JPH03151460A - 導電性装飾材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はＩＣ，ＬＳＩ等の電子部品を取り扱う工場、研
究所或いは手術室、各種クリーンルーム等の床材に適し
た導電性化粧シート或いはタイル等の導電性装飾材に関
する。

（従来の技術） 従来上り静電気障害の発生を避けるため、ＩＣ１ＬＳＩ
等の電子部品を取り扱う工場、研究所或いは手術室等に
は、導電性カーボンブラックを多量に充填したプラスチ
ック又はゴム製の公知床材が使用されている。しかしな
がらこれらの床材は訓電効果は得られても、床材の表面
は黒色系になり、内装材として意匠性の低いものであっ
た。この問題を解決するために特公昭６０−６４２９号
において非導電性着色ペレットと導電性ペレットで構成
された内装材が提案されている。この内装材は意匠性を
有し且つ相当な訓電効果も示すものであるが、この床材
も導電性ペレットとして導電性カーボンブラックを使用
した黒色ペレットを使っており、全体の色彩としては暗
いものであった。又この床材をＩＣ，ＬＳＩ・等を取り
扱う電子部品工場に使用すると、例えばイネストメータ
ー法では１０ＫＶについて３００■以上の電圧がががり
、電子部品の電圧破壊が発生した。この電圧破壊とは人
体をコンデンサーにたとえた場合、人体に溜まった電荷
が電子部品に対して流出し、電子部品を破壊することで
ある。この電圧破壊は帯電圧が１００ｖ以上では必ず起
こり、これを防ぐには帯電圧が５０Ｖ以下、更には３０
Ｖ以下が望ましい。しかしながら上記の公知床材では非
導電チップに帯電した電荷が容易に除去されず電圧破壊
を誘起するという問題があった。更に上述の導電性カー
ボンブラックを使用した床仕上材では、表面の摩耗によ
り微細なカーボンブラックの粉塵が空気中に浮遊し１．
１ｌｉＬｓＩ、精密電子部品等を扱う工場や研究所或い
はクリーンルームなとではクリーンの程度が低下し好ま
しくなかった。

（発明が解決しようとする課題） 本発明の目的は優れた導電性能と共に、意匠性、明色性
を併せ有する導電性装飾材を提供することにある。

又、本発明の目的は粉塵等の問題を有しない導電性装飾
材を提供することにある。

（！１題を解決するための手段） 本発明は（ａ）導電性ａ維を含有した導電性樹脂屑、 （１１）その上に設けられた帯電防止剤を含有する模様
片の集合体層からなり、 （ｅ）該模様片間の間隙に、上記導電性繊維含有樹脂が
浸透充填されていることを特徴とする導電性装飾材に係
る。

以下図面に基づいて本発明を説明する。

第１図は本発明装飾材の断面図、第２図はｆ５１図の表
面層の部分拡大図である。ｔＰＪ３図は更に導電性繊維
を含有するペレットを配合した表面層の部分拡大図であ
る。第４図は第１図の本発明の装飾材の裏面図である。

１は必要により設けられる導電性裏打ち材、２は導電性
繊維３を含有した導電性樹脂屑、４は帯電防止剤を含有
する模様片、５は模様片４の集合体層、６は模様片４の
間隙に、にじみだし浸透充填された導電性樹脂層、７は
導電性繊維を含有するペレットである。

本発明の導電性装飾材は例えば導電性繊維３を含有する
ペースト状熱可塑性樹脂２が導電性裏打ち材１上に塗布
され、更にその上に模様片４か所定量散布され、好まし
くは１６０〜２２０℃で加熱、加圧して一体化すること
により、模様片４間の間隙に導電性繊＠３を含有する熱
可塑性樹脂２かにじみ出た状態で充填形成されて、模様
片４の集合体層５が形成されることにより得られる。

本発明において導電性繊維としては例えば炭素ａ維、金
属繊維、金属蒸着繊維等が用いられる。

これらの導電性繊維の平均繊維長は０．１〜１０＋＊＋
−が望ましく、更に好ましくは０．５〜５饋鍮である。

又平均繊維径は５〜５０μ輪が望ましく、更に好ましく
は１０〜２０μ輪である。導電性繊維のマトリックス０
ｇ脂である熱可塑性樹脂としては例えばポリ塩化ビニル
（ＰＶＣ）又はその共重合体、エチレン−酢酸ビニルコ
ポリマー（Ｅ　Ｖ　Ａ　）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポ
リプロピレン（ｐｐ）、アタクテイツクボ＋７　ａ−オ
レフィン（ＡＰＡＯ）Ｗを挙ケルコトカテきる。このマ
トリックス樹脂中の導電性繊維の含有量は０．５〜５重
景％の範囲が好ましい。尚、導電性樹脂層には導電性繊
維と共に更に導電性繊維を含有するペレット７を配合す
ることもできる。

該ペレットは上記導電性繊維のマ）　＋７ツクスｔＨ、
Ｉ］Ｗと同様の？ｊ（脂のペレットに前記導電性Ｗ＆維
を含有させることによって得られ、これを配合すること
により更に優れた導電性を得ることができ、その配会量
はマトリックス用心中、１〜１０重量％の範囲が好まし
い。

本発明において、導電性裏打ち材としては例えば上記と
同様のマトリックス０Ｉ脂に導電性カーボンブラック等
を混練したシート等が好適である。

裏打ち材１を設けない場合は剥離紙などの上に上記導電
性樹脂層を設けるのが好ましい。上記導電性繊維を含有
した導電性樹脂の塗布厚は０．１〜２「―論が望ましく
、０．２〜Ｏ，”ｉｔｅｍが更に好ましい。

次に本発明では上記導電性用脂層の上に、導電性繊維を
含まず且つ帯電防止剤で帯電防止性能を付与した熱可塑
性樹脂よりなる模様片４の集合体層５を設ける。帯電防
止剤のマトリックス樹脂である熱可塑性ｔＨ脂としては
上記導電性繊維のマトリックス樹脂と同様のものを用い
ることができる。

本発明において？ｉ？電防止剤としては例えば各種の界
面活性剤を用いることができる。界面活性剤としては例
えば下記のようなアニオン系、／ニオン系、カチオン系
、両性系等のいずれを用いることもできる。

７ニオン系界而活性剤 高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、リン酸エ
ステル塩、脂肪酸エチルスルホン酸塩、脂肪酸塩 カチオン系界面活性剤 フルキルアミン塩、ポリオキシエチレンアルキルアミン
塩、第４級アンモニウム塩 ノニオン系界面活性剤 多価アルコールの部分的脂肪酸エステル類、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンフル
キルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアシルエ
ステル類、ポリエチレングリコール類、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン類 両性界面活性剤 アルキルベタイン類、イミダゾリン硫酸エステル類 尚、所望により、これにリン酸りレノルノフェニルエス
テル、リン酸トリクレジ−ルエステル、リン酸ノオクチ
ルエステル、リン酸トリアミルエステル、リン酸（２−
ブトキシエチル）、リン酸（２−クロロエチル）エステ
ル等のリン酸エステル系の導電性可塑剤を添加すること
もできる。帯電防止剤の含有量はマトリックス樹脂中、
１〜５重量％の範囲が好ましい。模様片４の大きさは０
．５〜５１１の粒径を有するのが好ましい。

本発明では上記模様片４を導電性樹脂Ｉｒ７４１の上に
配置して加熱、加圧することにより、模様片４の間隙に
導電性樹脂かにじみ出た状態で充填成形されて目的とす
る導電性装飾材が得られる。この時一部の導電性繊維３
かにじみ出した樹脂部分６に存在し、装飾材の上下方向
の導電性が非常に良くなる。しかも前述の導電性繊維の
添加量では肉眼でこれを捕捉するのが困難であり、この
ため何ら導電性繊維が介在していないように見え、外観
上意匠性を損なうものは全くなく、自由に明色の配色に
することができる。従って導電性床材のように真黒であ
ったり、暗い色しか得られないということはなく、任意
なデザインが得られる。更にこの実際上肉眼で捕捉する
ことが困難である導電性繊維が絡み合った状態で熱可塑
性Ｏ（層中に分散されており、これが導電性基材に通電
しているため非常に良好な導電性を示し、この装飾材自
体の電荷や、このうえに接触する人体の電荷の放散を容
易にし、装飾材全体として顕著な導電性が得られるので
ある。

尚、本発明では第１図に示すように導電性繊維は導電性
樹脂層中において水平方向に絡まって広がっており、更
にｆｉ２図に示すように垂直方向にも絡まっており、こ
のように３次元的に導電性繊維が絡まって効果的に導電
性が得られる。

一般に電子部品取り扱い工場や病院の手術室等の床材に
おける歩行による人体帯電圧は５０Ｖ以下、望ましくは
３０Ｖ以下であるのに対し、本発明の装飾材は２０Ｖ以
下と驚異的な性能を示し、ＩＣ，ＬＳＩ等を取り扱う工
場での電圧破壊事故や手術室などにおける人体放電によ
る引火や電子機器などの誤動作等の事故を皆無にする床
材として有用である。

又、従来の導電性床材では、カーボンブラックや導電性
繊維が大量に表面に出るため、カーボン微粉などが飛散
し、クリーンルームなどには使用できないのに対し、本
発明による装飾材は表面には実際上肉眼では捕捉するこ
とが困難な程度しか導電性繊維が出ておらず、クリーン
ルームでも殆ど粉塵が発生しないので好適に利用できる
。

（発明の効果） １、帯電防止剤で帯電防止性能を付与された熱可塑性樹
脂よりなる模様片が全く任意に着色可能であり、この模
様片の間隙からにじみ出た状態の熱可塑性樹脂も全く任
意に着色可能で、しから含有している導電性繊維が実際
上肉眼で捕捉することが困難であるため、従来のいかな
る導電性床材にも得られなかった非常に高い明色性と導
電性の両立がなされた。

２０表面にはカーボンブラックや導電性繊維が殆ど露出
していないため、粉塵の発生が殆ど皆無になった。

３、オキストメーター法でもｌ０ＫＶにつき７ｍ程度し
か帯電圧は発生せず、又人体帯電圧も低く、ＩＣ，ＬＳ
Ｉ等の電圧破壊事故や電子機器等の誤動作を起こさなく
なった。

４、従来の帯電防止処理が多分に湿度に依存していたの
に対し、本発明の装飾材は湿度に依存せずに優れた導電
性能が得られた。

５、更に導電性繊維と導電性ペレットを組み合わせるこ
とにより、−層優れた導電効果が得られた。

（実　施　例） 以下に実施例を挙げて本発明を説明する。

実施例 配合ＡのＰｖＣペーストにトナーを加えて淡青色に着色
し、カーボンブラックを配合した導電性裏打ち材上に０
．３ｍ−厚になるように塗布し、これに配合Ｂのペース
トにそれぞれ顔料を加えてシート化したａｎ色、青色、
淡青色の３種のシートを粉砕し、平均粒径を２１１１１
１１にした着色帯電防止模様片を散布し、２００’Ｃで
加熱後、加圧一体化して本発明の装飾材の導電性床材を
得た。

この床材の表面からは導電性炭素繊維を実際上内服で捕
捉することは困難であり、非常に明色性が高く、意匠性
の優れた床材を得た。

（配合Ａ） ｐＶＣ（鐘淵化学工業、カネビニールペース　ト　　　
Ｐ　Ｓ　　ｌ−−１０）　　　　　　　　　１００８１
Ｓ（炭酸カルシウム）　　　　　　５部 （ノオクチル７タレート）　　　４０部（Ｂ　ａ　−７
，ｎ系）　　　　　　　　　２部（平均繊維長３１１１
１１１？平均繊維径１３μｍ・）３部 充填剤 可塑剤 安定剤 炭素繊維 （配合Ｂ） ｐＶＣ 充填剤 エポキシ 可塑剤 （電気化学工業、　５Ｓ−８０）　　１００部（炭酸カ
ルシウム）５０部 （７デカ７−４ス、０−１３０Ｐ）４部（ノオクチル７
タレート）４０部 安定剤　　（Ｂａ−ＺｎＭ）　　　　　　　　　４ｎ帯
電防止剤（ポリオキシエチレンフルキル７ミン塩）　　
　　　　　　　　　　２部 得られた実施例の床材を （１）ｔｌｘ　）　／−９−法（Ｊ　ｒ　Ｓ　　［１０
９４１：準スル）による床材の帯電圧 （２）歩行による人体帯電圧（Ｊ　Ｉ　Ｓ　　［０２１
に準する） （３）ＮＦＰＡ法により接地表面及び接地間の電気抵抗
値を測定した。測定条件はいずれも２０”Ｃで相対湿度
２０％であった。結果を第１表に示す。

第　１　表 第１表に示されたように本発明の装飾材は優れた導電性
能を示し、ＩＣ，ＬＳＩ等の電圧破壊や電子機器等の誤
動作は生じなかった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装飾材の断面図、第２図は第１図の表面
層の部分拡大図である。第３図は更に導電性繊維を含有
するペレットを配合した表面層の部分拡大図である。＃
ｔＪ４図は第１図の本発明の装飾材の裏面図である。１
は必要により設けられる導電性裏打ち材、２は導電性繊
維３を含有した導電性樹脂層、４は帯電防止剤を含有す
る模様片、５は模様片４の集合体層、６は模様片４の間
隙に、にじみだし浸透充填された導電性樹脂層、７は導
電性繊維を含有するペレットである。 （以　上）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　（ａ）導電性繊維を含有した導電性樹脂層、（
   ｂ）その上に設けられた帯電防止剤を含有する模様片の
   集合体層からなり、 （ｃ）該模様片間の間隙に、上記導電性繊維含有樹脂が
   浸透充填されていることを特徴とする導電性装飾材。
2. （２）上記導電性樹脂層の裏面に導電性裏打ち材が積層
   されている請求項１記載の導電性装飾材。
3. （３）上記導電性樹脂層中に導電性繊維を含有するペレ
   ットが更に含有されている請求項１記載の導電性装飾材
   。