JPH0315397Y2 - - Google Patents

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JPH0315397Y2
JPH0315397Y2 JP1984190061U JP19006184U JPH0315397Y2 JP H0315397 Y2 JPH0315397 Y2 JP H0315397Y2 JP 1984190061 U JP1984190061 U JP 1984190061U JP 19006184 U JP19006184 U JP 19006184U JP H0315397 Y2 JPH0315397 Y2 JP H0315397Y2
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JP
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foam
impregnated
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vehicle
depth
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JP1984190061U
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JPS61105259U (ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両、特に自動車の天井、ドアトリ
ムボード等に使用される内装材に関する。 〔従来の技術〕 従来より、車両の天井パネル等(一般に0.6〜
0.8mm厚さ程度の鉄板製)の室内側に接着材を用
いて内貼り内装材をパネル全面に接着する方式は
広く実施されていた。この内貼り内装材は通常3
〜12mmのウレタンフオームの表面に平滑な塩ビシ
ート、あるいは編織布を積層したものから作られ
ている。この形式の内貼り内装材の場合、必要と
する吸音性を得るためにはウレタンフオームを吸
音に必要な厚さにする必要があつて、そのため室
内スペースが減少するという欠点があつた。また
塩ビシートはその表面が平滑なため夜間後続車の
ヘツドライトが反射して乗員が眩しくなる欠点も
あつた。これらの欠点を解消するために出願人は
先に実開昭59−133138号公報に開示される内貼り
表面に多数の凹部を設けたものを考案し出願し
た。これはフオーム層、熱硬化性あるいは熱可塑
性樹脂を含浸した含浸フオーム層、および表皮材
により積層され、この表皮材側の表面に多数の凹
部を形成したものであつた。 〔考案が解決しようとする問題点〕 上記の実開昭59−131338号公報に開示された内
貼りを使用した場合、以下のような問題点がある
ことがわかつた。まず、車両の天井パネルにこの
内貼りを使用すると、長期間のうちにはその一部
がはがれるおそれがあるということである。これ
は、この内貼りがフオーム、含浸フオーム、表皮
材からなる三層構造であつて、剛性が大きいため
に起こることである。すなわち、天井パネルへの
貼付け作業時には内貼りの全面を押さえて天井パ
ネルと内貼りとの密着を良くする必要があるが、
この内貼りでは剛性が大きいため未押付け部があ
つても一見接着されているかのようであり、未押
付け部が目立たず見逃がされてしまうためであ
る。一方、従来の内貼り内装材はウレタンフオー
ムと表皮材のみからなりかつ平滑であるので剛性
が極めて小さく、すなわち柔軟であるため、未押
付け部は膨らんでおり一目瞭然であるためと考え
られる。さらに、この内貼りは、凹部に形状崩れ
が発生するおそれがある。これは、この内貼りの
耐熱性が不十分であつて、炎天下に駐車した車両
内のような温度が85℃にも達するような環境では
軟化して変形しやすくなるためである。 したがつて本考案の目的は実開昭59−131338号
の天井内貼りの利点、すなわち吸音性が優れるこ
と、およびヘツドライトの防眩性が優れるという
利点を残しつつ、内貼り内装材の剛性を下げ、天
井パネルへの貼付け作業時に未押付け部があつた
場合は直ちに発見でき、さらに耐熱性に優れた形
状崩れを起こさない車両用内装材を提供すること
にある。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は、上記内装材において、含浸フオーム
の厚さ、樹脂の含浸量、凹所の深さのそれぞれに
ついて、ある特定の範囲にすることにより未押付
け部が容易に発見でき、かつ耐熱性が向上すると
いう新たな知見を得て、この知見に基づいて完成
したものであり、フオームと、該フオームに積層
された熱硬化性あるいは熱可塑性樹脂を固形分で
7〜15Kg/m3含浸した厚さが2.5〜6mmの含浸フ
オームと、該含浸フオームの該フオームと反対側
に積層された表皮材とからなり、該表皮材には深
さ2〜4mmの多数の凹所が設けられることを特徴
とする車両用内装材である。 〔作用〕 後で詳述する実験結果からも明らかなように、
防眩性を維持するためには深さは2〜4mmでなく
てはならない。含浸フオームの厚さを2.5mm未満
とすると、2mm以上の深さの凹所を形成すること
ができず、防眩性を維持できなくなる。また、本
考案は含浸フオームの厚さを2.5〜6mmとし、含
浸フオームに樹脂を固形分で7〜15Kg/m3含浸
し、表皮材に2〜4mmの深さの多数の凹所を設け
ているので、吸音性、防眩性を維持したまま、剛
性が小さくなつて未押付け部を容易に発見できる
ようになり、かつ耐熱性を向上させることができ
る。 〔実施例〕 つぎに本考案を実施例により図面を参照して説
明する。第1図は本考案の一実施例の断面図であ
つて、この図においてフオーム1に含浸フオーム
2が積層され、さらに表皮材3が含浸フオーム2
に積層される。表皮材3には多数の凹所4が略全
表に亘つて形成され、また表皮材3は吸音性を得
るために通気性を有することが好ましく、一般に
多数の通気孔5が穿設される。例えば、塩ビシー
トであればパワチング等の加工を施しておくこと
が好ましい。 フオーム1としてはポリウレタンフオーム、ポ
リオレフインフオーム、塩ビフオーム、フエノー
ルフオーム等を用いることができる。 含浸フオーム2のフオーム材として用いること
ができるのはポリウレタンフオーム、ポリオレフ
インフオーム、フエノールフオーム、塩ビフオー
ム等があるが、樹脂を含浸するには連続気泡のフ
オームが好ましかつた。最も好ましいのはポリウ
レタンフオームであつた。これに含浸する樹脂と
してはEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)、
塩化ビニル樹脂、SBR(スチレン・ブタジエンラ
バー)、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル等があ
りこれらの樹脂はラテツクスあるいはエマルジヨ
ンの形態で利用することが好ましい。表皮材3の
材質としては塩ビシート、不織布、編織布等があ
る。凹部4の深さは2〜4mmの範囲が好ましかつ
た。また凹部の形状としては特に限定されないが
円形、楕円形、四角形、長方形等がありその面積
としては30平方mm以上が好ましかつた。 つぎに、本考案の車両用内装材について行なつ
た実験結果について説明する。 (実験例1) 上記構成の内装材においてフオーム1として厚
さ3mmのポリウレタンフオーム、また含浸フオー
ムとしてポリウレタンフオームに塩化ビニリデン
ラテツクス(商品名:サランラテツクス、旭化成
製)を含浸したもの、また表皮材3として厚さ
0.25mmの塩化ビニルシートを用いて天井内貼りの
試料を製作した。表皮材3には予め直径が0.8mm
のパワチング孔を約5mm間隔で設けておいた。ま
たこれらの材料を積層後に表皮材側の表面に直径
が30mmの凹部を成形した。含浸フオームに用いた
フオームの密度、および含浸フオームのラテツク
スの含浸量および含浸フオームの厚さ、凹部の深
さについては第1表によつた。 これについて剛性と耐熱性と防眩性の測定を行
なつた。剛性については第2図に示した治具を用
いて測定した。 治具10は上部の水平な平坦部11およびこれ
に連続する45度の角度で下方に傾斜する斜面12
とよりなり、平坦部11の斜面12と反対端の線
11aに試料13の一端13aを合わせて載せ、
試料13を矢印Aの方向に毎秒5mmの速度で送つ
た。この時の試料13の寸法は100mm×250mmであ
つた。そして試料13の端部が治具10の斜面1
2に接触するまで進む距離lを測定した。 耐熱性については試料を80℃および90℃の熱風
乾燥炉中に240時間静置し、外観、特に凹部の形
状崩れを見た。 また防眩性については、試料を天井に貼付けた
車両を用意し、この車両を後方30mからヘツドラ
イトで照らし、照らした光が反射する状態を評価
することによつて行なつた。 これらの結果を第1表に示す。
〔考案の開示〕
以上説明したように本考案は、含浸フオームの
厚さ、含浸フオームの樹脂の含浸量および凹所の
深さの範囲を規定することにより、吸音性および
防眩性を維持しつつ、剛性が低くなつて貼付け作
業時に容易に未押付け部が発見できるようになつ
て作業性が向上し、さらに耐熱性に優れ炎天下に
駐車される車両に用いても形状崩れが起こらない
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の車両用内装材の断面図、第2
図は剛性測定用治具の斜視図、第3図は吸音率の
周波数特性を示すグラフである。 1……フオーム層、2……含浸フオーム層、3
……表皮層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フオームと、該フオームに積層された熱硬化性
    あるいは熱可塑性樹脂を固形分で7〜15Kg/m3
    浸した厚さが2.5〜6mmの含浸フオームと、該含
    浸フオームの該フオームと反対側に積層された表
    皮材とからなり、該表皮材には深さ2〜4mmの多
    数の凹所が設けられることを特徴とする車両用内
    装材。
JP1984190061U 1984-12-17 1984-12-17 Expired JPH0315397Y2 (ja)

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JPS61105259U JPS61105259U (ja) 1986-07-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131338U (ja) * 1983-02-23 1984-09-03 ダイハツ工業株式会社 車両用天井内貼り

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Publication number Publication date
JPS61105259U (ja) 1986-07-04

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