JPH0236728Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は車両用のミラー付サンバイザに関す
るものである。

（従来の技術） この種のミラー付サンバイザにおいて、車両の
フロントガラス面に沿う遮光位置にサンバイザ本
体を回動した状態のもとで、該サンバイザ本体の
表面に鏡面を露出して配設されたミラーが使用可
能となる。

また、夜間時のような暗所において、サンバイ
ザ本体のミラーを使用しうるように、サンバイザ
本体の表面にランプ収納用凹部を形成し、該凹部
に照明ランプを内設したものがある。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、サンバイザ本体の表面に形成さ
れたランプ収納凹部に照明ランプが内設された従
来のミラー付サンバイザにおいては、サンバイザ
本体が車室天井面に沿つて格納され、該サンバイ
ザ本体の表面が車室天井面と対面しているときに
は、その照明ランプを点灯しても、該ランプの光
が車室天井面に向けてのみ出射されることとな
り、照明ランプとしての機能がなされない。

（問題点を解決するための手段） そこでこの考案では、サンバイザ本体にはその
表面に鏡面を露出してミラーが配設されるととも
に、該サンバイザ本体の所定位置に形成されたラ
ンプ収納室には照明ランプが内設されたミラー付
サンバイザにおいて、前記照明ランプの点灯時に
は該ランプの光がサンバイザ本体の表裏両面側よ
りそれぞれ出射されるように、前記ランプ収納室
には、サンバイザ本体の表裏両面にそれぞれ臨む
両射光窓を形成した構成にしたものである。

（作用） 従つてこの考案は、サンバイザ本体が車室天井
面に沿つて格納され、該サンバイザ本体の表面が
車室天井面と対面している状態であつても、照明
ランプを点灯すると、該ランプの光が、サンバイ
ザ本体の裏面側射光窓から下向きに出射される。

（実施例） 以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。

車両用のミラー付サンバイザを一部破断して正
面から表わした第１図において、車室内のフロン
トガラス上方に取付けられる略Ｌ字状の支軸１の
水平軸部１ａにはサンバイザ本体２が該本体２に
内蔵の軸受ケース３において嵌装されている。そ
して、支軸１の水平軸部１ａ回りに対し、サンバ
イザ本体２が車室天井面に沿う格納位置からフロ
ントガラス面に沿う遮光位置までの範囲において
回動されるようになつている。なお、サンバイザ
本体２は、周縁部に剛性の骨枠４が内設された発
泡合成樹脂材よりなるパツド５の表面が外装皮６
によつて被覆されて構成されるもので、前記骨枠
４の上角部に軸受ケース３が固定されている。

サンバイザ本体２の表面（遮光位置にある状態
において車室内に向く側面）の中央部には、第３
図に示すように凹部７が形成されており、該凹部
７の左右両側部には、サンバイザ本体２の表面及
び裏面にそれぞれ開口する貫通孔８が形成されて
いる。

上記サンバイザ本体２には、その凹部７と貫通
孔８とにおいて、保持ケース９が装着されてい
る。この保持ケース９の中央部には、前記凹部７
に嵌め込まれかつ化粧用ミラー１０をその鏡面を
露出した状態において保持するミラーホルダ１１
が形成されている。さらに、保持ケース９の左右
両側部には、前記貫通孔８にそれぞれ嵌挿される
筒状のランプケース部１２がそれぞれ形成されて
いる。これらランプケース部１２は、その筒内を
ランプ収納室１３とし、両端開口部をサンバイザ
本体２の表裏両面にそれぞれ臨む射光窓１４とし
ている。そして、ランプ収納室１３には、車載バ
ツテリに接続される照明ランプ１５が内設され、
各射光窓１４にはレンズ（又は透明なカバー）１
６が脱着可能に嵌着されている。さらに、サンバ
イザ本体２の裏面側には上記照明ランプ１５を点
滅するための手動操作のスイツチ１７が第２図に
おいて右側のランプケース部１２の裏面側のフラ
ンジ部に配設されている。

上記保持ケース９の下縁には、ミラー１０の鏡
面を覆うカバー１８が、第４図に示すように、そ
の下縁の薄肉状のヒンジ部１９を支点として開閉
可能に取付けられている。そして、保持ケース９
表面の上部の左右両端部と、これに対向するカバ
ー１８内面には保持ケース９に対しカバー１８を
閉鎖保持するための永久磁石２０と鉄片２１とが
それぞれ配設されている。

また、第１図に示すように、保持ケース９の表
面下部の所定位置には、前記カバー１８の開閉動
作に関連してON，OFFされて前記照明ランプ１
５を点滅させる連動スイツチ２２が配設されてい
る。

この実施例は上述したように構成されるもので
あり、したがつて支軸１の水平軸１ａ回りに対
し、サンバイザ本体２をフロントガラス面に沿う
遮光位置まで回動した状態において、第１図に示
すようにカバー１８を開放することで、サンバイ
ザ本体２の表面側にミラー１０の鏡面が露出され
る。そして、前記カバー１８の開放に伴つて連動
スイツチ２２がONされることから照明ランプ１
５が点灯される。するとサンバイザ本体２の表面
側に臨む射光窓１４のレンズ１６を通して出射さ
れる照明ランプ１５の光によつて車室内が照明さ
れる。このため、夜間のような暗所においてもサ
ンバイザ本体２のミラー１０が使用可能となる。

支軸１の水平軸部１ａ回りに対し、サンバイザ
本体２を車室天井面に沿う格納位置まで回動する
と、サンバイザ本体２の表面は車室天井面に対面
し、同サンバイザ本体２の裏面は下向き状をな
す。このサンバイザ本体２の格納位置において、
第２図に示すようにサンバイザ本体２の裏面側に
配設したスイツチ１７が手動操作によつてONさ
れると照明ランプ１５が点灯される。すると照明
ランプ１５の光はサンバイザ本体２の裏面側に臨
む射光窓１４のレンズ１６を通して車室内に向け
て下向きに出射される。

したがつて、サンバイザ本体２が車室天井面に
沿う格納位置にある状態であつても、サンバイザ
本体２に内設の照明ランプ１５によつて車室内が
照明される。

（考案の効果） 以上述べたように、この考案によれば、サンバ
イザ本体の所定位置に形成されかつ照明ランプが
内設されるランプ収納室には、サンバイザ本体の
表裏両面にそれぞれ臨む両射光窓を形成したか
ら、サンバイザ本体がフロントガラス面に沿う遮
光位置と車室天井面に沿う格納位置とのいずれの
位置にあつても、該サンバイザ本体の照明ランプ
を点灯することで、車室内を照明することができ
るため、前記照明ランプを有効に利用することが
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図はカバーを開放した状態のサンバイザ本体を一
部破断して示す正面図、第２図は格納位置にある
サンバイザ本体を示す背面図、第３図は第１図の
−線断面図、第４図は第１図の−線断面
図である。 １……支軸、２……サンバイザ本体、９……保
持ケース、１０……ミラー、１１……ミラーホル
ダ、１２……ランプケース部、１３……ランプ収
納室、１４……射光窓、１５……照明ランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サンバイザ本体にはその表面に鏡面を露出して
   ミラーが配設されるとともに、該サンバイザ本体
   の所定位置に形成されたランプ収納室には照明ラ
   ンプが内設されたミラー付サンバイザであつて、
   前記照明ランプの点灯時には該ランプの光がサン
   バイザ本体の表裏両面側よりそれぞれ出射される
   ように、前記ランプ収納室には、サンバイザ本体
   の表裏両面にそれぞれ臨む両射光窓を形成した車
   両用のミラー付サンバイザ。