JP3330902B2 - 高圧スプレー用洗浄剤、および、高圧スプレー洗浄方法。 - Google Patents

高圧スプレー用洗浄剤、および、高圧スプレー洗浄方法。

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧の水スプレー
で塗装面を洗浄する際に用いる水スプレー用洗浄剤、お
よび、水スプレー洗浄方法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗浄対象物に付着している数μm
以下の、特に、0.1μm以下の付着粒子まで完全に除去す
るにはブラシや布でこすって落しており、洗車をする場
合は、スポンジ等で擦ってから、高圧の水をスプレーす
るか、ホースで水洗いするか、布やプラスチックのブラ
シのついた門型洗車機で洗車する方法が行われている。
このようなブラシや布でこすって落す洗浄方法では時間
と手間がかかるので、近時、塗装面を高圧の水洗浄液で
スプレーする洗浄方法が多用されている。150kg/cm2
の高圧の水洗浄液でスプレーする洗浄方法においても、
上記のような超微粒子の汚れを洗い落とすことが出来
ず、このために、洗浄液に、固体粒子を混入させる塗装
面の洗浄方法が開発されており、例えば、特開平2-1140
40号公報に開示されているように、合成樹脂粉末、天然
物質粉末、小麦粉、澱粉等を混入した水洗浄液でスプレ
ーする方法が知られており、また、特開平1-306349公報
に開示されているように、非晶質シリカを混入した水洗
浄液でスプレーする方法が知られており、さらに、特開
昭64-90851公報に開示されているように、無機粉末か、
無機粉末の加工物等を混入した水洗浄液でスプレーする
方法が知られている。
【0003】このため、本出願人は、既に、特開平8-11
2576号公報に開示しているように、高吸収性ポリマーま
たは水溶性高分子を含有する水性分散液を、汚れが付着
した塗装面に塗布してゲル状塗装膜を形成して、高圧の
水で洗い落とす塗装面の洗浄剤および洗浄方法を提供し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高圧の
水スプレー洗浄が最も利用されているのは、車輌の塗装
面の洗浄に於いてであり、上記特開平2-114040号公報の
洗浄方法では、混入する合成樹脂粉末は微生物分解性が
悪く、排水処理上大きな問題が生じ、天然物質粉末(タ
ルク・ゼオライト)を混入すると、対象物にキズを付け
てしまい、実際に、天然物質粉末であるタルク・ゼオラ
イトを混入した水を、洗浄能力を発揮するスプレー距離
15cm、スプレー圧80kg/cm2で、黒のアクリル板にスプレ
ーしてみると、同板はブラストが掛けられて、細かいキ
ズが付き曇ってしまうという問題点があった。また、小
麦粉・澱粉等は、洗浄剤貯蔵中に、たとえ防腐剤を入れ
ても変質してしまい、洗浄剤として作用しなくなるとい
う問題点があった。また、上記特開平1-306349号公報の
洗浄方法では、非晶質シリカが上記公報のタルク、ゼオ
ライト等と同様に洗浄塗装面にキズが付くという問題点
があった。さらに、特開昭64-90851号公報に於いて使用
する粉末は、無機粉末か、無機粉末の加工物であるた
め、同様に黒アクリル板のキズテストに於いてもキズが
入るという問題点があった。本出願人の提案した特開平
8-112576号公報に記載の発明は、汚れが完全には落ちな
いという問題点もあった。即ち、従来の洗浄手段では、
1μm(ミクロン)以下の付着粒子をスプレーだけで完全
に、且つ対象物にキズを付けないで、落とすことは出来
ないという問題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、その課題は、塗装面にキズを付けることなく、
スピーディーに付着している微粒子等の汚れを完全に洗
浄でき、かつ、排出される洗浄液も環境を破壊すること
のない高圧スプレー用洗浄剤、および、高圧スプレー洗
浄方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、スプレー圧が60kg/cm 2 乃至12
0kg/cm 2 で噴射する高圧の水スプレー洗浄に於いて使用
する洗浄剤であって、平均長が25乃至1000μmの繊維セ
ルロースと沈降防止剤を含有し、スプレー出口での濃度
が0.01乃至5w/w%となることを特徴とした高圧の水スプ
レー用洗浄剤である。請求項2の発明は、高圧の水スプ
レー洗浄方法に於いて、平均長が25乃至1000μmの繊維
セルロースをスプレー出口での濃度が0.01乃至5w/w%と
した洗浄剤で、スプレー圧が60kg/cm2乃至120kg/cm2
噴射して洗浄することを特徴とする高圧スプレー洗浄方
法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者は、どうすれば、塗装面
にキズを付けることなく、スピーディーに付着している
微粒子等の汚れを完全に洗浄できるか長年に亘って鋭意
研究した結果、セルロース・パウダーを含めた洗浄剤の
原液を水で1.1〜100倍の水で薄めた洗浄水とし、この洗
浄水を高圧スプレー洗浄機に供給し、その高圧スプレー
水で対象物を洗浄すると見事に付着した超微粒子を落と
すことが出来ることを見出し本発明に想到した。これ
は、 高圧の水スプレー洗浄に於いては、速度を伴った
水の衝突エネルギーによって、付着している粒子を引き
離すことにより、洗浄効果を上げるものとと考えられる
が、付着粒子が、特に数μm以下になると、水の衝突エ
ネルギーは、車体に付着した水の表面張力によってはね
かえり、付着した“微粒子の汚れ”には作用しないもの
と考えられ、結局のところ、細かい微粒子の汚れは落ち
ないものと考えた。したがって、高圧スプレー洗浄機の
ノズル出口から噴射される水に、セルロース(平均長が
10μm以上から1000μm以下、特に有効なのは、30μm以
上から500μm以下)が均一に混ざった状態で、一定濃度
以上に粒子が分布している場合は、微粒子汚れの付着を
落とすことが出来るものと考えられる。そして、セルロ
ース・パウダーのような、柔軟な固体であっても、“ド
ミノ倒し”の様に、次々にこの固体が重なり合って衝突
し、そのエネルギーが微粒子の付着エネルギーより大き
い場合は、付着水を突き破って微粒子に到達し、微粒子
の位置の移動を引き起こすことによって、付着微粒子を
落とすことが出来るものと考えられる。
【0008】実際の洗浄においては、スプレー出口にお
けるセルロース・パウダーの濃度は、0.01〜5w/w%がよ
く、濃度が0.01w/w%以下では洗浄力が弱く、5w/w%以
上では洗浄力に変化はなく経済的に不利であるばかりで
なく、ノズルが詰まるといった不都合が生じやすくなる
ためであり、好ましくは、濃度が0.2〜1w/w%が有利で
ある。また、使用されるセルロース・パウダーは、繊維
状セルロース・パウダー(平均長1000μm以下)や結晶
セルロース・パウダー(粒子径1000μm以下)のどちら
でも有効であり、1000μm以上では、スプレーノズルに
詰まる不都合が生じやすくなる。
【0009】実際に参考例と実施例で使用しセルロース
・パウダーは次の様なものであり、図1に示すように、
天然セルロースであって、分子配列が非結晶の繊維セル
ロースAでも、分子配列が結晶領域の結晶セルロースBで
も以下に述べるように同様の結果を得た。なお、繊維セ
ルロースの平均長は、結晶セルロースにおいては平均粒
子径が相当する。 日本製紙製 KCフロック(登録商標)W-200 繊維セルロース(平均長75μm) 同上 W-400 繊維セルロース(平均長35μm) 旭化成 アビセル(登録商標) TG101 結晶セルロース(粒子径40μm) 同上 PH102 結晶セルロース(粒子径120μm)
【0010】上記セルロース・パウダーを水だけに均一
に分散させて、スプレー出口におけるセルロース・パウ
ダーの濃度を0.01〜5w/w%、好ましくは、濃度が0.2〜1
w/w%として使用しても有効である。また、油等の微細
粒子以外の汚れが付着している場合が多いので、それら
の汚れを分散、溶解させるために、通常、洗剤に使用さ
れる界面活性剤(カチオン系、アニオン系、ノニオン
系、両性)、ビルダー、ハイドロトープ等を混入した方
がより効果的であり、セルロース・パウダーの洗浄剤原
液中の濃度は、0.1〜50w/w%、好ましくは1〜10w/w%と
すれば有利であり、洗浄水に分散させてスプレーノズル
出口におけるセルロース・パウダーの濃度を0.01〜5w/w
%、好ましくは、濃度が0.2〜1w/w%として使用すれば
よい。
【0011】洗浄剤原液タンクに攪拌装置を有している
場合は、洗浄剤が均一に混ざっているから、そのまま洗
浄スプレーから噴射して使用すればよく、洗浄剤原液タ
ンクに攪拌装置が無い場合はセルロース・パウダーの沈
降を防止するために沈降防止剤を混入すればよい。上記
の沈降防止剤としては、例えば、カルボキシメチルセル
ロースナトリウムや、ポリアクリル酸ソーダ部分架橋物
等を用いればよい。沈降防止剤を用いる理由は、原液が
液状で供給される場合は、沈降、分離等があると、使用
に際して支障をきたすが、それは、セルロース・パウダ
ーがおおむね比重が1.5のために沈降分離するためであ
る。また、粉体状で供給される場合でも、沈降防止剤を
セルロース・パウダーに混入せずに液状化してから貯蔵
して置くと、同様の理由で沈降分離する。そのため、粉
体状で洗浄剤が供給される場合、あらかじめ沈降防止剤
入りの水溶液(水溶性ポリマーの場合)又は分散液(吸
水性ポリマーの場合)中に、セルロース・パウダーを混
入し、充分攪拌して、その後乾燥されたプレミックスパ
ウダーを使用すると、洗浄原液を作る場合に際しての不
均一性を回避することが出来る。かかるパウダーを、所
定の濃度になるように、高圧スプレー洗浄機の洗剤タン
ク内において、水で分散させ水溶液状の原液とするか、
洗浄用の水のラインに粉体洗浄剤を吸入・混合出来る装
置を有する場合は、粉体のままでよい。ただし、沈降防
止剤については、無機質のものは[従来の技術]の項で述
べたように、塗装面をキズ付ける危険性があるので、無
機質の沈降防止剤の使用は避ける必要がある。
【0012】次に、本発明の好適な実施例について説明
する。図2に洗浄用の高圧スプレー装置の概略を説明す
るが、図2において符号1は水タンクであり、水タンク
1から管2の途中でセルロースパウダー原液タンク3か
らの注入パイプ4と結合している。セルロースパウダー
の洗浄原液を貯留したタンク3には攪拌装置5が設けら
れて必要に応じて稼働する。なお、沈降防止剤を混入し
た場合には攪拌装置5を稼働させる必要はない。前記セ
ルロースパウダーを含有した洗浄原液は、電磁流量制御
弁6によって所定の比率で水タンク1からの水で薄めら
れ、この薄められた洗浄液はプランジャーポンプ7に送
給され、高圧にされてホース8を介してスプレーガン9
のノズル10から洗浄対象の塗装面に洗浄液が噴射され
る。洗浄試験に用いた塗装面は、白色塗装面を有する乗
用車2台を用い、(a)1台はワックス掛けをした車、(b)他
方のもう1台は脱脂剤で洗浄し撥水性をなくした車を、
実際に梅雨期に1ヶ月間使用し汚れを付着させた。即
ち、(a)のワックス等の影響によって撥水性のある車
は、ディーゼル煤煙、タイヤくず等の主に疎水性の汚れ
が吸着しており、(b)の脱脂された車は、主に土由来の
微細な粒子が全面に付着していた。なお、両車輌のボン
ネットの裏はこの他に油汚れもあった。次に、試験した
洗浄剤の原液1000ccの組成を示すが、洗浄に際しては、
水で10倍に薄めてスプレーガンから噴射した。なお、
各セルロースのμmは平均長あるいは、粒子径である。
【0013】[実施例1] 1.KCフロック W-400(日本製紙製:400メッシュパス(90%以上) 繊維セルロース(35μm)) ---- 50g(ノズル濃度:0.5w/w%) 2. 水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0014】[実施例2] 1.KCフロック W-400(日本製紙製:400メッシュパス(90%以上) 繊維セルロース(35μm)) ---- 30g(ノズル濃度:0.3w/w%) 2. 水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0015】[実施例3] 1.KCフロック W-400(日本製紙製:400メッシュパス(90%以上) 繊維セルロース(35μm)) ---- 1g(ノズル濃度:0.01w/w%) 2. 水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0016】[比較例1] 1.KCフロック W-400(日本製紙製:400メッシュパス(90%以上) 繊維セルロース(35μm)) ---- 0.8g (ノズル濃度:0.008w/w%) 2. 水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0017】[参考例1] 1.アビセル TGー101(旭化成製:結晶セルロース.平均長(粒子径)40μm) ---- 25g(ノズル濃度:0.25w/w%) 2.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0018】[参考例2] 1.アビセル TGー101(旭化成製:結晶セルロース.平均長40μm) ---- 12g(ノズル濃度:0.12w/w%) 2.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0019】[参考例3] 1.アビセル TGー101(旭化成製:結晶セルロース.平均長40μm) ---- 1g(ノズル濃度:0.01w/w%) 2.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0020】[比較例2] 1.アビセル TGー101(旭化成製:結晶セルロース.平均長40μm) ---- 0.8g(ノズル濃度:0.008w/w%) 2.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0021】[実施例] 1.KCフロック W-200(日本製紙製:200メッシュパス(90%以上) 繊維セルロース(75μm)) ---- 50g(ノズル濃度:0.5w/w%) 2. ポリオキシエチレントリデシルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1305) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.カルボキシルメチルセルロースナトリウム (ダイセル化学:沈降防止剤) ---- 5g 5.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0022】[実施例] 1.KCフロック W-200(日本製紙製:200メッシュパス(90%以上) 繊維セルロース(75μm)) ---- 25g(ノズル濃度:0.25w/w%) 2. ポリオキシエチレントリデシルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1305) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.カルボキシルメチルセルロースナトリウム (ダイセル化学:沈降防止剤) ---- 5g 5.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0023】[実施例] 1.KCフロック W-200(日本製紙製:200メッシュパス(90%以上) 繊維セルロース(75μm)) ---- 1g(ノズル濃度:0.01w/w%) 2. ポリオキシエチレントリデシルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1305) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.カルボキシルメチルセルロースナトリウム (ダイセル化学:沈降防止剤) ---- 5g 5.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0024】[比較例3] 1.KCフロック W-200(日本製紙製:200メッシュパス(90%以上) 繊維セルロース(75μm)) ---- 0.8g(ノズル濃度:0.008w/w%) 2. ポリオキシエチレントリデシルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1305) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.カルボキシルメチルセルロースナトリウム (ダイセル化学:沈降防止剤) ---- 5g 5.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0025】[比較例4] 1. ポリオキシエチレントリデシルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1305) ---- 5cc 2.プロピレングリコール ---- 10cc 3.カルボキシルメチルセルロースナトリウム (ダイセル化学:沈降防止剤) ---- 5g 4.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0026】[参考例4] 1.アビセル PH102(旭化成:結晶セルロース.平均長(粒子径)120μm) ---- 25g(ノズル濃度:0.25w/w%) 2.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1105) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.ポリアクリル酸ソーダ部分架橋物(住友精化:アクアキープ10-SH 沈降防止剤:平均粒度20〜30μm)---- 5g 5.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0027】[参考例5] 1.アビセル PH102(旭化成:結晶セルロース.平均長120μm) ---- 12g(ノズル濃度:0.12w/w%) 2.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1105) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.ポリアクリル酸ソーダ部分架橋物(住友精化:アクアキープ10-SH 降防止剤:平均粒度20〜30μm)---- 5g 5.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0028】[参考例6] 1.アビセル PH102(旭化成:結晶セルロース.平均長120μm) ---- 1g(ノズル濃度:0.01w/w%) 2.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1105) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.ポリアクリル酸ソーダ部分架橋物(住友精化:アクアキープ10-SH 降防止剤:平均粒度20〜30μm)---- 5g 5.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0029】[比較例5] 1.アビセル PH102(旭化成:結晶セルロース.平均長120μm) ---- 0.8g(ノズル濃度:0.008w/w %) 2.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1105) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.ポリアクリル酸ソーダ部分架橋物(住友精化:アクアキープ10-SH 沈降防止剤:平均粒度20〜30μm) ---- 5g 5.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0030】[比較例6] 1.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1105) ---- 5cc 2.プロピレングリコール ---- 10cc 3.ポリアクリル酸ソーダ部分架橋物(住友精化:アクアキープ10-SH 防止剤:平均粒度20〜30μm) ---- 5g 4.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0031】[比較例7] 1.非晶質シリカ(平均粒度5μm) ---- 10g 2.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(日本乳化剤製 ノニオン界面活性剤ニューコール1105) ---- 5cc 3.プロピレングリコール ---- 10cc 4.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0032】[実施例] 1.ARBOCEL BE600-30(J.RETTENMAIER & SOHNE GMBH社製(独) セルロース.平均長25μm) ---- 25g(ノズル濃度:0.25w/w%) 2.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0033】[比較例8] 1.アビセル RC-591(旭化成製:結晶セルロース.平均長5μm) ---- 25g(ノズル濃度:0.25w/w%) 2.水 ---- 残り(全体で1000cc)
【0034】上記の実施例1〜7、参考例1〜6、比較
例1〜8を下記の要領で汚れ落ち程度の試験をした。高
圧スプレー洗浄機内の水タンク60リットルに洗浄剤原液を6リ
ットル入れて、攪拌して洗浄液とし、ノズル出口で1/10倍
に薄めて噴射するようにした。その洗浄液で上記の2台
の車の側面を圧力80kg/cm2でスプレーし、スプレー噴射
角度25度、側面からの距離20cmで5分間洗浄し、洗浄後
に水を掛けて洗浄液の残滓を流して、下半分はそのまま
乾燥した。また、上半分は乾燥後にぬれたセーム皮で拭
き上げ、以下の判定をした。同様にボンネット裏の洗浄
を行い、40W蛍光灯を2m離して照射して目視で判定し
た。 (1)汚れの判定 上下塗装面の汚れの差異を、5人で以下の基準で目視判
定した。 5人全員が、明らかに差があると判定 × 5人の内、1人および2人が差がないと判定 △ 5人の内、3人および4人が差がないと判定 ○ 5人全員が、全く差が無いと判定 ◎
【0035】(2)キズの判定 黒のアクリル板(5cm×20cm)を上記洗浄液で、高圧スプ
レーの圧力80kg/cm2、スプレーノズルとアクリル板との
距離15cm、スプレーの噴射角度25度として、5往復し
た。その後、水を掛けて洗浄液の残滓を取り除き、乾か
して、詳細にキズの有無を以下の基準で目視判定した。 5人全員が、明らかにクモリまたはキズがあると判定 × 5人の内、1人および2人がクモリまたはキズがないと判定 △ 5人の内、3人および4人がクモリまたはキズがないと判定 ○ 5人全員が、クモリまたはキズが全く無いと判定 ◎
【0036】(3)貯蔵安定性の評価 水に分散された洗浄剤原液を7日間静置し、相分離の状
態を判定した。 明らかな二層分離がある × 二層分離が殆ど無いか、又は全くない場合 ○
【0037】以上の基準によりセルロースの濃度の違い
による洗浄剤の性能試験した結果を図3の表1に示す。
表1に示されるように、セルロース・パウダーをスプレ
ー出口での濃度が0.01w/w%以上した洗浄液で洗浄し
た、実施例1〜7、及び、参考例1〜6は、汚れ落ち及
びキズ(クモリ)の有無に於いて良好な結果が得られた。
また、非結晶の通常の繊維セルロースのKCフロック(W-4
00,W-200)よりも、結晶セルロースであるアビセル(TG-1
01,PH102)の方が高性能であり、約半分の量でよいが価
格が倍以上する。一方、セルロース・パウダーの濃度が
0.008w/w%程度の洗浄液で洗浄した、比較例1,2,
3,5に於いては、セーム皮で拭いた所と、そうでない
所とでは、明らかに両方の車に白度の違いが多少あり、
セルロース・パウダーを含まない洗浄液で洗浄した比較
例4,6に於いては、セーム皮で拭いた所と、そうでな
い所とでは、明らかに両方の車に白度の違いがあり、1
μm以下の汚れが残っていて、薄汚れが取りきれていな
かった。また、クモリやキズに於いては、比較例7を除
くと堅い固形物を含んでいないので、全くキズは付かな
いが、比較例7は超微粒子の非晶質シリカであっても、
高圧スプレーではクモリが付くことが判明した。貯蔵安
定性においては、60リットルのタンク内に於いて充分攪
拌した直後にスプレーしたので、洗浄スプレー水に均一
に入っており洗浄力を発揮したが、攪拌装置が無い場合
は沈降防止剤を混入しないと、高圧スプレー洗浄機のポ
ンプ口吸入側か、出口側で洗浄剤原液が吸入されるの
で、相分離していては均一な洗浄力が発揮されないの
で、実用に供せない。
【0038】同様に、同上の基準によりセルロースの平
均長の違いによる洗浄剤の性能試験をした結果を図4の
表2に示す。なお、セルロース・パウダーの長さが10μ
mのものは、[実施例7]に示すように、ARBOCEL BE600-3
0(J.RETTENMAIER & SOHNE GMBH社製(独))の繊維セルロ
ースの平均長が25μmの試料で試験した。その結果、比
較例8の平均長5μmの結晶セルロースでは汚れは落ち
ず、実施例の平均長25μmの繊維セルロースで汚れが
落ちる程度であるが、平均長30μm以上になると完全に
汚れが落ちた。なお、セルロース・パウダーの平均長が
1000μm以上になると、プランジャーポンプを傷めた
り、ノズル詰まりを起こすので、好ましくは、平均長が
300μm以下にしたほうが良い。また、結晶セルロースの
場合は固体粒子であるので、長の概念に相当する粒子径
が10μm以上、好ましくは30μm以上であればよい。
【0039】次に、本発明の実施例の繊維セルロースパ
ウダー含有の洗浄剤を用いる高圧の水スプレーを用いた
洗浄方法に於いて、図5の表3に沿って説明する。以上
説明した試験では、スプレー圧が80kg/cm2で行ったが、
スプレー圧が低いと洗浄作用を有さない。前記の実施例
1の洗浄剤を用いて、スプレー圧洗浄試験をしたのが図
5の表3に示される結果であって、スプレー噴射角度は
通常15乃至40度が用いられるが、前述したように本実施
例では、洗浄力と作業効率との兼ね合でスプレー噴射角
度は20乃至30度程度とすることが好ましいことから、ス
プレー噴射角度を25度とし、側面からの距離20cmで5分
間洗浄し、洗浄後に水を掛けて洗浄液の残滓を流して下
半分はそのまま乾燥した。なお、スプレー噴射角度が上
記の20乃至30度の範囲においては洗浄能力は目立って変
化はしない。また、洗浄対象物とスプレーノズルとの距
離も、洗浄を行う際の通常の距離が15cmから30cmである
ので、上述のように20cm前後で行った。その結果、スプ
レー圧が40kg/cm2以下では、全く汚れを落とすことがで
きず、スプレー圧が55kg/cm2程度でようやく汚れが落ち
始め、スプレー圧が60kg/cm2以上になると完全に汚れが
落ち、スプレー圧が70kg/cm2以上になると短時間で高い
洗浄効果が得られた。ただし、スプレー圧が120kg/cm2
以上となると、塗装面の塗装自体が剥がれてしまい実用
には供さない。
【0040】なお、本発明の特徴を損なうものでなけれ
ば、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論で
あり、例えば、セルロース・パウダーを含む全成分を粉
体化した洗浄剤とても差し支えない。また、同じ効果が
望める高圧スプレー機でスプレーされる水に、直接に粉
体洗浄剤を混入する構成としてもよく、洗浄剤原液に防
腐剤を入れ、腐敗を防止するようにして長期貯蔵用とし
てもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の繊維セル
ロース含有の洗浄剤および洗浄方法によれば、洗浄対象
物、特に塗装が施されている面の洗浄においては、洗浄
能力が高く、しかも、塗装面を全く傷つけることがな
く、クモリすらも生じないという効果が得られる。そし
て、繊維セルロースは結晶セルロースに比べて価格が半
分以下であり、経済的に有利であるという効果が得られ
る。また、繊維セルロース・パウダーは自然界に存在す
るものであり、微生物による分解性が良いので公害の心
配がなく、比重も水より重いので排水沈殿層に於いて堆
積し、砂、ドロ等と一緒に処理出来るという効果が得ら
れ、少量が下水に流れ出しても、微生物分解性が良い故
に、環境汚染を起こさないとうい効果が得られる。さら
に、沈降防止剤を混入すれば長期に亘って貯蔵安定性が
よく、特に攪拌することもなく使用できるという効果も
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するセルロースの結晶領域と非結
晶領域を説明する説明図
【図2】本発明を洗浄剤に使用する高圧洗浄スプレー装
置の1例を説明する説明図
【図3】本発明の洗浄剤のセルロース濃度の違いによる
実施例と参考例と比較例との性能試験結果を示す表1の
図、
【図4】本発明の洗浄剤のセルロース長の違いによる実
施例と参考例と比較例との性能試験結果を示す表2の
図、
【図5】本発明の洗浄剤のスプレー圧の違いよる実施例
と参考例と比較例との洗浄性能の試験結果を示す表3の
図である。
【符号の説明】
A…非結晶領域 B…結晶領域 1…水タンク 2…管 3…セルロースパウダー原液タンク 4…注入パイプ 5…攪拌装置 6…電磁流量制御弁 7…プランジャーポンプ 8…ホース 9…スプレーガン 10…ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−306349(JP,A) 特開 平1−218944(JP,A) 特開 昭64−90851(JP,A) 特開 昭63−53155(JP,A) 特開 平2−80497(JP,A) 特開 昭55−98111(JP,A) 特開 平4−81813(JP,A) 特開 昭60−159721(JP,A) 特開 平6−220487(JP,A) 特開 昭59−33210(JP,A) 特表 平8−507019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 7/00 - 7/60 B08B 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプレー圧が60kg/cm 2 乃至120kg/cm 2 で噴
    射する高圧の水スプレー洗浄に於いて使用する洗浄剤で
    あって、平均長が25乃至1000μmの繊維セルロースと沈
    降防止剤を含有し、スプレー出口での濃度が0.01乃至5w
    /w%となることを特徴とした高圧の水スプレー用洗浄
    剤。
  2. 【請求項2】高圧の水スプレー洗浄方法に於いて、平均
    長が25乃至1000μmの繊維セルロースをスプレー出口で
    の濃度が0.01乃至5w/w%とした洗浄剤で、スプレー圧が
    60kg/cm2乃至120kg/cm2で噴射して洗浄することを特徴
    とする高圧スプレー洗浄方法
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