JPH0315387Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は自動車の室内を照明するための室内照
明灯に関するものである。

〈従来の技術〉 自動車の室内を照明するランプとしては、室内
全体を照明するためのルームランプや、個別に照
明するためのリーデイングランプやマツプランプ
等があるが、従来のランプ、特に個別に照明する
ためのリーデイングランプやマツプランプはその
照射方向や照射範囲を可変できるように構成され
ている為、室内に露出状に設置され、室内の見映
えを損なう不具合があつた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案はこの様な従来の不具合に鑑みてなされ
たものであり、不使用時にはその存在を目立なく
して室内の見映えを向上させることが出来ると共
に、ランプのON−OFF操作が軽便で誤操作の虞
れがない自動車用室内照明灯を提供せんとするも
のである。

〈問題点を解決するための手段〉 係る目的を達成する本考案自動室用車内照明灯
は、車室内に設置したハウジングにランプをその
照射方向を可変しえるように前方へ出没自在に組
込むと共に該ランプを被掩する被蓋を開閉自在に
設置せしめ、該被蓋の開閉と連動して前記ランプ
をON−OFFさせるようにした事を特徴としたも
のである。

〈実施例〉 以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明
する。

ハウジング１は所要の形状に形成してなり、ラ
ンプ２を一体に組込むと共に、ランプ２を被掩す
るための被蓋３を開閉自在に設置せしめ、室内の
の天井部４（第１図乃至第６図に示した各実施
例）や室内のピラー部５（第７図乃至第１２図に
示した各実施例）に設置する。尚、第１図乃至第
６図に示した第１乃至第３実施例の如く、室内の
天井部４に設置する場合には、ハウジング１にバ
ツクミラー６を一体に取付けるようにしても良
い。この時、第３図及び第４図に示した第２実施
例の如く、ハウジング１とバツクミラー６との間
に細い支柱７を介在させてハウジング１とバツク
ミラー６との間に空間部８を形成させると共に、
上記支柱７をハウジング１の中央よりずらした位
置に設定することにより、第１実施例（第１図及
び第２図）や第３実施例（第５図及び第６図）の
ものより前方視界をアツプさせることが出来るよ
うになる。

ランプ２は室内全体を照明できるルームランプ
でも良し、図示各実施例に示す如如く照射方向及
び照射範囲を自由に可変できるリーデイングラン
プやマツプランプなどのスポツトランプタイプで
も良く、いずれのタイプでも従来公知のランプユ
ニツトを採用し得、ハウジング１に組込むもので
ある。即ち、第１実施例と第２実施例及び第５実
施例（第９図及び第１０図）では、ランプ２を被
掩する被蓋３を開くとランプ２が前方方向（矢印
ａ）に突出しその照射方向を自由に可変できると
共に、そのランプ２を周方向（矢印ｂ）に回転さ
せることより広い照射範囲から狭いビーム光まで
任意にその照射範囲を可変できるように構成し、
また第３実施例と第４実施例（第７図及び第８
図）及び第６実施例（第１１図及び第１２図）で
は、照射方向を自由に可変できると共に、ランプ
２を周方向（矢印ｂ）に回転させることによりそ
の照射範囲を自由に可変できるように構成したも
のである。

被蓋３はランプ２を被掩しうるように形成し、
ハウジング１に開閉自在に設置させる。被蓋３を
ハウジング１にランプ２を被掩しうるように開閉
自在に設置するための機構としては種々に考えら
れるが、第１実施例及び第２実施例では被蓋３を
浅いボツクス状に形成せしめてハウジング１に上
下方向（矢印ｃ）に開閉自在に枢着設置し、第３
実施例及び第４実施例では被蓋３を２つに分割３
ａ，３ｂして形成せしめてハウジング１に左右方
向（矢印ｄ）にスライドして開閉するように設置
し、又第５実施例及び第６実施例では被蓋３を平
板状に形成せしめてハウジング１に上下方向に開
閉自在に枢着設置したものである。尚、第４実施
例では被蓋３を半透明乃至は透明に形成し、被蓋
３を閉じた状態でもつてスイツテ１０を入れると
ランプ２が点灯して、ルームランプとして使用で
きるようになつている。

そして、この被蓋３の開閉動作とランプ２の
ON−OFF動作が連動するように電気回路を構成
する。即ち、被蓋３を開くとランプ２が点灯し、
被蓋３を閉ると自動的にランプ２が消灯するよう
にランプ２の電気回路（図示せず）を構成するも
のである。尚、第２実施例における図中９はラン
プ２の点灯スイツチを兼た被蓋３の係合保持部材
である。

〈考案の効果〉 本考案自動車用室内照明灯は斯様に構成したの
で、使用時において被蓋を開けてランプを前方へ
突出させれば、その照明方向を好みの方向へ自由
に可変調節することができると同時に、ランプを
前方へ突出させることによつてハウジング内部の
空間が広がり、ハウジングの耐熱性を向上させる
ことが出来、尚かつ被蓋の開閉操作とランプの点
滅動作とが連動し、被蓋を閉じたままランプを点
灯させたり被蓋を開いたままランプを消灯させる
といつた誤操作の虞れが全くなくなると共に、ラ
ンプのON−OFF操作を軽便に行なうことが出来
る。

しかも、不使用時にはランプが被蓋によつて被
掩されるので、その存在が目立たなくなり、室内
の見映えを向上させることが出来る。

よつて、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案第１実施例を示す斜視図であり
被蓋を閉じた状態、第２図は同被蓋を開いた状態
の斜視図である。第３図は本考案第２実施例の被
蓋を閉じた状態の斜視図、第４図は同被蓋を開い
た状態の斜視図である。第５図は本考案第３実施
例の被蓋を閉じた状態の斜視図を示し、第６図は
同被蓋を開いた状態の斜視図である。第７図は本
考案第４実施例を示す被蓋を閉じた状態の斜視
図、第８図は同被蓋を開いた状態の斜視図であ
る。第９図は本考案第５実施例を示す被蓋を閉じ
た状態の斜視図、第１０図は同被蓋を開いた状態
の斜視図である。第１１図は本考案第６実施例を
示す被蓋を閉じた状態の斜視図、第１２図は同被
蓋を開いた状態の斜視図である。 図中、１はハウジング、２はランプ、３は被
蓋、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車室内に設置したハウジングにランプをその照
   射方向を可変しえるように前方へ出没自在に組込
   むと共に該ランプを被掩する被蓋を開閉自在に設
   置せしめ、該被蓋の開閉と連動して前記ランプを
   ON−OFFさせるようにした事を特徴とする自動
   車用室内照明灯。