JPH10237427A - 硬質表面付着物除去助剤及び除去方法 - Google Patents

硬質表面付着物除去助剤及び除去方法

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JPH10237427A
JPH10237427A JP8178797A JP8178797A JPH10237427A JP H10237427 A JPH10237427 A JP H10237427A JP 8178797 A JP8178797 A JP 8178797A JP 8178797 A JP8178797 A JP 8178797A JP H10237427 A JPH10237427 A JP H10237427A
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JP
Japan
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water
hard surface
foreign matter
glycerin
soluble polymer
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JP8178797A
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Katsuji Nakamura
勝司 中村
Ryutaro Hidaka
隆太郎 日高
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SOFT KYUKYU CORP KK
Original Assignee
SOFT KYUKYU CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 研磨剤を用いて硬質表面付着物を除去する際
に表面を濡らすために使用する助剤であって、セルロー
ス系水溶性高分子化合物とグリセリンと水を含むことを
特徴とする硬質表面付着物除去助剤及びその助剤で付着
物除去面を濡らして研磨剤で擦る付着物除去方法であ
る。 【効果】 本発明の硬質表面付着物除去助剤及び除去方
法は上記構成を有するので、作業性、塗膜への影響、処
理後の表面状態及び異物の除去効果に優れるという効果
を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硝子、金属、プラスチッ
ク、塗装面等の硬質表面に突起状に付着した異物の除去
作業時、硬質表面での滑りを良くし、作業効率を良くす
る目的として用いる硬質表面付着物除去助剤に関する。
更には、前記硬質表面付着物除去助剤を用いて異物付着
面の異物を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硝子、金属、プラスチック、塗装面等の
硬質表面に付着した樹液、タール、ピッチ、鉄粉、塗料
ミスト等の異物の除去にはサンドペーパー、研磨ブロッ
ク等の研磨剤を用い研磨除去する際に摩擦抵抗を小さく
する為、又研磨カスを流す目的で水又は界面活性剤を含
む水溶液で異物付着面を濡らして作業を行っている。
【0003】塗装面については特公平5−39677号
及び特開平8−32559号に記載されている如く水又
は界面活性剤を含んだ洗剤、界面活性剤とポリシロキサ
ン化合物及び水を含む液で塗装面を濡らしてから可塑性
柔軟砥石を用いて塗装面を擦る方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】可塑性柔軟砥石での異
物除去作業には、一般に水又は界面活性剤を含む水溶液
で異物付着面を濡らしながら作業が行われている。これ
は可塑性柔軟砥石及び異物除去面が親油性同士である
為、互いに接着し滑りが悪く作業がしがたい為、可塑性
柔軟砥石と異物除去面の接触面に水又は界面活性剤を含
む水溶液の膜を作り滑り及び接着を防止しようとするも
のである。しかし水だけを用いた場合は可塑性柔軟砥石
及び異物除去面が親油性で水と馴染みがたい為、均一な
水の膜が出来がたく又、膜ぎれをおこしやすい又、作業
時異物除去面及び作業者の皮膚にたいして安全ではある
が、気温が高い作業環境においては水が蒸発し易い為、
常に水の補給が必要で作業効率が悪い。
【0005】界面活性剤を含む水溶液を用いた場合は可
塑性柔軟砥石及び異物除去面の親和性が上がり作業性が
いくらか改善されるものの未だ満足できるものではな
く、界面活性剤の影響で異物除去面及び作業者の皮膚に
対して安全性に問題が生じる場合がある。
【0006】界面活性剤とポリシロキサン化合物及び水
を含む液を用いた場合も同様であるが、特にポリシロキ
サン化合物が異物付着面と可塑性柔軟砥石間の摩擦抵抗
を下げる効果が強く滑りすぎて異物の除去能力を低下さ
せる。
【0007】そこで、本発明は上述の作業性をより一層
向上させ、さらに異物付着面及び作業者の皮膚に対して
安全性の高い硬質表面付着物除去助剤の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的に従い
鋭意研究を進めた結果、セルロース系水溶性高分子化合
物とグリセリン及び水を含む硬質表面付着物除去助剤が
作業性をより一層向上させ、さらに異物除去面及び作業
者の皮膚に対して安全性の高いことを見出し、本発明を
完成させた。
【0009】即ち、本発明は研磨剤を用いて硬質表面付
着物を除去する際に表面を濡らすために使用する助剤で
あって、セルロース系水溶性高分子化合物とグリセリン
と水を含むことを特徴とする硬質表面付着物除去助剤で
ある。又本発明は本発明の硬質表面付着物除去助剤で異
物付着面を濡らしてから、研磨剤、好ましくは可塑性柔
軟砥石で擦ることにより、付着した異物を除去すること
を特徴とする異物除去方法である。
【0010】本発明に係わる硬質表面付着物除去助剤で
異物付着面を予め濡らしておくと、前記助剤中に配合さ
れたセルロース系水溶性高分子化合物とグリセリン及び
水が異物付着面と研磨剤特に可塑性柔軟砥石間に薄い膜
を形成し適度な摩擦抵抗が生じて、除去作業をスムーズ
に行うことが出来る。
【0011】特に、セルロース系水溶性高分子化合物は
高分子化合物であるため異物付着面と可塑性柔軟砥石の
間でコロ的の潤滑作用を呈し、又作業時強い力で擦られ
ても膜切れする事もなく滑らかに作業する事が出来る。
セルロース系水溶性高分子化合物は従来のポリシロキサ
ン化合物が配合されている処理助剤に比べて摩擦抵抗は
大きいが、そのぶん異物に対して引っ掛かりが強く除去
効率も優れている。セルロース系水溶性高分子化合物に
グリセリンを配合することにより水の保水性を上げ高温
作業環境においても円滑な作業が可能である。
【0012】本発明の異物除去方法において、可塑性柔
軟砥石を使用すると、その柔軟性により、凸部にのみ除
去作用が働き異物付着面に悪影響を与える事がない。
【0013】
【好適な実施態様】本発明に使用されるセルロース系水
溶性高分子化合物とは2%水溶液(20℃)が2〜10
00cps程度の粘度を有することが好ましく、更には
20〜100cpsの範囲内にあるものが好ましい。一
般に2cps未満のものは、コロ的潤滑性効果が少ない
傾向にあり、逆に1000cpsを越える粘度を有する
ものは異物付着面と可塑性柔軟砥石間での液膜が厚くな
り異物除去効果が低下し、又粘度が高すぎて作業し難
い。
【0014】本発明に使用されるセルロース系水溶性高
分子化合物の少なくとも1つが、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースであり、これら2種以上を混合し
て使用しても良い。
【0015】メチルセルロースとしては信越化学工業
(製):メトローズ SM−15,25,100,40
0.60SH−50.65SH−50,400.90S
H−100,400.松本油脂(製):マーポロウズ
M−15,25,400があげられ、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロースとしては住友精化
(製):フジケミ SU−25,SL−25,SG−2
5F,AL−15,AG−15,AH−15,CF−
G.ダイセル化学(製):HECダイセル SP20
0,SP250,SP400,SP500があげられ
る。
【0016】カルボキシメチルセルロースとしては第一
工業製薬(製):セロゲン 5A,6A,7A,PR,
MG,WS−A,PL−15,EP−ML,WS−C
N,BS及びダイセル化学(製):CMCダイセル 1
105,1107,1110,1210等があげられ
る。
【0017】本発明の硬質表面付着物除去助剤中には、
セルロース系水溶性高分子化合物が0.02〜10重量
%の範囲にあるものが好ましく、更には0.05〜5重
量%の範囲内にあるのが好ましい。0.02重量%未満
ではその効果が十分に表れず、作業性の向上が見られ
ず、10重量%を越えて配合されると液膜が厚くなり異
物除去効果が低下し、又異物付着面にセルロース系水溶
性高分子化合物が付着してとれ難く、粘度が高すぎて作
業性が悪い。
【0018】本発明の硬質表面付着物除去助剤中にはグ
リセリンが0.1〜10重量%程度配合されることが好
ましい。0.1重量%未満では液の保水性を保持するの
に十分でなくセルロース系水溶性高分子化合物の異物付
着面への固着、高温環境下での作業性が悪く、逆に10
重量%を越えて配合されると処理後ベタツキ感が残るよ
うになるので好ましくない。
【0019】本発明の硬質表面付着物除去助剤に配合さ
れている成分はいずれも毒性の低いものであるため作業
者に安全であるが、反面、溶液にカビ、藻の繁殖の心配
がある場合は防腐剤を添加してもよい。
【0020】本発明の硬質表面付着物除去助剤の使用に
は、スプレー等により異物付着面を濡らしてから、或い
は濡らしながら可塑性柔軟砥石を用いて異物付着面を擦
り異物の除去作業を行う。この異物除去方法の提供が本
発明の第二の視点である。ところで、本発明において可
塑性柔軟砥石とは室温で可塑性を有する材料に研磨微粒
子を練り込み粘土状態にしたものをいう。
【0021】
【実施例及び比較例】以下、実施例、比較例により本発
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。尚、数値はwt%を示す。
【0022】実施例1 ※ 信越化学工業(製):ヒドロキシプロピルメチル
セルロース 2%水溶液:40〜60cst
【0023】実施例2 ※ 松本油脂(製):メチルセルロース 2%水溶液:350〜500cst
【0024】実施例3 ※ 信越化学工業(製):ヒドロキシプロピルメチル
セルロース 2%水溶液:80〜120cst ※ 第一工業製薬(製):カルボキシメチルセルロー
ス 2%水溶液:2〜5cst
【0025】実施例4 ※ ダイセル化学(製):ヒドロキシエチルセルロー
ス 2%水溶液:60〜90cst
【0026】比較例1 ※ 松本油脂(製):メチルセルロース 2%水溶液:9000〜12000cst
【0027】比較例2
【0028】比較例3 ※ 第一工業製薬(製):カルボキシメチルセルロー
ス 2%水溶液:70〜130cst
【0029】比較例4
【0030】比較例5
【0031】比較例6 水 −−−−−−− 100%
【0032】評価試験 上記実施例1〜4及び比較例1〜6を可塑性柔軟砥石の
異物除去助剤として使用し下記の試験項目について比較
試験を行った。その結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】試験方法 異物が付着した(洗車してもザラ付きのある)自動車の
ボンネット面を各異物除去助剤で濡らしながら可塑性柔
軟砥石(日本石油製ポリンテンHV−3000(ポリブ
テン)15wt%に2〜10μmの炭酸カルシウム85
wt%を練り込み針入度(20℃ 50g)40〜50
の粘土状にしたもの)を用いて塗装面を20回擦り、ウ
エスで拭き取った後の状態を評価した。
【0035】評価基準 ・作業性 ◎:非常に良い、○:良い、△:普通、×:悪い ・塗装面への影響(塗装面に残った除去助剤を2hr放
置後の塗膜の状態) ○:変化なし、△:若干膨潤、×:跡が残る ・処理後の塗装面の状態 ○:均一に処理されている、△:普通、×:悪い ・除去効果 ◎:非常に良い、○:良い、△:普通、×:悪い
【0036】
【発明の効果】本発明の硬質表面付着物除去助剤及び除
去方法は付着物除去表面を研磨剤、特に可塑性柔軟砥石
を用いて擦る際、セルロース系水溶性高分子化合物とグ
リセリンと水を含むことを特徴とする助剤を使用するの
で、作業性、塗膜への影響、処理後の表面状態及び異物
の除去効果に優れるという効果を奏する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨剤を用いて硬質表面付着物を除去す
    る際に表面を濡らすために使用する助剤であって、セル
    ロース系水溶性高分子化合物とグリセリンと水を含むこ
    とを特徴とする硬質表面付着物除去助剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセルロース系水溶性高分
    子化合物の2%水溶液(20℃)が2〜1000cps
    の粘度を有する請求項1記載の硬質表面付着物除去助
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のセルロース系水溶性高分
    子化合物の少なくとも1つが、メチルセルロース、エチ
    ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
    シメチルセルロースである請求項1〜2いずれか記載の
    硬質表面付着物除去助剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のセルロース系水溶性高分
    子化合物が合計で0.02〜10重量%含有する請求項
    1〜3いずれか記載の硬質表面付着物除去助剤。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のグリセリンが0.1〜1
    0重量%含有する請求項1〜4いずれか記載の硬質表面
    付着物除去助剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれかに記載の硬質表面
    付着物除去助剤で付着物除去面を濡らしてから研磨剤で
    擦ることにより付着した異物を除去することを特徴とす
    る硬質表面付着異物除去方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の研磨剤が可塑性柔軟砥石
    である請求項6記載の異物除去方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008255232A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Soft99 Corporation 研磨剤組成物
US8865432B2 (en) * 2004-02-26 2014-10-21 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method for preparing cellulose derivatives having solubility improved

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8865432B2 (en) * 2004-02-26 2014-10-21 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method for preparing cellulose derivatives having solubility improved
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