JPH0313647Y2 - - Google Patents

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JPH0313647Y2
JPH0313647Y2 JP2138288U JP2138288U JPH0313647Y2 JP H0313647 Y2 JPH0313647 Y2 JP H0313647Y2 JP 2138288 U JP2138288 U JP 2138288U JP 2138288 U JP2138288 U JP 2138288U JP H0313647 Y2 JPH0313647 Y2 JP H0313647Y2
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JP
Japan
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piston
rod
cylinder
pressure
hydraulic oil
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、エンドレスの歯付ベルトやチエン
等の巻掛け伝動部材の張力を設定された張力に保
持するオートテンシヨナに関するものである。
〔従来の技術〕
内燃機関に組込まれたベルト伝動装置において
は、機関運転時の機関本体の熱膨張によるプーリ
の芯間距離の変化やトルク変動によつてベルトの
テンシヨンが変化するため、普通、ベルトに接触
されたテンシヨンローラにオートテンシヨナの調
整力を付与してベルトの張力を一定に保つように
している。
上記オートテンシヨナの従来技術として、作動
油を充填したシリンダ内にピストンを摺動自在に
組込み、そのピストンのロツドに調圧スプリング
の弾力を付与してロツドに突出性を付与させたも
のがある(実開昭62−40355号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記オートテンシヨナにおいては、
シリンダ内に空気が存在すると、オートテンシヨ
ナの機能を充分に発揮することができないため、
作動油の封入に際し、真空中等においてシリンダ
内の空気と置換する必要があり、組立てがきわめ
て困難であつて時間を要するという不都合があ
る。
また、シリンダとピストンの相対的な移動に伴
ない油量変化や熱による作動油の体積変化を吸収
するため、複雑な形状をしたダイヤフラムシール
を用いて作動油を封止する必要があり、コストが
高いという不都合もある。
さらに、作動油密封式であるため、取付方向に
制限が無いとしながらも、実際の取付方向は、エ
ンジンのレイアウト等から、ロツドを垂直とする
取付けが多く、作動油密封式の利点が必ずしも生
かされていない。
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、組
立てが容易であつて、信頼性が高く、コストの安
いオートテンシヨナを提供することを目的として
いる。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この考案のオー
トテンシヨナにおいては、下部に閉塞端を有する
シリンダの内側上部に、シリンダ内に充填した作
動油および空気の封止用オイルシールを取付け、
このオイルシールをスライド自在に貫通するロツ
ドの下端部には、シリンダの内径面と小間隙を保
つてスライド自在のピストンを接続し、このピス
トンおよびロツドには、ピストンの下方に形成さ
れた圧力室とピストンの上方に設けられたリザー
バ室とを連通させる通路を形成し、ピストンに
は、圧力室の圧力がリザーバ室の圧力より低くな
つたとき上記通路を開放するチエツクバルブを取
付け、前記リザーバ室内には、上記ロツドに突出
性を付与するスプリングを組込んだ構成としてあ
る。
〔作用〕
上記のように構成されたオートテンシヨナにお
いては、オイルシールの組込み前にシリンダ内に
作動油を入れ、ロツドを軸方向に数回往復移動さ
せることにより、圧力室に作動油が流入するた
め、常圧中において組立てることができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第1図に示すように、シリンダ1は、下部に閉
塞端2を備、内側上部には、オイルシール3が組
込まれている。このオイルシール3は、シリンダ
1の内径面上部に取付けた止め輪4によつて抜け
止めされ、シリンダ1内に充填した作動油および
空気が漏洩するのを防止している。
ここで、作動油は、粘度変化の少ないシリコン
オイルを用いるのが好ましいが、エンジンオイル
であつてもよい。
上記オイルシール3の中心部にはロツド挿入孔
5が形成され、そのロツド挿入孔5に摺動自在に
挿通されたロツド6の下端部は、前記シリンダ1
の内側にスライド自在に組込まれたピストン7の
上部の孔8に挿入されている。
ロツド6およびピストン7には、そのピストン
7の下方に形成された圧力室9とピストン7の上
方に設けられたリザーバ室10とを連通させる通
路11が形成されている。ピストン7の下面に取
付けたチエツクバルブ12は、圧力室9の圧力が
リザーバ室10の圧力より低くなつたとき、上記
通路11を開放するようになつている。
また、ピストン7の下方に組込んだスプリング
13は、ピストン7を押上げてピストン7とロツ
ド6とを接続状態に保持している。
前記リザーバ室10内において、ロツド6の上
部には軸受14が取付けられ、その軸受14は、
シリンダ1の内径面に沿つてスライド自在にな
り、ロツド6をシリンダ1の軸芯と一致する状態
に保持している。また、軸受14はポーラス状の
焼結合金から成り、作動油が含浸されている。さ
らに、軸受14には、空気および作動油が流通可
能な通路15が設けられている。
上記軸受14とピストン7との間に組込まれた
環状のばね座17の外周部は、シリンダ1の内径
面に設けた段部16によつて外周部が支持され、
そのばね座17の内径面とロツド6の外径面間に
所定の間隙が形成されている。このばね座17
は、オートテンシヨナの取付姿勢、振動等による
作動油のレベル変化によつて、空気が圧力室9に
流入するのを防止している。
ばね座17と軸受14との間には、ロツド6に
突出性を付与する調圧スプリング18が組込ま
れ、その調圧スプリング18の弾力は、ピストン
7の下方に組込まれた前記のスプリング13の弾
力より強く、ロツド6にかかる負荷の殆んどを、
この調圧スプリング18で受けるようになつてい
る。
なお、シリンダ1内に封入した作動油および空
気の量は、ロツド6の軸方向の移動による内部体
積の変化と温度変化による作動油の体積変化を空
気の体積変化により吸収することができるという
条件およびオートテンシヨナの取付姿勢、振動に
より圧力室9に空気が入らないという条件により
決定される。実験的には、空気量として(空気
量/オイル量+空気量)×100=10〜40%程度が適
切である。
上記の構成から成るオートテンシヨナは、シリ
ンダ1の端部から外部に臨むロツド6の先端を上
向きとして使用する。ピン20を中心に回動可能
に支持されたローラアーム21の先端のテンシヨ
ンローラ22によつてベルト23の張力を一定に
保持する場合は、上記ロツド6の先端をローラア
ーム21の下辺中途に当接させた状態でシリンダ
1を適宜の固定部材に取付ける。
上記のような使用状態において、例えば、温度
上昇によつてプーリの芯間距離が大きくなり、ベ
ルト23の張力が設定値より大きくなると、ロー
ラアーム21を介してロツド6が押し下げられる
ため、ロツド6およびピストン7が下降し、調圧
スプリング18が収縮してベルト23の張力を緩
和する。このとき、ピストン7によつて圧力室9
の作動油は圧縮されるため、圧力室9の作動油は
第2図の矢印で示すように、シリンダ1の内径面
とピストン7の外径面間に形成された僅かな間隙
からリザーバ室10に漏洩し、その作動油の漏洩
によつて、ベルト23に作用する衝撃的な荷重が
緩衝される。
また、ベルト23に弛みが生じると、調圧スプ
リング18の弾力によりロツド6が上方向に移動
してローラアーム21を押し上げるため、テンシ
ヨンローラ22はベルト23を張る方向に移動す
る。このため、ベルト23の張力は一定に保持さ
れる。このとき、ピストン7もロツド6と共に上
方向に移動するため、圧力室9の圧力は、リザー
バ室10の圧力より低くなり、第3図に示すよう
に、チエツクバルブ12は通路11を開放する。
このため、リザーバ室10の作動油は、通路11
から圧力室9にスムーズに流入し、ベルト23の
弛みに対してロツド6及びピストン7がスムーズ
に移動する。
ここで、オートテンシヨナの組立てに際して
は、シリンダ1内に、スプリング13、ピストン
7、ばね座17、調圧スプリング18、軸受14
およびロツド6を順次組込み、オイルシール3を
組込む前に規定量の作動油を入れ、ロツド6を軸
方向に数回往復動させるのである。そのロツド6
の往復動によつて、作動油が圧力室9に流入する
ため、常圧中での組込みが可能である。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案は、シリンダ内に作動
油と空気を入れてオイルシールで封止したことに
より、常圧中での組立てが可能になり、組立性を
著しく向上させることができる。
また、複雑な形状をしたダイヤフラムシールを
用いず、一般的に使用されるオイルシールを用い
て作動油および空気を封止したことにより、信頼
性が高く、コストの低減にも効果を挙げることが
できる。
さらに、ロツドを上にして使用することになる
が、圧力室がシリンダの最下部に位置しているた
め、圧力室に気泡が入ることがなく、信頼性が高
い。、
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るオートテンシヨナの
一実施例を示す断面図、第2図および第3図は同
上の作動状態を示す断面図である。 1……シリンダ、2……閉塞端、3……オイル
シール、6……ロツド、7……ピストン、9……
圧力室、10……リザーバ室、11……通路、1
2……チエツクバルブ、14……軸受、18……
調圧スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下部に閉塞端を有するシリンダの内側上部に、
    シリンダ内に充填した作動油および空気の封止用
    オイルシールを取付け、このオイルシールをスラ
    イド自在に貫通するロツドの下端部には、シリン
    ダの内径面と小間隙を保つてスライド自在のピス
    トンを接続し、このピストンおよびロツドには、
    ピストンの下方に形成された圧力室とピストンの
    上方に設けられたリザーバ室とを連通させる通路
    を形成し、ピストンには、圧力室の圧力がリザー
    バ室の圧力より低くなつたとき上記通路を開放す
    るチエツクバルブを取付け、前記リザーバ室内に
    は、上記ロツドに突出性を付与するスプリングを
    組込んだオートテンシヨナ。
JP2138288U 1988-02-18 1988-02-18 Expired JPH0313647Y2 (ja)

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JP2138288U JPH0313647Y2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18

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JP2138288U JPH0313647Y2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18

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JPH01124450U JPH01124450U (ja) 1989-08-24
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JP2138288U Expired JPH0313647Y2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18

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JPH07117130B2 (ja) * 1990-02-14 1995-12-18 エヌティエヌ株式会社 油圧式オートテンショナ
JP5702089B2 (ja) * 2010-08-31 2015-04-15 ヤクモ株式会社 オイルダンパ

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JPH01124450U (ja) 1989-08-24

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