JPH0610490U - 帯電防止床タイル - Google Patents

帯電防止床タイル

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JPH0610490U
JPH0610490U JP5621892U JP5621892U JPH0610490U JP H0610490 U JPH0610490 U JP H0610490U JP 5621892 U JP5621892 U JP 5621892U JP 5621892 U JP5621892 U JP 5621892U JP H0610490 U JPH0610490 U JP H0610490U
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antistatic
conductive
carbon powder
floor
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Application number
JP5621892U
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English (en)
Inventor
芳法 浪花
Original Assignee
東リ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多量のカーボン粉を含有しない導電性裏打ち
材層が積層することにより、帯電防止性能が優れ、しか
も表面層および環境を汚さない床タイルを得ること。 【構成】 合成樹脂表面材裏面に、合成樹脂にカーボン
粉以外の導電性材料が添加された導電性裏打ち材2が積
層された帯電防止床タイル3であって、好ましくは帯電
防止裏打ち層2中に導電材として帯電防止剤が添加され
ており、床材自体、施工される周囲、製造工程中もカー
ボン粉で汚染されることはない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は手術室、電子部品工場等の床面に施工する、帯電防止床タイルに関す る。
【0002】
【従来技術とその問題点】
従来より手術室、有機溶剤を多量に使用する工場等では静電気によるスパーク が大変危険なため、帯電防止処理が求められている。 このような場所では従来、床材自体とくにその裏打ち材に多量の導電性カーボ ンブラックを添加した帯電防止床タイルが床下地に敷設されていた。
【0003】 しかしながら、裏打ち材中にカーボンブラックが多量に含有されているため、 この裏打ち材がタイル表面や、施工現場の周囲に接触してこれらを汚染する等 の問題があった。 また上記帯電防止タイルは製造工程中もカーボンブラックが飛散して作業環境 を汚染しその対策が求められていた。
【0004】
【問題点を解決する手段】
本願は上記問題点を解消した考案で、合成樹脂表面材裏面に、合成樹脂にカー ボン粉以外の導電性材料が添加された導電性裏打ち材が積層されたことを特徴 -2- とする帯電防止床タイル、をその要旨とする。
【0005】 以下図面に基づいて本願考案を説明する。図1は本願考案の断面模式図であ る。
【0006】 1は好ましくは厚さ0.3〜5mmの表面材である。表面材は帯電防止性能を 持った従来公知のコンポジションビニル床タイル、ホモジニアスビニル床タイ ル、その他のシート床材の一部でもよい。
【0007】 またPVCシートに適宜印刷または着色したシートに、帯電防止剤や帯電防止 可塑剤、および例えばスズ、モリブデン、ニッケル蒸着繊維の白色導電性繊維 等の導電性材料を添加してもよい。
【0008】 2は導電性裏打ち材であり、PVC、ポリウレタン、EVA等の樹脂、バイン ダー可塑剤、充填剤、安定剤、導電性材料等が配合され、好ましくは0.5〜 4mmの厚さである。
【0009】 この導電性裏打ち材組成物として、可塑剤はDOP、BBP、等が好適でバイ ンダー100重量部に対して1〜50重量部好ましくは配合される。
【0010】 充填剤は一般的に炭酸カルシウム、タルク、クレー等が望ましい。充填剤はバ インダーに対し0〜450重量部添加されるのが望ましい。またBa−Zn系 安定剤、Ca−Zn系安定剤、Sn系安定剤が適宜配合される。
【0011】 本願において裏打ち層はカーボン粉以外の顔料で任意に着色できるが、カーボ ン粉もバインダーに対し5%未満であれば着色剤として添加しても良い。
【0012】 本願考案における導電性材料としてはノニオン系活性剤、例えばポリオキシエ -3- チレン誘導体、脂肪酸ペンタエリスリット(例えばテスタットAL、共栄油脂 社製)やカチオン活性剤、例えば第1級アミン塩、第4級アンモニウム塩、ビ リジン誘導体(例えばCS−1000、新日本理化社製)、アニオン活性剤、 例えばアルキルスルフォン酸塩、ABS、アルキル硫酸エステル塩、リン酸エ ステル塩(例えばレジスタット、第一工業製薬社製)のような帯電防止剤が樹 脂100重量部に対して1〜30重量部添加される。
【0013】 この他金属粉、金属繊維、その他の導電性繊維を添加してもよい。特に、裏打 ち材中に導電性材料を添加することにより、顕著な帯電防止効果が得られた。
【0014】 得られた組成物を150〜200℃で混練圧延し、シート化した。 得られたシートを前記表面材裏側に積層した後1辺が30〜50cmの正方形 タイル状に裁断して本願考案床タイル3を得た。
【0015】
【考案の作用】
本願考案においては、裏打ち材全厚にわたって、カーボン粒子以外の導電材が 均一かつ有効に分散されており、表面材で生じた静電気をその裏側よりすばや く逃すとともに何らタイル表面材等を汚染しない。
【0016】 〈考案の効果〉
【0017】 裏打ち材に多量のカーボン粉を添加しないので、タイルの表面材および施工 箇所周囲が汚れず、好ましい結果が得られた。
【0018】 良好な帯電防止性能が得られた。
【0019】 製造工程中、カーボン粉が飛散することは無く、装置を汚すことは無かっ た。 -4-
【0020】 裏打ち材の色を任意に着色することができ、タイルの意匠性が向上した。
【0021】
【実施例】
厚さ2mmの帯電防止性能を付与したホモジニアスビニル床タイルからなる表 面層に下記「表1」配合A、Bの組成物を180℃で混練して1mmのシート とした導電性裏打ち材用シートを重ね合せ、熱圧成型をして積層し1辺約30 cmのタイル状に裁断した。単位は重量%である。
【0022】
【表1】
【0023】 配合A 配合B 配合C PVC 20 20 20 DOP 8 8 8 炭酸カルシウム 65.5 65.5 54 安定剤 2.5 2.5 2.5 帯電防止剤*1 3.0 3.0 0 カーボン粉 1.0 0 15.5 顔料*2 0 1.0 0
【0024】 *1 レジスタット212(アニオン系)(第一工業製薬製) *2 カーボン粉以外の顔料である。
【0025】 実施例1におけるカーボン粉は、顔料として利用されている。得られた性能の 結果を「表2」に示す。 -5-
【0026】
【表2】
【0027】 実施例1 実施例2 比較例 表面固有抵抗値(Ω) 5.0×108 5.0×108 5.2×108 体積固有抵抗値 6.3×108 6.3×108 6.5×108 (Ω・cm) 表面層に対する汚染 汚染しない 汚染しない 汚染する 作業環境に対する汚染 汚染しない 汚染しない 汚染する 施工箇所周囲に対する汚染 汚染しない 汚染しない 汚染する 総合評価 ○ ○ ×
【0028】 表2に示されるように本願考案床タイルは表面固有抵抗値、体積固有抵抗値も 良好な性能を示すとともに、表面層、作業環境、施工箇所の周囲に対する汚染 はなく、施工後の美観も良く保たれた。
【0029】 一方比較例の帯電防止タイルは、帯電防止性能は本願考案と大きな差はない が、さらに表面層、作業環境、施工箇所の周囲に対する汚染性が大きく好まし くなかった。
【0030】 このように本願考案は帯電防止性能と美観の向上がともに得られた床材であっ た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願考案床タイルの断面模式図である。
【符号の説明】
1は表面材、2は導電性裏打ち層、3は帯電防止床タイ
ルである。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂表面材裏面に、合成樹脂にカー
    ボン粉以外の導電性材料が添加された導電性裏打ち材が
    積層されたことを特徴とする帯電防止床タイル。
  2. 【請求項2】 導電性材料が帯電防止剤である請求項1
    の帯電防止床タイル。
JP5621892U 1992-07-16 1992-07-16 帯電防止床タイル Pending JPH0610490U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016156176A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 凸版印刷株式会社 床用化粧材

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227196A (ja) * 1985-07-29 1987-02-05 コムニクス株式会社 テレホンカ−ド
JPH03151460A (ja) * 1989-11-07 1991-06-27 Toyo Linoleum Co Ltd 導電性装飾材

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