JPH0314030B2 - - Google Patents

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JPH0314030B2
JPH0314030B2 JP56170863A JP17086381A JPH0314030B2 JP H0314030 B2 JPH0314030 B2 JP H0314030B2 JP 56170863 A JP56170863 A JP 56170863A JP 17086381 A JP17086381 A JP 17086381A JP H0314030 B2 JPH0314030 B2 JP H0314030B2
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hydrogen
pgi
methyl ester
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Seekeri Ishutoaan
Roaasu Marianna
Koaachu Gaaboru
Keekeshi Kurisuchina
Botaaru Shaandoru
Horuaato Kaarori
Kerumetsui Peeteru
Hadohaajii Paaru
Raakootsui Ishutoaan
Fueejushu Raasuroo
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KINOIN GIOGISUZERU ESU BEGIESUZECHI TERUMEKEKU GIARA RUTO
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KINOIN GIOGISUZERU ESU BEGIESUZECHI TERUMEKEKU GIARA RUTO
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な式() の7−置換PGI2−誘導体とその製法に関する。
式()の置換基は次の意味を有する。
Rは水素、アルキル金属カチオン、薬学的に許
容されるアミンから誘導されるカチオンまたは炭
素原子数1ないし4個のアルキル基であり、 R1とR2は水素炭素原子数1ないし4個の直鎖
もしくは分岐のアルカノイル、ベンゾイル、テト
ラヒドロピラニル、エトキシエチルまたは炭素原
子数1ないし4個のアルキル基を含むトリアルキ
ルシリルであり、 R4は炭素原子数3ないし7個の炭素原子の直
鎖もしくは分岐のアルキルであり、 Yは水素であり、 ZはClまたは式−OR5で表わされR5が炭素原
子数1ないし4個の直鎖もしくは分岐のアルキル
または、 YとZがともに=N−OH,=N−OCH3,=N
−NH−CO−NH2または=N−N(CH32基を構
成する。
式()の新規な化合物は本発明に従つて、 式() で表わされ、式中R,R1,R2,R4,YおよびZ
が式()で定義されているとおりであり、Xが
Cl、Br、I、フエニルセレニルまたはフエニル
チオ基である化合物から出発して、脱離反応によ
つて、または、YとZのかわりにオキソ基を含む
式()または()の化合物から出発して、こ
の出発物質を相当するオキソ試薬、例えば、ヒド
ロキシルアミンまたはセミカルバジンと反応させ
ることによつて製造することができる。
XがCl、Br、Iである場合は、脱離反応は塩
基の存在下で実施される。塩基としては、例えば
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウ
ム・メチラート、カリウム・t−ブチラート、
1,5−ジアザビシクロ(3,4,0)ノン−5
−エン(DBN)、1,5−ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデク−5−エン(DBU)、トリエチ
ルアミンまたはピリジン等が使用できる。脱離反
応は塩化メチレン溶液中で数時間撹拌することに
よつても実施することができる。
反応媒質としては、水、アルコール類、芳香族
溶媒(トルエン、ベンゼン)、エーテル結合を有
する溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、エチレ
ングリコール、ジメチルエーテル)等が使用でき
る。DBN,DBU、トリエチルアミン、またはピ
リジンが塩基として使用される場合には、それに
加えて溶媒を使用する必要がない。
もしXがフエニルセレニルまたはフエニルチオ
である場合は、脱離反応は過酸化水素によつて酸
化セレンに転化された後か、メタ過ヨウ素酸ナト
リウム(sodium methaperiodate)によつてス
ルホキシドに転化された後に行なわれる。
〔JACS,95 2697,6137(1973),JACS,82
1810(1960)〕 式()で、ZとYが=N−OH,=N−
OCH3,=N−NH−CO−NH2または=N−N
(CH32基を形成している化合物は、相当するオ
キソ誘導体であつて、式()のYとZがともに
オキソ基をなす相当するオキソ誘導体、または式
()で、YとZがオキソである化合物をセミカ
ルバジドまたはヒドラジンと第3級アミンの存在
下で反応させて製造される。化合物()が使用
される場合は、脱離反応はまた第3級アミンの影
響下でも起こる。上記の反応においてオキソ試薬
の酸付加塩を使用するのが好ましい。
式()の出発物質は次の反応によつて合成す
ることができる。
そのカルボキシル基がエステル化され、所望に
より11−,15−位に保護されたヒドロキシル基を
有するPGF2〓−誘導体を、アリル位置を、ヒドロ
キシル化する試薬、好ましくは二酸化セレンと反
応させる。4−ヒドロキシ−および7−ヒドロキ
シ−PGF2−誘導体が目的生成物として得られる。
それらは例えばクロマトグラフ法によつてたがい
に分離され、それから単離された7−ヒドロキシ
誘導体は親電子試薬例えば、N−ブロモスクシン
イミドまたはフエニルセレニルクロリドによつて
処理される。目的生産物として式()の化合物
で、Yが水素でZがヒドロキシであるものが得ら
れる。得られた化合物の7−ヒドロキシ基はハロ
ゲン化され、置換され、相当する酸化剤たとえば
クロロクロム酸ピリジニウム(pyridinium
chlorochromate)によつてオキソ基に転化され
る。
炭素原子1〜4個を有するアルキル置換基はメ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチ
ル基であつてよい。
炭素原子3ないし7個を有するアルキル置換基
は直鎖または分岐のプロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルまたはヘプチル基であつてよい。
炭素原子1〜4個を有するアルカノイル置換基
はホルミル、アセチル、プロピオニル、またはブ
チリル基であつてよい。
薬学的に許容されるアミンから誘導されるカチ
オンは、式()の化合物の投与量において毒性
副作用を示さないアンモニウムカチオンでよい。
そのようなカチオンは、例えば、種々のモノ−、
ジ−、トリ−(C14−アルキル)−アンモニウ
ム・カチオンであるが、これらのカチオンの置換
誘導体、たとえばヒドロキシル置換基を有するも
のも使用できる。そのようなカチオンは例えば、
トリス(ヒドロキシメチル)アンモニウム・カチ
オンである。
式()の新規な化合物はプロスタサイクリン
様の治療効果を有する。それは血小板の凝集を阻
害し、起つている血栓症の消失を促進し、胃酸分
泌を減少させ、肝臟と胃に対して細胞保護作用を
有し、冠状動脈と末梢血管を拡張し、細胞転位の
発生を阻止する。上記の効果の故に、これらの化
合物は治療目的に使用することができる。
本発明の化合物の効果は、標準としての既知の
プロスタサイクリン・ナトリウム塩(PGI2ナト
リウム塩)と比較して示される。抗凝集活性はウ
サギの血液から分離した血小板に富む血しように
ついて、Bornの方法〔Born,G.V.R.:
Aggregation of blood platelets by adenosine
diphosphate and its reversal,Nature,194,
927(1962)〕. 供試化合物 相対有効性 PGI2 1 7−オキソ−PGI2 1/15 7−ヒドロキシ−PGI2(Z) 1/40 7−ヒドロキシ−PGI2(E) 1/50 7−クロロ−PGI2 1/100 7−オキソ−PGI2−セミカルバジド 1/500 本発明のPGI2同族体は、その安定性の故にプ
ロスタサイクリンよりも有利である。これらは水
中で緩漫に加水分解し、それ故にその水溶液は薬
用または治療用の目的に使用することができる。
本発明の化合物のあるものは、非常に高い生物
学的活性と安定性を有する7−オキソ−PGI2
トリウム塩と比較しても有利な性質を示す。これ
らの利点は、例えばA−23187Ca2+イノフオール
(inothor)によつて起される血小板凝集やガラス
ビード上への血小板の滞留の阻止等の特殊の分野
において特に顕著である。それ故に今日までに既
知のプロスタサイクリンと7−オキソ−プロスタ
サイクリンによつて解決され得なかつた治療上の
任務を解決することが可能となる。
薬用製剤は式()の活性成分に加えて、薬剤
調製において一般に使用される助剤や増量剤を含
むことができる。製剤は固形(例えば、錠剤、ド
ラジエー、カプセル、粉末等)、液状(例えば、
注射剤、注入溶液、ドロツプ、液状薬剤)、また
は半液状(例えば、クリーム、ジエリー等)の形
で使用できる。
製剤は好ましくは単位投与量の形に処方され
る。それによつてその活性成分の含有量は一回の
投与量に等しいか、その何分の1か何倍かにされ
る。一日当りの投与量は0.1〜1000mg/Kgである。
しかし、それは疾病の重篤度、患者の耐容度、投
与形態に依存する。活性成分の必要量は有能な内
科医にとつては容易に決定できる問題である。本
発明の新規な活性成分が天然産のプロスタサイク
リンよりも生体内において長期間効力を持続す
る。従つて患者に対してそんなに頻繁に投与する
必要がない。
本発明の方法における出発物質に使用される式
()の化合物の製法は下記に具体的に示される。
式()の化合物であつてYとZがオキソである
もの(7−オキソ−PGI2−誘導体)は公開番号
0031426のもとに1981年7月8日公開されたヨー
ロツパ特許出願に開示されている。
合成 1 7−ヒドロキシ−PGF2〓−メチルエステル 507.5mg(1.4mM)のPGF2〓−メチルエステル
を5mlの乾燥ジオキサンに溶解した。この溶液は
100℃の浴上で加熱し、ついで311mg(2.8mM)
の二酸化セレンをそれに加え、得られる懸濁液を
1時間撹拌した。反応混合物を冷却し、その後5
mlの2.5%重炭酸ナトリウム溶液を加えて半時間
撹拌した。ついで、各20mlの酢酸エチルで6回抽
出した。有機層を合して硫酸マグネシウムで乾燥
し、別し蒸発させた。粗生成物はシリカゲルカ
ラムとアセトン−酢酸エチル1:4混合物を用い
てクロマトグラフで分離した。
アセトン−酢酸エチル混合物を溶離液として用
いて薄層クロマトグラフ法で分離し、Rf値0.42を
示す分画を捕収した。この分画(捕収分)は7−
ヒドロキシ−PGF2〓−メチルエステルを含んでい
た。(重量250mg(46.7%)) 上記の分析法でRf値0.31を示す分画も収集し
た。これらの分画は4−ヒドロキシ−PGF2〓−メ
チルエステルを含んでいた。蒸発後の重量166.3
mg(30.9%)であつた。
分析データ メルクのシリカゲルG層でベンゼン−ジオキサ
ン−酢酸の20:20:1混合物を溶離剤として薄層
クロマトグラフ法を実施した結果は、それぞれ
Rf=0.495、Rf=0.485であつた。溶離剤としてア
セトン−酢酸エチル1:4混合物を用いた場合、
それぞれRf=0.42および0.3であつた。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:5.45−5.7(m,
4H,オレフイン性プロトン)、4.0−4.8(m−4H,
CHOHプロトン)、3.65(s,3H,CH3O) 合成 2 7−ヒドロキシ−11,15−ジアセチル−PGF2
−メチルエステル 6.18g(12mM)の11,15−ジアセチル−
PGF2〓−メチルエステルを50mlの乾燥ジオキサン
に溶解した。この溶解に2.66g(24mM)の二酸
化セレンを加え、ついで得られた懸濁液を100〜
101℃の浴中に20分間保ち、反応混合物を冷却し、
20mlの5%重炭酸ナトリウム水溶液をそれに加
え、得られた混合物をさらに30分撹拌した。混合
物を30mlづつのエーテルで6回抽出し、エーテル
相を硫酸マグネシウムで乾燥し、別し、蒸発し
た。得られた粗生成物はシリカゲルカラムとベン
ゼン−酢酸エチル1:1混合物を用いてクロマト
グラフ法で分離した。
Rf値0.43と0.35を示した分画が、酢酸エチルと
ベンゼンの2:1混合物で、捕収され蒸発されら
れた。
Rf値0.43を示す分画は7−ヒドロキシ−11,15
−ジアセチル−PGF2〓−メチルエーテルを含む。
(重量2.01g、30.1%)。
合成1および2に続いて、9−,11−および15
−のヒドロキシル基を保護したPGF2〓−同族体を
出発物質として、7位保護PGF2〓誘導体が得られ
る。上記の方法に続いて、また適当な、ホモ−、
ノル−またはアリールオキシ−PGF2〓誘導体から
出発して相当する7−ヒドロキシ誘導体が製造さ
れる。
合成 3 7−クロロ−9,11,15−トリアセチル−
PGF2〓−メチルエステル 400mg(1.55mM)のトリフエニルホスフイン
を五酸化リンを加えて蒸留した無水四塩化炭素5
mlに溶解し、得られた溶液に520mg(1.02mM)
の7−ヒドロキシ−9,11,15−トリアセチル−
PGF2〓−メチルエステルを撹拌して溶解した。反
応混合物を4時間還流温度に保ち、室温に戻し、
50mlのエーテルで希釈し、ついで沈澱したトリフ
エニルホスフインオキシドを別し、液を蒸発
した。得られた粗生成物はベンゼン−酢酸エチル
4:1混合物を用いてクロマトグラフ法で分離し
た。
ベンゼン−酢酸エチル2:1混合物溶離剤中で
0.68のRf値を示す分画(Merck製分析用シリカゲ
ル層上で2回クロマトグラフにかけた)を集め、
蒸発させた。得られた表題の生成物の重量は232
mg(44%)であつた。
分析結果 Merck製シリカによる薄層クロマトグラフで、
ベンゼン−ジオキサン−酢酸の20:20:1混合物
で2回分離し、Rf=0.68 上記の方法につづいて、すべての7−ヒドロキ
シ−PGF2〓誘導体は相当する7−クロロ−誘導体
に転化するか、適当なハロゲン化試薬を用いて7
−ハロゲン化誘導体に転化することができる。
合成 4 5−ブロモ−7−ヒドロキシ−11,15−ジアセ
チル−PGI1−メチルエステル 202mg(0.43mM)の7,9−ヒドロキシ−11,
15−ジアセチル−PGF2〓−メチルエステルを6ml
の無水テトラヒドロフラン−無水クロロホルムの
1:1混合物に溶解し、この溶液をアセトン−ド
ライアイス浴で−78℃に冷却し、フラスコ内の液
面上にアルゴンを通じ、ついで84.2mg(0.47mM)
の固体のN−ブロモスクシンイミドをこの溶液に
加えた。
アセトン−ドライアイス浴を除去し、反応混合
物を室温でさらに20分撹拌し、反応混合物を30ml
のエーテルで希釈し、有機層を5mlの水で洗い、
硫酸マグネシウムで乾燥し、別し、蒸発させ
た。重量214mg(92%)。粗生成物はベンゼン−酢
酸エチル1:1混合物でクロマトグラフ展開する
とRf値0.51,0.6および0.69の位置に3個のスポツ
トを与えた。なぜならば6−および7−エピマー
の混合物であるからである。このスポツトはベン
ゼン−酢酸エチルの3:1混合物を用いてカラム
クロマトグラフ法で分離することができる。しか
し粗生成物はまた直接に次の反応に使用すること
ができる。
分析結果 ベンゼン−酢酸エチル1:1混合物を用いたシ
リカゲルG層による薄層クロマトグラフで、Rf
=0.51,0.6および0.69であつた(リンモリブデン
酸で発色)。
NMRスペクトルデータ(CDCl3)δ:5.45−
5.75(m,2H、オレフイン性プロトン 5.15(q,1H,CHOAc) 4.65−4.95(m,2H,CHOAcおよびCHO) 4.0−4.35(m,2H,CHO) 3.65(s,3H,CH3O) 2.05−2.08(s+s,3H+3H,CH3CO ‖ C ) N−ブロモスクシンイミドの代りに元素状ヨウ
素を用いる以外合成4に従つて、相当する5−ヨ
ウド誘導体が得られる。N−ブロモスクシンイミ
ドの代りにフエニルセレニルブロミドを使用する
ことにより、5−フエニル−セレニル誘導体が得
られる。
合成 5 5−ブロモ−7−エトキシエチル−11,15−ジ
アセチル−PGI1−メチルエステル 413mg(0.75mM)の5−ブロモ−7−ヒドロ
キシ−11,15−アセチル−PGI1−メチルエステ
ルを5mlの乾燥ジクロロメタンに溶解し、この溶
液に700μ(540mg)のエチルビニルエーテルと
1滴のp−トルエンスルホン酸の10%テトラヒド
ロフラン溶液を加えた。反応混合物を室温で30分
間撹拌し、ついでp−トルエンスルホン酸触媒を
トリエチルアミンで中和した。反応混合物を30ml
のジクロロメタンで希釈し、2.5%の重炭酸ナト
リウム溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウ
ムで乾燥して、別し、蒸発させた。粗生成物を
ベンゼン−酢酸エチル5:1混合物を用いてクロ
マトグラフ法にかけた。
Rf値0.39とRf値0.29の分画がベンゼン−酢酸エ
チル4:1の混合物中で捕収され、蒸発させられ
た。279mg(60%)のエピマー混合物が得られた。
分析結果 NMRスペクトル(CDCl3)δ:5.5−5.8(m,
4H,オレフイン性プロトン) 5.1−5.4(m,1H,CHOAc) 4.5−5.0(m,4H,CHOAc+CHOC) 4.0−4.4(m,4H,CHOC) 3.65(s,3H,CH3O) 3.5−3.8(m,3H,CHBr+OCH2CH3) 2.05(s,6H,CH3CO) 0.95(t,3H,CH2CH3) 合成1〜5に従つて、本発明の方法に必要なす
べての式()の化合物は製造することができ
る。
保護基の除去、エステル化、けん化、塩形成反
応等は当業者には全く自明であるから、これは具
体的に例示する必要はない。
次の実施例は本発明を例示するものであつてそ
の範囲を限定するものではない。
実施例 1 7−ヒドロキシ−PGI2−メチルエステル 10mlの1,5−ジアザビシクロ(3,4,0)
ノン−5−エンを室温で撹拌しながら1.17g
(2.45mM)の5−ブロモ−7−ヒドロキシ−
PGI2−メチルエステルを加えた。反応混合物を
さらに15分間撹拌し、100mlのエーテルで希釈し、
5mlの水で3回洗い、ついで10mlの飽和食塩水で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、別し、蒸発
させた。
得られた粗生成物(重量1.5g)はシリカゲル
カラムでベンゼン−酢酸エチル3:1混合物を用
いてクロマトグラフ法にかけた。680.2mg(70.4
%)の目的生成物が得られた。
分析結果 酢酸エチル−トリエチルアミン3:1混合物を
用いてMerck製シリカゲルG層による薄層クロ
マトグラフでRf=0.28 NMRスペクトル(CCDl3)δ:5.65−5.8(m,
1H) 5.4−5.65(m,2H) 4.3−4.6(m,1H) 3.9−4.2(m,3H) 3.68(s,3H) 実施例 2 7−エトキシエチル−11,15−ジアセチル−
PGI2−メチルエステル 5−ブロモ−7−ヒドロキシ−PGI1−メチル
エステルの代りに1.57g(2.54mM)の7−エト
キシエチル−11,15−ジアセチル−PGI1−メチ
ルエステルを使用して、実施例1に記しされたと
同じように実施した。
942.7mg(68.9%)の目的生成物が得られた。
分析結果 ベンゼン−酢酸エチル3:1混合物を用いた
Merck製シリカG層薄層クロマトグラフ法で、
Rf=0.25。
NMRスペクトル(CDCl3)δ:5.45−5.9(m,
3H) 5.05−5.2(m,1H) 4.5−5.0(m,2H) 3.66(s,3H) 3.4−4.6(m,2H) 実施例 3 7−メトキシ−11,15−ジアセチル−PGI2
メチルエステル 5−ブロモ−7−ヒドロキシ−PGI2−メチル
エステルの代りに1.42g(2.54mM)5−ブロモ
−7−メトキシ−11,15−ジアセチル−PGI1
メチルエステルを用いて、実施例1に記しされた
同じように実施した。
849.2mg(69.6%)の目的生成物が得られた。
分析結果 ベンゼン−酢酸エチル2:1混合物を用いて
Merck製シリカG層による薄層クロマトグラフ
法で、Rf=0.63 実施例 4 7−クロロ−11,15−ジアセチル−PGI2−メ
チルエステル 5−ブロモ−7−ヒドロキシ−PGI1−メチル
エステルの代りに、1.43g(2.54mM)の5−ブ
ロモ−7−クロロ−11,15−ジアセチル−PGI2
−メチルエステルを用いて、実施例1に記載され
たと同じように実施した。
864.7mg(70.2mM)の目的生成物が得られた。
分析結果 ベンゼン−酢酸エチル2:1混合物を用いた
Merck製シリカG層による薄層クロマトグラフ
法でRf=0.66 実施例 5 7−ケト−11,15−ジアセチル−PGI2−メチ
ルエステル−セミカルバゾン 70mg(0.15mM)の7−ケト−11,15−ジアセ
チル−PGI2−メチルエステルを5mlのエタノー
ルに溶解した。この溶液に15μ(0.18mM)の
ピリジンを加え、ついで20mg(0.18mM)のセミ
カルバジド塩酸塩を2mlの水に溶解した溶液を滴
下し、冷却し、30mlのエーテルで希釈し、10mlの
水で抽出した。エーテル層を硫酸マグネシウムで
乾燥し、別し、蒸発させた。
得られた粗生成物(重量80.5mg)を、溶離液と
してベンゼン−酢酸4:1混合物を用いて、シリ
カゲルカラムでクロマトグラフ分離した。分画は
薄層クロストグラフ法(ベンゼン−酢酸エチルの
3:1混合物を溶離液として使用し、スポツトは
リンモリブデン酸で発色した)で分析した。Rf
値0.28と0.34を示す分画を捕収し蒸発させた。43
mg(55%)の目的生成物が得られた。
分析結果 ベンゼン−酢酸エチル3:1混合物を用いた
Merck製シリカゲルG層による薄層クロマトグ
ラフ法で、Rf=0.28,0.34。
実施例 6−8 セミカルバシド塩酸塩の代りに下記の試薬を用
いて、実施例5の手順の通りに実施した。
12.51mg(0.18mM)のヒドロキシルアミン塩酸
塩。目的生成物は45.60mg(53%)の7−ケト−
11,15−ジアセチル−PGI2−メチルエステル−
オキシム。Rf=0.1,0.06。
14.51mg(0.18mM)のO−メチル−ヒドロキシ
ルアミン塩酸塩。目的生成物は46.62mg(52.8%)
の7−ケト−11,15−ジアセチル−PGI2−メチ
ルエステル−O−メトキシム。
17.38mg(0.18mM)のN,N−ジメチル−ヒド
ラジン塩酸塩。目的生成物は49.33mg(54.2%)
の7−ケト−11,15−ジアセチル−PGI2−メチ
ルエステル−N,N−ジメチルヒドラゾン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式() で表わされ、式中、 Rが水素、アルカリ金属カチオン、薬学的に許
    容されるアミンから誘導されるカチオン、または
    炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、 R1とR2が水素、炭素原子数1〜4個の直鎖ま
    たは分岐のアルカノイル、ベンゾイル、テトラヒ
    ドロピラニル、エトキシエチルまたは炭素原子数
    1〜4個のアルキル基を含むトリアルキルシリル
    であり、 R4が炭素原子数3〜7個の直鎖もしくは分岐
    のアルキルであり、 Yが水素であり、 ZがClまたは式−OR5で表わされ、R5が炭素
    原子数1〜4個の直鎖もしくは分岐のアルキルで
    あるか、または YとZがともに=N−OH,=N−OCH3,=N
    −NH−CO−NH2または=N−N(CH32を形成
    している 新規な7−置換PGI2誘導体。 2 特許請求の範囲第1項に記載の化合物であつ
    て、7−エトキシエチル−11,15−ジアセチル−
    PGI2−メチルエステル。 3 特許請求の範囲第1項に記載の化合物であつ
    て、7−メトキシ−11,15−ジアセチル−PGI2
    −メチルエステル。 4 特許請求の範囲第1項に記載の化合物であつ
    て、7−クロロ−11,15−ジアセチル−PGI2
    メチルエステル。 5 特許請求の範囲第1項に記載の化合物であつ
    て、7−ケト−11,15−ジアセチル−PGI2−メ
    チルエステル−セミカルバゾン。 6 式() で表わされ、式中、 Rが水素、アルカリ金属カチオン、薬学的に許
    容されるアミンから誘導されるカチオン、または
    炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、 R1とR2が水素、炭素原子数1〜4個の直鎖ま
    たは分岐のアルカノイル、ベンゾイル、テトラヒ
    ドロピラニル、エトキシエチルまたは炭素原子数
    1〜4個のアルキル基を含むトリアルキルシリル
    であり、 R4が炭素原子数3〜7個の直鎖もしくは分岐
    のアルキルであり、 Yが水素であり、 ZがClまたは式−OR5で表わされ、R5が炭素
    原子数1〜4個の直鎖もしくは分岐のアルキルで
    あるか、または YとZがともに=N−OH,=N−OCH3,=N−
    NH−CO−NH2または=N−N(CH32を形成し
    ている 新規な7−置換PGI2誘導体の製法であつて、 式 で表わされ、R,R1,R2,R4,Y,Zが上に定
    義した通りであり、XはCl,BrまたはIである
    5−ハロゲン−PGI1誘導体を塩基と反応させ、
    所望により、得られる化合物をけん化し、エステ
    ル交換し、塩を生成し、またはその保護基を除去
    することを特徴とする方法。 7 式() で表わされ、式中、 Rが水素、アルカリ金属カチオン、薬学的に許
    容されるアミンから誘導されるカチオン、または
    炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、 R1とR2が水素、炭素原子数1〜4個の直鎖ま
    たは分岐のアルカノイル、ベンゾイル、テトラヒ
    ドロピラニル、エトキシエチルまたは炭素原子数
    1〜4個のアルキル基を含むトリアルキルシリル
    であり、 R4が炭素原子数3〜7個の直鎖もしくは分岐
    のアルキルであり、 Yが水素であり、 R5が炭素原子数1〜4個の直鎖もしくは分岐
    のアルキルであるか、または YとZがともに=N−OH,=N−OCH3,=N
    −NH−CO−NH2 または=N−N(CH32を形成している 新規な7−置換PGI2誘導体の製法であつて 式 で表わされ、R,R1,R2,R4,Y,Zが上に定
    義した通りであり、Xがフエニルセレニルまたは
    フエニルチオである化合物に酸化的脱離反応を行
    ない、所望により得られる化合物をけん化し、エ
    ステル交換し、塩を生成し、またはその保護基を
    除去することを特徴とする方法。 8 式() で表わされ、式中、 Rが水素、アルカリ金属カチオン、薬学的に許
    容されるアミンから誘導されるカチオン、または
    炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、 R1とR2が水素、炭素原子数1〜4個の直鎖ま
    たは分岐のアルカノイル、ベンゾイル、テトラヒ
    ドロピラニル、エトキシエチルまたは炭素原子数
    1〜4個のアルキル基を含むトリアルキルシリル
    であり、 R4が炭素原子数3〜7個の直鎖もしくは分岐
    のアルキルであり、 Yが水素であり、 ZがClまたは式−OR5で表わされ、R5が炭素
    原子数1〜4個の直鎖もしくは分岐のアルキルで
    あるか、または YとZがともに=N−OH,=N−OCH3,=N
    −NH−CO−NH2 または=N−N(CH32を形成している 新規な7−置換PGI2誘導体の製法であつて、 式 で表わされ、Xがハロゲンであり、YとZがオキ
    ソであり、R,R1,R2,R4が上に定義した通り
    である化合物をヒドロキシルアミン、0−メチル
    ヒドロキシルアミン、セミカルバジンまたはN,
    N−ジメチルヒドラジンと塩基の存在のもとに反
    応させて、式()の化合物であつてYとZが=
    N−OH,=N−OCH3,=N−NH−CO−NH2
    たは=N−N(CH32であるものを得、所望によ
    り、それをけん化し、エステル交換し、塩を生成
    し、またはその保護基を除去することを特徴とす
    る方法。
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