JPH03137426A - 加熱調理器における調理制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、オーブン調理に使用する加熱調理器の加熱室
内を適正な調理状況に制御する加熱調理器における調理
制御方法に関する。

（従来の技術） 一般にこの種の加熱調理器においては、前面に開閉扉を
有する加熱室を備え、この加熱室内にヒータが配設され
ている。そして前記加熱室内に挿入された被調理物を前
記ヒータにより加熱して調理するようになっている。前
記ヒータは、被調理物の種類ごとに予めプログラミング
されたマイクロコンピュータにより制御されてその被調
理物に応じた通電時間が設定される。

すなわち例えばローストビーフ用の肉を調理する場合に
、ボタン式やダイヤル式の操作体を操作してその調理メ
ニューに合わせると、予め実験的に測定されたその肉の
調理適正時間だけヒータがマイクロコンピュータを介し
て通電され、これにより肉が適性に調理（焙焼）される
。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、同一種類の被調理物を調理する場合であ
っても、加熱調理器の周囲温度の相違や被調理物のサイ
ズの相違などによって、その調理の仕上り状態に差異が
生じてしまう。すなわち、例えば被調理物がローストと
−フ用の肉で、その全体の熱容量が標準のものより大き
いような場合に、予め標準の肉を基準にしてプログラミ
ングされている調理時間でヒータが制御されると、その
肉に対する加熱が不充分で、焙焼不足を招いてしまう。

本発明はこのような点に着目してなされたもので、その
目的とするところは、周囲温度の相違や被調理物の熱容
量の相違などの条件に左右されることなく、常にその被
調理物を適正に調理（焙焼）することができる加熱調理
器における調理制御方法を提供することにある。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 本発明はこのような目的を達成するために、加熱室内に
ヒータを設け、このヒータで加熱室内を加熱して被調理
物の種類に応じる所定の設定温度にまで上昇させ、この
設定温度のもとで加熱室内の被調理物を所定時間加熱し
て調理する加熱調理器において、予め標準状態での調理
の開始時から加熱室内が前記設定温度に達するまでの到
達時間ｔ１および適正な調理が達成されるまでの調理時
間Ｔを設定しておき、実際に被調理物を調理する際に、
加熱室内の前記設定温度に達するまでの到達時間ｔ′を
計測し、この被調理物の調理時間Ｔ′を Ｔ’　ｍＴ−）−（ｔ’−ｔ）×α （αは被調理物の種類に応じて定める係数）とするよう
にしたものである。

（作　用） 被調理物の調理条件が標準状態から外れる場合には、そ
れを補正するように設定温度Ａ”Ｃでの加熱時間が延長
または短縮され、これによりその調理条件に左右される
ことなく適正な調理が行われる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第２図に加熱調理器の外観を示し、１がその本体で、こ
の本体１は前面が開口する加熱室２を有し、この加熱室
２内の上部および下部にヒータ３，３が配設され、中段
部に調理棚４が着脱自在に架設され、また加熱室２の前
面の開口部に開閉扉５が取付けられている。本体１内に
はヒータ３，３を制御するマイクロコンピュータ６が設
けられ、また本体１の前面には、被調理物の種類に応じ
て選択する複数の調理メニューボタン７・・・が設けら
れている。さらに前記加熱室２内には、この内部の温度
を検出してその情報をマイクロコンピュータ６へ出力す
る温度センサ８が設けられている。

第１図は加熱室２内の温度と時間との関係を示し、曲線
Ｐが標準状態で被調理物としてのローストビーフ用の肉
が適正に調理される場合の曲線つまり標準パターンで、
この標準パターンにおいては、加熱室２内が調理開始温
度ａ℃から上昇してｔ時間経過後に予め設定された設定
温度Ａ”Ｃに達し、こののちほぼ設定温度Ａ”Ｃに保持
され、Ｔ時間経過後に肉が程よく焼き上がって調理が完
了し、ヒータ３，３の通電が切れる。

これに対し、例えば肉の全体の熱容量が大きい場合（ケ
ースｌ）においては、曲線Ｐ１の状態となる。すなわち
肉の熱容量が大きいため、温度上昇の勾配が標準パター
ンの場合よりも緩やかとなり、ｔ、′時間（１，＞１）
経過後に初めて設定温度Ａ”Ｃに達する。

ここで、この時間のずれ（ｔｒ’ｔ）がマイクロコンピ
ュータ６により計測され、さらにこの時間のずれ（１１
−１）に係数αを乗じた値が補正値として演算される。

そしてこの補正値（ｉｔ　　−ｔ）×αが前述の標準の
調理時間Ｔに加算され、この加算された値がケースＩで
の調理時間Ｔ１　として設定され、この調理時間Ｔ、′
の経過後にヒータ３，３の通電が切れる。

すなわち、ケースエの調理時間Ｔ、′は、Ｔ＋　　−Ｔ
　＋（ｔｔ　　　　ｔ）ｘαとなる。

なお、前記係数αは被調理物の種類に応じて予め設定さ
れている正数で、例えば肉の焙焼調理においてはα−１
である。

ケース■の場合、肉を標準パターンで調理すると、設定
温度Ａ’Ｃでの加熱時間が短すぎて焙焼不足が生じるが
、マイクロコンピュータ６による制御によりその補正と
して設定温度Ａ”Ｃでの加熱時間が延長され、したがっ
て焙焼不足が解消され、適正な焙焼状態に調理される。

一方、曲線Ｐ２は、調理開始時の加熱室２内の温度すが
標準パターンの場合よりも高く、かつ肉の熱容量が標準
よりも小さい場合（ケース■）であり、この場合におい
ては、温度上昇の勾配が標準パターンの場合よりも大き
くなり、を時間より短いｔｚ　時間（ｔｚ　＜ｔ＞が経
過した時点に設定温度Ａ”Ｃに達する。

そして、この時間のずれ（ｔ２’　−ｔ）がマイクロコ
ンピュータ６により計測され、この時間のずれ（ｔｚ　
　　ｔ）に係数αを乗じた値が補正ｆｆ１（負数）とし
て演算され、この負の補正値（ｔｚ　　　ｔ）ｘαの絶
対値が標準の調理時間Ｔから減算され、この減算された
値がケース■での調理時間Ｔ２　として設定され、この
調理時間Ｔ２　の経過後にヒータ３，３の通電が切れる
。

すなわち、ケース■の調理時間Ｔ２　は、Ｔ２　　””
Ｔ＋　（ｔ　２　　　ｔ　）　Ｘ　Ｕとなる。

ケース■の場合、肉を標準パターンで調理すると、ケー
スＩの場合と逆に設定温度Ａ”Ｃでの加熱時間が長すぎ
て焙焼過多が生じるが、マイクロコンピュータ６による
制御によりその補正として設定温度Ａ’Ｃでの加熱時間
が短縮され、したがつて焙焼過多が解消され、適正な焙
焼状態に調理される。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、周囲温度の相違や
被調理物の熱容量の相違などの条件を補正して、その条
件に左右されることなく常に被調理物を適正に調理する
ことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

る。 ２・・・加熱室、３・・・ヒータ。 第　１　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 加熱室内にヒータを設け、このヒータで加熱室内を加熱
   して被調理物の種類に応じる所定の設定温度にまで上昇
   させ、この設定温度のもとで加熱室内の被調理物を所定
   時間加熱して調理する加熱調理器において、予め標準状
   態での調理の開始時から加熱室内が前記設定温度に達す
   るまでの到達時間ｔ、および適正な調理が達成されるま
   での調理時間Ｔを設定しておき、実際に被調理物を調理
   する際に、加熱室内の前記設定温度に達するまでの到達
   時間ｔ′を計測し、この被調理物の調理時間Ｔ′を Ｔ′＝Ｔ＋（ｔ′−ｔ）×α （αは被調理物の種類に応じて定める係数）とすること
   を特徴とする加熱調理器における調理制御方法。