JPH0313811Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本考案はメモリーモジユール等の様なモジユー
ル装置の装着装置に関する。

＜従来技術＞ 従来プログラマブル計算機のメモリーモジユー
ル等としてそその携帯性を向上させるため、クレ
ジツトカードサイズと略同サイズのカード状モジ
ユールが使用されている。

この様なカード状モジユールを装置本体に装着
する場合、従来は押えぶたによつてモジユール全
体体を平面的に押し付けて電気的、機械的に接続
し装着する方法により行なわれていた。

しかしながら、この様な方法は、大きな圧力で
押し付ける必要があるため、押えぶたの取り付け
機構が複雑であること、またカード状モジユール
の着脱の操作性があまり良くない等の問題点があ
つた。

＜考案の目的＞ 本考案はかかる従来の問題点に鑑みて成された
もので、その目的とするところは、カード状モジ
ユール自体で電気的、機械的に接続装着し得るよ
うにすることにより、装着機構の簡略化と交換の
操作性を向上させたモジユールの装着装置を提供
せんとするものである。

＜実施例＞ 以下図にもとづいて本考案を詳細に説明する。

第１図は本考案に係るモジユールの装着装置を
採用したプログラマブル計算機の裏面図である。

図において、１は本体、５はモジユールぶた、
６はモジユールぶたのロツク及び電源スイツチを
兼用したスライドスイツチである。このスイツチ
６を図において下方にスライドすることにより、
本体の電源がオフされ、またモジユールぶた５の
右辺が浮き上がり、これによりモジユールぶたを
取りはずすことができるように構成されている。

第２図はモジユールぶたを取りはずした状態を
表わしていて、３はカード状モジユール、４はモ
ジユール固定用スライダーである。このスライダ
ー４を図において左方にスライドすることにより
モジユールの固定が解除され、モジユールの左辺
が浮き上がる。これによりモジユール３を交換で
きるように成つている。なお、３−₁はモジユー
ル３の電池ぶたであり、該モジユールを計算機本
体に装着したまま電池を交換できるように考慮さ
れている。これは、モジユール３の記憶内容をこ
わすことなく電池交換を行なえるようにするため
である。

第３図はモジユールの取りはずした状態を表わ
している。７は本体の電池装着部であり、７−₁
は電池固定兼電極中継用金具である。８は回路基
板上に実装されている部品の窓、２は本体とモジ
ユールの電気的接続用電極である。また２−₁と
２−₃は電源用電極であり金属板バネ、２−₂は信
号用電極であり、ゼブラゴムコネクターより成
る。

第４図はモジユールぶた５の形状を表わした図
であり、５−₁はツメ、５−₂は係合突起である。

第５図はモジユールぶた５とスライドスイツチ
６の関係を説明するための図である。６−₁はス
ライドスイツチのつまみに一体成形された突起で
あり、これがモジユールぶた５の係合突起５−₂
と係合し、モジユールぶたをロツクするように成
つている。

第６図はモジユールぶたの浮き上げ機構につい
て示したものであり、第３図Ａ−A′断面の部分
を表わしている。図において、９はコイルバネで
あり、モジユールぶたの片方の辺部を押し上げる
様に作用する。従つて、スライドスイツチ６の操
作によりロツクが解除されたなら、同図２の如く
モジユールぶたはツメ５−₁を支点として浮き上
げられる。これにより、簡単に着脱することがで
きる。

尚１０は回路基板であり、コイルバネはこの回
路基板上に設けられたGND（グランド）パツドと
接触している。またモジユールぶた５は金属板で
あり、従つてモジユールぶたは電気的にGNDと
なる。これによりモジユール或いは回路基板が静
電シールドされる。

第７図はモジユール３の形状を示す図である。
図中、３−₂は上パネル、３−₃はシヤーシであ
る。内部には回路基板が収納されていて、電極は
シヤーシ下方に面して設けられている。３−₄及
び３−₅はモジユールの固定が行なわれる端部で
あり、図示の如く段差が設けられている。

第８図は本考案に係るモジユールの装着装置の
断面図である。この装着装置はモジユール３の一
端部３−₅を回動自在に支持する略Ｌ字型の支持
部１２と、この支持部１２の前方の近くに配設さ
れたゼブラゴムコネクタ２−₂と、図中左右方向
に摺動してモジユール３の他端部３−₄を係止し
得るモジユール固定用スライダー４とから成る。

ゼブラゴムコネクタ２−₂は導電性のゴムと絶
縁性のゴムとを交互にサンドイツチ状に形成した
もので、モジユール３と回路基板１１とを電気的
に接続するためのものである。また前記モジユー
ル固定用スライダー４は第９図２に示す通り、一
端にモジユールの段部３−₄を係止する係止片４
−₁が突出形成され、さらに他端には中央部に突
起をもたせたサークル状の弾性部４−₂が一体形
成されている。そして、通常は弾性部４−₂によ
つて図中右方向に付勢されている。

したがつて、今モジユール３の一端部側３−₅
を支持部１２に挿入すると、モジユールはゼブラ
ゴムコネクタ２−₂により図示の如く傾斜状態と
なる。ここで該モジユール３の他端部すなわち左
端部を上記ゴムコネクタ２−₂の弾性力に抗して
押下すると、該左端部はスライダー４の係止片４
−₁に当接するが、該係止片４−₁の上面は図示の
如くモジユール３の方向に傾斜形成されているか
ら、係止片４−₁は一旦図中左方向に強制的に移
動させられる。そして、モジユールの段部３−₄
がこの係止片４−₁を通過すると、弾性部４−₂の
作用により係止片４は元の位置に移動してモジユ
ールの段部３−₄に係合し、ロツクされる。一方、
この状態でスライダー４を図中左方向に移動させ
ると、ゼブラゴムコネクタ２−₂の弾性作用によ
りモジユール３はその左端部が持ち上げられる。

このように、モジユール３はその一端部を支持
させてから他端部を押し込むだけで装着すること
ができ、さらにスライダー４を移動させるだけで
容易に取り出すことができる。

第９図１はモジユール３を装着し、さらにモジ
ユールぶた５を被せたときの断面図であり、図中
６−₂は回路基板１１と接触するスライド接点で
ある。また、モジユールぶた５はモジユール３と
離れていて、反作用による力が加わらないので、
スライドスイツチ６を軽い力でスムースにスライ
ドさせることが出来る。

＜効果＞ 以上詳細に説明した様に、本考案のモジユール
の装着装置によれば、非常に簡単な構造でもつて
カード状モジユールの電気的、機械的な装着を行
なうことができ、しかもモジユールの装着と離脱
はワンタツチで行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を採用したプログラマブル
計算機の裏面図、第２図は同モジユールぶたを取
り外した状態を示す図、第３図は同モジユールを
取り外した状態を示す図、第４図１，２はモジユ
ールぶたの平面図と側面図、第５図はモジユール
ぶたとスライドスイツチの関係を示す図、第６図
１，２はモジユールぶたの機構動作を説明する
図、第７図１，２はモジユールの平面図と側面
図、第８図はモジユールの装着機構を示す図、第
９図１は第１図の断面図、第９図２は同図１の要
部詳細図である。 ３はモジユール、２−₂はゼブラゴムコネクタ、
４はモジユール固定用スライダー、５はモジユー
ルぶた、１２は支持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カード状モジユールの装着装置であつて、前記
   モジユールの一端部を回動自在に支持する支持部
   と、前記支持部の近傍に配設された弾性の電気的
   コネクター手段と、前記支持部にて支持された一
   端部を支点として前記コネクター手段の弾性力に
   抗して回動された前記モジユールの復帰を阻止す
   るために、該モジユールの他端部に対して係脱自
   在に設けられた係止手段とを備えたことを特徴と
   するモジユールの装着装置。