JPH03144117A - アンギュラ玉軸受の潤滑装置 - Google Patents

アンギュラ玉軸受の潤滑装置

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JPH03144117A
JPH03144117A JP28366089A JP28366089A JPH03144117A JP H03144117 A JPH03144117 A JP H03144117A JP 28366089 A JP28366089 A JP 28366089A JP 28366089 A JP28366089 A JP 28366089A JP H03144117 A JPH03144117 A JP H03144117A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、高速回転軸に使用されるアンギュラ玉軸受
に関する。
〔従来の技術〕
航空機ジェントエンジンや工作機械等における高速回転
軸にはアンギュラ玉軸受が使用される場合が多いが、こ
のような高速回転軸受ではとりわけ充分な潤滑が必要で
ある。
従来、軸受の潤滑に潤滑油を用いる場合、その供給法と
しては次のようなものが知られている。すなわち、潤滑
油のみを供給するものとして循環給油法、ジェット潤滑
法等があり、1lil滑油と空気を共に供給するものと
してオイル主スト?′Il滑法、エアオイル潤滑法等が
ある。
これらのうち循環給油法を除くと、潤滑剤供給装置の構
造は第8図に示すようになっており、破線矢印で示され
るようにi′Il滑剤が供給され、ノズル(2)にてi
fJ滑油と空気を絞り、それを内M (4)の外径面と
保持! (6)の内径面との間隙を狙って軸受内部に供
給するようにしたものが典型的である。
なお、循環給油法は軸受近傍に供給された潤滑剤を転動
体の公転により軸受内部に供給するものであるが、高速
回転軸受には通さない。
〔発明が解決しようとする課題〕
エアオイル1fIII清、オイル主スト潤漬法の場合、
エアオイル、オイルくストの流束を転動体が横切るとき
に生しるいわゆる排気音が大きく、騒音の原因となる。
また、ジェット潤滑法の場合、供給されるI′12I滑
油が全部軸受内部に入りきらず、一部は軸受外にはねか
えされて潤滑に寄与せず、効率が悪い。
従来のアンギュラ玉軸受の潤滑装置にまつわる上述の問
題点に鑑み、この発明は、供給された潤滑剤が全部軸受
内部に達し、かつ、エアオイル/12I滑やオイルミス
トi′1ilI滑の場合でも排気音が生しない、又は可
及的に減少させることをその主要な目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明のアンギュラ玉軸受の潤滑装置は、内輪の転動
体荷重が作用しない部分を省略して短縮した幅寸法とな
し、かつ、外輪間座の端面に環状の突部を設けて内輪の
端面との間に全周にわたって均一な軸方向のすきまを形
成させるとともに、外輪間座にIfi!!滑剤供給孔を
設け、この潤滑剤供給孔と前記軸方向のすきまとを連通
させたものである。
アンギュラ玉軸受は転動体荷重の方向と軸受の中心軸に
垂直な平面とのなす角すなわち接触角が0°でなく、自
動調心できない転がり軸受と定義されるが、この発明は
、第2図に想像線で示されるように、内輪の実質上転動
体荷重が作用しない部分を省略して、その部分に外輪間
座等の適当な部材を突出させることにより、対向する内
輪端面との間に全周にわたる軸方向のすきまを形式させ
、このすきまく以下、スリットと称す〉から転動体に向
けて潤滑剤を噴出させるようにした。
〔作用〕
スリットは円周上360  °にわたって開口し、転動
体列に内接する位置関係にある。したがって、潤滑剤は
このスリットから薄膜状に、かつ、全周にわたって噴出
し、直接転動体に当たることになる。しかも、スリット
からの潤滑剤はその全量が確実に軸受内部に供給される
内輪に通油孔を設けた場合には、スリ7)から潤滑剤の
一部が通油孔に分配され、その潤滑剤が通油孔を流過す
る間に内輪を冷却する。いわゆるアンダーレース潤滑で
ある。
通油孔から内輪外径面に潤滑剤を導く潤滑孔を設けると
、特に内輪案内形式の保持器を使用する場合に内輪外径
面と保持器案内面との間の潤滑が良好となる。
〔実施例〕
まず、この発明の第1の実施例を示す第1図に従って説
明すると、2個のアンギュラ玉軸受(10)が外輪間座
(20)および内輪間座(30)を介して組み合わされ
ている。各アンギュラ玉軸受(10)は、内輪(12)
 、外輪(14) 、転動体(16)および保持器(1
8)で構成されている。
内輪(12)はその幅が転がり軸受としての機能を満た
ずに足るだけの寸法となっている。すなわち、アンギュ
ラ玉軸受は接触角がOoでなく、自動調心できない転が
り軸受であるが、第2図に二点鎖線で示される実質上転
動体荷重が作用しない部分を省略した内輪(12)を使
用するものである。したがって、内輪(12)の幅寸法
は標準的な内輪の幅の半分程度に短縮されている。一方
、外輪間座(20〉の端面には、内輪(12〉に向かっ
て突出した環状の突部(22)が形式されている。突部
(22)の突出量は、内輪〈12〉の端面と外輪間座(
20)の突部(22)の端面との間に全周にわたって均
一な環状の微小すきま、つまりスリット(S)が形式さ
れるように設定する。このスリット(S)は図面から明
らかなように転動体(6)よりも内径側に位置する。
また、外輪間座(20)にはその外周面から内周面まで
径方向に貫通するifi湧剤供給孔(24)を設けであ
る。このimi剤供給孔(24)は、外輪間座(20)
の内周面(26)と内輪間座(30)の外周面(32)
との間に形式される軸方向のすきま(a)を通して、ス
リット(S)と連通している。
したがって、WA滑剤供給孔(24)から供給された潤
滑剤は、半径方向のすきま(a)を経て、スリット(S
)から転動体(6)に向かって薄膜状に噴出し、軸受内
部に供給される。潤滑に供された潤滑剤は排油孔(28
)から軸受外部へ排出される。
潤滑剤供給孔(24)とスリンl−(S)を連通させる
ための手段としては、上述の軸方向のすきま(a)を利
用するほか、種々考えられる。
例えば、第3図に示す実施例は、外輪間座(20)の端
部内周に環状の空所(b)を設け、この空所(b)に潤
滑剤供給孔(24)の下端を開口させている。また第4
図は、潤滑剤供給孔(24)を外輪間座(20)の内周
面(26〉まで貫通させずにその手前で止め、このnf
f1剤供給孔(24)から突部(22)の端面までノズ
ル(C)を軸方向に貫通させた実施例を示している。こ
れらの場合、それぞれ環状の空所(b)およびノズル(
C)を通して1tlffi剤供給孔(24)とスリット
(S)が互いに連通ずる。
次に、第5図を参照すると、内輪(12)は軸方向に貫
通する通油孔(d)を有している0通油孔(d)は円周
方向に複数等配するのが好ましい。また、第4図に関し
て既述したように外輪間座(20)にノズル(C)を設
ける場合、この実施例では通油孔(d)を流過するia
滑剤は内輪(12)を冷却する働きをするのでいわゆる
アンダーレース潤滑と同等の効果が得られる。
すなわち、潤滑剤供給孔(24)から供給された4ff
i剤は、半径方向すきま(a)、環状の空所(b〉 (
第3図)、またはノズル(C)(第4図)を経てスリッ
ト(S)に至り、そこで、−部はスリンl−(S)を通
って軸受内部へ、他の一部は通油孔(d)へと分岐して
進む、前者はスリット(S)から膜状に噴出してまず転
動体(16)にぶつかり、軸受内部の潤滑と冷却を行う
、1&者は通油孔(d)を流過する間に内輪(12)の
冷却を行うのである。
通油孔(d)は第5図のようにほぼ軸方向に延在させる
ほか、第6図に示すように、内輪(12)の内側端面か
ら外側端面に向かって大径側に傾斜させることもできる
。このようにすると、内M (12)の回転に伴ってポ
ンプ作用が生し、通油孔(d)内の潤滑剤がより速やか
に流れるようになるので、昇温した潤滑剤が通油孔(d
)内に滞るのを防止して冷却効果を増加させることがで
きる。
第7図は内輪(12〉に外径面から通油孔(d)まで貫
通するa湧孔(e)を設けた実施例を示している。/l
ii滑孔(e)は通油孔(d)を流れるlfJ滑剤を内
輪(12)の外径面に導くので、特に図示のような内輪
案内形式の保持器(18)を使用する場合に有利である
。この場合にも通油孔(d)を第6図の実施例のように
傾斜させてもよい。
この発明を実施するにあたっては、潤滑剤供給孔(24
〉とスリット(S)を連通ずる手段として軸方向すきま
(a)、環状の空所(b)もしくはノズル(C)または
その他の同等の手段を選択採用し、かつ、通油孔(d)
および/または潤滑孔(e)を適宜採択して、これらの
種々の組み合わせ態様にて実施することができる。また
、この発明は、第1図に示すように2つのアンギュラ玉
軸受を組み合わせて使用する場合に限らず、1つまたは
3以上のアンギュラ玉軸受を使用する場合にも適用でき
る。
〔発明の効果〕
この発明によれば、潤滑剤がスリットから膜状に噴出し
て転動体に直接当たるので、最も潤滑の必要な部分に充
分な潤滑剤の供給を行うことができる。また、エアオイ
ル潤滑やオイルミスト潤滑の場合でも、円周上360 
 °方向に空気が疏れること、および、空気が転動体の
内側から供給されることから、これらの潤滑法に特有の
排気音が減少する。
供給されたWa滑剤はすべて軸受内部に達するので、1
1ilI滑剤の無駄がなく効率が良い。さらに、転動体
に潤滑剤を直接当てることができるので冷却効果が増大
する。
内輪に通油孔を設けた場合にはアンダーレース潤滑法と
して内輪の冷却を行うことができる。その場合でも、潤
滑剤は全周にわたって延在するスリットを介して通油孔
に送られるので、従来のように大部分のIII滑剤が通
油孔に流入してしまい軸受内部への潤滑剤供給が不足す
るといった不具合は生じない。しかも、従来のアンダー
レース潤滑におけるように内輪にスクープを形成させる
必要がないので、加工が非常に容易であるばかりでなく
、軸受全体の幅寸法を小さく押えることが可能となる。
さらに、通油孔から内輪外径面に1fill滑剤を導く
潤滑孔を設けると、特に内輪案内形式の保持器を使用す
る場合に内輪と保持器との間の良好な/lJ滑を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す縦断面図、第2図はア
ンギュラ玉軸受の要部断面図、第3図〜第7図はそれぞ
れこの発明の異なる実施例を示す要部断面図、 第8図は従来例を示す断面図である。 10:アンギュラ玉軸受 20: 12:内輪 14:外輪 16:転動体 18:保持器 外輪間座 22:環状の突部 24 : i’lI滑剤供給孔 内輪間座 スリット(軸方向のすきま) 半径方向のすきま 環状の空所 ノズル 通油孔 frII滑孔 特 許 出 願 人  エヌテイエヌ株式会社代   
 理    人   江   原  省  吾第1図 第2図 ]4 第3図 三〇 第4図 1゜ 第5図 第6図 第7図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内輪の転動体荷重の作用しない部分を省略して短
    縮した幅寸法となし、かつ、外輪間座の端面に環状の突
    部を設けて内輪の端面との間に全周にわたって均一な軸
    方向のすきまを形成させるとともに、外輪間座に潤滑剤
    供給孔を設け、この潤滑剤供給孔と前記すきまとを連通
    させたアンギュラ玉軸受の潤滑装置。
  2. (2)前記潤滑剤供給孔が外輪間座の内周面に開口して
    おり、外輪間座の内周面と内輪間座の外周面との間の半
    径方向のすきまを通じて、前記軸方向のすきまと潤滑剤
    供給孔とが連通する請求項1のアンギュラ玉軸受の潤滑
    装置。
  3. (3)前記潤滑剤供給孔が、外輪間座の端部内周に形成
    された環状の空所に開口しており、この環状の空所を通
    じて前記軸方向のすきまと潤滑剤供給孔とが連通する請
    求項1のアンギュラ玉軸受の潤滑装置。
  4. (4)外輪間座に形成した、潤滑剤供給孔から前記突部
    の端面まで貫通するノズルを通じて、前記軸方向のすき
    まと潤滑剤供給孔とが連通する請求項1のアンギュラ玉
    軸受の潤滑装置。
  5. (5)前記内輪が、両端面間を貫通する通油孔を有する
    請求項1〜4のいずれかのアンギュラ玉軸受の潤滑装置
  6. (6)前記通油孔が内側端面から外側端面に向かって大
    径側に傾斜している請求項5のアンギュラ玉軸受の潤滑
    装置。
  7. (7)前記内輪が、前記通油孔と連通し内輪の外径面に
    開口した潤滑孔を有する請求項5のアンギュラ玉軸受の
    潤滑装置。
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