JPH03150439A - 密封容器の検査方法 - Google Patents

密封容器の検査方法

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JPH03150439A
JPH03150439A JP28938089A JP28938089A JPH03150439A JP H03150439 A JPH03150439 A JP H03150439A JP 28938089 A JP28938089 A JP 28938089A JP 28938089 A JP28938089 A JP 28938089A JP H03150439 A JPH03150439 A JP H03150439A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、導電性内容物が充填されてプラスチックフィ
ルム等の蓋材により密封される容器における密封部の密
封不良(ピンホール等)を検査する方法に関し、特にデ
ザートや果汁飲料等の液体状かつ導電性の食品が充填さ
れる密封容器の検査に利用できる。
〔背景技術〕
従来より、内容物が充填されてプラスチ・ツクフィルム
等の蓋材で密封包装されるプラスチ・ツク製成形容器は
、様々な分野で利用されている。特に内容物の保存に要
求される物性、例えば水蒸気やガスの遮断性等の物性を
与えることができ、また大量生産に適し経済的であるた
め、デザートや果汁飲料等の食品の容器として広範に利
用されている。
このようなプラスチック容器にピンホールが存在すると
、内容物の微生物汚染や液体等の内容物の漏洩等の問題
が生じるため、従来よりピンホールの有無を検査するピ
ンホール検査が行われている。特に、ピンホールは蓋材
と容器とのシール部分つまり密封部に生じることが多い
ため、この密封部のピンホール検査は重要な品質管理項
目となっている。
このピンホール検査を行う従来技術として、密封包装を
試験する方法(特公昭5L−6998号公報)がある。
この方法は、絶縁性包装被膜で密封包装された食品に高
周波電圧を印加して、電極および食品間で形成される容
量リアクタンスの差による閃絡電流を検知してピンホー
ルを検査する方法であり、いわゆる高周波スパーク法と
呼ばれているものである。
また、この高周波スパーク法を内容物か充填された密封
容器のピンホール検査に応用した装置として、密封食品
におけるピンホール等の検出装置(特開昭62−707
25号公報)がある。この検出装置は、第7図に示すよ
うに、絶縁性の容器61内に食品62を挿入後、容器開
口63を絶縁性フィルム64でシールして形成した密封
食品65の上方からフィルム64にブラシ状の電極66
を接触させ、かつ容器61の底面にアース電極67を接
触させ、画電極66゜67間に高周波電圧発生源68で
高周波電圧を印加し、ピンホールが存在すればそこに閃
絡が生じるようにして、この閃絡による電流変化を高周
波電流検出器69で検知してピンホールを検出するもの
である。
この検出装置の電気的等価回路を第8図に示す。
図において、 VABは電極66およびアース電極67間の電圧Cyは
フィルム64を誘電体とした際の静電容量C2は容器6
1を誘電体とした際の静電容量Rxは食品62の電気抵
抗 である。
この場合、Cyの両端にかかる電圧VAXは、食品62
が導電性でありRx−,0であるため、となり、C7の
両端にかかる電圧■Bxは、となる。従って、(IL 
t2)式よりCy <Czの場合には、V AX #V
 AB、 V BX−0となり、フィルム64と容器6
1との間にピンホール等の密封不良がない場合は高イン
ピーダンスとなって電流が制御され、高周波電圧発生源
68により常に高電圧が印加される。
一方、ピンホールがある場合には、電極66、ピンホー
ル、食品65および容器61を介して電流が流れるため
、この電流を検出器69で検出することでピンホールを
検知できる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、いずれの方法や装置においても、検査対象で
ある密封包装食品65を空気中で検査しており、また検
知電極66を金属ブラシ状としているため、特に容器密
封部の幅が広く、それに対応して電極66の幅も広くし
た場合には、ピンホール等の空気間隙における空気の絶
縁破壊による閃絡電流を検知するためには印加電圧の高
電位化が必要となる。
しかしながら、印加電圧を高電位化した場合には、包装
容器61やフィルム64自体の絶縁破壊を招いてしまい
、ピンホール部による閃絡電流のみを検出することかで
きず、よってピンホールを確実に検出できないという問
題がある。
また、検知電極66を金属ブラシ状としているため、容
器の密封形状が、例えば、フィルム64等の蓋材が容器
開口部よりも低い位置に配置された、いわゆる落とし蓋
状のものや、容器開口部のフランジが下方に向かって折
曲された、いわゆるスカート状とされ、この形状に合わ
せて蓋材を被せたもの等の場合には、電極66を密封部
に接触させることが困難である。このため、密封部にピ
ンホール等が存在しても検知電極66を接触させること
ができず、ピンホールを検出できないという問題がある
本発明の目的は、密封部の形態に拘らず、ピンホール等
の密封不良の検査を確実に行える密封容器の検査方法を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の密封容器の検査方法は、導電性内容物が充填さ
れかつ開口部か蓋材により密封された容器の検査方法で
あって、前記容器を傾けて導電性内容物が前記蓋材およ
び容器の密封部に接するようにし、この導電性内容物が
接している密封部を絶縁容器に入った導電性浸透液に接
触させ、この導電性浸透液と前記容器の導電性内容物が
接触しかつ導電性浸透液が接触しない部分との間に高周
波電圧を印加し、その際の電流値および/または電圧値
の変化により前記密封部のピンホール等の密封不良を検
査することを特徴とする。
また、本発明の密封容器の検査方法は、前記容器を貫通
して導電性内容物に接しかつ外部に露出した導電性部材
を設け、蓋材側を下方に向けるなどして容器および蓋材
の密封部が絶縁容器に入った導電性浸透液に浸漬し、か
つ前記導電性部材が導電性浸透液に接触しないように前
記容器を配置するとともに、前記導電性部材と導電性浸
透液との間に電圧を印加し、その際の電流値および/ま
たは電圧値の変化により前記密封部のピンホール等の密
封不良を検査することを特徴とするものでもよい。
ここで、前記導電性浸透液は、導電性および浸透性を有
する様々な液体か利用できるが、特にエタノールと食塩
水との混合物であることが好ましい。
また、この導電性浸透液が入った絶縁容器は、プラスチ
ック等の絶縁性部材より形成されたものに限らず、例え
ば導電性容器を用いてその容器に下にプラスチック板等
の絶縁板を配置したものでもよく、内部の浸透液と地面
等の他の部分とを絶縁できるものであれば利用できる。
さらに、検査にあたっては、前記容器をその底面に直交
する軸を中心に回転させながら行うことが好ましい。
また、前記蓋材および容器としてはプラスチックや紙等
の絶縁性を有する部材が利用できる。
さらに、導電性内容物としては、導電性を有する液体状
のものが利用できる。
〔作用〕
このような本発明においては、密封容器を傾斜させて導
電性内容物を蓋材と容器との密封部に接触させ、この密
封部を絶縁容器に入った導電性浸透液に接触させ、この
導電性浸透液と前記容器の導電性内容物が接触する部分
との間に高周波電圧を印加する。ここで、電圧が印加さ
れている密封部にピンホール等の密封不良が存在すると
、容器内部の導電性内容物と容器外部の導電性浸透液と
が接続されて電気回路が形成され、この際の電流あるい
は電圧の変化を測定することで密封不良が検知される。
一方、前記容器および蓋材の密封部を絶縁容器に入った
導電性浸透液に浸漬するとともに、前記容器の導電性内
容物に接しかつ外部に露出した導電性部材と前記導電性
浸透液との間に電圧を印加した場合には、導電性浸透液
に浸漬された密封部にピンホール等の密封不良が存在す
ると、容器内部の導電性内容物を介して、容器外部の導
電性浸透液と導電性部材とが接続されて電気回路が形成
され、この際の電流あるいは電圧の変化を測定すること
で密封不良が検知される。
0 すなわち、本発明は、密封不良の検知部として導電性浸
透液を用いて密封部の形態に関係なく密封部に検知部を
接触可能としたので、このため、ピンホール等の密封不
良が確実に検出される。
また、検知部を液体としてピンホール等の密封不良の部
分で導電性内容物と接触させることで検出しているため
、従来のように密封部の幅が広くピンホールが長くなっ
ても、浸透液がピンホール内に浸透して内容物に接する
ため、空気の絶縁破壊を検知する必要がなく印加電圧を
高電位化する必要がない。このため、容器や蓋材自体の
絶縁破壊がないためピンホールのみが確実に検出され、
これらにより前記目的が達成される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本発明に基づいてプラスチッ′り容器のピ
ンホール検査を行う第1実施例の検査システム1が示さ
れている。
検査システム1は、検査対象であるプラスチック容器2
に高周波電圧を印加してピンホール検査を行うものであ
る。このプラスチック容器2は、絶縁性を有するプラス
チック、例えばポリプロピレン等を原料として、例えば
、第2図に示すような寸法の庇付円筒状に成形される。
このプラスチック容器2の開口部にはフランジ3が形成
され、このフランジ3には、絶縁性を有するプラスチッ
クフィルム、例えばナイロン(NY)およびキャストポ
リプロピレン(CP P)が積層されたトップフィルム
4がヒートシール等で接着されている。従って、容器2
内部は液体状の導電性内容物5が充填された状態でトッ
プフィルム4により密封され、このフィルム4と容器2
とが接着されるフランジ3部分により密封部6が構成さ
れる。
一方、検査システム1は、第1図に示すように、高周波
電圧発生検出装置10を備えている。この発生検出装置
IOは、高周波電圧発生源11、保安抵抗12、電流測
定器13および電圧測定器14を備えてぃ■ る。
この発生検出装置10には、高周波電圧発生源11によ
り高周波電圧が印加されるアース電極20および埋没電
極30が接続されている。
アース電極20は、導電性を有する金属、好ましくは亜
鉛銅スズ合金か銅を用いてプラスチック容器2の底部形
状と同型に形成されて容器2に嵌合され、かつモータ2
1を有する容器回転手段22で回転可能とされている。
従って、アース電極20の回転に伴い、プラスチック容
器2は底面に直交する略水平な回転軸を中心に回転され
る。
一方、埋没電極30は、アース電極20と同様に導電性
を有する金属、好ましくは亜鉛銅スズ合金か銅より形成
されている。この埋没電極30は、絶縁容器31内の導
電性浸透液32にその一部が埋没されている。
導電性浸透液32は、導電性を有しかつ浸透性がある液
体が用いられ、特にエタノール食塩水混入溶液かアルコ
ール系食塩混入溶液が好ましい。また、絶縁容器31は
、絶縁性を有する材質で導電性3 浸透液32に侵されない物質が用いられ、特にポリプロ
ピレンかポリエチレン製プラスチックが好ましい。
この導電性浸透液32には、略鉛直方向に傾斜されたプ
ラスチック容器2の密封部6の一部が接触されており、
容器回転手段22による容器2の回転に伴って、密封部
6が順次移動して浸透液32に接触し、容器2が1回転
することで密封部6の全周が検査される。
このように構成された本実施例においては、次に示すよ
うな手順でプラスチック容器2のピンホール検査を行う
まず、容器2を略鉛直方向に傾斜させるとともに、容器
2の底部にアース電極20を嵌合し、容器2の下端部に
位置する密封部6を絶縁容器31内の導電性浸透液32
に接触させる。
次に、高周波電圧発生検出装置IOの高周波電圧発生g
11によりアニス電極20および埋没電極30間に高周
波電圧を印加するとともに、容器回転手段22によりア
ース電極20を介して容器2を1回転さ4 せる。この際、導電性浸透液32は液体であるから密封
部6の形態に拘らず密封部6に接触し、このため、埋没
電極30は導電性浸透液32を介して密封部6に電気的
に接続されて密封部6およびアース電極20間に高周波
電圧が印加されることになる。
この際の電気的等価回路を第3図に示す。図において、 CIZは容器2の底部を誘電体とした際の静電容量 C2□、C32は容器2の側壁部を誘電体とした際の静
電容量 C4□、  Ca□は容器2のフランジ3を誘電体とし
た際の静電容量 CRYはトップフィルム4を誘電体とした際の静電容量 R,は導電性内容物5の抵抗値 1oは総電流値 11はC2□、C22を流れる電流値 I2はR8,cayを流れる電流値 ■3はC3Z、  C5Zを流れる電流値■ である。
この回路において、容器2を流れる電流の値は静電容量
C1□の値が大きいためにインピーダンスが低下し、他
の部分のインピーダンスに比べて無視できる。従って、
Ioは11〜■3に分流する。
このI。は、並列回路(RC回路)の場合、各インピー
ダンスに反比例して分流するから、従って、密封部6に
ピンホール等の密封不良がない場合には、I2は殆ど流
れず、Io#I++13となる。ここで、I+、I3は
高インピーダンスで制御されているため、その値も小さ
なものとなり、総電流値I。の値も小さなものとなる。
一方、容器2のフランジ3とトップフィルム4との密封
部6にピンホール等の密封不良が発生した場合、Cay
が無くなりまたRxの値が小さいため、I2に大きな電
流が流れてI。の値が大きくなる。従って、Iaの変化
を測定することで、ピンホールの有無が検出される。
■ に のような本実施例によれば、次のような効果がある。
すなわち、密封部6に接触してピンホール等の検知する
検知部を導電性浸透液32で構成したため、密封部6が
落とし蓋状や被せ蓋状等の様々な形態をしていても、そ
の形態に拘らず確実に密封部6に接触することができる
。このため、ピンホール等の密封不良も確実に検出でき
る。
また、検知部を導電性浸透液32としたので、ピンホー
ル等の密封不良の部分では、導電性内容物5と導電性浸
透液32とが接することとなり、従来のように空気中の
検出ではないため、印加電圧を高電位化する必要かない
。従って、高電圧のために容器2やフィルム4自体が絶
縁破壊されることがなく、ピンホールのみを確実に検出
できる。
さらに、容器2を略鉛直に傾斜させているため、プラス
チック容器2内に気層部を有していても導電性内容物5
を密封部6に接触させることができ、このため密封部6
にピンホールが存在する場合において、導電性浸透液3
2と導電性内容物5との間7 に気層部による絶縁層が形成されないので、電気回路が
形成されてピンホールを確実に検出することができる。
また、容器回転手段22により容器2を回転させている
ので、密封部6の全周を検査することかでき、検査作業
を容易かつ短時間で行うことができる。
第4図には、本発明の第2実施例の検査システム40が
示されている。なお、前記第1実施例と同一もしくは相
当構成部分には同一符号を付し、説明を省略もしくは簡
略する。
検査システム40は、第1実施例と同様にプラスチック
容器41のピンホール検査を行うものである。
このプラスチック容器41は、第5図にも示すように、
前記第1実施例の容器2と同一の形状、材質で形成され
、導電性内容物5が充填されてトップフィルム4で密封
され、このトップフィルム4側が絶縁容器31内の導電
性浸透液32内に浸漬されている。但し、この容器41
は、その底面が浸透液32に接触しない水位に保持され
、この底面には、容8 器41を貫通して導電性内容物5に接するとともに、容
器41の外部に露出した導電性部材42が密封固定され
ている。この導電性部材42は、カーボンブラックが混
合されたポリプロピレン基材等の導電性プラスチックよ
り形成されてその抵抗値が102〜10−2Ω/Cmと
され、容器41の底部に超音波による溶着て密封固定さ
れる。
一方、検査システム40は、第1図に示すように、電圧
発生検出装置43を備えている。この電圧発生検出装置
43は、電圧発生器44および電圧測定器45を備えて
いる。この電圧発生検出装置43には、導電性部材42
に接触される接触電極4Gと絶縁容器31内の導電性浸
透液32に埋没される埋没電極30とが接続されている
。接触電極64は、アース電極20と同様に導電性を有
する金属、好ましくは亜鉛銅スズ合金か銅を用いて形成
されている。
このような構成の検査システム40の電気的等価回路を
第6図に示す。図において、 Roは導電性部材42の電気抵抗 R8は導電性内容物5の電気抵抗 9 Ry□は容器41とフィルム4との密封部6の電気抵抗 である。
ここで、導電性部材42に接触電極46を介して電圧発
生器44により電圧を印加すると、密封部6にピンホー
ル等の不良がない場合には、容器41およびフィルム4
は絶縁体であるから接触電極46および埋没電極30間
には電流が流れず、電圧測定器45ではその電圧変化を
測定できない。
一方、密封部6にピンホール等があると、導電性内容物
5および導電性浸透液32を介して接触電極4Gおよび
埋没電極30間に回路が形成され、電圧測定器45での
電圧測定が可能となる。このため、電圧測定器45での
測定電圧の有無により、ピンホール等の密封不良が検出
される。
なお、本実施例では、回路の構成上、交流電圧を使用し
てもよいが、一般には直流電圧で良く、この場合低電圧
で測定が可能である。
このような構成の本実施例においても、前記第1実施例
と略同様の効果を得られるほか、密封部0 6の全域を導電性浸透液32に浸漬させて検査するため
、検査効率を向上でき、また、直流電圧の使用が可能と
なって低電圧での測定が可能となるという利点がある。
なお、本発明は前記各実施例の構成等に限らず、本発明
の目的を達成できる範囲の変形は本発明に含まれるもの
である。
例えば、前記第1実施例における容器2を回転させる容
器回転手段22としては、前記実施例のように容器2の
底部に嵌合されるアース電極20を回転させるものに限
らず、例えば、アース電極20を板状に形成し、容器2
をトップフィルム4側からアース電極20に押しつけて
回転させる押え治具等を用いてもよく、その構成は任意
である。
また、検査対象となる容器2,41は、前記実施例のも
のに限らず、例えば、密封部6の先端が折曲された被せ
蓋状や落とし蓋状の密封方式を採用した容器の検査にも
利用できる。特に、この被せ蓋状や落とし蓋状の容器で
は、従来のようにフィルム4の上方から電極66を接触
させる方法では、1 密封部6に電極66を接触させることが困難なためにピ
ンホール検査を行えないか、本発明によれば、密封部6
に接触するのは導電性浸透液32であるため、密封部6
の形態に拘らず、確実にピンホール検査を行うことがで
きる。
さらに、前記第1実施例では、高周波電流検出器13で
検出される電流の変化によりピンホールを検出し、第2
実施例では、電圧測定器45で検出される電圧の変化に
よりピンホールを検出していたが、それぞれ電圧あるい
は電流のいずれかを測定して検出してもよく、また電流
および電圧の両方を測定して検出してもよく、これらは
実施にあたって適宜設定すればよい。
また、前記各実施例では、プラスチック製の容器2,4
1と蓋材であるフィルム4とを用いていたが、本発明の
容器および蓋材はプラスチックに限らず紙等でもよく、
要するに、絶縁性のものであれば利用できる。
さらに、導電性内容物5としては、液体に限らず、液体
および固体が混合したものでもよい。さ2 らに、この内容物5は食品に限らず、導電性の他の物質
にも適用できる。
また、絶縁容器31としては、前記各実施例のようにプ
ラスチック等の絶縁性部材より形成されたものに限らず
、例えば導電性容器を用いてその容器に下にプラスチッ
ク板等の絶縁板を配置したものでもよく、要するに内部
の浸透液と地面等の他の部分とを絶縁できるものであれ
ばよい。
次に、本発明の検査システム1,40を用いた実験結果
について説明する。
この実験は、検査対象の容器として、第2図に示す寸法
および形状で厚みが0.8 mmのポリプロピレン製の
容器2,41を用いたものである。この容器2,41の
容量は65ccであり、導電性内容物5として2%食塩
水を充満した。
また、トップフィルム4は、ナイロンが15μかつキャ
ストポリプロピレンが60μの厚さで積層されたフィル
ムを用いた。
さらに、高周波電圧発生検出装置10として、ニラカミ
測(株製)−I S E型(名称、卓上ビンホールイ3 圧をO〜]、 5 K Vに可変可能であり、電流検出
の有無をランプで表示するものである。また、電流測定
器13、電圧測定器14.45および電圧発生器44と
しては、市販製品を用いた。
このような容器2,41の密封部6に、φ10μのピン
ホールを形成して印加電圧を変えて検査した。
この実験結果のうち、第1実施例の方法による実験結果
を表−1に示し、第2実施例の方法による実験結果を表
−2に示し、比較例として第7図の従来方法による実験
結果を表−3に示す。
なお、表−1においては、電流測定値でピンホールの有
無により約0.1〜0.3mAの偏差を検出できれば測
定が可能であった。また、表−2では、電圧の測定は電
圧測定器45の電位の有無により確認される。また、表
−3では、印加電圧が5000Vの場合、ピンホールの
検出はできたが、フィルム4の正常部分に閃絡電流によ
り貫通孔が発生するという問題が生じた。
この各表から判るように、本発明の方法によれば、従来
の方法に比べて印加電圧か低いレベルでもピンホールを
検出することができた。
従って、本発明の密封容器の検査方法による検査が有効
であることが判る。
〔発明の効果〕
このような本発明によれば、密封部の形態に拘らず、ピ
ンホール等の密封不良の検査を確実に行うことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す概略図、第2図はプ
ラスチック容器を示す断面図、第3図は前記実施例の等
価回路図、第4図は本発明の第2実施例を示す概略図、
第5図はプラスチック容器を示す断面図、第6図は前記
実施例の等価回路図、第7図および第8図は従来例を示
す概略図および等価回路図である。 ■、40・・・検査システム、2,41・・・プラスチ
ック容器、3・・・フランジ、4・・・トップフィルム
、5・・・導電性内容物、6・・・密封部、lO・・・
高周波電圧発生検出装置、20・・・アース電極、22
・・・容器回転手段、30・・・埋没電極、31・・・
絶縁容器、32・・・導電性浸透液、42・・・導電性
部材、43・・・電圧発生検出装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性内容物が充填されかつ開口部が蓋材により
    密封された容器の検査方法であって、前記容器を傾けて
    導電性内容物が前記蓋材および容器の密封部に接するよ
    うにし、当該密封部を絶縁容器に入った導電性浸透液に
    接触させ、この導電性浸透液と前記容器の導電性内容物
    が接触する部分との間に高周波電圧を印加し、その際の
    電流値および/または電圧値の変化により前記密封部の
    密封不良を検査することを特徴とする密封容器の検査方
    法。
  2. (2)導電性内容物が充填されかつ開口部が蓋材により
    密封された容器の検査方法であって、前記容器を貫通し
    て導電性内容物に接しかつ外部に露出した導電性部材を
    設け、前記容器を容器および蓋材の密封部が絶縁容器に
    入った導電性浸透液に浸漬しかつ前記導電性部材が導電
    性浸透液に接触しないように配置するとともに、前記導
    電性部材と導電性浸透液との間に電圧を印加し、その際
    の電流値および/または電圧値の変化により前記密封部
    の密封不良を検査することを特徴とする密封容器の検査
    方法。
  3. (3)特許請求の範囲第1項または第2項において、前
    記導電性浸透液がエタノールと食塩水との混合物である
    ことを特徴とする密封容器の検査方法。
  4. (4)特許請求の範囲第1項または第2項において、前
    記容器をその底面に直交する軸を中心に回転させながら
    前記検査を行うことを特徴とする密封容器の検査方法。
JP1289380A 1989-11-06 1989-11-06 密封容器の検査方法 Expired - Fee Related JP2799360B2 (ja)

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