JPH0314876B2 - - Google Patents

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JPH0314876B2
JPH0314876B2 JP17422785A JP17422785A JPH0314876B2 JP H0314876 B2 JPH0314876 B2 JP H0314876B2 JP 17422785 A JP17422785 A JP 17422785A JP 17422785 A JP17422785 A JP 17422785A JP H0314876 B2 JPH0314876 B2 JP H0314876B2
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JP
Japan
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oil
gas holder
gas
holder seal
weight
Prior art date
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JP17422785A
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English (en)
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JPS6234979A (ja
Inventor
Kazushi Hata
Kenji Nishimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はガスホルダーシール油組成物に関し、
詳しくは低流動点を維持しつつ酸化安定性が著し
く向上し、しかも劣化後の水分離性の低下を防ぐ
ことができ、かつガス溶解量が少なく再生処理の
容易なガスホルダーシール油組成物に関する。 〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕 高炉ガス、コークス炉ガス等、ガスを貯蔵する
ガスホルダー(ガスタンク)のタンク壁と内蔵ピ
ストンとのシールをするためにはガスホルダーシ
ール油が使用されている。このガスホルダーシー
ル油はガスと接触し、しかも屋外装置であつて、
長期に再生循環使用されるため次のような性能が
要求されている。 すなわち、(1)低流動点であること、(2)水分離性
が良好なこと、(3)酸化安定性が良いこと、(4)ガス
を溶解しにくいこと、(5)防錆性が良好なこと、(6)
ダスト沈降速度が速いことなどが要求されてい
る。 このようなガスホルダーシール油として従来は
主に流動点の低いナフテン系鉱油が使用されてき
たが、(1)酸化安定性が不充分で、しかも劣化後の
水分離性が著しく悪い、(2)ガスを多量に溶解する
ため凝縮水の混入も多く、再出処理に困難にして
いるなどの欠点がある。 本発明者らは上記従来の欠点を解消するため鋭
意研究を重ねた。その結果、特定性状の基油に酸
化防止剤および防錆剤を配合してなる組成物がガ
スホルダーシール油としての要求性状をすべて満
たすものであることを見出し、本発明を完成する
に到つた。 〔問題点を解決するための手段〕 すなわち本発明は、基油として沸点200℃以上
の鉱油であつて、粘度10〜500cst(40℃)、流動点
−10℃以下および芳香族炭化水素含量(%CA
が6%以下のものを用い、該基油に酸化防止剤お
よび/または防錆剤を配合してなるガスホルダー
シール油組成物を提供するものである。 本発明において基油としては上記の如く、沸点
200以上の鉱油であつて、粘度10〜500cSt(40℃)、
流動点−10℃以下および芳香族炭化水素含量(%
CA)が6%およびのものを用いる。 このような基油は鉱油、特にパラフイン系原油
を蒸留して得られた留出油(常圧換算で沸点250
〜450℃)を下記の〜に従つて精製し、必要
に応じてさらにろう処理を行なうことによつて得
ることができる。 なお、留出油とは原油を常圧蒸留するかあるい
は常圧蒸留の残渣油を減圧蒸留して得られるもの
を意味する。精製法は特に制限はないが、次の
〜のいずれかの処理をすることによつて得るこ
とができる。 留出油を水素化処理するか、または水素化処
理したのち、アルカリ蒸留もしくは硫酸洗浄を行
なう。留出油を溶剤精製処理するか、または溶
剤精製処理した後、アルカリ蒸留もしくは硫酸洗
浄を行なう。留出油を水素化処理したのち、続
いて第2段目の水素化処理を行なう。留出油を
水素化処理したのち、第2段目の水素化処理、さ
らに第3段目の水素化処理を行なう。留出油を
水素化処理したのち、第2段目の水素化処理を行
ない、さらにアルカリ蒸留もしくは硫酸洗浄を行
なう。以下に処理法の1例を示す。 クウエート原油などの中間基原油から常法によ
り、潤滑油粗原料を調製し、苛酷な水素化処理を
行なう。この処理によつて芳香族分などの潤滑油
留分に好ましくない成分を除去したり、有効な成
分に変えたりする反応が行なわれる。この際、硫
黄分や窒素分も殆んど除去される。 次いで、減圧蒸留により必要な粘度を得るよう
な分留を行なう。しかる後に、既知の溶剤脱ろう
を行ない、通常のパラフイベースオイルが有する
流動点、すなわち−15〜−10℃程度に脱ろうす
る。 この脱ろう処理後、必要に応じてさらに水素化
処理を行ない芳香族分の大部分を水素化させて飽
和分とし、ベースオイルの熱的、化学的な安定性
を向上させる。引続き深脱ろう処理が行なわれ
る。この処理は苛酷な条件での溶剤脱ろう法やゼ
オライト触媒を用い、該触媒の細孔に吸着される
パラフイン(主としてノルマパラフイン)を選択
的に水素雰囲気下で分解してろう分となるものを
除去する接触水添脱ろう法が適用される。 水素化処理は原料油の性状等により異なるが、
通常は反応温度200〜480℃、好ましくは250〜480
℃、水素圧力5〜300Kg/cm2、好ましくは30〜250
Kg/cm2、水素導入量(対供給留出油1Kl当り)30
〜3000Nm3、好ましくは100〜2000Nm3の条件で
行なわれる。また、この際用いられる触媒は担体
としてアルミナ、シリカ、シリカ・アルミナ、ゼ
オライト、活性炭、ボーキサイトなどを用い、周
期律表第族、第族などの金属、好ましくはコ
バルト、ニツケル、モリブデン、タングステンな
どの触媒成分を既知の方法で担持させたものが使
用される。なお、触媒は予め予備硫化したものが
好ましい。 上記した如く、留出油は水素化処理した後、種
種の処理が行なわれるが、第2段目あるいは第3
段目の水素化処理を行なう場合、水素化処理条件
は上記範囲内で設定すればよく、第1〜3段目の
各条件は同一であつてもよく異なつてもよい。し
かし、通常は第1段目より第2段目、第2段目よ
りは第3段目の条件を厳しくして行なわれる。 次に、アルカリ蒸留は微量の酸性物質を除去し
て留出分の安定性を改良する工程として行なわ
れ、NaOH、KOH等のアルカリを加えて減圧蒸
留することにより行なう。 また、硫酸洗浄は、一般に石油製品の仕上げ工
程として行なわれているものであり、芳香族炭化
水素、特に多環芳香族炭化水素やオレフイン類、
硫黄化合物などを除去して留出油の性状を改善す
るために適用される。本発明では処理油に0.5〜
5重量%の濃硫酸を加えて室温〜60℃の温度で処
理することにより行ない、しかる後NaOHなど
で中和する。 なお、留出油の処理は前記操作の組合せにより
前記した如く〜の具体的方法であるが、これ
ら方法の中では特に、、の方法またはこれ
らの操作後、深脱ろう処理を行なう方法で好適で
ある。 上記の如き処理により得られる留出油はその性
状が、沸点200℃以上、好ましくは250〜800℃、
粘度10〜500cSt(40℃)、好ましくは20〜250cSt
(40℃)、流動点−10℃以下、好ましくは−30℃以
下、芳香族炭化水素含量(%CA)が6%以下、
好ましくは2%以下のものである。また硫黄分は
10ppm以下、好ましくは5ppm以下のものである。
ここで硫黄分が10ppmを超えたものであると酸化
安定性が低下するので好ましくない。さらに硫黄
分が5ppm以下のものは一層腐食しにくいものと
なる。 本発明のガスホルダーシール油組成物は、この
ようにして得られる留出油を基油として用い、こ
の基油に酸化防止剤を配合してなるものである。 ここで酸化防止剤としては様々なものが用いら
れる。例えばフエノール系、アミン系、イオウ系
酸化防止剤が挙げられ、より具体的にはジ−tert
−ブチルパラクレゾール(DBPC)を好適なもの
として挙げることができる。この酸化防止剤の配
合割合は組成物全体の0.01〜2重量%、好ましく
は0.05〜1重量である。ここで酸化防止剤の配合
割合が0.01重量%未満であると添加効果が十分表
われない。一方、酸化防止剤の配合割合が2重量
%を超えても効果の著しい増加が認められないの
で好ましくない。 また、防錆剤としても特に制限はなく、様々な
ものを用いることができる。例えばアルケニルコ
ハク酸、アルキルあるいはアルケニルコハク酸エ
ステル、Ca−スルホネート、Ba−スルホネー
ト、ワツクス酸化物またはその金属塩等を挙げる
ことができる。この防錆剤の配合割合は、組成物
全体の0.01〜3重量%、好ましくは0.02〜1重量
%である。ここで防錆剤の配合割合が0.01重量%
未満であると錆止め効果が不十分であり、一方、
防錆剤の配合割合が3重量%を超えても錆止め効
果の著しい向上が認められず抗乳化性が低下する
ので好ましくない。 本発明のガスホルダーシール油組成物は上記三
成分よりなるものであるが、基油の流動点が−20
℃より高い場合などには、ポリメタアクリレー
ト、ポリブテン等の流動点降下剤を0.1〜3重量
%程度添加することもできる。その他、さらに必
要により抗乳化剤、消泡剤等の添加剤を用いるこ
ともできる。 〔発明の効果〕 叙上の如き本発明のガスホルダーシール油組成
物によれば、酸化安定性が著しく向上し、劣化後
の水分離性の低下を防ぐことができる。 また、本発明のガスホルダーシール油組成物は
ガス溶解量が少ないため凝縮水の混入も少なく、
再生処理が容易である。 しかも本発明のガスホルダーシール油組成物は
低流動点であり、防錆剤にすぐれ、かつダスト沈
降速度が速い等、ガスホルダーシール油としての
要求性状を勿論具備しており、何らこのような性
状は損われていない。 〔実施例〕 次に本発明を実施例により説明する。実施例1
〜6および比較例1〜3 第1表に示す性状の基油に、第2表に示す所定
の添加剤を配合して第2表に示すガスホルダーシ
ール油組成物を得、該ガスホルダーシール油組成
物について各種性能を評価した。結果を第2表に
示す。 また、このガスホルダーシール油組成物につい
て第1図に示すガス吸収試験装置を用いてガス吸
収試験を行ない、メタンガスの溶解量を調べた。
結果を第2図に示す。なお、ガス吸収試験は濡壁
式ガス吸収装置(φ50×500H)を用いて下記条
件で行なつた。 ガス吸収試験条件 ガス圧 : 60mmH2O 油 温 : 30℃ 油 量 : 1000ml 循環油量 : 40ml/分
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例および比較例において
用いたガス吸収試験装置の概略図、第2図はガス
吸収試験の結果を示すグラフである。 1…圧力調整弁、2…H2Oマノメーター、3
…ガス流量計、4…電磁スターラ、5…電磁ポン
プ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基油として沸点200℃以上の鉱油であつて、
    粘度10〜500cst(40℃)、流動点−10℃以下および
    芳香族炭化水素含量(%CA)が6%以下のもの
    を用い、該基油に酸化防止剤および/または防錆
    剤を配合してなるガスホルダーシール油組成物。 2 酸化防止剤の配合量が組成物全体の0.01〜2
    重量%である特許請求の範囲第1項記載のガスホ
    ルダーシール油組成物。 3 防錆剤の配合量が組成物全体の0.01〜3重量
    %である特許請求の範囲第1項記載のガスホルダ
    ーシール油組成物。
JP17422785A 1985-08-09 1985-08-09 ガスホルダ−シ−ル油組成物 Granted JPS6234979A (ja)

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JPH01129263U (ja) * 1988-02-24 1989-09-04
JP2601514B2 (ja) * 1988-04-27 1997-04-16 出光興産株式会社 潤滑油組成物
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CN109439392A (zh) * 2018-11-01 2019-03-08 宁波钢铁有限公司 一种废液压油再利用于煤气柜密封油的复合改质剂及其制备方法

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