JPH0314527Y2 - - Google Patents

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JPH0314527Y2
JPH0314527Y2 JP8740686U JP8740686U JPH0314527Y2 JP H0314527 Y2 JPH0314527 Y2 JP H0314527Y2 JP 8740686 U JP8740686 U JP 8740686U JP 8740686 U JP8740686 U JP 8740686U JP H0314527 Y2 JPH0314527 Y2 JP H0314527Y2
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stage
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leg
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、簡易なステージを収納位置の前方
へ引出して使用し、また使用後は後方位置へ縮減
状態で収納するようにした折畳み式増面ステージ
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から学校の講堂等による広域建物内に設け
られたステージは、この建物の一部として固定さ
れたものであつた。従つて年間の使用頻度が少な
いのに常時内部の一部面域を占有しているため、
このステージが邪魔になつて内部を有効に活用で
きなかつた。またこれを改良して上記建物の内部
を有効に活用するために、ステージの不使用時に
このステージを二つ折りに折畳んで収納するよう
にしたものとしては、実公昭57−48931号がある。
この折畳み式ステージは、2台の分割台で1面の
水平ステージを形出するようにして、この分割台
同士が接する中間分離帯の直下位置に、両両分割
台の各片端を屈折できるように支持する連結脚部
を配置し、この連結脚部を床面から上昇させるこ
とにより、両分割台はこの連結脚部を中間にして
二つ折りが可能なように形成されていた。そして
一方の分割台は、その後方下部に複数の固定脚部
を、また他方の分割台は、その前方下部に複数の
移動脚部を共に上記の分離帯と平行する方向へ間
隔的に設けたうえ、上記した移動脚部の各下端に
車輪を備えて両分割台が折畳まれる際の傾斜変位
時にも床面との接面転動を継続させるようにし、
かつ上記した移動脚部の上部にワイヤーの一端を
固定して、このワイヤーの他端は連結脚部の下部
動輪を経て固定脚部の上部に配置されているウイ
ンチ装置に巻取り巻出し可能に張設したものであ
る。この折畳み式ステージは、両分割台を二つ折
りにして収納する際に、収納状態から使用状態に
移行するときの伸長を自動的に行う目的から、そ
の原動力となる自重降下を容易にするために、双
方台の下側をあらかじめ幾分開いたハの字形に折
畳んでこれを鎖等により自縛していた。従つて使
用時にこの自縛状態を解くと、直ぐに1面のステ
ージが得られるように構成されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記の構成による従来の折畳み式ステージには
次のような問題点があつた。
(1) 両分割台を二つ折りにして収納する際に、こ
の収納状態から使用状態へ移行するときの伸長
性を良好にする目的から、双方台の下側を幾分
開いたハの字形に折畳んでこれを鎖等により自
縛していたので、この自縛鎖が不用意に外れた
り、切れたりした場合は、両分割台の自重降下
により、突然ステージが伸長する危険性があつ
た。
(2) またステージ上での開催内容が通常よりも広
いスペースを必要としても、増面の余裕面域を
持たないため、その要望には応じられなかつ
た。従つて単一な面域での小規模な使用範囲に
留まり、これによつて広域建物の多目的活用性
が制限されて、この種建物の使用効率を悪くし
ていた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記した従来技術の問題点を解決
するものであり、完全起立の折畳み式ステージに
増面ステージを連結することにより、収納時に本
ステージが完全起立の二つ折りになつていて、伸
長開始時にステージ増面補助力手段を用いない限
り、不用意にステージが伸長する危険性を回避で
き、またステージ上での開催内容が通常よりも広
いスペースを必要とする場合は、それまで使用し
ていた増面ステージ背後の折畳みステージも伸長
して複数のステージ面を大規模に使用することが
できる折畳み式増面ステージを提供することにあ
る。この考案の特徴とするところは、2台の分割
台で1面の水平ステージを形出するようにしたこ
の分割台同士が接する分離帯の直下に前記両分割
台の各片端を屈折可能に支持する連結脚部を配置
してこの連結脚部を床面から上昇させることで両
分割台を二つ折り可能に形成し、一方分割台の後
方下部に複数の固定脚部をまた他方分割台の前方
下部には複数の移動脚部を共に上記の分離帯と平
行する方向へ間隔的に設けまた移動脚部の各下端
に車輪を備えて両分割台が折畳まれる際の傾斜変
位時にも床面との接面転動を継続させ、かつ移動
脚部の上部にワイヤーの一端を固定してこのワイ
ヤーの他端は連結脚部の下部動輪を経て固定脚部
の上部に配置されているウインチ装置に巻取り巻
出し可能に張設した折畳みステージにおいて、こ
の折畳みステージの後部位置にはステージバツグ
壁を固定的に立設し、同折畳みステージの前部位
置には、1台の増面台で1面の水平ステージを形
出するようにしてこの増面台の周縁直下に車輪付
の移動脚部を間隔的に設けた増面ステージを連結
杆の介在により一体的な移動可能に連結して使用
時におけるステージの延べ面域を増加させるとと
もに、上記による固定脚部の前方位置には、後退
移動後の状態にある増面ステージを前進方向へ移
動開始させてこの移動開操作が二つ折り状態後の
折畳みステージを前方へ自動的に伸長させるステ
ージ増面補助力手段を設置したことにある。
〔作用〕
上記の構成による折畳み式増面ステージは、収
納時において折畳みステージが、ステージバツグ
壁の直前に完全起立の二つ折り状態で位置し、ま
たこの前方部には増面ステージが、上記の折畳み
ステージに連結された状態で1面の平面状による
ステージとして位置するため、この時点で上記の
完全起立面を形成した折畳みステージを第2のス
テージバツグ壁にした状態のもとに、増面ステー
ジをこの第2バツグ壁を背後に備えた小規模なス
テージとして使用することができる。その際上記
の折畳みステージは完全起立の二つ折り状態にあ
るため、伸長開始時に備えたステージ増面補助力
手段を用いない限り、自重等によりこの折畳みス
テージが不用意に伸長する等の危険性を確実に回
避することができる。次にステージを用いての開
催内容が通常よりも広いスペースを必要とする場
合は、二つ折りの状態にある折畳みステージのウ
インチ装置における自縛手段を解除すると、あら
かじめ折畳みステージの固定脚部前方には、増面
ステージを前進方向へ移動開始させるステージ増
面補助力手段が設置されているため、この補助力
手段に保有されている押出し力が強く作用して、
増面ステージを所定位置まで容易確実に初期前進
させることができる。この増面ステージによる初
期前進で、この増面ステージと連結されている折
畳みステージの前部下にあたる移動脚部も上記の
初期前進量だけ同方向へ連携的に移動するため、
それまで完全起立の状態にあつた折畳みステージ
は、この時点において連結脚部を中間にしたハの
字形に変形移行することになる。従つてその直後
に折畳みステージの両分割台には自重降下の作用
が働くことになり、これによつて折畳みステージ
は増面ステージを前方に押しながら、自体も自重
降下によりその直前位置に向けて1面状によるス
テージとして自動的に伸長することになるので、
この折畳みステージとその前方の増面ステージと
による広域増面の大ステージを容易確実に形出す
ることができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第1図から第4図まではこの考案による折畳み
式増面ステージの第1実施例を示すものである。
この実施例における折畳み式増面ステージは、折
畳みステージAを基本体として、ステージバツグ
壁1、増面ステージB、ステージ増面補助力手段
Fの要部から構成されている。まず基本体となる
折畳みステージAは次のように構成されている。、
(詳細は実公昭57−48931号参照)すなわち第1図
にその一部をもつて示すように、この折畳み式ス
テージAは、2台の分割台2,3を、中間の分離
帯Dを境にして前後の配置により、使用時には同
一平面のもとに1面の水平ステージを形出するよ
うに構成されている。そしてこの分割台2,3同
士が接する上記分離帯Dの直下位置に、両分割台
2,3の各分離帯D側にあたる片端を二つ折りに
屈折できるように支持するための連結脚部4が左
右に配置されている。この場合連結脚部4の上端
と下方側中途の各前後位置には後記する上部フレ
ーム8と下部フレーム9とを前後の位置に連結す
るためのブラケツト10が装着されている。また
連結脚部4の下方側中途に装着したブラケツト1
0,10間にあたる位置には、後記するワイヤー
15を、この連結脚部4においてV字形に張設し
た態様のもとで牽引、開放を行うV形溝付の動輪
14が取付けられている。この態様による連結脚
部4を収納時において床面Cから上昇させること
により、両分割台2,3はこの連結脚部4を中間
にして完全起立の二つ折りが可能となるように形
成されている。(第2図b参照) 次に上記した一方分割台2の後部底面下には、
この分割台2のこの側を支持する複数の固定脚部
5が、また他方分割台3の前部底面下には、同じ
くこの分割台3のこの側を支持する複数の移動脚
部6が、共に上記の分離帯Dと平行する方向へ間
隔的に設けられている。この場合も上記した固定
脚部5の上端と下方側中途の各前後位置にはブラ
ケツト10が装着されている。さらに移動脚部6
の上端と下方側中途の各前後位置にもブラケツト
10が装着されている。そして連結脚部4の上部
ブラケツト10と固定脚部5の上部ブラケツト1
0間および連結脚部4の上部ブラケツト10と移
動脚部6の上部ブラケツト10間には上部フレー
ム8,8がそれぞれピン11の挿通をもつて取付
けられている。同じく連結脚部4の下部ブラケツ
ト10と固定脚部5の下部ブラケツト10間およ
び連結脚部4の下部ブラケツト10と移動脚部6
の下部ブラケツト10間にも下部フレーム9,9
がそれぞれピン11の挿通をもつて取付けられて
いる。上記した移動脚部6の各下端には床面Cを
転動する車輪7が備えられていて、両分割台2,
3が伸長したり、折畳まれたりする際の傾斜変位
時にも、この車輪7が床面Cとの接面転動を継続
するように構成されている。(第3図b参照) また上記した移動脚部6の上部端には、折畳み
ステージAの二つ折り操作と伸長操作とを整然と
行うために用いるワイヤー15の一端が固定され
ている。そしてこのワイヤー15の他端は、連結
脚部4の下方側中途に取付けた動輪14を経て固
定脚部5の上部側に配置されているウインチ装置
12に巻取り、巻出し可能に張設されている。な
お両分割台2,3を完全起立の状態に収納した際
にこの両分割台2,3が自重により不用意に伸長
しないために、起立状態の固定脚部5と移動脚部
6とを鎖等により拘束する図示しない自縛手段が
設けられ、これによつて一括体に組着された折畳
み式ステージにおいて、折畳みステージAの後部
と前部位置には次に示すステージバツグ壁1と増
面ステージBが配置されている。26は、折畳み
ステージAと増面ステージBの連結杆である。
上記のステージバツグ壁1は次のように構成さ
れている。すなわち第1図に示すように、前記に
よる折畳みステージA背後で、このステージAの
後部底面下に設けた固定脚部5に隣接する後方位
置には、折畳みステージAの折畳み時における高
さ位置よりも高く、かつこのステージAの両側幅
と少なくてもほぼ等しい幅の所定厚みによるステ
ージバツグ壁1が固定的に立設されている。
また折畳みステージAの前部位置には、1台の
増面台20で1面の水平ステージを形出するよう
にした次に示す増面ステージBが連結状に配置さ
れている。この増面ステージBは次のように形成
されている。すなわち第1図に示すように、この
増面ステージBは、前記した折畳みステージAの
両分割台2,3と同じ横幅で、その前後の長さは
両分割台2,3を合計した長さよりも幾分長く形
成されている。この増面台20の周縁直下には、
前記した折畳みステージAの移動脚部6とほぼ同
形による車輪22付の移動脚部21が間隔的に設
けられている。この場合各移動脚部21は、上下
位置における上部フレーム23と下部フレーム2
4とによる架設をもつて相互間の強度が保持され
ている。またこの増面ステージBの前面部にはス
テージエプロン25が張設されている。そしてこ
の態様による増面ステージBは、上下の連結杆2
6を介して隣接する折畳みステージAの分割台3
に密接する境界帯Eを経て折畳みステージAに一
体的な移動可能に連結されている。この増面ステ
ージBは、前記した折畳みステージAを第2図の
ように完全起立の状態に収納した際には、この状
態の折畳みステージAを第2のステージバツグ壁
にした小規模なステージとして使用するように構
成されている。またステージを用いての開催内容
が通常よりも広いスペースを必要とする場合は、
第4図のように、伸長した折畳みステージAの前
部に位置させて、ステージの延べ面域を増加させ
た状態の同一面状による広域ステージの一部とし
て使用するこの2通りの活用が可能なように構成
されている。
さらに折畳みステージAの固定脚部5に近い前
方位置の床面C上には、第1図から第3図までに
示すように、床面Cとの固定手段による基端部1
7と前端部18との支持をもつて、折畳みステー
ジAと増面ステージBを連面状に伸長する際の初
期の段階で必要とする増面ステージBへ初期の前
進力を与えるための増面補助力手段Fとなる複数
体によるガスシリンダ16が、ステージの前後方
向に平行するように設置されている。このステー
ジ増面補助力手段Fとなるガスシリンダ16は、
折畳みステージAと増面ステージBとの連面状に
よる自動的な伸長操作に助力するため、その伸長
操作時には、ピストン19の先端が、ステージの
伸長時における増面ステージBの先端近くに到達
する長さに形成されている。またこのシリンダ1
6は、折畳みステージAを二つ折りの状態に収納
した際にはそのピストン19の先端が、後退時に
おける増面ステージBの先端に圧縮された状態に
より、この増面ステージBの先端内部に位置する
ように構成されて、全体として1セツトの折畳み
式増面ステージに組成されている。
上記の構成による第1実施例の折畳み式増面ス
テージは、収納時において折畳みステージAが、
第2図に示すように、ステージバツグ壁1の直前
に完全起立による二つ折りの状態で位置し、また
この折畳みステージAの前方部には増面ステージ
Bが、上記の折畳みステージAに各連結杆26を
介して連結した状態で1面の平面状によるステー
ジとして位置するため、この時点で上記の完全起
立面を形成した折畳みステージAを第2のステー
ジバツグ壁にした状態のもとに、この増面ステー
ジBを、上記による第2バツグ壁を背後に備えた
小規模なステージとして使用することができる。
その際上記した折畳みステージAは完全起立の二
つ折り状態にあるため、その重心が垂直方向へ安
定的に作用していて、伸長方向の前方側へは作用
することはない。従つて全ステージの伸長開始用
に備えられているステージ増面補助力手段Fを用
いない限り、自重等によりこの折畳みステージA
が不用意に前方へ伸長する等の危険性を確実に回
避することができる。
次にステージを用いての開催内容が通常よりも
広いスペースを必要とする場合は、次のようにし
てステージの増面を図ることができる。すなわち
まず二つ折りの状態に拘束されている折畳みステ
ージAのウインチ装置12における図示しない鎖
等による自縛手段を解除すると、折畳みステージ
Aの固定脚部5が位置する前方の床面C上には基
端部17と前端部18との支持により、増面ステ
ージBを前進方向へ移動開始させるためのガスシ
リンダ16によるステージ増面助力手段Fが設置
されているので、上記した自縛手段の解除によ
り、それまでは増面ステージBの後方移動による
収納時において、あらかじめシリンダ16の内部
に充填的に保有されているガスが、前方へ伸長す
る弾性力を強制的に圧縮して拘束された状態にあ
つたものが上記の解除で開放されることになる。
従つてこのガスシリンダ16の押出し力が増面ス
テージBに強く作用し、これによつてこの増面ス
テージBを前方側へ容易確実に初期前進させるこ
とができる。(第3図参照) この増面ステージBによる前方側への初期前進
で、この増面ステージBと連結されている折畳み
ステージAの前部下にあたる移動脚部6も上記の
初期前進量だけ同方向へ連携的に移動するため、
それまで完全起立の状態にあつた折畳みステージ
Aの両分割台2,3は、この時点において連結脚
部4を中間したハの字形に変形移行することにな
る。従つてその直後に折畳みステージAの両分割
台2,3には自重降下の作用が強く働くことにな
り、これによつて上記の折畳みステージAは、ガ
スシリンダ16によつて中途の前方まで初期前進
した増面ステージBを、さらにその前方へ押しな
がら、自体も自重降下により、その収納時の直前
位置から伸長時の前方位置へ1面状によるステー
ジとして自動的に伸長することになるので、この
折畳みステージAとその前方の増面ステージBと
による広域増面の大ステージを容易確実に形出す
ることができる。(第4図参照) なおこの第1実施例では、ステージの伸長時に
おいて、増面ステージBを所定位置まで容易確実
に初期前進させるためのステージ増面補助力手段
Fとしてガスシリンダ16を用いたが、この考案
は、上記の実施例に限定することなく、例えばガ
スシリンダ16の代わりに押しバネを用いても、
上記と同様に作用効果が得られるものである。
第5図から第10図まではこの考案の第2実施
例を示すものである。この実施例の折畳み式増面
ステージは、前記第1実施例と同様に、折畳みス
テージAと基本体として、ステージバツグ壁1増
面ステージB、ステージ増面補助力手段F、ステ
ージ減面補助力手段Gの要部から構成されてい
る。この第2実施例での基本体となる折畳みステ
ージAと、ステージバツグ壁1、増面ステージB
は、前記第1実施例のものと基本的には同じ構成
である。従つてその各構成の説明を省略する。
次に上記による折畳みステージAの固定脚部5
に配置されているウインチ装置12からステージ
の伸長時に、折畳みステージAが位置する床面C
上および増面ステージBの下部フレーム24に掛
けては、次に示すステージ増面補助力手段Fと、
ステージ減面補助力手段Gとが連携的な動作と位
置関係のもとに配置されている。まずこの両手段
F,Gに共通して両手段F,Gの一部となる基本
構成は次のとおりである。すなわち第5図および
第8図に示すように、折畳みステージAの固定脚
部5に配置したウインチ装置12の下方位置と、
ステージの伸長時に折畳みステージAが位置する
ことになる床面C上の前部両側位置には、上記ウ
インチ装置12から延長された一連のワイヤー1
5を、ウインチ装置12の巻取りまたは巻出し操
作によつて、ウインチ装置12側との連繋によ
り、ステージの伸長時に折畳みステージAが位置
する床面C上をコの字形に循環走行させるための
V形溝付による定置滑車27が、折畳みステージ
Aの伸長、収納の両操作時における同ステージA
の移動に同行することなく、一定位置で軸心に挿
通した支軸28を中心とする回動自在に配置され
ている。
また、増面ステージBにおける下部フレーム2
4の底部側にも、上記した定置滑車27と同形の
移動滑車29が、増面ステージBと一体移動が可
能となるように、この下部フレーム24に挿着し
た支軸30に回動自在に軸嵌されている。この場
合増面ステージB側の底部両側に配置されている
移動滑車29は、床面C上の両側に配置されてい
る定置滑車27よりも狭い間隔により配置されて
いて、ステージの収納時に、床面Cを定置滑車2
7側へ増面ステージBが後退移動した際に、上記
の移動滑車29が床面Cの両側に配置されている
定置滑車27間を、ワイヤー15を後方へ押しな
がら通過可能となるような位置関係により配置さ
れている。(第9図、第10図参照) 上記したワイヤー15の循環路として設置され
た両滑車27,29による共用基本構成には、次
に示すステージ増面補助力手段Fとステージ減面
補助力手段Gとが、対向して分散状に配置されて
いる。すなわち第5図に示すように、ステージの
収納時において増面ステージBが、ステージ伸長
時の折畳みステージAが位置する部署に後退移動
して来た際に、この増面ステージBの底部側に配
置されている移動滑車29に押されて、この移動
滑車29間に緊張状に位置することになるワイヤ
ー15に対してステージの伸長方向へ押出力を与
えるために、この位置の床面C上には、例えば押
しバネ等によるステージ増面補助力手段Fが、こ
の時点では押出しの弾発力を最大限に増圧した状
態により設置されている。
さらに第8図に示すように、伸長した折畳みス
テージAを収納する際に、この時点における折畳
みステージAの前端側床面C上の両側に配置され
ている定置滑車27間に張られたワイヤー15に
対してステージの収納方向へ牽引力を与えるため
に、この位置の床面C上には、例えば引きバネ等
によるステージ減面補助力手段Gが、この時点で
は牽引の弾性力を最大限に保有した状態により設
置されている。なおこのステージ減面補助力手段
Gは、上記した定置滑車27間のワイヤー15に
対してたるみ防止装置を兼ねるものである。
上記の構成による第2実施例の折畳み式増面ス
テージは、収納時において折畳みステージAが、
第5図に示すように、ステージバツグ壁1の直前
に前記の第1実施例と同様に、完全起立による二
つ折りの状態で位置し、またこの折畳みステージ
Aの前方部には増面ステージBが、上記の折畳み
ステージAに各連結杆26を介して連結した状態
で1面の平面状によるステージとして位置するた
め、この時点で上記の完全起立面を形成した折畳
みステージAを第2のステージバツグ壁にした状
態のもとに、この増面ステージBを、上記による
第2バツグ壁を背後に備えた小規模なステージと
して使用することができる。その際上記した折畳
みステージAは完全起立の二つ折り状態にあるた
め、前記の実施例と同様に、その重心が垂直方向
へ安定的に作用していて、伸長方向の前方側へは
作用することはない。従つてステージの伸長開始
用に備えられているステージ増面補助力手段Fを
用いない限り、自重等によりこの折畳みステージ
Aが不用意に前方へ伸長する等の危険性を確実に
回避することができる。
次にステージを用いての開催内容が通常よりも
広いスペースを必要とする場合は、次のようにし
てステージの増面を図ることができる。すなわち
前記の実施例と同様に、まず二つ折りの状態に拘
束されている折畳みステージAのウインチ装置1
2における図示しない鎖等による自縛手段を解除
したのち、ウインチ装置12のワイヤー15の巻
出し操作を行うと、このウインチ装置12により
巻出されるワイヤー15の大半は、定置滑車27
と、この定置滑車27よりも奥深く入り込んでい
る移動滑車29間に張られているため、上記によ
る自縛手段の解除と、ワイヤー15の巻出し操作
とにより、移動滑車29間のワイヤー15に圧接
中の例えば押しバネ等によるステージ増面補助力
手段Fが、この時点から押出弾発力を発揮するこ
とになる。従つてこのステージ増面補助力手段F
の押出力が移動滑車29を底部に備えた増面ステ
ージBに強く作用し、これによつてこの増面ステ
ージBを前方側へ容易確実に初期前進させること
ができる。(第6図参照) この増面ステージBによる前方側への初期前進
で、前記の実施例と同様に、この増面ステージB
と連結されている折畳みステージAの前部下にあ
たる移動脚部6も上記の初期前進量だけ同方向へ
連携的に移動するため、それまで完全起立の状態
にあつた折畳みステージAの両分割台2,3は、
この時点において連結脚部4を中間にしたハの字
形に変形移行することになる。従つてその直後に
折畳みステージAの両分割台2,3には自重降下
の作用が強く働くことになり、これによつて上記
の折畳みステージAは、増面ステージBをその前
方へ押しながら、自体も自重降下により、その収
納時の直前位置から伸長時の前方位置へ1面状に
よるステージとして自動的に伸長することになる
ので、この折畳みステージAとその前方の増面ス
テージBとによる広域増面の大ステージを容易確
実に形出することができる。(第7図参照) 次に床面Cの前方へ伸長した折畳みステージA
と増面ステージBとを、折畳みステージAはステ
ージバツグ壁1の直前位置で後退させながら、こ
の位置で二つ折りの状態に折畳んで収納し、同時
に増面ステージBは、伸長時の折畳みステージA
が位置した部署へ後退移動させる場合は、次のよ
うにして行う。すなわち第8図に示すように、ま
ずウインチ装置12のワイヤー15の巻取り操作
を行うと、この巻取り操作により、折畳みステー
ジA側の移動脚部6と固定脚部5間にV字形状に
張られているワイヤー15は、中間に位置する動
輪14に強い押上げ力を与えるので、前記の第1
実施例と同様に、この時点から上記の動輪14を
下部に取付けた連結脚部4が徐徐に持ち上げられ
ることになる。その際定置滑車27間のワイヤー
15には、例えば引きバネ等によるステージ減面
補助力手段Gの牽引力が強く作用するため、上記
した折畳みステージAの連結脚部4が徐徐に持ち
上げる際の大きな補助力となり、これによつて折
畳みステージAは、各分割台2,3におけるハの
字形への変形を経て、徐徐に折畳まれ、遂には折
畳みステージAが完全起立による二つ折りの状態
になつて収納を完了することができる。(第9図、
第10図参照) 〔考案の効果〕 この考案は、2台の分割台で1面の水平ステー
ジを形出するようにしたこの分割台同士が接する
分離帯の直下に上記両分割台の各片端を屈折可能
に支持する連結脚部を配置してこの連結脚部を床
面から上昇させることで両分割台を二つ折り可能
に形成し、一方分割台の後方下部に複数の固定脚
部をまた他方分割台の前方下部には複数の移動脚
部を共に上記の分離帯と平行する方向へ間隔的に
設けまた移動脚部の各下端に車輪を備えて両分割
台が折畳まれる際の傾斜変位時にも床面との接面
転動を継続させ、かつ移動脚部の上部にワイヤー
の一端を固定してこのワイヤーの他端は連結脚部
の下部動輪を経て固定脚部の上部に配置されてい
るウインチ装置に巻取り巻出し可能に張設した折
畳みステージにおいて、この折畳みステージの後
部位置にはステージバツグ壁を固定的に立設し、
同折畳みステージの前部位置には、1台の増面台
で1面の水平ステージを形出するようにしてこの
増面台の周縁直下に車輪付の移動脚部を間隔的に
設けた増面ステージを連結杆の介在により一体的
な移動可能に連結して使用時におけるステージの
延べ面域を増加させるとともに、上記による固定
脚部の前方位置には、後退移動後の状態にある増
面ステージを前進方向へ移動開始させてこの移動
開操作が二つ折り状態後の折畳みステージを前方
へ自動的に伸長させるステージ増面補助力手段を
設置したことを特徴とするものである。従つてこ
の考案は、完全起立可能な折畳みステージに増面
ステージを連結することにより、収納時に本ステ
ージが完全起立の二つ折りになつていて、伸長開
始時にステージ増面補助力手段を用いない限り、
不用意にステージが伸長する危険性を回避でき、
またステージ上での開催内容が通常よりも広いス
ペースを必要とする場合は、それまで使用してい
た増面ステージ背後の折畳みステージも伸長して
複数のステージ面を大規模に使用し、これによつ
て多様な活用による利得性を発揮できる等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例による折畳み式
増面ステージの全体を示す側面図、第2図aは同
ステージの完全収納時における平面図、第2図b
は同側面図、第3図aは同ステージの収納から伸
長態様へ移行中の状態を示す平面図、第3図bは
同側面図、第4図aは同ステージの完全伸長時に
おけ平面図、第4図bは同側面図、第5図aはこ
の考案の第2実施例による折畳み式増面ステージ
の完全収納時における平面図、第5図bは同側面
図、第6図aは同ステージの収納態様から伸長態
様へ移行中の状態を示す平面図、第6図bは同側
面図、第7図aは同ステージの完全伸長時におけ
る平面図、第4図bは同側面図、第8図aは同ス
テージの完全伸長状態から収納状態へ移行を開始
する際の平面図、第8図bは同側面図、第9図a
は同ステージの伸長から収納態様へ移行中の状態
を示す平面図、第9図bは同側面図、第10図a
は同ステージの完全収納状態に移行した状態を示
す平面図、第10図bは同側面図である。 1……ステージバツグ壁、2,3……分割台、
4……連結脚部、5……固定脚部、6,21……
移動脚部、7,22……車輪、12……ウインチ
装置、14……動輪、15……ワイヤー、20…
…増面台、26……連結杆、A……折畳みステー
ジ、B……増面ステージ、C……床面、D……分
離帯、F……ステージ増面補助力手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2台の分割台で1面の水平ステージを形出する
    ようにしたこの分割台同士が接する分離帯の直下
    に前記両分割台の各片端を屈折可能に支持する連
    結脚部を配置してこの連結脚部を床面から上昇さ
    せることで両分割台を二つ折り可能に形成し、一
    方分割台の後方下部に複数の固定脚部をまた他方
    分割台の前方下部には複数の移動脚部を共に前記
    の分離帯と平行する方向へ間隔的に設けまた移動
    脚部の各下端に車輪を備えて両分割台が折畳まれ
    る際の傾斜変位時にも床面との接面転動を継続さ
    せ、かつ移動脚部の上部にワイヤーの一端を固定
    してこのワイヤーの他端は連結脚部の下部動輪を
    経て固定脚部の上部に配置されているウインチ装
    置に巻取り巻出し可能に張設した折畳みステージ
    において、この折畳みステージの後部位置にはス
    テージバツグ壁を固定的に立設し、同折畳みステ
    ージの前部位置には、1台の増面台で1面の水平
    ステージを形出するようにしてこの増面台の周縁
    直下に車輪付の移動脚部を間隔的に設けた増面ス
    テージを連結杆の介在により一体的な移動可能に
    連結して使用時におけるステージの延べ面域を増
    加させるとともに、前記による固定脚部の前方位
    置には、後退移動後の状態にある増面ステージを
    前進方向へ移動開始させてこの移動開操作が二つ
    折り状態後の折畳みステージを前方へ自動的に伸
    長させるステージ増面補助力手段を設置したこと
    を特徴とする折畳み式増面ステージ。
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