JPH0314309Y2 - - Google Patents

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JPH0314309Y2
JPH0314309Y2 JP1985178126U JP17812685U JPH0314309Y2 JP H0314309 Y2 JPH0314309 Y2 JP H0314309Y2 JP 1985178126 U JP1985178126 U JP 1985178126U JP 17812685 U JP17812685 U JP 17812685U JP H0314309 Y2 JPH0314309 Y2 JP H0314309Y2
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suction cup
suction
workpiece
cup
opening
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吸盤装置に関し、一層詳細には、夫々
個別の吸引機構に接続される吸盤を多重に設けて
構成することにより、ワークを確実に吸着保持す
ることを可能とすると共に、前記ワークを変形さ
せることなく搬送等の作業を行うことが可能な吸
盤装置に関する。
近年、工場内において、効率的な作業並びに大
量生産等の要請に対応して種々の加工作業に自動
化された工作機械が用いられている。ワークを所
定の加工作業部に搬送する搬送装置もこの例外で
はなく、全体として極めて自動化されたライン生
産工程が実現されつつある。
従つて、一般にこの種のライン生産工程におい
ては、形状または材質等の異なるワークに応じて
種々の搬送装置が使用されており、例えば、薄板
状のワークまたは樹脂材料からなるワーク等のよ
うに比較的軽量なワークを搬送する搬送装置とし
て吸盤装置が広汎に普及している。
従来技術に係る吸盤装置では次のような構成を
採用している。すなわち、吸引機構に接続された
吸盤を所定方向に変位可能に構成し、前記吸盤の
開放された端部をワーク表面上に当接させて前記
吸引機構の駆動作用下に吸盤内の空気を外部に導
出する。このため、ワークと吸盤とで画成される
室内の空気圧が減圧し、前記ワークは吸盤に吸着
保持される。そこで、前記吸盤を所定方向に変位
させることによりワークを次なる加工作業部へ搬
送している。
然しながら、このような吸盤装置では、ワーク
を吸着保持して搬送する際に、例えば、前記ワー
クが傾動してこのワークと吸盤端部との間に隙間
が生ずる場合がある。この結果、前記隙間を介し
て外部の空気が吸盤内に流入し、ワークと吸盤と
で画成される室内の空気の圧力が増加して大気圧
に近づき、このために前記吸盤でワークを保持す
ることが出来ず、搬送途上にあるワークを落下さ
せてしまう虞れがある。特に、このように搬送途
上においてワークが落下すると、不慮の事故を惹
起する危険性があり、しかも、作業の中断を余儀
なくされて生産効率の著しい低下を招来する不都
合が生ずる。
さらにまた、搬送されるワークが相当に薄肉で
あれば、吸引機構の駆動作用下に前記ワークを吸
着しようとすると、前記吸引機構の吸引力により
ワークが吸盤の内方に膨出するようにして変形し
てしまう場合が多い。従つて、このようにワーク
が変形すると、前記ワークに当接する吸盤の端部
とこのワークとの間に隙間が生じてワークの落下
が起こると共に、前記変形したワークでは次なる
加工工程で正確な作業を行うことが困難となり、
例えば、再び平板状に成形する作業が必要とな
り、作業工程が増加し且つ煩雑なものとなつてし
まう。
本考案は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、吸引機構に接続される第1の吸
盤と、前記第1吸盤内に画成される開口部に設け
られると共に個別の吸引機構に接続される第2の
吸盤とを一体的に構成し、夫々の吸引機構の駆動
作用下に第1吸盤と第2吸盤とでワークを吸着保
持することにより、例えば、前記第1吸盤とワー
クとの間に隙間が生じたとしても、このワークを
第2吸盤で保持することが出来、しかも、比較的
薄肉状のワークに対しても変形等を惹起すること
がなく、従つて、種々のワークに対し確実に且つ
好適な状態で搬送することを可能にした吸盤装置
を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本考案は外側吸
盤である第1の吸盤と前記第1吸盤内に画成され
る開口部内に設けられる内側吸盤である第2の吸
盤とを含み、前記第1吸盤と第2吸盤とを同心的
に配設し、前記第1吸盤のワークに接する円形状
の端部を第2吸盤のワークに接する円形状の端部
より前記ワーク側に突出させると共に、前記第1
吸盤と第2吸盤とを夫々個別の管路を介して夫々
個別の真空吸引源に接続し、前記夫々の真空吸引
源の吸引作用下に前記ワークを二つの吸盤で吸着
して保持するよう構成することを特徴とする。
次に、本考案に係る吸盤装置について好適な実
施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
第1乃至第3図において、参照符号10は本考
案に係る吸盤装置を示す。この場合、前記吸盤装
置10は基本的には第1の吸盤12と前記第1吸
盤12内に配設される第2の吸盤14とを含む。
前記第1吸盤12は可撓性の樹脂系材料で形成
され、略円柱状の上部16と円錐台状を呈する開
口部18を設けた下部20とから一体的に構成さ
れる。上部16の中心には開口部18に連通する
孔部22を穿設し、さらに、前記上部16には前
記孔部22を中心にして対称となる位置に開口部
18に連通する孔部24a,24bを穿設してお
く(第2図参照)。
そこで、前記孔部24a,24bに中空状の管
体26a,26bを嵌合する。前記管体26a,
26bの外周部両端縁部には夫々ねじ溝28a,
28bおよび30a,30bを刻設しており、止
め部材32a,32bおよび34a,34bを前
記管体26a,26bの両端部から外嵌すると共
に、ナツト部材36a,36b並びに38a,3
8bを前記ねじ溝28a,28b並びに30a,
30bに螺入して前記管体26a,26bを第1
吸盤12に固着する。また、管体26a,26b
にはねじ溝30a,30bを刻設する端部に管路
40a,40bを連結しておく。この場合、管路
40a,40bはその途上において単一の管路4
2となり、前記管路42の一端部側は図示しない
吸引機構に接続される。一方、孔部22には中空
状の管体44を嵌合し、前記管体44を介して第
2吸盤14が装着される。
前記第2吸盤14は可撓性の樹脂系材料で形成
されると共に、第1吸盤12と同様な形状を有し
ており、すなわち、円柱状の上部46と円錐台状
を呈する開口部48を画成する下部50とを含
む。前記上部46の中心には開口部48に連通す
る孔部52が穿設される。そこで、第1吸盤12
の孔部22と第2吸盤14の孔部52とに管体4
4を一体的に嵌合する。管体44の外周部両端縁
部には夫々ねじ溝54a,54bを刻設してお
り、前記管体44の両側部から止め部材56a,
56bを挿通し、ナツト部材58a,58bをね
じ溝54a,54bに螺入して第2吸盤14を第
1吸盤12の内部に空密に固定する。
前記管体44のねじ溝54bを刻設する端部に
は管路60の一端部側を係着し、前記管路60の
他端部側を図示しない吸引機構に接続しておく。
この場合、図から諒解されるように、第1吸盤1
2の下部20を構成する下端面20aは第2吸盤
14の下部50の下端面50aより鉛直方向下方
に所定の長さだけ突出している。
なお、図中、参照符号62はロボツトのアーム
を示し、前記アーム62を介して当該吸盤装置1
0は所定の方向に変位することが可能である。
本考案に係る吸盤装置は基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次にその作用並びに効
果について説明する。
そこで、ロボツトのアーム62を変位させて当
該吸盤装置10を搬送しようとするワークWの上
方に位置させて後、前記吸盤装置10を矢印A方
向に変位させると、先ず、第1吸盤12の下部2
0の下端面20aがこのワークWの表面部に当接
する。次いで、管路42と60に接続される図示
しない夫々の吸引機構を駆動すると、第1吸盤1
2の下部20に設けられる開口部18内の空気は
夫々の管体26a,26bおよび管体44を介し
て管路42から強制的に外部に導出される。従つ
て、前記開口部18内の空気の圧力が減少し、可
撓性の樹脂材料で形成される第1吸盤12の下部
20はワークW側に屈曲するようにして吸着変形
し、吸盤装置10は全体として矢印A方向に変位
する。このため、第2吸盤14の下部50の下端
面50aがワークWの表面部に接触すると共に、
開口部48内の空気は管体44を介して管路60
から強制的に外部に導出されてこの開口部48内
の空気の圧力が減圧する。結局、ワークWは第1
吸盤12と第2吸盤14とにより確実に吸着保持
されることになる。
この場合、第1吸盤12と第2吸盤14が夫々
単独でワークWを吸着保持し得るように、夫々の
吸引機構を駆動制御すると好適である。さらにま
た、以上の構成によれば、前記第1吸盤12の下
端面20aを下部20の変形量を見込んで予め第
2吸盤14の下端面50aより下方に突出させて
いるため、当該吸盤装置10による吸着作業時
に、第1吸盤12と第2吸盤14のいずれか一方
だけがワークWを保持することなく、両吸盤1
2,14により前記ワークWをしつかりと吸着し
て保持することが可能となる。しかも、前述した
ように、ワークWを吸着すべく、先ず、第1吸盤
12の下端面20aを前記ワークWの表面部に当
接させると、第2吸盤14の下端面50aと当該
ワークWの表面部とは離間しており、実質的に前
記第2吸盤14が開口部18内に開放されてい
る。従つて、夫々の吸引機構を駆動すると、開口
部18内の空気が前記二つの吸引機構により外部
へと導出され、この結果、吸引作業が一挙に短縮
されてワークWを効率的に吸着することが出来る
という効果が得られる。
次いで、アーム62を変位させて吸盤装置10
によりワークWを所定の位置に搬送する。その
際、例えば、搬送途上において、ワークWが傾動
して第1吸盤12の下端面20aとワークWとの
間に隙間が生じ、前記第1吸盤12の開口部18
内に外部の空気が流入したとしても、前記ワーク
Wは第2吸盤14により吸着保持されて当該吸盤
装置10から落下することはない。さらにまた、
搬送されるワークWが極めて薄肉な場合、第1吸
盤12内に設けられる第2吸盤14により前記ワ
ークWが第1吸盤12内に膨出変形することを阻
止し、ワークWの落下を防ぐと共に、このワーク
Wを所定の形状に維持して次なる加工作業部に搬
送することが出来る。しかも、第1吸盤12と第
2吸盤14とを夫々個別の吸引機構に接続してい
るため、いずれか一方の吸引機構の駆動が停止し
てもワークWを当該吸盤装置10で保持すること
が可能となる。
一方、図示しない吸引機構の駆動を停止すれ
ば、夫々の管路42,60を介して外部の空気が
開口部18および48内に流入し、前記開口部1
8と48内の空気の圧力が大気圧力に近づき、ワ
ークWをその自重により当該吸盤装置10から離
脱させることが出来る。
以上のように、本考案によれば、内側吸盤と前
記内側吸盤を囲繞する外側吸盤とを一体的に設
け、前記内側吸盤と外側吸盤とを夫々個別の吸引
機構に接続して構成している。このため、搬送さ
れるワークは夫々の吸盤の吸着作用により強固に
保持されて、例えば、前記ワークの表面部と外側
吸盤との間に隙間が生じたとしても、内側吸盤に
よりこのワークを保持することが出来る。しか
も、外側吸盤の開口端部を内側吸盤の開口端部よ
りワーク側に突出させているため、このワークを
吸着すべく前記外側吸盤の開口端部を前記ワーク
に当接させた状態で前記内側吸盤が当該外側吸盤
内に開放される。従つて、夫々の吸引機構の作用
下に外側吸盤内の空気を外部へと導出させること
が出来、ワークの吸着作業の効率化が達成され
る。さらに、搬送されるワークが薄肉な板体であ
つても内側と外側の二重の吸盤により前記ワーク
を変形させることがない。すなわち、内側吸盤に
よつてワークの所定以上の変形は阻止されること
になる。結局、材質あるいは厚さ等の異なる種々
のワークを極めて確実に且つ好適な状態で搬送す
ることが可能となる利点が得られる。
以上、本考案について好適な実施例を挙げて説
明したが、本考案はこの実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る吸盤装置の一部省略斜視
図、第2図は本考案に係る吸盤装置の縦断面図、
第3図は本考案に係る吸盤装置の作用を示す説明
図である。 10……吸盤装置、12,14……吸盤、16
……上部、18……開口部、20……下部、26
a,26b……管体、42……管路、44……管
体、46……上部、48……開口部、50……下
部、60……管路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外側吸盤である第1の吸盤と前記第1吸盤内に
    画成される開口部内に設けられる内側吸盤である
    第2の吸盤とを含み、前記第1吸盤と第2吸盤と
    を同心的に配設し、前記第1吸盤のワークに接す
    る円形状の端部を第2吸盤のワークに接する円形
    状の端部より前記ワーク側に突出させると共に、
    前記第1吸盤と第2吸盤とを夫々個別の管路を介
    して夫々個別の真空吸引源に接続し、前記夫々の
    真空吸引源の吸引作用下に前記ワークを二つの吸
    盤で吸着して保持するよう構成することを特徴と
    する吸盤装置。
JP1985178126U 1985-11-19 1985-11-19 Expired JPH0314309Y2 (ja)

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JP1985178126U JPH0314309Y2 (ja) 1985-11-19 1985-11-19

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JP1985178126U JPH0314309Y2 (ja) 1985-11-19 1985-11-19

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Publication Number Publication Date
JPS6285390U JPS6285390U (ja) 1987-05-30
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2763261B2 (ja) * 1993-12-21 1998-06-11 セントラル硝子株式会社 吸着パッド
JP6228384B2 (ja) * 2013-05-08 2017-11-08 サンビット株式会社 吸着パッド、搬送ロボット及び吸着機構

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JPS5718991B2 (ja) * 1978-09-06 1982-04-20

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JPS472668U (ja) * 1971-01-23 1972-08-30
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