W/B(70
/30)”組成物を用いた剥離の加速であることが観察さ
れた。
/30)”組成物を用いた剥離の加速であることが観察さ
れた。
【0019】実施例4 自動車産業用のペイント:エタロン社(Etalon company,
France) から市販のポリエステルラッカーHerberts Gla
cier White 389を使用した。被膜の厚さは35〜45μmに
した。使用した金属プレートはリン酸塩被覆鋼から成
り、90×190 mmの長方形被覆部分を有する。このプレー
トでの性能の比較はポリエステルペイントよりも剥離し
易い他のペイントすなわちフタル酸グリセリンペイン
ト、アルキドペイントおよびアクリルペイントに対して
一般化できる。結果は〔表4〕に示した。
France) から市販のポリエステルラッカーHerberts Gla
cier White 389を使用した。被膜の厚さは35〜45μmに
した。使用した金属プレートはリン酸塩被覆鋼から成
り、90×190 mmの長方形被覆部分を有する。このプレー
トでの性能の比較はポリエステルペイントよりも剥離し
易い他のペイントすなわちフタル酸グリセリンペイン
ト、アルキドペイントおよびアクリルペイントに対して
一般化できる。結果は〔表4〕に示した。
【0020】
【表4】
【0021】このポリエステルペイントに対する“B”
の剥離力は水で50%または 5%に希釈した場合でも維持
された。希釈混合物に5%のトルエンを添加すること
で、剥離力に著しい向上が得られた。この実施例から多
量の水を含む極めて有効な(90%水+10%溶液)混合物
を製造できることが分かる。従って、実施例3および実
施例4から、安息香酸ナトリウムおよびトルエンはW/
B混合物の極めて優れた活性化剤であることが分かる。
の剥離力は水で50%または 5%に希釈した場合でも維持
された。希釈混合物に5%のトルエンを添加すること
で、剥離力に著しい向上が得られた。この実施例から多
量の水を含む極めて有効な(90%水+10%溶液)混合物
を製造できることが分かる。従って、実施例3および実
施例4から、安息香酸ナトリウムおよびトルエンはW/
B混合物の極めて優れた活性化剤であることが分かる。
【0022】実施例5 被剥離ペイントおよび剥離条件は実施例4と全く同じに
した。この実施例は優れたペイント剥離性能を有するベ
ンズアルデヒドの特殊性を示すものである。そのためア
ルデヒド官能基−CHOを含む小さな分子(ペイント塗
膜中により拡散できる) で試験した。ベンズアルデヒド
の構造に極めて近い構造の分子も試験した。得られた結
果は〔表5〕に示す。
した。この実施例は優れたペイント剥離性能を有するベ
ンズアルデヒドの特殊性を示すものである。そのためア
ルデヒド官能基−CHOを含む小さな分子(ペイント塗
膜中により拡散できる) で試験した。ベンズアルデヒド
の構造に極めて近い構造の分子も試験した。得られた結
果は〔表5〕に示す。
【0023】
【表5】
【0024】実施例6〜11(本発明)および12(比較
例) 被剥離ペイントおよび剥離条件は実施例4と全く同じに
した。使用する剥離組成物の特徴は〔表6〕に示す。
〔表6〕では下記省略形を使用した: W=水 B=市販のベンズアルデヒド T=トルエン X=キシレン AN=アニソール(メトキシベンゼン) BA=ベンジルアルコール ba=安息香酸 得られた結果は〔表6〕に示す。
例) 被剥離ペイントおよび剥離条件は実施例4と全く同じに
した。使用する剥離組成物の特徴は〔表6〕に示す。
〔表6〕では下記省略形を使用した: W=水 B=市販のベンズアルデヒド T=トルエン X=キシレン AN=アニソール(メトキシベンゼン) BA=ベンジルアルコール ba=安息香酸 得られた結果は〔表6〕に示す。
【0025】
【表6】
【0026】実施例13 剥離試験は実施例4と同じにした。下記型の増粘配合物
に対して実施した: 水 50 アニソール 40 市販のベンズアルデヒド 10 20の酸化エチレン単位を含むエトキシ化メチルエステル断片 "SEPPIC"社から商品名 "Metox 20 EO" で市販 1 セルロース増粘剤 "Dow Chemical" 社から商品名"Methocell 311" で市販 1.3 この増粘された極めて安定な配合物はエタロン社のポリ
エステルプレートに対する剥離時間が18分であった。
に対して実施した: 水 50 アニソール 40 市販のベンズアルデヒド 10 20の酸化エチレン単位を含むエトキシ化メチルエステル断片 "SEPPIC"社から商品名 "Metox 20 EO" で市販 1 セルロース増粘剤 "Dow Chemical" 社から商品名"Methocell 311" で市販 1.3 この増粘された極めて安定な配合物はエタロン社のポリ
エステルプレートに対する剥離時間が18分であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン−マリ オブリ フランス国 62590 ワニ リュ カジ ミール ブニエ 13 (72)発明者 マリ−ジョゼ マルチ フランス国 59242 タンプルーヴ ク ロ ドゥラ キエーズ リュ ドゥ ラ チュイルリー 9 (72)発明者 ヴァレリ デル ネロ フランス国 59000 リール リュ ボ ント ポレ 57 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 9/00 - 9/04
Claims (9)
- 【請求項1】 下記成分 (A)〜(B) で構成されるペイン
ト、ワニスまたはラッカー用剥離組成物: (A) ベンズアルデヒド、トルエン、キシレンおよびアニ
ソールの中から選択される少なくとも1種の芳香族溶媒
(A1)と安息香酸(A2)との混合物:1〜100 重量部 (B) 水:99〜0重量部 ただし、(A) +(B) の合計は100 重量部。 - 【請求項2】 (A) が安息香酸を含む市販のベンズアル
デヒドから成る請求項1に記載の剥離組成物。 - 【請求項3】 (A) を構成する安息香酸を含む市販のベ
ンズアルデヒドが100重量部の(A) +(B) に対して5〜1
0重量部である請求項2に記載の組成物。 - 【請求項4】 各成分を下記比率で含む請求項1または
2に記載の組成物: (A1) 芳香族溶媒 30〜70重量部 (A2) 安息香酸 0.05〜10重量部 (B) 水 30〜70重量部 - 【請求項5】 安息香酸ナトリウムおよび芳香族溶媒が
ベンズアルデヒドの場合はトルエンの中から選択される
少なくとも1種の活性化剤を(A) +(B) に対して0.1 〜
10重量部の比率でさらに含む請求項1〜4のいずれか一
項に記載の組成物。 - 【請求項6】 セルロースおよびアクリル増粘剤から選
択される少なくとも1種の増粘剤を100 重量部の(A) +
(B) に対して0.1 〜10重量部の比率でさらに含む請求項
1〜5のいずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項7】 モノエタノールアミン、安息香酸ナトリ
ウムおよびクエン酸の中から選択される少なくとも1種
の腐食防止剤を 100重量部の(A) +(B) に対して0.1 〜
10重量部の比率でさらに含む請求項1〜6のいずれか一
項に記載の組成物。 - 【請求項8】 少なくとも1種の蒸発防止剤を100 重
量部の(A) +(B) に対して0.1 〜10重量部の比率でさら
に含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項9】 非イオン界面活性剤から選択される少な
くとも1種の界面活性剤を100 重量部の(A) +(B) に対
して0.1 〜10重量部の比率でさらに含む請求項1〜8の
いずれか一項に記載の組成物。
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