JPH0817976B2 - 塗料ミスト捕集装置 - Google Patents

塗料ミスト捕集装置

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JPH0817976B2
JPH0817976B2 JP3274660A JP27466091A JPH0817976B2 JP H0817976 B2 JPH0817976 B2 JP H0817976B2 JP 3274660 A JP3274660 A JP 3274660A JP 27466091 A JP27466091 A JP 27466091A JP H0817976 B2 JPH0817976 B2 JP H0817976B2
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康夫 新井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料ミスト捕集装置
関し、更に詳細には、塗料ミストを含有する空気中から
該塗料ミストを分離捕集する塗料ミスト捕集装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、被塗装面に塗布されないで、
空気中に浮遊した塗料ミスト等の粒子を捕集するには、
粒子の慣性力を利用する方法がある。これによれば、障
害物によって空気の流路を屈折させ、空気が障害物によ
ってその流路を屈曲させて通過する間に、粒子が、慣性
力によって空気の流れから分離して、障害物の表面に衝
突して捕集されたり、粒子の自重による自然落下によっ
て空気の流れから分離して捕集される。このとき、その
粒子が塗料ミストである場合は、前記障害物に密着して
捕集される場合と、粒子状の塗料ミストが層を形成して
捕集される場合がある。
【0003】また、前記の粒子の慣性力による捕集方法
を応用し、塗料ミスト等の浮遊粒子を捕集する方法とし
ては、浮遊粒子等を含む空気の流れが水や油の液体面へ
衝突するように流路が形成され、塗料ミスト等の粒子が
液体内に取り込まれることで捕集される湿式の捕集方法
がある。すなわち、空気から粒子がその慣性力によって
空気の流路から分離して液体面に衝突し、その液体内に
取り込まれて、捕捉される。この湿式の捕集方法によれ
ば、塗料ミストは、単に障害物の表面に堆積して捕捉さ
れている場合と異なり、その液体の粘度によって再飛散
することなく確実に捕捉されるのである。
【0004】この湿式の捕集方法を利用した塗料ミスト
の捕集装置である塗装ブースを図6に示す。この塗装ミ
スト捕集装置によれば、吹き付けノズル1から発生し、
被塗装面3に塗布されないで、空気中に浮遊した塗料ミ
スト2が、矢印で示す空気の流れに沿って、水槽3に張
られた水面5と遮蔽板6との隙間から排気室7内へ排気
用ファン20によって吸引される。このとき、水面5と
遮蔽板の隙間を通る空気の流速は高まり、空気の流路が
急激に曲げられる。この際に、塗料ミストが、遠心力に
よって空気流から分離され、水面に衝突されて水の中に
捕捉される。一方、高速の空気流によって水が巻き上げ
られるため、水槽4にある水の一部は水の粒子となって
空気流と共に排気室7内へ吸引される。この際にも、塗
装ミストが水の粒子と衝突して、その水の粒子の中に捕
集される。そして、塗装ミストを捕集した水の粒子は水
分離板8によって、空気と分離され、水槽4内まで落下
し、これによって、水分が排出口9から排出されること
を防止すると共に、水槽4内に塗料ミストがスラッジ状
となって捕集される。この方法では、捕捉した粒子を再
飛散させることなく、捕集することができるが、スラッ
ジ状となっており、その後の処理が難しかった。
【0005】そこで、捕集後の塗料ミストを容易に処理
するため、前記粒子の慣性力による捕集方法を応用し、
前記空気の流路を屈曲させる障害物を、使い捨ての紙板
で形成した乾式の塗料ミスト捕集装置がある。この装置
によれば、塗料ミストが付着して捕集された後に、前記
紙板を交換し、使用済の紙板を焼却して処分することが
できる。但し、紙板は嵩も大きく、乾式の捕集方法であ
るため、捕集されていた粒子が再飛散し易く、特にその
交換作業は、汚い作業となるという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の塗料ミス
ト捕集方法およびその装置によれば、湿式の場合には、
水等の液体に捕集された塗料ミストを回収・処分する際
に、スラッジ状の塗料ミストを扱うこととなるため、そ
の作業を容易に行うことができない。また、乾式の場合
には、液体が介在しないことに関しては取扱いが容易に
なる。しかしながら、塗料ミストの粒子が捕集面に密着
した場合には簡単に剥がすことができず、粒子が密着し
ないで乾燥した場合には、簡単に再飛散するため、装置
の清掃作業は汚くなり、容易に行うことができなかっ
た。さらに、前述の如く紙板を使用する場合には、紙板
は使い捨てで、再生ができない等の課題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、塗料ミストを効
率よく捕集することができ、作業者が汚れることなく、
捕集された塗料ミストを容易に回収及び処理することの
できる塗料ミスト捕集装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は、塗料ミストを、回収を行い易い状態で
効率良く捕集することが必要であると考え、鋭意検討し
た結果、本発明に到達したのである。すなわち、本考案
は、塗料ミストを含有する空気中から該塗料ミストを分
離捕集する塗料ミスト捕集装置において、空気流を屈曲
させるように空気流の流路中に配されると共に、支持部
に着脱自在に設けられた板状部材と、塗料ミストが前記
板状部材の表面に密着することは防止するが、積層する
ことは許容するよう、 該板状部材の表面を液状の剥離剤
が重力の作用で上方から下方に伝って覆う程度に、該液
状の剥離剤を板状部材の上方から供給する剥離剤供給部
とを具備することを特徴とする塗料ミスト捕集装置にあ
る。また、前記剥離剤供給部から板状部材に供給する剥
離剤の量を調整する調整バルブを備えることで、剥離剤
の供給を好適に行うことができる。
【0009】
【作用】本発明の塗料ミスト捕集方法によれば、塗料ミ
ストが、板状部材の表面を覆った剥離剤によって、板状
部材の表面に密着しない状態で好適に積層される。すな
わち、液状の剥離剤が剥離剤供給部によって板状部材の
表面に好適に供給されるため、塗料ミストは、板状部材
の表面に密着しないと共に、供給される剥離剤の流れに
よって流れ去ることもなく、捕集された塗料ミスト同士
は密着可能であり、乾燥した密着性の低い塗料ミストが
板状部材の表面に衝突した際にも板状部材の表面を覆っ
た液状の剥離剤の粘度によって再飛散しないように捕集
されるため、塗料ミストは板状部材の表面に効率良く好
適に積層できる。 このようにして形成された塗料ミスト
の層は、液状の剥離剤を介して板状部材の表面上に形成
されているため、容易に分離でき、塗料ミストの層を板
状部材から剥ぎ取ることで、捕集された塗料ミストを
処理のし易い層状のかたまりとして容易に回収すること
ができる。このとき、塗料ミストの層が剥ぎ取られるこ
とによって、板状部材は元の状態に再生される。なお、
この板状部材の表面に形成された液状の剥離剤の層が消
耗された場合には、その剥離剤の層を所定の状態に再生
する(捕集装置として使用する前に液状の剥離剤を剥離
剤供給部によって板状部材の表面に供給する)ことによ
って、再び塗装ミストを捕集する剥離剤の層が予め形成
された板状部材とすることができる。また、本発明の塗
料ミスト捕集装置によれば、塗装ミストを含んだ空気の
流路中に、表面に液状の剥離剤が供給された板状部材が
配設されている。このため、塗料ミストは板状部材
表面に液状の剥離材の粘度によっても効率よく付着し、
再飛散しないように層を成して捕集されるため、好適
回収することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる塗装ブー
スを示す説明図である。10は板状部材であり、短冊状
の鉄板によって形成されており、表面に液状の剥離剤で
ある機械油が付着されて油膜12が形成され、吹きつけ
ノズル1から噴霧状に発生する塗装ミスト2によって塗
布される被塗装物3が位置される直後の空間に二層に配
設されている。この塗装ブースによれば、塗料ミスト2
は、排気ファン20によって吸引される空気の流れに沿
うように進む。しかし、板状部材10の層によって流路
が曲げられるため、塗料ミスト2が、慣性力によって空
気と分離され、板状部材10に衝突して捕集される。こ
のとき、板状部材10は、充分に大きな間隔を設けて配
設されているため、塗料ミストを含む空気流が通過する
ことによる通気抵抗は低く、排気ファン20の負担は小
さい。また、板状部材10は上部から単に吊り下げられ
ており、図1に示すように、空気流の圧力によって、下
端が空気流方向に押圧されて板状部材10が若干傾いた
状態に保持される。このため、板状部材10の下端がフ
リー状態であっても、揺れることはない。この板状部材
10によって清浄化された空気は、湿式の捕集装置部に
導入され、さらに塗料ミストが捕集されて、より清浄化
された空気が排出口9から排出される。なお、湿式の捕
集装置部の構成および作用は、前述した従来の技術の中
で説明したとうりであり、ここでは説明を省略する。
【0011】図2には、複数の板状部材10が所定の間
隔をおいて列を成して並べられ、この列を複数層重ねて
配設することによって、空気の流路を複雑に屈曲し、塗
料ミストの捕集効率を高めることのできる実施例の正面
図が示されている。14は、油槽であり、この実施例で
液状の剥離剤である機械油(以下、油と もいう)15
が満たされている。この機械油15は、調整バルブ18
を調整することによって、油槽14の下方に設けられた
ガラス繊維からなる綿状のガラス繊維層16に少量づつ
供給され、そのガラス繊維層16内に分散する。そし
て、上記のガラス繊維層16に接するように配設された
板状部材10の表面に機械油15がじわじわと供給され
る。このため、自動的に複数の板状部材10の外表面
に、常時、機械油15が塗布されたような油膜12が形
成された状態となる。すなわち、この板状部材10の上
方には、油を蓄えておくことの可能な油層が形成されて
おり、微調整が可能なバルブによって、極少量の油がし
み出るようにして上方から下方に流れ落ち、該板状部材
10の表面が常時油によって濡れた状態に保たれるよう
形成されている。この油が剥離剤の役割をして、塗料ミ
スト2が板状部材10に密着することを防止しているの
である。本実施例では、以上のように設けられた油槽1
4、ガラス繊維層16および調整バルブ18によって剥
離剤供給部が形成されている。
【0012】図3に示すように、図2に示した板状部材
10は、薄肉の鉄板等の両側部が長手方向に平行に沿う
折り目で折り曲げられ、長手方向に直交する方向に切断
される断面が富士形を呈する短冊状に形成されている。
この板状部材10の両側部の上下部には、鍵状切欠部1
1が設けられおり、塗装ブースに固定した枠部30の上
下の横枠32に引っかけて固定される。なお、板状部材
10を枠部30の横方向に所定の間隔をおいて固定でき
るよう位置決めをするには、例えば、枠部30に所定の
間隔をおいて突起部を設け、この突起部に板状部材10
を当接させれば良い。
【0013】上記複数の板状部材10が、枠部30に固
定された状態の平面図を、図4に示す。図4に示すよう
に、複数の板状部材10が、2つの各々の横枠32に沿
って前後から対面して交互に所定の間隔をおいて並べら
れている。この結果、横枠32に沿って配設された複数
の板状部材10の列が四層に形成されている。この四層
から成る複数の板状部材10の列によって、空気の流路
が複雑に屈曲されるため、空気中に含まれていた塗料ミ
ストが、慣性分離によって空気流から分離され、油によ
って覆われた板状部材10の表面に捕集される。
【0014】本発明の上記構成から成る実施例の作用に
関して、次に詳しく説明する。上述の如く、複数の板状
部材10によって形成された通路を、塗料ミスト2を含
んだ空気が通過することにより、空気の流路が屈曲され
る際に塗料ミスト2が空気流から分離され、油によって
覆われた板状部材10の表面に付着する。そして、塗料
ミスト2が付着すれば付着するほど、その表面は粗くな
るため、捕集面の表面積が増え、塗料ミスト2は付着し
易くなる。この塗装ミスト2を捕集する第一ステージで
は、板状部材10の列の数、流路の絞り、空気の流速お
よび塗料ミスト2の粒子の大きさ等の条件によって捕集
効率はことなるが、図4に示すように配設された板状部
材によっては、その表面に塗料ミストの総量の50〜8
0%が捕集される。このとき、密着性のある塗料ミスト
2は、板状部材10の表面にその表面を覆った油膜12
によって密着されない状態で捕集される。一方、捕集さ
れた塗料ミスト2の表面には、密着性のある塗料ミスト
同士が密着して捕集される。また、上方から供給され
油が、捕捉された塗料ミスト2の周囲に付着すること
で、塗料ミスト2同士が密着しにくい部分も生じる。こ
のため、塗料ミスト2は、ポーラスを有する塗料の層を
形成しつつ板状部材10の表面に捕集される。上述の如
くポーラス状に塗料ミスト2の層が形成されるため、そ
の層に油が吸い上げられ、その油によって乾燥した密着
性のない塗料ミスト2でも再飛散しないように効率良く
捕集される。このようにして、塗料ミスト2は理想的な
層をなして、板状部材10の表面から容易に剥離できる
ように捕集されるのである。すなわち、適量の油が前記
剥離剤供給部によって板状部材10の表面に供給される
ため、塗料ミスト2は、板状部材10の表面に密着しな
いと共に、供給される油の流れによって流れ去ることも
なく、捕集された塗料ミスト2同士は密着可能であり、
乾燥した密着性の低い塗料ミスト2が板状部材10の表
面に衝突した 際にも板状部材10の表面を覆った油の粘
度によって再飛散しないように捕集されるため、塗料ミ
スト2は板状部材10の表面に効率よく好適に積層でき
るのである。そして、図1の実施例によれば、この板状
部材10に捕集されなかった残りの塗料ミスト2は、従
来の塗装ブースの湿式の塗料ミスト捕集装置によって捕
集される。すなわち、塗装ミストは、板状部材10およ
び湿式の塗料ミスト捕集装置の二段階によって捕捉され
る。このため、塗装ミストの捕集効率が向上する。
【0015】また、本実施例によれば、板状部材10の
表面に塗料ミスト2を捕捉することで、塗料ミスト2の
多くを取り除くことが可能である。このため、水槽を有
する湿式の塗料ミスト捕集装置のメンテナンスのための
作業を、従来の半分以下に減らすことが可能である。た
とえば、湿式の塗料ミスト捕集装置のスラッジ回収や排
気室等の清掃は、年二回程度行っており、この作業が二
〜三人で一日かかり、汚いため、作業者によっては過酷
作業となっていた。これに対し、板状部材10による
捕集効率が75%であれば、湿式の塗料ミスト捕集装置
の清掃は二年に一回程度でよくなり、板状部材10から
捕集された塗料ミスト2を剥ぎ取る作業は、年に二回程
度の割合で行う必要があるものの、その作業は作業者二
人が二時間程度で容易に行うことができるため、全体し
ては清掃作業が非常に簡単になる。
【0016】ところで、板状部材10に捕集された塗料
ミスト2は、所定の衝撃を与えるのみで、層状をなした
状態で一つの塊として剥ぎ取ることができ、その後の処
分も容易に行うことができる。なお、図3に示すよう
に、板状部材10は簡単に着脱可能となっているため、
取り外して広い場所まで移動し、捕集された塗料ミスト
の層を剥がすことができるため、便利である。また、乾
式の捕集装置とは異なり、塗料ミストは油を含んだポー
ラスを有する層状を成しているため、粒子が再飛散する
こともない。さらに、液中に捕捉された塗料ミストのス
ラッジとは異なり、塗料ミストが層状に捕集されている
ため、その回収が極めて簡単に行えるのである。このた
め、この作業は作業者の負担とはならない。なお、剥が
された塗料は油を含んでいるが、これは少量であり、油
であるから特別な施設が無い場合にも、簡単に焼却によ
って処分することができる。この点、ウォーターブース
の場合は、塗料ミストと水分が混在してしまうため、焼
却処理は困難であり、特別な処理をする必要がある。
【0017】以上、本実施例においては、水槽を有する
湿式の塗装ブースに本発明を応用した場合について説明
してきたが、本発明は種々の塗装ブースについて応用す
ることも可能である。例えば、水や油を流しながら塗料
ミストを捕集する湿式の塗装ブースやフィルタを使用し
た乾式の塗装ブースにも、それらの塗料ミスト捕集装置
の前段階に配設すれば、適用できるのである。なお、塗
料ミストを容易に剥がすための剥離剤は、上記実施例に
ある如く油に限られることはなく他の液体からなる剥離
剤でも同様の効果を得ることができる。また、上記の塗
料ミスト捕集装置によれば、長手方向に直交する方向に
切る断面が富士形の板状部材10を利用した場合につい
て説明してきたが、本発明は、それに限られることはな
く、図5に示すように、平板の列を複数層並べたもの、
あるいは、波形の板状部材でもよい。すなわち、空気の
流路を変更する障害物として作用し、表面に剥離剤の層
が形成できるものであればよい。また、板状部材は、上
記の実施例のように上方から吊り下げられるものに限ら
れることはなく、適宜な支持部に着脱自在に配設されれ
ば良く、空気の流路を変更するように作用できれば良い
のは勿論である。
【0018】上記実施例にかかる塗料は、揮発油で希釈
された塗料であっても、水性の塗料であってもよく、塗
料を希釈するものは制限されない。なお、上記実施例に
よれば、塗料ミストを捕集する際の実施例について説明
してきたが、他のミスト等の粒子についても、同様に捕
集することができる。この場合にも捕集された粒子は層
状を成して捕集することができるから、密度の高い状態
で粒子を回収でき、メンテナンスも容易にできる。以
上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明してき
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得る
のは勿論のことである。
【0019】
【発明の効果】本発明の塗料ミスト捕集装置によれば、
液状の剥離剤が剥離剤供給部によって板状部材の表面に
好適に供給されるため、塗料ミストは、板状部材の表面
に密着しないと共に、供給される剥離剤の流れによって
流れ去ることもなく、板状部材の表面に効率良く且つ塗
料ミストの再飛散を防止できるなど好適に積層される。
このように塗料ミストは、板状部材表面に分離容易な層
状を形成するように捕集される。このため、塗料ミスト
を後処理のし易い層状のかたまりとして効率良く容易に
回収することができ、同時に板状部材を容易に再生する
ことができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる塗料ミスト捕集装置の一実施例
を示す断面図。
【図2】本発明にかかる塗料ミスト捕集部の他の実施例
を示す断面図。
【図3】図2に示す塗料ミスト捕集部の実施例を示す展
開図。
【図4】図2に示す塗料ミスト捕集部の実施例を示す平
面断面図。
【図5】本発明にかかる塗料ミスト捕集部の他の実施例
を示す平面断面図。
【図6】従来の技術を説明する断面図。
【符号の説明】 1 吹き付けノズル 2 塗料ミスト 3 被塗装面 7 排気室 9 排気口 10 板状部材 12 油膜 14 油槽 16 ガラス繊維層 18 調整バルブ 20 排気ファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料ミストを含有する空気中から該塗料
    ミストを分離捕集する塗料ミスト捕集装置において、 空気流を屈曲させるように空気流の流路中に配されると
    共に、支持部に着脱自在に設けられた板状部材と、 塗料ミストが前記板状部材の表面に密着することは防止
    するが、積層することは許容するよう、該板状部材の表
    面を液状の剥離剤が重力の作用で上方から下方に伝って
    覆う程度に、該液状の剥離剤を板状部材の上方から供給
    する剥離剤供給部とを具備することを特徴とする塗料ミ
    スト捕集装置。
  2. 【請求項2】 前記剥離剤供給部から板状部材に供給す
    る剥離剤の量を調整する調整バルブを備えることを特徴
    とする請求項1記載の塗料ミスト捕集装置。
JP3274660A 1991-09-25 1991-09-25 塗料ミスト捕集装置 Expired - Lifetime JPH0817976B2 (ja)

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