JPH0315239Y2 - - Google Patents

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JPH0315239Y2
JPH0315239Y2 JP12103285U JP12103285U JPH0315239Y2 JP H0315239 Y2 JPH0315239 Y2 JP H0315239Y2 JP 12103285 U JP12103285 U JP 12103285U JP 12103285 U JP12103285 U JP 12103285U JP H0315239 Y2 JPH0315239 Y2 JP H0315239Y2
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JP
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molten metal
runner
mold
product cavity
initial
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JP12103285U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は上型と下型とからなる水平分割鋳型の
介在物除去構造に関する。
〔従来の技術〕
所定の製品キヤビテイを郭定した鋳型に、鋳鉄
等の溶湯を注いで鋳造を行う場合、溶湯中に湯が
酸化した酸化物やその他の不純物の介在物が混入
するのは避けられないため、この介在物が注湯製
品キヤビテイ内に流入して製品の品質の劣化をた
らすことがある。鋳型が砂型の場合には、鋳型を
構成する砂粒子が介在物として混入することもあ
る。
そこで、従来はかかる介在物が鋳型の製品キヤ
ビテイ内に流入しないよう、種々の工夫を施して
いる。例えば、従来は、第4図に示すように、湯
道3の上部側にかす取りのための空間部9を設け
ていた。この方法により、初期溶湯の注湯後、一
定時間経過した後は、鋳鉄溶湯より比重の軽い介
在物を捕捉することができる。
〔考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来法では、注湯初期の溶
湯はかす取り空間部9に捕捉されることなく、製
品キヤビテイ10内に流入する。このため、注湯
初期の溶湯に含まれている介在物はそのまま製品
キヤビテイ内に流入し、製品の品質を悪化させる
一因となつている。
このため、特に注湯初期の溶湯の製品キヤビテ
イ内への流入を防止する工夫が望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題は、次に述べる本考案の水平分割鋳型
の介在物除去構造によつて解決される。
即ち、本考案の水平分割鋳型の介在物除去構造
は、上型と下型により製品キヤビテイが郭定され
ると共に、この製品キヤビテイに連通する湯口、
湯道が形成された水平分割鋳型の介在物除去構造
であつて、 前記湯道は前記湯口および前記製品キヤビテイ
と連通する前記上型に形成された上部湯道と、該
上部湯道の途中に介在される前記下型に設けられ
た下部湯道とからなり、該下部湯道の底部は溶湯
の水平な進行方向に対し中心から両側とも下方に
向かつて傾斜しており、かつ該下部湯道の途中に
は該下部湯道の両側に少なくとも一対の溶湯滞留
部が設けられており、該溶湯滞留部の底部には前
記下部湯道と同様に下方に向かう傾斜が設けられ
ていると共に、該溶湯滞留部の開口部が溶湯の水
平な進行方向に対し、鋭角の方向に設けられてい
ることを特徴としている。
本考案において、下部湯道の底部は溶湯の水平
な進行方向に対し、該下部湯道の中心線から左右
方向(両側)にそれぞれ下方に向かつて傾斜して
設けられる。
本考案において、溶湯滞留部の容積は、最初捕
捉したい初期溶湯の量を考慮して適宜決めること
ができる。この溶湯滞留部の底部は、初期溶湯が
直進せず、溶湯滞留部に流入するように下方に向
けた適宜な傾斜、例えば15度の傾斜が設けられて
いる。この傾斜は初期溶湯の流速等を考慮して溶
湯滞留部に全て流れ込むように決められる。この
傾斜は下部湯道の底部の傾斜と同じ方が望ましい
が、異なつていてもよい。
また、溶湯滞留部の開口部は、溶湯の水平な進
行方向(流れ方向)に対し、鋭角の角度の向きに
設けられている。この角度は、溶湯の流れが速い
程小さく設定することが必要である。この角度と
しては、例えば20度程度が望ましい。
〔作用〕
本考案の水平分割鋳型の介在物除去構造によれ
ば、湯道を上部湯道と下部湯道の2段構造とし、
下部湯道は溶湯の進行方向に対し中心から両側端
に向かつて下方に傾斜ており、この下部湯道の途
中に同じく下方に傾斜して溶湯滞留部を設けたた
め、鋳型内に注湯された初期溶湯は、湯口を通つ
て上部湯道に入り、この上部湯道から下部湯道へ
落下すると共に、この下部湯道で傾斜に沿つて左
右(溶湯の水平な進行方向に対し直交する方向)
に分かれる。この左右に分かれた溶湯は、前方へ
進行すると共に溶湯自体の重量等により更に下方
へと流れ、溶湯滞留部内へ流入する。溶湯滞留部
内に流入した初期溶湯は、溶湯滞留部の開口部が
溶湯の水平な進行方向に対し鋭角の状態に設けら
れているため、一担溶湯滞留部に流入した後は中
で滞留し、溶湯滞留部から出てくることはない。
この結果、初期溶湯は確実に溶湯滞留部に捕捉
されることになり、初期溶湯中に含まれる介在物
に起因する不具合は生じなくなる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面を参考にして説明
する。
ここで、第1図は本考案の実施例に係る水平分
割鋳型の介在物除去構造を示す断面図、第2図は
本考案の実施例に係る水平分割鋳型の介在物除去
構造を平面から透視した図、第3図は第2図の
−線断面図である。
第1図において、1は上型であり、2は下型で
ある。この上型1と下型2により図示ない製品キ
ヤビテイが郭定されると共に、この製品キヤビテ
イに連通する図示しない湯口、この湯口および製
品キヤビテイに連通する湯道3が形成されてい
る。
第1図、第2図において、4は上型1に設けら
れた第1の上部湯道であり、図示しない湯口と連
通している。また、5は同じく上型1に設けられ
た第2の上部湯道であり、図示しない製品キヤビ
テイと連通している。そして、この第1の上部湯
道4と第2の上部湯道5は、共に下型2に形成さ
れた下部湯道6と連通している。
この下部湯道6の底部は、第3図に示すよう
に、溶湯の水平な進行方向の平行面に対し両側
(左右)に15度(第3図のα0)下方に傾斜して設
けられている。また、この下部湯道6の両側に
は、一対の溶湯滞留部7が設けられている。この
溶湯滞留部7の底部は、下部湯道6と同じく15度
下方に傾斜しており、また溶湯滞留部7の開口部
8は、溶湯の水平な進行方向に対し70度傾いて設
けられている。
次に作動を説明する。
鋳型に形成された図示しない湯口から溶湯を注
ぐと、この溶湯を通つて第1の上部湯道4に落下
する。ここで、溶湯は水平方向に流れを変え、続
いて下部湯道6へ落下、流入する。この下部湯道
6は、湯の水平な進行方向の中心線A(第2図参
照)から左右に下方に向かつて傾斜しているた
め、溶湯は左右に分かれ、斜め下方に向かつて進
行し、溶湯滞留部7内に入る。初期溶湯が溶湯滞
留部7内に入り、溶湯滞留部7内が充満される
と、それ以後の溶湯は水平な進行方向(矢印B方
向)に進み、第2の上部湯道5内に流入し、製品
キヤビテイ内へと導かれる。このとき、溶湯滞留
部4内に入つた初期溶湯は、溶湯滞留部7の開口
部8が溶湯の水平な進行方向に対し鋭角αをなし
ていること、および溶湯の流れにより溶湯滞留部
7内に滞留し、外部に流出することはない。
以上より、本実施例の介在物除去構造によれ
ば、初期溶湯は確実に溶湯滞留部に捕捉され、か
つ溶湯滞留部から流出することがないため、初期
溶湯に多く含まれる介在物が製品キヤビテイ内に
流入するのを防止できる。従つて、初期溶湯の介
在物に起因する鋳造品質の劣化を防止でき、製品
の品質向上を図ることができる。
また、初期溶湯は温度低下が著しい。従つて、
この初期溶湯が製品キヤビテイ内に流入すると、
湯回り不良等の原因となりやすいが、初期溶湯は
溶湯の進行方向から離れた溶湯滞留部に捕捉され
るため、上記欠陥が生じず、製品の品質が向上す
る。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、実用新案録請求の範囲内において種々の実施
態様を包含するものである。
例えば、実施例では下部湯道の全体に傾斜を設
けたが、この傾斜は溶湯滞留部近傍の一部にだけ
設けてもよい。
また、実施例では溶湯滞留部を一対設けた例を
示したが、この溶湯滞留部は2対以上設けてもよ
い。
更に、下部湯道や溶湯滞留部の底部の傾斜や溶
湯滞留部の開口部を設ける角度等は、実施例に限
定されるものではなく、溶湯の材質や品質、溶湯
の流速等により適宜決めることができる。
〔考案の効果 以上より、本考案の水平分割鋳型の介在物除去
構造によれば、以下の効果を奏する。
(イ) 注湯時の初期溶湯が確実に溶湯滞留部に捕捉
され、かつ溶湯滞留部から再度流出することが
ないので、比較的介在物の多い初期溶湯の影響
を防止でき、製品の品質の向上が図れる。
(ロ) 温度低下の著しい初期溶湯の影響を溶湯滞留
部へ除去することができるので、湯回り不良等
が防止でき、製品の品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る水平分割鋳型の
介在物除去構造を示す断面図、第2図は本考案の
実施例に係る水平分割鋳型の介在物除去構造を平
面から透視した図、第3図は第2図の−線断
面図、第4図は従来の水平分割鋳型の介在物除去
構造の概要を示す断面図である。 1……上型、2……下型、3……湯道、4……
第1の上部湯道、5……第2の上部湯道、6……
下部湯道、7……溶湯滞留部、8……開口部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上型と下型により製品キヤビテイが郭定される
    と共に、この製品キヤビテイに連通する湯口、湯
    道が形成された水平分割鋳型の介在物除去構造で
    あつて、 前記湯道は前記湯口および前記製品キヤビテイ
    と連通する前記上型に形成された上部湯道と、該
    上部湯道の途中に介在される前記下型に設けられ
    た下部湯道とからなり、該下部湯道の底部は溶湯
    の水平な進行方向に対し中心から両側とも下方に
    向かつて傾斜しており、かつ該下部湯道の途中に
    は該下部湯道の両側に少なくとも一対の溶湯滞留
    部が設けられており、該溶湯滞留部の底部には前
    記下部湯道と同様に下方に向かう傾斜が設けられ
    ていると共に、該溶湯滞留部の開口部が溶湯の水
    平な進行方向に対し、鋭角の方向に設けられてい
    ることを特徴とする水平分割鋳型の介在物除去構
    造。
JP12103285U 1985-08-06 1985-08-06 Expired JPH0315239Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12103285U JPH0315239Y2 (ja) 1985-08-06 1985-08-06

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JP12103285U JPH0315239Y2 (ja) 1985-08-06 1985-08-06

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JPS6229844U JPS6229844U (ja) 1987-02-23
JPH0315239Y2 true JPH0315239Y2 (ja) 1991-04-03

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JP12103285U Expired JPH0315239Y2 (ja) 1985-08-06 1985-08-06

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SE518344C2 (sv) * 2000-01-26 2002-09-24 Novacast Ab Ingjutsystem
EP3112049B1 (en) 2014-02-28 2020-01-08 Hitachi Metals, Ltd. Method for producing cast article and breathable mold
JP7424935B2 (ja) * 2020-07-29 2024-01-30 日立Astemo株式会社 鋳型および製造方法

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JPS6229844U (ja) 1987-02-23

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