JPH0121065Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車両用コンソールボツクス構造に
係り、特に照明装置を有するコンソールボツクス
構造に関する。

一般に、自動車の夜間走行時に、フロントシー
トに着座したまま、地図や本を読む場合には、乗
員のやや後方より上記地図や本を照明することが
疲労予防の観点よりして望ましいが、従来の自動
車には、乗員のやや後方より地図や本等を照明す
る照明装置は装備されていないのが現状である。

この考案は、かかる現状に鑑み創案されたもの
であつて、その目的とするところは、車両の夜間
走行時に、助手席乗員がフロントシートに着座し
たままの状態において運転者に運転の支障を与え
ずに地図や本等を読む場合、乗員のやや後方より
地図等を照明して無理な姿勢をとることなく楽に
読書等を行うことができ、又、必要に応じては運
転者も車両を止めて読むことができるコンソール
ボツクス構造を提供しようとするものである。

かかる目的を達成するため、この考案にあつて
は、コンソールボツクス本体のコンテナ部にリツ
ドを回動可能に装着し、このリツドの裏面に電球
を内部に有するレンズフードと、このレンズフー
ドに開設した照射スリツトと、この照射スリツト
を自在に隠してその面積を可変にする遮閉部とか
らなる照明装置を設けたものである。

以下、添付図面に示す一実施例にもとづき、こ
の考案を詳細に説明する。

第１図乃至第３図は、この考案の第１実施例を
示すものであつて、この実施例に係るコンソール
ボツクスＢは、その本体前部Bfにシフトレバー
１を切換可能に保持していると共に、本体後部
Brには、小物を収納するコンテナ部２が凹設さ
れており、このコンテナ部２の上方開口部には、
該コンテナ部２を開閉する中空閉断面構造のリツ
ド３がヒンジアーム４を介して車体後方向へ回転
可能に取り付けられており、このリツド３は、ヒ
ンジアーム４に突設したストツパ（図示せず）を
介して所定開度位置すなわち、着座時における乗
員のやや後方位置で停止保持されるように取り付
けられている。

このようにしてコンソールボツクスＢの本体後
部Brに取り付けられたリツド３の裏面３ａには
照明装置Ｌが配設されている。

この照明装置Ｌは、特に第２図と第３図に示す
ように、リツド３の裏面３ａに形成された開口３
ｂに架設された軸５に回転可能に軸着された断面
略Ｃ字状のレンズフード６と、このレンズフード
６内であつてリツド３の裏面３ａに固着された電
球７と、この電球７とレンズフード６との間には
凸レンズ８が配設されている。

上記レンズフード６の胴部には、照射スリツト
９が開設されており、この照射スリツト９は、運
転席と助手席の乗員着座時における乗員の手元へ
電球７の光が集中照明されるよう開設されている
と共に、上記レンズフード６の上下端部外周には
調節リング１０が刻設されており、この調設リン
グ１０によりレンズフード６を軸回りに回動調整
することにより、レンズフード６の照射スリツト
９をリツド３内外に出没させ、照射スリツト９を
リツド３の開口部３ｂ側縁の遮閉端部１１が隠し
その開口面積を変え照射範囲を可変できるよう、
或はリツド３外に露出している照射スリツト９の
電球７に対する角度を変え照明角度を可変できる
よう構成されている。

尚、上記電球７のオン・オフスイツチは、図示
はしないが、リツド３のロツクとストライカに取
り付けられており、該オン・オフスイツチは、ヘ
ツドランプスイツチと連動されていて、ヘツドラ
ンプスイツチをオンし、かつリツド３を開動させ
ると自動的に電球７にバツテリ電源が供給される
よう構成されている。

第４図と第５図は、この考案の第２実施例を示
すものであつて、この実施例に係る照明装置Ｌ
は、リツド３の裏面３ａを断面中空台形状に膨出
してレンズフード６０を形成し、この固定式レン
ズフード６０の両側内周面と凸レンズ８外周面と
の間に、レンズフード６０の両側壁部に開設され
た照射スリツト９を開閉操作するシヤツター６１
が摺動可能に配設されている他は、他の構成・作
用は前述した第１実施例と同様であるので、図面
には、上記第１実施例と同一の符号を付してその
詳細な説明をここでは省略する。

本考案は、以上の構成によれば、照射装置の照
明範囲を照射スリツトの面積により、またその照
明装置の高さをリツドの開放角度により、乗員に
合せて任意に可変しながら最適な位置にして、フ
ロントシートに着座したままの状態で運転者に支
障をあたえずに乗員後方より乗員の手元を照明す
ることができるので、無理な姿勢をとることなく
地図を見たり、読書等をすることができ、しかも
コンソールボツクスのコンテナ部に照明すること
ができるので、夜間における小物の収納・取出し
が容易となる。

また、上記第１実施例にあつては、上記効果に
加え、レンズフードを回転させれば照射スリツト
の電球に対する角度が変わり照明角度を任意に可
変できるという効果を奏し、更に第２の実施例に
あつては、遮閉部であるシヤツターを夫々上下に
摺動させれば、照明方向を運転席又は助手席若し
くは双方へと可変できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の第１実施例に係るコンソ
ールボツクスの斜視図、第２図は同コンソールボ
ツクスの照明装置を拡大して示す斜視図、第３図
は第２図−線断面説明図、第４図はこの考案
の第２実施例に係るコンソールボツクスの照明装
置を示す斜視図、第５図は第４図−線断面説
明図である。 Ｂ……コンソールボツクス、２……コンテナ
部、３……リツド、６……レンズフード、７……
電球、９……照射スリツト、１１……遮閉端部
（遮閉部）、６１……シヤツタ（遮閉部）、Ｌ……
照明装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンソールボツクス本体のコンテナ部にリツド
   を回動可能に装着し、このリツドの裏面に電球を
   内部に有するレンズフードと、このレンズフード
   に開設した照射スリツトと、この照射スリツトを
   自在に隠してその面積を可変にする遮閉部とから
   なる照明装置を設けたことを特徴とするコンソー
   ルボツクス構造。