JPH03140625A - 内輪の取付構造 - Google Patents

内輪の取付構造

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JPH03140625A
JPH03140625A JP1277992A JP27799289A JPH03140625A JP H03140625 A JPH03140625 A JP H03140625A JP 1277992 A JP1277992 A JP 1277992A JP 27799289 A JP27799289 A JP 27799289A JP H03140625 A JPH03140625 A JP H03140625A
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    • F16C35/04Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、たとえば転がり軸受、滑り軸受の内輪、外
輪などの環状体を、それとは線膨張係数の異なる材料か
らなる軸、軸箱などの相手部材に取り付けて、高温また
は低温で使用する場合に、伝達荷重および熱応力の増大
による環状体の破損を防止した取付構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、たとえば転がり軸受とこれを取り付ける相手部材
との線膨張係数が相違する場合の取付構造に関する短文
が、LLIBl?ICATION ENGINEERI
G 1981年7月号の407〜415頁に掲載されて
いる。
この転がり軸受は、第4図に示すように、軸1に取り付
けられた内輪2と、図示を省略した軸箱に取り付けられ
た外輪3との間に、保持器6付きの円筒ころ5が配設さ
れており、軸1は鋼材により、内輪2はセラミック祠に
より作られている。
内輪2の軸方向の両側端面ば中心軸線に対して外開きに
拡径するテーパ面であって、軸1にずきまばめにより嵌
合されている。この内輪2の両側端面ば、軸1にしまり
ばめにより嵌合された鋼材からなる一対の間座4によっ
て挟着されており、軸1や間座4が熱膨張したときに、
内輪2と間座4とが挟着面上で相対的に摺動することに
よって過大な負荷が作用しないようにしである。
[発明が解決しようとする課題] 上記の転がり軸受においては、軸受に負荷される荷重は
内輪2の両側端面のくさび作用により拡大されて間座4
に伝達されるため、内輪2の両側端面における接触面圧
が著しく増大して摩耗、破損したり、負荷荷重が限界に
達して破壊するなどの不都合が生じることがあり、負荷
荷重の上限値が小さい値に制約されるという問題がある
また、内輪2と間座4とを軸1に組み付けるに当たって
、すきまばめにより嵌合されている内輪2と、しまりば
めにより嵌合されている間座4との間で相対滑りが生じ
るため、正確な心出しが困難であって組付は作業に熟練
を要し、作業性の点でも支障がある。
この発明は上記の問題を解決して、相手部材とは異なる
線膨張係数を有する環状体の運転使用中に、環状体の摩
耗、破損等が生じ難く、また相手部材に対して環状体の
正確な組付けが容易にできる取付構造を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、第1発明においては、相手部
材とは異なる線膨張係数を有する環状体が相手部材の外
周または内周に嵌合される構造であって、相手部材と環
状体との少なくとも一方の嵌合面に、軸方向に間隔をお
いて円周方向に形成した溝、または単条もしくは複葉の
螺旋状に形成した溝を設けである。
第2発明においては、相手部材と、相手部材とは異なる
線膨張係数を有し、相手部材の外周または内周に取り付
けられる環状体との間に、相手部材と環状体との各線膨
張係数の中間値の線膨張係数を有する取付部材が介在し
て嵌合される構造であって、取付部材と環状体との嵌合
面および取付部材と相手部材との嵌合面のいずれか一方
を係合手段により固く係合し、いずれか他方の少なくと
も一方の嵌合面に、軸方向に間隔をおいて円周方向に形
成した溝、または単条もしくは複葉の螺旋状に形成した
溝が設けである。
第3発明においては、相手部材と、相手部材とは異なる
線膨張係数を有し、相手部材の外周または内周に取り付
けられる環状体との間に、相手部材と環状体とのいずれ
か一方の線膨張係数とほぼ等しい線膨張係数を存する取
付部材が介在して嵌合される構造であって、線膨張係数
がほぼ等しい取付部材と相手部材または環状体との嵌合
面は保合手段により固く係合され、線膨張係数が等しく
ない取付部材と環状体または相手部材との少なくとも一
方の嵌合面に、軸方向に間隔をおいて円周方向に形成し
た溝、または単条もしくは複葉の螺旋状に形成した溝を
設けである。
〔作用〕 第1発明においては、相手部材に取り付けられた環状体
は、環状体に負荷された荷重を、相手部材と環状体との
少なくとも一方の嵌合面に円周方向または螺旋条に形成
された溝と溝との間の凸状部分により相手部材に伝達す
る。
環状体の取付時と運転使用時との間で温度変化が生じた
場合、線膨張係数の差により嵌合面のしめしろが変化し
ても、嵌合面の凸状部分の弾性変形量が変化することに
よってこれを吸収するので、嵌合面応力の増大、減少は
最小限度に抑制される。
第2発明においては、相手部材に取付部材を介して取り
付けられた環状体は、環状体に負荷された荷重を、取付
部材を介して相手部材に伝達するが、相手部材と取付部
材との少なくとも一方の嵌合面に円周方向または螺旋状
の溝が形成されている場合は、取付部材から相手部材へ
の荷重伝達は螺合面の溝と溝との間の凸状部分により行
われ、取付部材と環状体との少なくとも一方の嵌合面に
円周方向または螺旋状の溝が形成されている場合は、環
状体から取付部材への荷重伝達は嵌合面の溝と溝との間
の凸状部分により行われる。
環状体の取付時と運転使用時との間で温度変化が生じた
場合、線膨張係数の差により、取付部材の相手部材およ
び環状体との各嵌合面のしめしろが変化するが、このし
めしろの変化は、取付部材と相手部材または環状体のい
ずれか一方の部材との嵌合面においては、その少なくと
も一方の面に設けである凸状部分の弾性変形量が変化す
ることによって吸収され、また、取付部材と相手部材ま
たは環状体のいずれか他方の部材との嵌合面においては
、取付部材が相手部材と環状体との中間値の線膨張係数
を有しているため、環状体が相手部材に直接嵌合されて
いる場合に比べて、しめしろの変化が軽減される。これ
らの相乗作用により、嵌合面応力の増大、減少は最小限
度に抑制される。
第3発明においては、相手部材に取付部材を介して取り
付けられた環状体は、環状体に負荷された荷重を、取付
部材を介して相手部材に伝達する。
この場合において、取付部材の線膨張係数が相手部材の
それとほぼ等しいときは、環状体から取付部材への荷重
伝達は、環状体と取付部材との少なくとも一方の嵌合面
に円周方向または螺旋状に形成された溝と溝との間の凸
状部分により行われ、取付部材の線膨張係数が環状体の
それとほぼ等しいときは、取付部材から相手部材への荷
重伝達は、取付部材と相手部材との少なくとも一方の嵌
合面に円周方向または螺旋状に形成された溝と溝との間
の凸状部分により行われる。
環状体の取付時と運転使用時との間で温度変化が生じた
場合、取付部材の相手部材および環状体との各嵌合面の
うち、取付部材の線膨張係数とは異なるいずれか一方の
部材との嵌合面においては、しめじろが変化するが、こ
のしめしろの変化は、その嵌合面の少なくとも一方の面
に設けである凸状部分の弾性変形量が変化することによ
って吸収される。また、取付部材の線膨張係数とほぼ等
しいいずれか他方の部材との嵌合面においては、しめじ
ろの変化はほとんど生じない。このため、嵌合面応力の
増大、減少は最小限度に抑制される。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、この発明を円筒ころ軸受の内輪(環状体)と
軸(相手部材)との組付けに適用した第1発明の実施例
である。同図の円筒ころ軸受は、内輪20、外輪30お
よび内輪20と外輪30との間に配設された円筒ころ5
0を備え、円筒ころ50は保持器51に組み込まれてい
る。
内輪20の内周側嵌合面21が嵌合された軸10の外周
面12には、円周方向の溝13が適宜の軸方向間隔をお
いて複数条形成されており、隣接する溝13と溝13と
の間に凸状部分14が設けられている(第2図(a)参
照)。
内輪20の内周側嵌合面21は、軸10の外周面12の
凸状部分14に、しめしろ(締代)をもって嵌合されて
おり、内輪20の一方の軸方向端面が軸10のフランジ
部15の側面に当接し、内輪20の他方の軸方向端面が
、軸10のねじ部16に螺着した押さえナツト17によ
り挟着された状態で取り付けられている。
上記の円筒ころ軸受の内輪20は線膨張係数の比較的小
さい材料、たとえばセラミックス材により構成され、軸
10は内輪20よりも線膨張係数の大きい材料、たとえ
ば鋼材により構成されている。
上記構成により軸lOに内輪20が取り付けられた円筒
ころ軸受を、取付時よりも高温または低温の環境下で運
転使用する場合、軸10と内輪20との嵌合面に作用す
る応力(嵌合面応力)は次のようになる。
まず、高温の状態で運転する場合を考えると、この場合
は軸10と内輪20との線膨張係数の差によって、温度
上昇に応じたしめしろの増加を生じる。したがって、こ
のしめしろの増加による嵌合面応力がセラミックス材か
らなる内輪20の破壊応力を超えて大きくなると、内輪
2oの破壊を生じることになる。
しかし、上記構成の円筒ころ軸受は、内輪20に負荷さ
れた荷重は、軸10の外周面12に形成された溝13と
溝13との間の凸状部分14が負荷して軸10に伝達す
る。
このため、軸10の外周面12は、溝13の形成されて
いない場合に比べて、荷重に対する弾性変形量がはるか
に大きく、あたかも見掛は上、ばね定数が小さくなった
のと同様の状態になっている。したがって、温度上昇に
よりしめじろが増加しても、これによる嵌合面応力の増
大は、溝13の形成されていない場合に比べてはるかに
小さくなるから、内輪20の破壊応力を超えて大きくな
るのを防止することができる。
次に、低温の状態で運転する場合を考えると、この場合
は軸10.!:内輪20との線膨張係数の差によって温
度低下に応じたしめじろの減少を生じる。したがって、
このしめしろが過度に減少または消失すると、すきまば
めになって、内輪20は軸10との間でクリープを発生
し、不都合な振動摩耗が生じることになる。
しかし、この実施例の内輪20は、軸10の外周面12
に軸方向に間隔をおいて形成された溝13と溝13との
間の凸状部分14に嵌合されているため、高温の場合に
ついて述べたのと同じ理由により、凸状部分14におけ
る見掛は上のばね定数が小さくなっている。したがって
、温度低下によりしめしろが減少しても、これによる嵌
合面応力の減少は、溝13の形成されていない場合に比
べてはるかに小さくなるから、クリープの発生を防止す
ることが可能になる。
上記実施例の円周方向の溝13に代えて、第2図(b)
に示すように、螺旋状の溝13を適宜のピッチで形成し
てもよい。同図の螺旋状の溝13は単条であるが複葉に
形成することもできる。
螺旋状の溝は、円周方向の溝に比べて加工、製作が容易
であるほか、仮に軸10と内輪20との間のしめじろが
消失するほどの、大きい温度差が生じた場合においても
、クリープに起因する摩耗が軸方向に一様に生じるから
、特定位置に深い傷を生じることがなく、損傷程度を少
なくすることができるという利点を有しており、円周方
向の溝よりも実用性が大きい。
また、第2図(a)および(b)に示した溝13の断面
形状は円弧状に形成されているが、溝13の断面形状に
ついては、そのほか山形状2台形状、角形状等、必要に
応じて最適な形状を選択することが可能であり、さらに
溝13の深さ1幅、軸方向間隔(ピッチ)等についても
、必要に応じて最適な値を選定することができる。
上記実施例では、軸10の外周面12に溝13を形成し
た場合について説明したが、この溝13は内輪20の内
周側嵌合面21に形成してもよく、軸10の外周面12
と内輪20の内周側嵌合面2■との双方に形成してもよ
い。
第3図は、第2発明および第3発明の実施例を玉軸受に
ついて示したものである。同図の玉軸受は、内輪20.
外輪30および内輪20と外輪30との間で保持器54
に保持案内されて転動する玉53により構成されており
、内輪20は軸10に対して取付部材40を介して嵌合
されている。
取付部材40は、軸10に螺着した押さえナツト1日に
より軸10のフランジ部I5との間で挟着され、内輪2
0は取付部材40に螺着した押さえナツト19により取
付部材40のフランジ部45との間で挟着された状態で
取り付けられている。
玉軸受の内輪20および軸IOの材料については、第1
発明の場合と同様に内輪20がセラミックス材、軸10
が鋼材によりそれぞれ構成されている。
取付部材40は、軸10と内輪20との各線膨張係数の
中間値の線膨張係数を有する材料、たとえば、鋳鉄、ニ
ッケル鋼、インバー等により構成するか(第2発明)、
あるいは軸10と内輪2゜とのいずれか一方の線膨張係
数とほぼ等しい線膨張係数を有する材料により構成する
(第3発明)。
第2発明においては、第3図に示すように軸lOの外周
面12に、たとえば螺旋状の溝13を形成し、この溝1
3と溝13との間の凸状部分14に、取付部材40の内
周側嵌合面41をしめじろをもって嵌合し、内輪20の
内周側嵌合面21は、取付部材40の外周面42に固く
係合させて取り付ける。
あるいは上記取り付けとは反対に、取付部材40の外周
面42に溝を形成し、この溝と溝との間の凸状部分に内
輪20の内周側嵌合面21をしめじろをもって嵌合し、
取付部材40の内周側嵌合面41は、軸lOの外周面L
2に固く係合させて取り付けてもよい。
上記の取付構造において、軸10の外周面12に溝を形
成する代わりに、取付部材40の内周側嵌合面41に溝
を形成するか、またはこれら双方の面に溝を形成しても
よく、また取付部材40の外周面42に溝を形成する代
わりに、内輪20の内周側嵌合面21に溝を形成するか
、またはこれら双方の面に溝を形成してもよい。
取付部材40を軸10に固(係合させる手段または内輪
20を取付部材40に固(係合させる手段としては、嵌
合面のしめしろ、ねじ、接着、溶着、キー等のうち、適
宜の手段を選択することができる。
第2発明においては、内輪20に負荷された荷重は、取
付部材40を介して軸lOに伝達されるが、この玉軸受
を、取付時よりも高温または低温の環境下で運転使用す
る場合、内輪20.取付部材40および軸10の各嵌合
面に作用する応力(嵌合面応力)は次のようになる。
高温状態で運転する場合には、取付部材40と軸IOお
よび内輪20との線膨張係数の差により、取付部材40
の軸10および内輪20との各嵌合面には、温度上昇に
応じたしめしるの増加を生じる。しかし、この各嵌合面
のうち、溝13が形成されていない側の嵌合面において
は、取付部材40の線膨張係数が軸IOと内輪20との
中間値になっているので、温度上昇によるしめしろの増
加は、取付部材40を介さずに内輪20が軸10に嵌合
されている場合に比べて小さい割合に抑制することがで
きる。また、溝13が形成されている側の嵌合面におい
ては、先の第1発明において説明したところの、内輪2
0と軸10との少なくとも一方の嵌合面に形成した溝1
3による弾性変形作用と同一の作用が働くから、温度上
昇によるしめじろの増加は、溝13の形成されていない
場合に比べてはるかに小さくなる。
上記の作用が綜合されて、内輪20の破壊応力を越えて
嵌合面応力が大きくなるのを防止することができる。
低温状態で運転する場合には、取付部材40と軸10お
よび内輪20との線膨張係数の差により、取付部材40
の軸lOおよび内輪20との各嵌合面には、温度低下に
応じたしめしろの減少を生じる。しかし、この場合にお
いても前述した高温状態の場合と同じ理由により、嵌合
面応力の減少は、取付部材40が介在しない場合および
溝13の形成されていない場合に比べてはるかに小さく
なるから、クリープの発生を防止することが可能になる
第3発明においては、取付部材40の線膨張係数を内輪
20の線膨張係数とほぼ等しくした場合は、第3図に示
したのと同様に、軸10の外周面12に、たとえば螺旋
状の溝13を形成し、この溝13と溝13との間の凸状
部分14に、取付部材40の内周側嵌合面41をしめじ
ろをもって嵌合し、内輪20の内周側嵌合面21は、取
付部材41の外周面42に固く係合させて取り付ける。
上記とは反対に、取付部材40の線膨張係数を軸10の
線膨張係数とほぼ等しくした場合は、取付部材40の外
周面42に溝を形成し、この溝と溝との間の凸状部分に
、内輪20の内周側嵌合面21をしめじろをもって嵌合
し、取付部材40の内周側嵌合面41は、軸10の外周
面12に固く係合させて取り付けてもよい。
上記各取付構造において、軸10の外周面12に溝を形
成する代わりに、取付部材40の内周側嵌合面41に溝
を形成するか、またはこれら双方の面に溝を形成しても
よく、また取付部材40の外周面42に溝を形成する代
わりに、内輪20の内周側嵌合面21に溝を形成するか
、またはこれら双方の面に溝を形成してもよい。
取付部材40または内輪20を、それぞれ軸10または
取付部材40に固く係合させる手段については、第2発
明において説明した手段を適宜選択することができる。
第3発明においては、内輪20に負荷された荷重は、取
付部材40を介して軸10に伝達されるが、この玉軸受
40を、取付時よりも高温または低温の環境下で運転使
用する場合、内輪20、取付部材40および軸10の各
嵌合面に作用する応力(嵌合面応力)は次のようになる
高温状態で運転する場合には、内輪20に負荷された荷
重は、取付部材40と、線膨張係数が取付部材40とほ
ぼ等しい軸10または内輪20のいずわか一方との間で
は、温度上昇によるしめしろの増加はほとんど生じない
から、嵌合面応力が増大することなく伝達される。取付
部材40と、線膨張係数が取付部材40と等しくない軸
10または内輪20のいずれか他方との各嵌合面におい
ては、温度上昇に応じたしめしるの増加を生じる。
しかし、この嵌合面においては、先の第1発明において
説明したところの、少なくとも一方の嵌合面に形成した
溝13による弾性変形作用と同一の作用が働くため、温
度上昇によるしめしるの増加は、溝13の形成されてい
ない場合に比べてはるかに小さくなるから、嵌合面応力
が内輪2oの破壊応力を越えて大きくなるのを防止する
ことができる。
低温状態で運転する場合には、内輪2oに負荷された荷
重は、取付部材40と、線膨張係数が取付部材40とほ
ぼ等しい軸10または内輪2oのいずれか一方との間で
は、温度低下によるしめしるの減少はほとんど生じない
から、嵌合面応力が減少することなく伝達される。取付
部材40と、線膨張係数が取付部材40と等しくない軸
1oまたは内輪20とのいずれか他方との各嵌合面にお
いては、温度低下に応じたしめしろの減少を生じる。し
かし、この場合においても、前述した高温状態の場合と
同じ理由により、嵌合面応力の減少は、取付部材40が
介在しない場合および溝13の形成されていない場合に
比べてはるかに小すくなるから、クリープの発生を防止
することが可能になる。
なお、この発明においては、上述した実施例のように、
たとえば転がり軸受の内輪と軸との少なくとも一方の嵌
合面に、円周方向または螺旋状の溝を形成するのである
が、これとは異なる軸方向の溝を形成した場合は、転動
体の通過に伴って内輪に繰返し曲げ応力が加算され、内
周側嵌合面の引張応力が増大するため、内輪が破壊し易
くなるという不都合が生じる。
上記発明の実施例においては、転がり軸受の内輪と軸と
の取付構造について説明したが、転がり軸受の外輪と軸
箱との取付けについても適用することができ、また転が
り軸受に限らず、カム、歯車、滑り軸受の軸スリーブ等
と軸との取付けなど、他の環状体とその相手部材との取
付けにも適用することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、第1発明によれば、相手部材と、
相手部材に取り付けられた環状体との線膨張係数が異な
る場合に、取付時と使用時との温度変化に起因して嵌合
面のしめしろが変化しても、環状体に負荷された荷重は
、嵌合面に形成された溝と溝との間の凸状部分により相
手部材に伝達されるため、嵌合面応力の変化を凸状部分
の弾性変形によって吸収することができ、高温時におけ
る嵌合面応力の増大によって生じる構成部材の破壊、ま
たは低温時における嵌合面応力の減少ないし消失に伴う
クリープによって生じる構成部材の振動。
摩耗を防止することが可能となる。
また、環状体と相手部材との少なくとも一方の嵌合面に
螺旋状の溝を形成して取り付けたものにおいては、万一
のクリープが発生した場合でも、構成部材の破損が軽微
になるだけでなく、加工。
製作が容易にできるという利点が併せて得られる。
さらに、環状体と相手部材との嵌合面に形成する溝の形
状1寸法等の諸元は、必要に応じて最適のものとなるよ
うに、自由に選択、設計することができ、取付けのため
の特別な加工を要する他の取付部材は一切必要としない
ので、取付けにW!練を要せず、正確な心出しが容易に
できるだけでなく、単純な構成でより確実な信頼性の高
い取付構造が得られる。
第2発明によれば、相手部材と、相手部材に取付部材を
介して取り付けられた環状体との線膨張係数が異なり、
取付部材は相手部材と環状体との線膨張係数の中間の値
を有している場合に、取付時と使用時との温度変化に起
因して相手部材と取付部材との嵌合面、および取付部材
と環状体との嵌合面のしめじろが変化しても、環状体に
負荷された荷重は、取付部材の相手部材および環状体と
の各嵌合面のうち、溝が形成されている側の嵌合面にお
いては、溝と溝との間の凸状部分により伝達されるため
、嵌合面応力の変化は凸状部分の弾性変形によって吸収
することができ、溝が形成されていない側の嵌合面にお
いては、取付部材と相手部材または環状体との間の線膨
張係数の差が、環状体と相手部材との線膨張係数の差よ
りも小さいため、嵌合面応力の変化が緩和される。した
がって、これらの綜合結果として、高温時における嵌合
面応力の増大によって生じる構成部材の破壊、または低
温時における嵌合面応力の減少ないし消失に伴うクリー
プによって生じる構成部材の振動。
摩耗を防止することが可能になるとともに、第1発明に
おいて説明した第2段以降の利点と同一の利点が得られ
る。
さらに、第2発明によれば、取付部材を介在させである
ため、長期間の使用、または他の原因による部品交換時
に、容易に対応できるという利点も併せて得られる。
第3発明によれば、相手部材と、相手部材に取付部材を
介して取り付けられた環状体との線膨張係数が異なり、
取付部材は相手部材と環状体とのいずれか一方の線膨張
係数とほぼ等しい値を有している場合に、取付時と使用
時との温度変化に起因して相手部材と取付部材との嵌合
面、または取付部材と環状体との嵌合面のしめじろが変
化しても、環状体に負荷された荷重は、取付部材の相手
部材および環状体との各嵌合面のうち、溝が形成されて
いる側の嵌合面においては、溝と溝どの間の凸状部分に
より伝達されるため、嵌合面応力の変化は凸状部分の弾
性変形によって吸収することができ、溝が形成されてい
ない側の嵌合面においては、取付部材と相手部材または
環状体との線膨張係数がほぼ等しいため、温度変化によ
る嵌合面応力の変化がほとんど生じない。したがって、
第3発明においても、高温時における嵌合面応力の増大
によって生じる構成部材の破壊、または低温時における
嵌合面応力の減少ないし消失に伴うクリープによって生
じる構成部材の振動、摩耗を防止することが可能になる
とともに、第1発明において説明した第2段以上の利点
および第2発明において説明した最終段の利点が合わせ
て得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1発明を円筒ころ軸受に適用した実施例を
示す上半部縦断側面図、第2図(a)、 (b)は、そ
れぞれ溝の形状を拡大して示す側面図、第3図は、第2
発明および第3発明を玉軸受に適用した実施例を示す上
半部縦断側面図、第4図は従来の円筒ころ軸受の取付構
造を示す縦断側面図である。 図中、10は軸(相手部材)、12は軸の外周面、13
は溝、20は内輪(環状体)、21は内輪の内周側嵌合
面、40は取付部材、41.42はそれぞれ取付部材の
内周側嵌合面、外周面である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)相手部材とは異なる線膨張係数を有する環状体が
    相手部材の外周または内周に嵌合され、相手部材と環状
    体との少なくとも一方の嵌合面に、軸方向に間隔をおい
    て円周方向に形成した溝、または単条もしくは複条の螺
    旋状に形成した溝が設けられていることを特徴とする環
    状体の取付構造。
  2. (2)相手部材と、相手部材とは異なる線膨張係数を有
    し、相手部材の外周または内周に取り付けられる環状体
    との間に、相手部材と環状体との各線膨張係数の中間値
    の線膨張係数を有する取付部材が介在して嵌合され、取
    付部材と環状体との嵌合面および取付部材と相手部材と
    の嵌合面のいずれか一方が係合手段により固く係合され
    、いずれか他方の嵌合面の少なくとも一方に、軸方向に
    間隔をおいて円周方向に形成した溝、または単条もしく
    は複条の螺旋状に形成した溝が設けられていることを特
    徴とする環状体の取付構造。
  3. (3)相手部材と、相手部材とは異なる線膨張係数を有
    し、相手部材の外周または内周に取り付けられる環状体
    との間に、相手部材と環状体とのいずれか一方の線膨張
    係数とほぼ等しい線膨張係数を有する取付部材が介在し
    て嵌合され、線膨張係数がほぼ等しい取付部材と相手部
    材または環状体との嵌合面は係合手段により固く係合さ
    れ、線膨張係数が等しくない取付部材と環状体または相
    手部材との少なくとも一方の嵌合面に、軸方向に間隔を
    おいて円周方向に形成した溝、または単条もしくは複条
    の螺旋状に形成した溝が設けられていることを特徴とす
    る環状体の取付構造。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS564058U (ja) * 1979-06-22 1981-01-14
JPS62108622U (ja) * 1985-12-27 1987-07-11
JPS63254225A (ja) * 1987-04-13 1988-10-20 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd セラミツク軸受

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