JP3181852B2 - 密封包装物の検査方法 - Google Patents

密封包装物の検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や医療用消耗
品等の完全密封包装物のピンホールを検査するための方
法に関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】密封包装
は、内容物の滅菌状態を保つため、当今、食品や生理食
塩水等の医療用消耗品のほか多くの商品に用いられてお
り、食品の場合ピンホールがあると、包装の中身が大気
に接触して変質・腐敗の原因となり、また、医療用消耗
品、例えば、輸液瓶の場合は、汚染、変質の原因となる
ため、これら密封包装物のピンホール検査は極めて重要
である。従来、このピンホール検査方法としては、密封
包装物では電極を中に入れられないことから食品の場
合、完成した包装物に金属ピンを突き刺しこれを一方の
電極として、包装物に当接せしめた外部電極の対向電極
として、両電極間に高電圧をかけてピンホールを検査
し、検査後ピン孔を別工程で封じることも行われている
が、検査工程が煩雑でピン孔封鎖の後工程を必要とする
欠点があった。この欠点を解消して、完成した密封包装
物を傷付けずにピンホール検査を行うために、例えば、
一対の電極間に食品を挾み、各電極と食品間に形成され
る静電容量に大差をつけて両電極間に電圧をかけ、一方
の電極と食品の間の閃落によって生じる電流を検出する
ことによりピンホールを検査するようにしたものがある
(例えば、特公昭50−6998号公報)。
【0003】前記のごとく閃落によって生じる電流を検
出することによりピンホールの有無を検出するに当っ
て、実際には、検出電流の変化(大小)によってピンホ
ールの有無を検出する。この場合にあっては、検査時の
雰囲気を形成する被検物外周の湿度や温度、さらに、浮
遊している微細な塵などの影響により検出部における電
極に誤差を生じ、ピンホールがないのにあるように判別
するなど、誤動作の発生は避けられなかった。
【0004】本発明はこのような誤動作が生じない検査
方法を提供することを第一の目的とするものである。一
方、検査時の雰囲気による前記誤動作の発生を防止する
ために、本出願人は先に、導電性を有する流動物ないし
粉体又は食品等の内容物を電気絶縁性皮膜で被包した密
封包装物を、接地した支持電極上に載置する一方、該密
封包装物の被検端部に密接ないし近接対面せしめた電極
と前記支持電極との間に直流高電圧を印加し、被検端部
にピンホールがあるとき該ピンホールを介して内容物に
充電せしめ、しかる後、前記被検端部に接触せしめた前
記電極を接地せしめ、被検端部からの放電電流を検知し
て密封包装物のピンホールを検出することを特徴とする
発明を出願した(平成8年特許願第53816号)。こ
の検査方法を用いれば、湿度や温度その他検査時におけ
る雰囲気に影響を受けることなく、誤動作の発生を完全
に防止することができるが、本発明はこれよりもさらに
簡単な方法で、かつ、安価な機器を用いるだけでピンホ
ールの有無を検出することができる検査方法を提供する
ことを第二の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、接地した支持電極4上に、導電
性を有する流動物ないし粉体又は食品等の内容物1を電
気絶縁性皮膜2で被包した密封包装物3を、その側面部
3 1 が前記支持電極4に接触するように載置する一方、該
密封包装物3の被検端部3aに密接ないし近接対面せしめ
た電極5と前記支持電極4との間に直流高電圧を印加
し、しかる後、前記被検端部3aに接触せしめた前記電極
5を接地せしめ、被検端部3aにピンホールがあるときの
放電による光又は/及びノイズの発生の有無をセンサ9
で検知して密封包装物3のピンホールを検出することと
した。
【0006】密封包装物3の被検端部3aにピンホールが
ある場合、この被検端部3aに密接ないし近接対面させた
電極5と密封包装物3の側面部31に接触した支持電極4
との間に印加された直流高電圧により、ピンホールを通
して密封包装物3内が充電され、その内容物1に帯電せ
しめられる。すなわち、支持電極4と接触している電気
絶縁性皮膜2を介して、接地されている支持電極4のマ
イナス(−)電荷に対してプラス(+)イオンが密封包
装物3内に発生する。なお、被検端部3aと電極5とが近
接対面している場合は、電極5と被検端部3aのピンホー
ルとの間に、直流高電圧による閃落が発生し、密封包装
物3の内容物1に充電される。ピンホールがない場合に
は、湿度などの雰囲気の如何にかかわらず全く充電され
ない。
【0007】しかる後、前記被検端部3aに接触せしめた
前記電極5を接地せしめて被検端部3aから放電させる。
被検端部3aにピンホールがある場合には、前記充電によ
り内容物1に帯電せしめられているから、放電の際光又
は/及びノイズが発生し、それをセンサ9で検知するこ
とができる。センサ9により光又は/及びノイズを検知
することによって、被検端部3aにピンホールがあること
を検出することができる。被検端部3aにピンホールがな
い場合には、内容物1に帯電せしめられることがないか
ら、放電させようとしても放電することはなく、光又は
/及びノイズも発生しない。したがって、センサ9は作
動せず、それによって被検端部3aにピンホールがないこ
とを検出することができる。この検査方法によれば、き
わめて安価なセンサ9を密封包装物3に単に近付けるだ
けで、被検端部3aにピンホールがあるときの放電による
光又は/及びノイズの発生の有無を、センサ9で簡単に
検知することができる。なお、この検知は、前記支持電
極4の接地を解除した状態で行っても良いし、接地した
ままで行っても良い。放電の際発生する光を検知したい
場合には、光センサを、また、前記放電の際発生するノ
イズを検知したい場合には、ノイズセンサを用いる。放
電の際発生する光とノイズの両方を同時に検知したい場
合には、光センサとノイズセンサとを同時に使えば
い。
【0008】なお、検査の対象となり得る密封包装物と
して、食品関係では、ソーセージを一本ごとに密封包装
した円柱状の包装物のほか、プラスチックフィルム製の
平たい袋入りのレトルト食品などを挙げることができ
る。また、医療用消耗品関係では、ピンホールによる外
気との接触に基づく内容物の汚染・変質防止の検査対象
として、同じく薄肉プラスチックの輸液瓶入りの生理食
塩水やリンゲル液等の輸液剤のほか、薄肉プラスチック
の袋入りの輸血用血液や血漿等の血液製剤を挙げること
ができる。さらに、固形物である鉄粉等、粉体導電物を
薄肉プラスチック製の袋に封入した密封包装物も検査対
象となり得る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、検査すべき密封
包装物3に充填されている内容物1を被包するための電
気絶縁性皮膜2には、内容物1に対応したプラスチック
フィルムないし薄肉プラスチックが用いられる。すなわ
ち、内容物1が例えば魚肉ソーセージの場合、塩化ビニ
リデンフィルム製の袋が用いられ、魚肉ソーセージのす
り身を充填した後、アルミワイヤで両端部をクリップ
し、レトルト殺菌が行われる。また、レトルト食品で内
層にアルミ箔を含まない複合フィルム(ラミネートフィ
ルム)の袋を用いたものでも検査すべき密封包装物の対
象となり得る。この場合は、ナイロンとポリプロピレン
又はポリエステルとポリプロピレン、ポリエステルと塩
化ビニリデンとポリプロピレンの複合フィルムの袋が用
いられる。一方、生理食塩水やリンゲル液等輸液の場合
は、それぞれ所定の薄肉プラスチックの輸液瓶が用いら
れる。さらに、内容物1として、導電性を有する流動物
を挙げることができ、それには固形状の流動物や鉄粉等
の導電性粉体も含まれる。
【0010】密封包装物3を載置する支持電極4には、
密封包装物3を支持電極4に載置接触させる側面部31
形態に応じた任意形状のものを使用することができる。
例えば、支持電極4を単に平板状としたり、小径ローラ
ーを多数相互に隣接せしめて上面の接触面を平面状に配
置したり、あるいは、円形のソーセージ類に対応するご
とく内面を円弧状にすることができる。また、内容物1
に充電した後は、この支持電極4の接地を解除するか、
又は、絶縁物で密封包装物3を支持する。支持電極4の
接地を解除しなくても良い。そして、被検端部3aに密接
ないし近接対面させる電極5には、金属製のものを用い
ることができ、また、密接可能に形成された導電性ゴム
(多孔性導電ゴム)や導電性プラスチックを用いること
も可能である。
【0011】
【実施例】〔実施例1〕 図1には、密封包装物3が生理食塩水を密封した点滴用
輸液瓶である場合において、被検物に直流高電圧を印加
する一例を示す。この輸液瓶は、プラスチックのやや厚
い電気絶縁性皮膜2で形成された本体部分の横断面が65
mm×90mmの角にアールの付いた矩形断面で、その高さが
240mm の内容量1000ミリリットルのもので、ピンホール
のできやすい被検端部3aは、外形28mm・厚さ8mm の段差
端部の開口部に、点滴針差込用のゴム栓部3bが気密に設
けられ、その反対側に吊環部3cを設けたものである。こ
の被検端部3aにおいて、ピンホールないしそれに該当す
るような隙間のできやすい箇所は、ゴム栓部3bを保持し
ているリング状の段差部周縁、及び、ゴム栓部3bを保持
している段差部の開口部とゴム栓部3bとの境界部分であ
る。
【0012】この輸液瓶3の被検端部3aのピンホール検
査をするべく、先ず、図1(A) に示すように、被検端部
3aに密接装着せしめた電極5と、輸液瓶3の側面部31
接触載置せしめた支持電極4の間に直流高電圧を印加す
る。被検端部3aに密接装着せしめ得る電極5は、所定の
断面形状を有する2つ割り部分51、51からなる金属製リ
ング部分と、該リング部分に嵌入して前記ゴム栓部3b前
面に密接装着させ得るごとく形成された所定断面の金属
製タブレット部分52とからなり、これを該被検端部3aの
側方と前面から密接装着せしめて使用する。
【0013】一方、輸液瓶3を載置する支持電極4は、
輸液瓶3の側面部31全面を支持する平板状の所定寸法の
もので、該支持電極4の下部を導線を介して接地すると
ともに、直流高圧電源6のマイナス(−)側に接続す
る。また、被検端部3aに密接せしめた電極5は、直流高
圧電源6のプラス(+)側に接続し、該電極5と支持電
極4との間に所定の直流高電圧(0.6kv 〜30kv)を印加
する。これにより、被検端部3aにピンホールないしそれ
に該当するような隙間のあるものだけ内容物1に充電さ
れる。被検端部3aにピンホールないしそれに該当するよ
うな隙間のある場合には、この充電によって内容物1に
プラス(+)の電荷が帯電せしめられる。
【0014】次に、密封包装物3を載置した支持電極4
の接地を解除するか、あるいは、絶縁材料からなる支持
電極(図示しない)に移し替える。そして、被検端部3a
側の電極5の直流高圧電源6のプラス(+)側の接続を
解除して、該電極5からの導線8を接地せしめる。被検
端部3aにピンホールがある場合には、密封包装物3に充
填されていることから、放電電流が前記導線8を流れ、
その際光又は/及びノイズが発生し、それをセンサ9で
検知することができる。このセンサ9により光又は/及
びノイズを検知することによって、被検端部3aにピンホ
ールがあることを検出することができる。被検端部3aに
ピンホールがない場合には、内容物1に帯電せしめられ
ることがないから、放電させようとしても放電すること
はなく、光又は/及びノイズも発生しない。したがっ
て、センサ9は作動せず、それによって被検端部3aにピ
ンホールがないことを検出することができる。
【0015】〔実施例2〕 図2には、被検端部3aが内容物1を電気絶縁性皮膜2で
密封した袋の緊縛部である場合において、被検物に直流
高電圧を印加する一例を示す。この場合、電気絶縁性皮
膜2に生じるピンホールは、この被検端部3a近傍に集中
する。内容物1は、例えば、魚肉ソーセージ類で、電気
絶縁性皮膜2として塩化ビニリデンの透明な単体フィル
ムであって収縮性とバリアー性に優れたものが使用さ
れ、内容物1を充填した袋端部はアルミワイヤで緊縛さ
れている。これを載置する支持電極4は、被検物に対応
して内面が円弧状の所定形状の金属板が用いられ、緊縛
部である両端の被検端部3a、3aに密接させるべき電極
5、5はそれぞれ多孔性の導電性ゴムからなり中央片面
側に該被検端部3aを収容可能な凹所を備えており、被検
端部3aへの押し込みによりほぼ被検端部3aに密接するご
とくキャップ状に形成されている。
【0016】実施例は、ピンホール検査を実施する密
封包装物3が実施例の場合と異なるだけで、その検査
方法は実施例の場合と全く同じである。すなわち、実
施例の場合と全く同じ方法により、被検端部3aにピン
ホールがある場合には内容物1にプラス(+)の電荷が
帯電せしめられることになり、その電荷を実施例の場
合と全く同じ方法により放電させる。この放電の際光又
は/及びノイズが発生し、それをセンサ9で検知するこ
とができる。被検端部3aにピンホールがある場合には、
センサ9により光又は/及びノイズを検知することがで
き、それによって被検端部3aにピンホールがあることを
検出することができる。被検端部3aにピンホールがない
場合には、内容物1に帯電せしめられることがないか
ら、放電させようとしても放電することはなく、光又は
/及びノイズも発生しない。したがって、センサ9は作
動せず、それによって被検端部3aにピンホールがないこ
とを検出することができる。
【0017】〔実施例3〕 図3には、被検端部3aがプラスチックフィルム製袋の熱
シール部であるレトルト食品等の密封包装物3に直流高
電圧を印加する一例を示す。これらの包装物では、電気
絶縁性皮膜2に生じるピンホールは熱シール部である被
検端部3a近傍に集中する。内容物1はレトルト食品等の
袋入りの食品で、電気絶縁性皮膜2は内層にアルミ箔を
含まない絶縁複合プラスチックフィルム(ラミネートフ
ィルム)が用いられる。これを被検物の大きさに対応し
た平板状の支持電極4上に載置し、該支持電極4を導線
を介して接地するとともに直流高圧電源6のマイナス
(−)側に接続する。被検端部3aに密接させるべき電極
5は、多孔性の導電性ゴムからなる中央片面に被検端部
3aを挾持可能な所定形状のスリットを備えており、スリ
ット両側を開いて被検端部3aを挾み込むように挿入す
る。この電極5により、密封包装物3両側の熱シール部
である被検端部3a、3aをそれぞれ密接挾持せしめて直流
高圧電源6のプラス(+)側に接続し、支持電極4と被
検端部3aに密接せしめた電極5、5との間に前記各実施
例の場合と同様に0.6kv 〜30kvの直流高電圧を印加す
る。
【0018】実施例は、ピンホールを検査する密封包
装物3が実施例の場合と異なるだけで、その検査
方法は実施例の場合と全く同じである。すなわ
ち、被検端部3aにピンホールがある場合には、実施例
の場合と全く同じ方法により、内容物1にプラス
(+)の電荷が帯電せしめられることになり、その電荷
を実施例の場合と全く同じ方法により放電させ
る。被検端部3aにピンホールがある場合には、この放電
の際光又は/及びノイズが発生し、それをセンサ9で検
知することができ、それによって被検端部3aにピンホー
ルがあることを検出することができる。被検端部3aにピ
ンホールがない場合には、内容物1に帯電せしめられる
ことがないから、放電させようとしても放電することは
なく、光又は/及びノイズも発生しない。したがって、
センサ9は作動せず、それによって被検端部3aにピンホ
ールがないことを検出することができる。
【0019】このように、本発明においては、密封包装
物に直流高電圧を印加し、被検端部3aにピンホールがあ
るときの放電による光又は/及びノイズの発生の有無を
センサで検知することにより、ピンホールの有無を検出
することができる。この場合において、被検密封包装物
にピンホールがないと絶対に充電されることがないか
ら、湿度その他検査時の雰囲気に影響を受けるなどして
ピンホールがないにもかかわらずピンホールがあるよう
に誤認するようなことがなく、検査時の雰囲気による検
査ミスを完全に防止することができる。前記実施例で
は、被検密封包装物に直流高電圧を印加するに当り、支
持電極4側をマイナス(−)とし、被検端部3a側の電極
をプラス(+)としたが、被検密封包装物の内容物によ
り、(+)、(−)の印加方向を逆にすることも可能で
ある。
【0020】なお、複数の密封包装物に直流高電圧を同
時に印加し、各密封包装物ごとに光又は/及びノイズが
発生するか否かをセンサ9で検知する方法を採ると、ピ
ンホール有無の検査をきわめて効率良く行うことができ
る。
【0021】また、本発明による密封包装物の検査方法
は前記各実施例で例示したもの以外に、注射液や飲み薬
のアンプル類の検査にも応用することができる。例え
ば、アンプル類の本体部を円弧状の内面を有する支持電
極に載置し、ピンホールの発生しやすいネック部を含む
アンプル先端部に電極をかぶせて、該電極と支持電極と
の間に直流高電圧を印加することによって、放電による
光又は/及びノイズの発生の有無をセンサで検知するこ
とにより、ピンホールの有無を検査することができる。
【0022】
【発明の効果】請求項記載の検査方法によれば、導電
性を有する流動物ないし粉体又は食品等の内容物を電気
絶縁性皮膜で被包した密封包装物のピンホールを検査す
るに当たり、被検にピンホールがあるときの充電によ
る帯電の有無を検知することによってピンホールの有無
を検出することができるから、従来のように被検物に高
電圧を印加して流れる電流によりピンホールを検出する
場合のように、湿度その他検査時における雰囲気に影響
を受けることがなく、誤動作の発生を完全に防止し、ピ
ンホールが最も発生しやすい部位の被検端部の検査と相
俟って、効率的に密封包装物のピンホールの有無を検査
することができる効果がある。また、多数の被検物に高
電圧を印加した場合でも、充電された被検物だけがピン
ホール検出され、通常、充電されるものはきわめて少な
く、また、充電されている場合でも電気エネルギーは小
さいため、検査の危険性は少なく安全性の面でも有利で
ある。
【0023】特に、請求項記載の検査方法によれば、
きわめて簡単な方法で、かつ、光又は/及びノイズに反
応するセンサという安価な機器を用いるだけでピンホー
ルの有無を検出することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】生理食塩水等の輸液瓶のピンホール検査に、本
発明の検査方法を適用した場合の一例を示す構成図で、
(A) は密封包装物に充電する状況を、(B) は光又は/及
びノイズに反応するセンサを用いて、密封包装物のピン
ホール検査を行う状況を示す。
【図2】端部を緊縛したソーセージ類のピンホール検査
に、本発明の検査方法を適用した場合の一例を示す構成
図で、密封包装物に充電する状況を示す。
【図3】被検端部がプラスチックフィルム製袋の熱シー
ル部であるレトルト食品等の密封包装物のピンホール検
査に、本発明の検査方法を適用した場合の一例を示す構
成図で、密封包装物に充電する状況を示す。
【符号の説明】
1…内容物、2…電気絶縁性皮膜、3…密封包装物、3a
…被検端部、4…支持電極、5…電極。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/24 G01M 3/40 G01N 27/92

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地した支持電極4上に、導電性を有する
    流動物ないし粉体又は食品等の内容物1を電気絶縁性皮
    膜2で被包した密封包装物3を、その側面部3 1 が前記支
    持電極4に接触するように載置する一方、該密封包装物
    3の被検端部3aに密接ないし近接対面せしめた電極5と
    前記支持電極4との間に直流高電圧を印加し、しかる
    後、前記被検端部3aに接触せしめた前記電極5を接地せ
    しめ、被検端部3aにピンホールがあるときの放電による
    光又は/及びノイズの発生の有無をセンサ9で検知して
    密封包装物3のピンホールを検出することを特徴とする
    密封包装物の検査方法。
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