JPH0571548A - 環状体の取付装置 - Google Patents

環状体の取付装置

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JPH0571548A
JPH0571548A JP23484591A JP23484591A JPH0571548A JP H0571548 A JPH0571548 A JP H0571548A JP 23484591 A JP23484591 A JP 23484591A JP 23484591 A JP23484591 A JP 23484591A JP H0571548 A JPH0571548 A JP H0571548A
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JP
Japan
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spacer
annular body
shaft
inner ring
peripheral surface
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JP23484591A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Takada
浩年 高田
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】相手部材と環状体との線膨張係数が異なり、取
付時と使用時の温度が変化した場合、環状体に負荷され
た荷重を有効に相手部材に伝達できるようにし、さらに
環状体の加工を容易に、かつ低コストにする。 【構成】鋼材の軸(相手部材)10とセラミック材の内
輪(環状体)20とを備えた玉軸受において、端面23
が軸垂直面である内輪20を第1間座50により挟着し
て内輪20の外周面に第1間座50を嵌合し、この第1
間座50のテーパ状の端面52bを、軸10に固く係合
させた第2間座60により挟着して第1間座50の外周
面に第2間座60を嵌合する。第1,第2間座50,6
0は、それぞれ内輪20,軸10とほぼ同等の線膨張係
数を有する。運転時の温度変化により各部材に生じた熱
応力、嵌合代の変化は、第1,第2間座50,60の挟
着面の相対滑りにより吸収される。内輪20の加工は特
別な精度を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば軸受の内
輪、外輪などの環状体と、この環状体を取り付ける相手
部材との線膨張係数が相違する場合における環状体の取
付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば転がり軸受とこれを取り
付ける相手部材との線膨張係数が相違する場合の取付構
造に関する報文が、LUBRICATION ENGINEERING 1981年7
月号の407〜415頁に掲載されている。この転がり
軸受は、図3に示すように、軸1に取り付けられた内輪
2と、図示を省略した軸箱に取り付けられた外輪3との
間に、保持器6付きの円筒ころ5が配設されており、軸
1は鋼材により、内輪2はセラミック材により作られて
いる。内輪2の軸方向の両側端面は中心軸線に対して外
開きに拡径するテーパ面であって、軸1にすきまばめに
より嵌合されている。この内輪2の両側端面は、軸1に
しまりばめにより嵌合された鋼材からなる一対の間座4
によって挟着されており、軸1や間座4が熱膨張したと
きに、内輪2と間座4とが挟着面上で相対的に摺動する
ことによって過大な負荷が作用しないようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の転がり軸受にお
いては、軸受に負荷される荷重は内輪2の両側端面のく
さび作用により拡大されて間座4に伝達されるため、内
輪2の両側端面における接触面圧が著しく増大して摩
耗,破損したり、負荷荷重が限界に達して破壊するなど
の不都合が生じることがあり、負荷荷重の上限値が小さ
い値に制約されるという問題があった。
【0004】また、内輪2と間座4とを軸1に組み付け
るに当たって、すきまばめにより嵌合されている内輪2
と、しまりばめにより嵌合されている間座4との間で相
対滑りが生じるため、正確な心出しが困難であって組付
け作業に熟練を要し、作業性の点でも支障があった。さ
らに、内輪2の軸方向の両側端面をテーパ面に形成して
いるため、内輪2を加工する際に必要な精度を確保する
のが技術的に困難であり、加工費においても高コストに
なるという不都合があった。
【0005】この発明は上記の問題を解決して、相手部
材とは異なる線膨張係数を有する環状体の運転使用中
に、環状体の摩耗,破損等が生じ難く、また相手部材に
対して環状体の正確な組付けが容易にでき、かつ、環状
体に特別の加工を施すことなく、低コストで製作できる
取付装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、軸等の相手部材の外周または内周に嵌
合され、相手部材とは異なる線膨張係数を有する内輪等
の環状体の取付装置において、前記環状体の軸方向の両
側端部を支持するそれぞれ一対の第1間座と第2間座と
を設ける。
【0007】第1間座は、環状体の相手部材との嵌合周
面とは反対側の軸方向両側の周面に嵌合する周面が形成
された円筒部と、環状体の軸方向端面に形成された軸方
向に垂直な面を挟着する内側端面および軸方向に対して
外開きまたは内開きのテーパ面をもつ外側端面がそれぞ
れ形成された円環部とを有している。第2間座は、前記
第1間座の円筒部の環状体との嵌合面とは反対側の軸方
向外側の周面に嵌合する周面が形成された円筒部と、第
1間座の円環部の前記外側端面を挟着する内側端面およ
び相手部材の外周または内周に固く係合する周面がそれ
ぞれ形成された円環部とを有している。
【0008】また、前記第1間座は環状体の線膨張係数
と同一またはほぼ等しい線膨張係数をもち、前記第2間
座は相手部材の線膨張係数と同一またはほぼ等しい線膨
張係数をもつ材質としてある。
【0009】
【作用】この発明の取付装置によって相手部材に取り付
けられた環状体は、環状体に負荷された荷重を第1間座
と第2間座とを介して相手部材に伝達する。環状体の取
付後に温度変化が生じた場合、環状体および第1間座と
軸および第2間座との間に線膨張係数の差により生じる
変形量は、第1間座とこれを挟着する第2間座とに形成
されているテーパ面における相対滑りによって吸収され
るので、過大な熱応力や嵌合代の変化は生じない。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明を玉軸受の内輪(環状体)と
軸(相手部材)との組付けに適用した実施例である。同
図の玉軸受は、内輪20、外輪30および内輪20と外
輪30との間に配列されて保持器41により案内される
玉40により構成されている。
【0011】内輪20は、内周面21が軸10にすきま
ばめにより嵌合され、この内輪20の軸方向の両側端部
は、それぞれ一対の第1間座50を介して一対の第2間
座60により軸方向に位置決めされるとともに、半径方
向に支持されている。第1間座50は、内輪20の軸方
向両側の外周面22に嵌合する内周面51aが形成され
た円筒部51と、内輪20の軸方向両側に形成された軸
方向に垂直な端面23を挟着する内側端面52aおよび
軸方向に対して外開きのテーパ面をもつ外側端面52b
がそれぞれ形成された円環部52とにより構成され、円
環部52の内周面は、内輪20の内径とほぼ同一寸法に
なっている。
【0012】第2間座60は、第1間座50の円筒部5
1の軸方向外側の外周面51bに嵌合する内周面61a
が形成された円筒部61と、第1間座50の円環部52
の外側端面52bを挟着するテーパ面をもつ内側端面6
2aおよび軸10の外周面に嵌合する内周面62cがそ
れぞれ形成された円環部62とにより構成されている。
【0013】軸10に嵌合された内輪20の軸方向両側
の外周面22に、第1間座50の円筒部51の内周面5
1aを適宜のはめあい代をもって嵌合するとともに、内
輪20の軸方向の両側端面23に第1間座50の円環部
52の内側端面52aを当接させて挟着してあり、第2
間座60は、円環部62の内周面62cを軸10に適切
なはめあい代をもって固く嵌合し、円筒部61の内周面
61aを第1間座50の円筒部51の軸方向外側の外周
面51bに適宜のはめあい代をもって嵌合するととも
に、円環部62の内側端面62aを第1間座50の円環
部52の外側端面52bに当接させて挟着してある。こ
のようにして内輪20に第1間座50を介して組み付け
られた第2間座60は、軸10の肩部11とねじ部12
に螺合したナット70との間で締め付け、軸10に強固
に係合させてある。
【0014】上記の玉軸受と第1間座50および第2間
座60の材料については、第1間座50が内輪20の線
膨張係数と同一またはこれとほぼ等しく、第2間座60
が軸10の線膨張係数と同一またはこれとほぼ等しい材
料からなり、たとえば、内輪20と第1間座50とは窒
化珪素のようなセラミック材、軸10と第2間座60と
は鋼材である。玉軸受の外輪30と玉40との材料は、
たとえば通常の軸受鋼材である。
【0015】なお、第2間座60を軸10に固く係合さ
せる手段としては、上記実施例のほか、軸10に対して
しまりばめによる嵌合、または接着、溶接その他の手段
を用いることができる。いま、上記構成の軸受の使用時
における温度が軸受の取付時の温度よりも高温になった
場合を考えると、温度の上昇に伴って、線膨張係数が同
一またはほぼ等しい内輪20と第1間座50および軸1
0と第2間座60は、それぞれほぼ一体的に変位し、内
輪20および第1間座50と軸10および第2間座60
との間に生じる線膨張係数の差による変形量、ないしは
第1間座50と第2間座60との間に生じる熱応力によ
る変形量は、第1間座50の円環部52の外側端面52
bに第2間座60の円環部62の両側端面62aが軸方
向に対して外開きのテーパ面で当接して挟着しているの
で、この挟着面における相対滑りによって吸収ないしは
逃がされ、過大な熱応力が発生したり、嵌合代が変化す
ることはない。
【0016】このため、軸10に負荷された荷重は、第
2間座60から第1間座50を経て内輪20に加えら
れ、内輪20から玉40を介して外輪30に支障なく、
円滑に伝達させることができ、軸受の使用中に熱応力に
よって内輪20が破壊することはない。上記実施例にお
いては、一対の第1間座50と第2間座60との各挟着
面52b,62aの軸直角断面に対する傾斜角度θ1
θ2 と、各挟着面52b,62aの半径方向中心位置に
おける軸方向の長さWP および直径DP との間に、 tanθ1 +tanθ2 =2WP /DP (1) の関係式が成立するように設定することがてきる。
【0017】θ1 ,θ2 は、テーパ面が軸方向に対して
外開きである場合を正とし、内開きである場合を負とす
る。このように設定すると、軸受の取付時と使用時との
温度変化に伴う内輪20と第1間座50との軸方向およ
び半径方向の変位差が打ち消され、第1間座50と第2
間座60との挟着面および内輪20および第1間座50
の軸10との嵌合面に発生する熱応力による影響を確実
に防止することが可能となる。
【0018】上式(1)の算定手順は次のとおりであ
る。いま、内輪20を挟着する第1間座50の、第2間
座60との挟着面(外側端面)52bにおいて、温度変
化ΔTにより生じた軸方向の変位をΔx1 ,Δx2 、半
径方向の変位をΔy1 ,Δy2 とすると、 Δx1 =(αs −αj )・ΔT・(Wp −Dp tanθ1 )/2…(2a) Δx2 =(αs −αj )・ΔT・(Wp −Dp tanθ2 )/2…(2b) Δy1 =(αs −αj )・ΔT・(Dp −Wp /tanθ1 )/2…(3a) Δy2 =(αs −αj )・ΔT・(Dp −Wp /tanθ2 )/2…(3b) ただし、αs ,αj は、それぞれ軸10と内輪20およ
び第1間座50の線膨張係数である。
【0019】そこで、内輪20および第1間座50の軸
方向および半径方向に温度変化による変位差が生じない
ときの条件として、 Δx1 +Δx2 =0…………………………………………………(4a) Δy1 +Δy2 =0…………………………………………………(4b) とおき、αs ≠αj 、ΔT≠0のもとで式(2a),
(2b),(3a),(3b),(4a),(4b)解
くと、求める前記式(1)が得られる。
【0020】また、前述のように、前記軸受の内輪20
と第1間座50との線膨張係数は同一またはほぼ等し
く、軸10と第2間座60との線膨張係数は同一または
ほぼ等しく設定してあるが、第2間座60の線膨張係数
については、軸10と接する内周側部分から円筒部61
の内周面61aで第1間座50と接する外周側部分に至
る半径方向の線膨張係数を、軸10と内輪20または第
1間座50とによる線膨張係数の半径方向の変化と共通
する方向をもって半径方向に連続的にまたは段階的に変
化する材料を用いてもよい。
【0021】このような材料としては、たとえばセラミ
ック材と金属材とを半径方向に異なる比率で配合した複
合材料(傾斜機能材料)、あるいは線膨張係数の異なる
少なくとも2個の素材を半径方向に積層接着した材料が
知られている。上記のように第2間座60の線膨張係数
に半径方向に変化する方向性を付与すると、温度変化に
伴って第2間座60の軸10および第1間座50に対す
る嵌合代が変化し、さらに内輪20または第1間座50
と軸10との間の嵌合代の変化により増大した嵌合代が
第2間座60に加重された場合においても、これらの嵌
合代の変化量は第2間座60の線膨張係数の方向性に対
応する内部歪によって吸収されるから、嵌合代の変化に
よって内輪20が破壊されるのを効果的に防止すること
が可能となる。
【0022】また、上記実施例において、内輪20およ
び第1間座50の軸10と第2間座60とに対する寸法
関係については、軸10に嵌合される内輪10の内周面
21と第2間座60に嵌合される第1間座50の円筒部
51の外周面51bが遅くとも軸受の使用時において固
い嵌合状態となり、かつ、内輪20に負荷される荷重お
よび嵌合応力ならびに温度変化に伴う熱応力により内輪
20の内周面21および第1間座50の内周面に生じる
最大引張応力と、内輪20の外周面22および第1間座
50の外周面に生じる最大圧縮応力とが、それぞれ内輪
20および第1間座50の構成材料の各許容最大応力よ
りも小さくなるように、その内径寸法と外径寸法とを設
定することもできる。
【0023】このように構成すると、内輪20に負荷さ
れた荷重は、第1間座50から第2間座60を介して軸
10に伝達されるだけでなく、内輪20の内周面21お
よび第1間座50の内周面によっても軸10に伝達する
ことができ、また、軸10に負荷された荷重も同様に、
内輪10と第1間座50および第2間座60とが分担し
て、玉40、外輪30に伝達する。
【0024】このため、第1間座50と第2間座60と
の分担荷重が軽減し、内輪20の第1間座50との嵌合
面(外周面22)に生じる応力も減少することになるか
ら、負荷された荷重によって内輪20が破壊するのを確
実に防止することができる。さらに、上記実施例におい
て、第1間座50と第2間座60との少なくとも一方
が、内輪20を軸10に対して半径方向に弾性的に支持
する構造とすることもできる。
【0025】第1間座50と第2間座60とによる弾性
支持構造としては、各間座50,60の円筒部51,6
1を薄肉に成形するか、または、この円筒部51,61
の基端側の底面に肉抜き部分を設けるか、あるいはこの
円筒部51,61の内周面に、軸方向のスリットを円周
方向に間隔をおいて形成するのが好ましい。上記の場合
における第1間座50と第2間座60の材料としては、
弾性変形しやすい材料、たとえばセチミック材としてジ
ルコニア、金属材としてばね鋼等を用いてもよい。
【0026】このように構成すると、温度変化に伴って
内輪20と第1間座50との間、あるいは第1間座50
と第2間座60との間において、熱応力、嵌合代の変化
が生じたとき、第1間座50と第2間座60との各円筒
部51,61が弾性変形(半径方向外方への膨張)し、
これにより熱応力は緩和され、嵌合代の変化分は吸収さ
れるから、これらに起因する内輪20の破壊を阻止する
のに大きな役割りを果たす。
【0027】なお、上記実施例で説明した内輪20と第
1間座50との線膨張係数および軸10と第2間座60
との線膨張係数については、それぞれの線膨張係数の差
を適当に選定することによって、内輪20、第1間座5
0、第2間座60および軸10の相互間の嵌合面の僅か
な形状誤差や寸法の相違による嵌合代の温度変化による
変化を打消すことができるように構成することも可能で
ある。
【0028】図2は、この発明を円筒ころ軸受の内輪
(環状体)と軸(相手部材)との組付けに適用した実施
例である。同図の円筒ころ軸受は、内輪20、外輪30
および内輪20と外輪30との間に配列されて保持器4
3により案内される円筒ころ42により構成されてい
る。この実施例は、内輪20を第1間座50を介して第
2間座60により軸10に組付けた構成については図1
と同様であるが、第1間座50の円筒部51の軸方向端
面が円筒ころ42の端面に近接対向する位置まで延びて
円筒ころ42の案内つばとしての機能を兼ね、さらにこ
の円筒部51の軸方向端部の外径面についても保持器4
3の内径面に近接対向させて保持器43の案内輪として
の機能を兼ねた構成としてある。これら二つの機能は、
いずれか一方のみを兼ねるようにしてもよい。
【0029】上記以外の構成については図1の実施例と
変わりがないから、同一部分に同一符号を付すにとど
め、説明を省略する。前記各実施例では、セラミック材
からなる内輪を鋼材からなる軸に取り付けた場合につい
て説明したが、この発明はこのような場合に限らず、た
とえば鋼材からなる内輪をステンレス鋼、黄銅、アルミ
ニウム合金等の材料からなる軸に取り付ける場合につい
ても同様に適用することができる。
【0030】また、この発明は、内輪と軸との線膨張係
数が異なる軸受だけでなく、外輪と軸箱との線膨張係数
が異なる軸受についても適用することができる。また、
この発明は、軸受の使用時における温度が取付時の温度
よりも高温になる場合に限らず、軸受の取付時よりも使
用時の方が低温になる場合についても適用することがで
きる。
【0031】さらに、この発明は、転がり軸受だけでな
く、滑り軸受その他の装置の構成部材である環状体を、
線膨張係数の異なる相手部材に取り付ける場合にも適用
することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、環状体を環状体とは線膨張係数の異なる相手部材に
取付けた場合に、環状体に負荷された荷重を、環状体を
挟着して嵌合された第1間座と第1間座のテーパ面を挟
着して嵌合された第2間座とを介して相手部材に伝達す
ることができ、環状体の取付時と使用時との間の温度変
化により、環状体、第1間座、第2間座および相手部材
との間で熱応力、嵌合代の変化が発生しても、これを吸
収することができるから、環状体を破壊することなく、
負荷された荷重を有効に相手部材へ伝達することができ
るだけでなく、環状体の端面は軸方向に垂直な面である
ため、環状体の加工が技術的に容易で、かつ、低コスト
になり、仮に、環状体と第1間座とのいずれか一方が損
傷した場合は、その部分のみを交換するだけでよいとい
う効果が併せて得られる。
【0033】さらに、この発明によれば、環状体の相手
部材に対するはめ合いすきまを小さくすることができる
ため、取付時における心出しが容易になるだけでなく、
運転使用時においても、相手部材に対する同心性を高精
度に保持することができるため、取り付けられた装置の
高性能が維持され、信頼性の高い取付装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を玉軸受に適用した実施例を示す上半
部縦断側面図である。
【図2】この発明を円筒ころ軸受に適用した実施例を示
す上半部縦断側面図である。
【図3】従来の円筒ころ軸受の取付装置を示す上半部縦
断側面図である。
【符号の説明】
10 軸(相手部材) 20 内輪(環状体) 21 内輪の内周面 22 内輪の外周面 23 内輪の軸方向端面 50 第1間座 51 第1間座の円筒部 51a,51b 第1間座の円筒部の内周面、外周面 52 第1間座の円環部 52a,52b 第1間座の円環部の内側端面、外側
端面 60 第2間座 61 第2間座の円筒部 61a 第2間座の円筒部の内周面 62 第2間座の円環部 62a,62c 第2間座の円環部の内側端面、内周

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手部材の外周または内周に嵌合され、
    相手部材とは異なる線膨張係数を有する環状体の取付装
    置において、前記環状体の軸方向の両側端部を支持する
    それぞれ一対の第1間座と第2間座とを設け、第1間座
    は環状体の相手部材との嵌合周面とは反対側の軸方向両
    側の周面に嵌合する周面が形成された円筒部と、環状体
    の軸方向端面に形成された軸方向に垂直な面を挟着する
    面が内側端面に形成され、かつ、軸方向に対する外開き
    または内開きのテーパ面が外側端面に形成された円環部
    とを有し、第2間座は前記第1間座の円筒部の環状体と
    の嵌合周面とは反対側の軸方向外側の周面に嵌合する周
    面が形成された円筒部と、第1間座の円環部の外側端面
    を挟着する面が内側端面に形成され、かつ、相手部材の
    外周または内周に固く係合する周面が形成された円環部
    とを有し、前記第1間座は環状体と同一またはほぼ等し
    い線膨張係数をもつ材料により、前記第2間座は相手部
    材と同一またはほぼ等しい線膨張係数をもつ材料により
    それぞれ構成したことを特徴とする環状体の取付装置。
JP23484591A 1991-03-08 1991-09-13 環状体の取付装置 Pending JPH0571548A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08105906A (ja) * 1994-04-07 1996-04-23 Skf Ind Spa ベアリングのスリーブ間の速度を検出する装置及びその磁化されたスリーブを予備的に組み立てる方法
US6971801B2 (en) * 2000-09-19 2005-12-06 Nsk. Ltd. Bearing unit
JP2014043911A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Nsk Ltd 転がり軸受

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08105906A (ja) * 1994-04-07 1996-04-23 Skf Ind Spa ベアリングのスリーブ間の速度を検出する装置及びその磁化されたスリーブを予備的に組み立てる方法
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