JPH03135974A - 水性アセトン抽出蒸留剤を用いる、プロピレンオキシドの精製 - Google Patents

水性アセトン抽出蒸留剤を用いる、プロピレンオキシドの精製

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JPH03135974A
JPH03135974A JP2279469A JP27946990A JPH03135974A JP H03135974 A JPH03135974 A JP H03135974A JP 2279469 A JP2279469 A JP 2279469A JP 27946990 A JP27946990 A JP 27946990A JP H03135974 A JPH03135974 A JP H03135974A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプロピレンオキシドの精製に関する。
詳細には、本発明は、不純なプロピレンオキシド原料か
ら汚染量のメタノール及び、場合によっては、アセトン
を除去するための蒸留方法に関する。
さらに詳細には、本発明は、メタノール約50〜約11
000pp及びアセトン約O〜約1重量%で汚染されて
いる不純なプロピレンオキシド原料を、アセトン約20
〜30重量%及び水80〜70重量%からなるアセトン
/水混合体からなる抽出蒸留剤を用いて、抽出蒸留カラ
ム中で精製する方法に関する。
第3級ブチルヒドロペルオキシドなどのヒドロペルオキ
シド原料を、エポキシ化触媒の存在下、プロピレンと反
応させて、プロピレンオキシド、ヒドロペルオキシド原
料に相当するアルコール、溶剤及び不純物を含む反応生
成物を得ることは公知である(例えば、Kollarの
米国特許第3.350.422号、Kollarの米国
特許第3,351.635号及びSorgentiの米
国特許第3.666、777号を参照)。
反応生成物を蒸留によって分離し、例えばプロピレン再
循環分、プロピレンオキシド生成物分、アルコール分な
どをはじめとする複数の留分を得ることも公知である。
また、メタノールは、プロピレンオキシドにとっての一
般的な汚染物質であり、除去には必ず困難が伴うという
ことが公知である。
例えば、Mitchellらの米国特許第2.550.
847号は、アセトアルデヒド、ギ酸メチル、メタノー
ルなどで汚染された粗プロピレンオキシド生成物から、
精製されたプロピレンオキシドを分離する方法であって
、粗混合物を水性塩基性物質によって処理した後、デカ
ンテーションなどの適当な手段によって精製プロピレン
オキシドを回収する方法に関する。 Mijchell
らは、プロピレンオキシド78〜82重量%を含有する
生成物の回収を報告し、彼らの弁では、この生成物の純
度を分別蒸留によって約95〜99%にまで高めること
ができたという。
Robesonらの米国特許第2.622.060号は
、メタノールをはじめとする不純物で汚染されたプロピ
レンオキシドを精製する方法であって、アルカリの水溶
液からなる抽出蒸留剤の存在下、不純なプロピレンオキ
シドを蒸留に付すことによる方法を開示している。この
発明者たちは、自らの特許の実施例1において、500
重量部の粗プロピレンオキシド分を彼らの発明に従って
抽出蒸留して、プロピレンオキシド約99.6重量%を
含有する生成物325重量部を得た方法を報告している
。したがって、その処理の間にプロピレンオキシドの重
大な損失が生じる。
プロピレンオキシドの精製とは関連のない方法において
は、Goddinらが、米国特許第2.751.337
号において、抽出蒸留剤として水を利用する、アセトン
とメタノール及び酢酸メチルとの混合物からアセトンを
分離する方法を開示している。
Hamlinらは米国特許第3.409.513号にお
いて、アセトン、低級脂肪族アルコール及び低級脂肪族
アルコールとカルボン酸とのエステルからなる混合物の
脱水蒸留を開示している。アセトン、酢酸メチル及びメ
タノールは、55.5〜56.5℃で沸騰する共沸混合
物を形成するということが彼らによって指摘されている
。■illiamsらは、そのような3成分系共沸混合
物から部分的に精製されたアセトンを水での液−液抽出
によって回収した後、水相を脱水蒸留して部分的に精製
されたアセトン分を得ることを発案している。
Warshal 1の米国特許第3.578.568号
は、エチレングリコール又はプロピレングリコールなと
のグJコールを抽出蒸留剤として用いる、不純なプロピ
レンオキシドから酸素含有不純物1例えばアセトン、ア
セトアルデヒド及びメタノールを除去する方法を開示し
ている。
Heary及びNewmanの米国特許第3,632.
482号は、アルコール/ケトン/炭化水素溶剤を用い
る抽出蒸留による、プロピレンオキシドの回収方法に関
している。この発明は、プロピレンを有機ヒドロペルオ
キシドでエポキシ化することによって製造される混合物
中に含まれる粗プロピレンオキシドを精製する方法に関
し、複数の連続する抽出域において、プロピレンオキシ
ドの製造に用いられる有機ヒドロペルオキシドに相当す
る炭化水素、アルコール及び/又はケトンから実質的に
なる溶剤混合物を用いることによって粗プロピレンオキ
シドを抽出蒸留することを必要としている。彼らの発明
の好ましい実施態様においては、抽出蒸留剤は、3力ラ
ム蒸留連続操作からの再循環分である。第三の蒸留カラ
ムからの釜残をフラッシュして、炭化水素、アルコール
及び/又はケトンからなる塔頂分を得て、これを抽出蒸
留剤としてプロピレンオキシド精製連続操作に伴う3基
の蒸留カラムへ再循環させる。
Burnsらの米国特許第3.715.284号は、ア
セトン又はアセトンとメタノールの混合物を、蒸留カラ
ム中、不純なプロピレンオキシドの下側に又はそれと共
に導入することによる、不純なプロピレンオキシドの精
製方法を開示している。
Scbmidtの米国特許第3.881.996号は、
少なくとも3基、任意には4基のカラムを用いて粗プロ
とレンオキシドを精製する蒸留連続操作に関し、カラム
のうち1基を、任意に、オクタンなどの炭化水素が抽出
蒸留剤として用いられる抽出蒸留カラムとしている。
Schmidtの米国特許第4.140.588号は、
抽出剤として使用される水を、蒸留カラム中、粗プロピ
レンオキシドが導入される部位より上に導入することに
よる、メタノール及びアセトンで汚染されたプロピレン
オキシドを精製する方法を開示している。
Schmidtはコラム2の50〜55行で次のように
述べている:「シかし、プロピレンオキシドは、実質的
に水可溶性であり、多量の水の存在下で(すなわちカラ
ムのりボイラ一部で)容易に加水分解してプロピレング
リコールとなる」。
本発明に従って加えられる追加のアセトン(原料又は溶
媒に添加)が、リボイラ一部とカラムの残りの部分との
間で緩衝剤として作用する。このことは、標準沸点(す
なわち大気圧下での沸点)を見れば明白となる。
標準」巳L℃!L プロピレンオキシド(PO)      34アセトン
              56水        
               100アセトンは、カ
ラム中のプロピレンオキシド(PO)と水との間で緩衝
部として作用する(高濃度の水はリボイラー中にあり、
高濃度のPOはアセトン緩衝域の上側にある)、このア
セトン緩衝域がPOと高濃度の水との接触を制限する。
リボイラー中の追加のアセトンは、比較的低いリボイラ
ー温度によっても同様にその存在を明らかにされるとい
うことが明白である。これはまた、温度の上昇につれて
反応速度が増大することがら、POからプロピレングリ
コール(PG)への転換を低減させる作用を示す、リボ
イラーに導入されるこのPOは比較的低い温度に遭遇し
、よってPGへの転換が低減されることになる。
POの損失を最小限に留めるため、カラムを可能な限り
低い圧力で操作すべきことは明白である。
5ejfertらの米国特許第4.369.096号は
、少な(とも1種の第1級アミン基を含有する化合物で
の処理によって実施される、エポキシドの精製方法に関
している。
本発明によると、メタノール約50〜約ioooppm
及びアセトン約0〜約1重量%で汚染された不純なプロ
ピレンオキシド原料を、少なくとも約25の理論段数を
含む抽出蒸留カラムの下半分に仕込み、アセトン約20
〜約30重量%及び本釣80〜約70重量%を含有する
アセトンと水との混合体(アセトン/水混合体)から実
質的になる抽出蒸留剤を、カラム中、不純なプロピレン
オキシド原料の部位より4〜7理論段上のある部位に仕
込む。
この抽出蒸留剤を、該原料:該抽出蒸留剤比を約5:l
〜約20:1として、抽出蒸留カラムに導入し、メタノ
ール約60ppm未満、アセトン約0.02重量%未満
及び本釣0.3重量%未満で汚染されたプロピレンオキ
シドから実質的になる塔頂留出分を得る。
プロピレンを、モリブデン酸化触媒などの可)♂性エポ
キシ化触媒の存在下、第3級ブチルヒドロペルオキシド
などの有機ヒドロペルオキシドと、第3級ブチルアルコ
ールなどの溶剤中に溶解した液相中で反応させると、プ
ロピレンオキシド、有機ヒドロペルオキシド原料に相当
するアルコールならびにギ酸メチル、アセトアルデヒド
、アセトン及びメタノールをはじめとする不純物を含む
反応混合物が形成される。少量の水が反応混合物中に存
在することも頻繁に起こるであろう。
第3級ブチルアルコール中に溶解した状態でのプロピレ
ンと第3級ブチルヒドロペルオキシドとの可溶性モリブ
デン触媒の存在下での反応によって形成されるエポキシ
化反応生成物を分離して、再循環プロピレン分、不純な
プロピレンオキシド分及び重質の第3級ブチルアルコー
ル分を得ることが公知である。
この方法で得られる不純なプロピレンオキシドは通常プ
ロピレンオキシド約95重量%以上からなるが、上述の
ような酸素含有不純物をこのプロピレンオキシドから除
去するには必ず困難が伴う。
例えばSchmidtの米国特許第4.140.588
号によって示されるように、水を抽出蒸留溶剤として使
用する抽出蒸留によってメタノールをプロピレンオキシ
ドから除去しつるということが公知であるが、このSc
hmidtの方法の重大な欠点は、精製段階の間の、主
として水での水和による。プロピレンオキシドの損失が
顕著なことであり、この損失は、精製域に当初仕込まれ
たプロピレンオキシドのうち約5〜約10重量%にも及
ぶ。
しかし、抽出蒸留域に仕込まれた不純なプロピレンオキ
シド原料が少量のメタノールを含有する場合、アセトン
20〜30重量%を含むアセトン/水の混合体の混合物
から実質的になる抽出蒸留剤を用いると、プロピレンオ
キシドを有意に損失することなく、メタノールを抽出蒸
留によってそこから除去しつるということが本発明に従
って見いだされた。
添付の図面は、従来の構成部品を省略した概略フローシ
ートであり、本発明に従ってプロピレンオキシドを精製
することにおいて使用される一般的な回収手順を表して
いる。
図中では、便宜上、プロピレンを第3級ブチルヒドロペ
ルオキシドでエポキシ化して、プロピレンオキシド及び
形成されたさらなる第3級ブチルアルコールを含む反応
生成物を得るプロピレンオキシド製造方法と関連させて
本発明を説明する。
所望により、他のヒドロペルオキシド、例えばエチルベ
ンゼンヒドロペルオキシド、第3級アミルヒドロペルオ
キシドなどを使用してプロピレンオキシドを製造しても
よいということが理解されるであろう。
図面を参照すると、本発明の方法を実施するにあたって
の好ましい方法を表す概略フローシートが示されている
。なお、図中では、従来の構成部品、例えば弁、ポンプ
、温度感知器、圧力感知器、加熱器、冷却器、流量制御
調整装置、リボイラー還流冷却器などは省略した。
本発明の好ましい実施態様に従うと、第一の蒸留域〔図
示せず)において、プロピレンオキシドをエポキシ化反
応混合物の他の成分から分離し、酸素含有不純物、例え
ばアセトアルデヒド、ギ酸メチル、プロピオンアルデヒ
ド、アセトン、メタノール、イソプロパツール、第3級
ブチルアルコールなどで汚染された不純なプロピレンオ
キシド分を得る。
そして、このようにして第一の蒸留域から得られる不純
なプロピレンオキシド原料を第二の蒸留域において精製
する。この第二の蒸留域は、本発明の好ましい実施態様
に従うと、4基の蒸留カラムを含み、各カラムが適当な
還流冷却手段及び適当なリボイラー加熱手段を具備して
いる。
したがって、本発明に従うと、ギ酸メチル、アセトアル
デヒド、アセトン、メタノール及び水をはじめとする不
純物で汚染された不純なプロピレンオキシド分を仕込み
ライン10によって第一の蒸留カラム100に仕込み、
このカラムを作動させてギ酸メチルを塔頂留出分として
ギ酸メチル排出ライン102を介して除去する。このギ
酸メチルはまた、留分10中に当初存在したアセトアル
デヒドの実質的にすべてを含有している。この実施態様
に従うと、第一の蒸留カラム100を、約10〜約70
psigの圧力、約50〜約90℃のリボイラー温度及
び約40〜約80℃の塔頂還流温度で作動させ、アセト
アルデヒド及びギ酸メチル不純物がライン102を介し
て塔頂から実質的に完全に除去されるような蒸留条件を
選択する。留分102の一部を還流としてライン104
によってカラム100へと帰還させる。
カラム100から排出される重質蒸留分120は、仕込
みライン10によって蒸留カラム100に仕込まれた、
メタノール約50〜約11000pp及びアセトン0〜
約1重量%で汚染されているプロピレンオキシドの実質
的にすべてを含んでいる。この重質分はライン120を
介して排出され、本発明に従うと少なくとも約25、よ
り好ましくは約30〜約50の理論段数を含むカラムで
あることが好ましい第二の蒸留カラム200に至る。こ
のカラム200は、約0〜30psigの圧力、約5:
1〜約10:1の還流比、約60〜約100℃のリボイ
ラー温度及び約35〜約70℃の塔頂温度をはじめとす
る蒸留条件下で作動させることが適当である。
不純なプロピレンオキシドは、蒸留カラム200のうち
、その下半分に仕込むことが好ましい、アセトン20〜
30重量%及び水80〜70重量%からなるアセトン/
水混合体からなる抽出蒸留剤は、ライン204によって
水が、再循環ライン206によってアセトンが供給され
る抽出蒸留側仕込みライン202によって蒸留カラム2
00の上半分に仕込まれる。還流は、下に説明する方法
で得られる再循環分304によって生じる。
蒸留カラム200中では、ライン120及び抽出蒸留側
仕込みライン202によってカラム200に導入された
メタノール、水及びアセトンの実質的にすべてが重質蒸
留分210として除去され、部分的に精製されたプロピ
レンオキシド分がライン212によって塔頂から除去さ
れる。この部分的に精製されたプロピレンオキシド分は
、メタノール約60ppm未満、アセトン約0.02重
量%未満及び本釣0.3重量%未満を含有する。
このようにしてさらに精製されたライン212中のプロ
ピレンオキシドを第三の蒸留カラム300に仕込む、こ
のカラムは、はぼ大気圧の圧力、約40〜約45℃の還
流温度及び約45〜約50℃のリボイラー温度をはじめ
とする蒸留条件下で作動させることが適当であり、塔頂
ライン302を介して回収される実質的に無水の精製プ
ロピレンオキシド留出物分ならびに、上記のように蒸留
カラム200へ還流として再循環される、水及びアセト
ン、さらにはメタノールが残留するならばこれをも含む
再循環分304が得られるように選択されている。
水、メタノール及びアセトンを含むカラム200からの
重質蒸留分210は、第四の蒸留カラム400に仕込ま
れ、ここでアセトンが留出分20もとして塔頂から分離
され、抽出蒸留側仕込みライン202を介して抽出蒸留
カラム200へ再循環される。
重質不純物、例えば水、メタノール、プロピレングリコ
ールなどを含む重質蒸留分402が蒸留カラム400か
ら排出される。
この第四の蒸留カラム400は、約60〜約65℃の還
流温度、約115〜約125℃のリボイラー温度及びほ
ぼ大気圧の圧力をはじめとする蒸留条件下で作動させる
夫凪困 本発明を以下の具体的な実施例によってより詳細に説明
する。なお、各実施例は説明のために記するものであり
、本発明の範囲に限定を加えるものではない6部が述べ
られている場合は、重量部であるとする。
表Iは蒸留条件をまとめたものである。塔頂生成物中の
原料を基準とするメタノール減少(%)及びその結果で
あるプロピレンオキシドの損失をも記した。プロピレン
オキシドの損失(%)は、プロピレングリコールに転換
されたもの及びプロピレンオキシドとしてカラムの底を
離れたものの和である。
実験6204−09−20は、水を抽出溶剤として使用
した際の、36psiaでの比較対照実験である。実験
6204−25−14.6204−25−24及び62
04−24−30においてはアセトン/水混合体を溶剤
として使用した。プロピレンオキシドの損失を4分の1
にまで減少させることができた。
実験6204−08−05は、水を抽出溶剤として使用
した際の、18psiaでの比較対照実験である。実験
6204−28−20においてはアセトン/水混合体を
溶剤として使用した。プロピレンオキシドの損失を8分
の1にまで減少させたことが明白である。
実験6204−18−28及び6243−14−08に
おいては、メタノールとプロピレンオキシドのみを含有
する混合物を原料として使用した。実験6243−14
−16における原料は、プロピレンオキシド、メタノー
ル及びアセトンのみを含有していた。合成原料を使用し
たことの目的は、一定の作動条件の下でのプロピレンオ
キシド損失の減少を例示するためである。
比較のため、メタノールだけでなく不純物をも含有する
プロピレンオキシド原料を用い、カラム圧力を36から
18psiaに減少し、純粋な水の代りにアセトン/水
抽出剤を用いることにより、プロピレンオキシド損失を
約70分の1に減少させることができることを実証した
表IIは、アセトンがカラムに導入される部位によるプ
ロピレンオキシドの損失(%)を表している。アセトン
(%)は、対象とされる物質収支の判定期間中の、原料
及び溶剤の総量に対する、原料及び溶剤位置でカラムに
導入されるアセトンの量として表される。データから明
白であることは、作動パラメータが一定であると、系中
のアセトンの割合が増加するにつれ、プロピレンオキシ
ドの損失が減少するということである。
比較の目的のため、実験6243−14−08及び62
43−14−16を実施し、アセトンを溶剤に添加する
ことが、単にそれを原料に添加することに対して、何ら
かの利点があるかどうかを試験した。出発原料はメタノ
ール及びプロピレンオキシドのみからなるものであった
。アセトンを原料ではなく溶剤に添加した場合、良くて
もごくわずかな利点しか得られないということが明白で
ある。
注記: 1.上記データを得るために使用したカラムは、約28
の理論段数からなるものであり、プロピレンオキシド原
料をリボイラーから7段上の棚に導入し、溶剤をリボイ
ラーから14段上の棚に導入した。
2、表Iは、圧力が一定であるならば、水/アセトンの
溶剤を使用する場合、純粋な水の溶剤を使用する場合に
比べて、プロピレンオキシドの損失が減少するというこ
とを示す、一定の圧力で混合体溶剤を使用する場合、釜
残温度(リボイラー)もまた低下する。これは、プロピ
レンオキシドのプロピレングリコールへの転換を減少さ
せることにおいて重要である。また、作業圧力を低下さ
せると、プロピレンオキシドの損失もまた減少するとい
うことが理解される。
表1 カラムの原料及び溶剤部位 に添加されるアセトン(%) 6204−09−20    7.0      0.
0    0.9  0.96204−25−14  
  2.2      3.2    0.1  3.
36204−25−24    2.1      3
.6    0.1  3.76204−24−30 
   1.7      3.0    0.1  3
.16204−08−05    0.8      
0.0    0.9  0.96204−28−20
    0.1       1.3    0.1 
 1.46243−14−08”    0.3   
   1.0    0.0  1.06243−14
−16”    0.4      0.0    1
.0  1.00合成混合体 1、アセトン(%)は、対象とされる物質収支の判定期
間中の、原料及び溶剤の総量に対する、原料及び溶剤部
位においてカラムに導入されるアセトンの量として表し
た。
2、表IIは、「合成でない」粗プロピレンオキシドを
処理する場合、系中のアセトンの量が原料又は溶剤への
添加により増加するにつれ、プロピレンオキシドの損失
が減少するということを示す。
3、プロピレンオキシドの損失(%)は、プロピレング
リコールに転換されたもの及びプロピレンオキシドとし
てカラムの底を離れたものの和である。
4、実験6204−18−28及び6243−14−0
8は、合成原料、すなわちプロピレンオキシド及びメタ
ノールのみで実施した。実験6243−14−16にお
いては、アセトンを溶剤にではなく原料に添加した。デ
ータの残りの部分は、以下の各成分からなる不純なプロ
ピレンオキシド物質を対象に得たものである二−−−成
立−IJL墨− プロピレンオキシド   91〜99 メタノール      0.O1〜0.05アセトン 
      0.10〜1.0その他        
0.4〜3.3水              0.0
8〜4.0
【図面の簡単な説明】
添付の図面は、従来の構成部品を省略した概略フローシ
ートであり、本発明に従ってプロピレンオキシドを精製
することにおいて使用される一般的な回収手順を表して
いる。 100 ・・・第一の蒸留カラム 120 ・・・不純なプロピレンオキシド原料200 
・・・第二の蒸留カラム 202 ・・・抽出蒸留剤 300 ・・・第三の蒸留カラム 400 ・・・第四の蒸留力ラム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタノール50〜1000ppm及びアセトン0〜
    1重量%で汚染されたプロピレンオキシドからなる不純
    なプロピレンオキシド原料から、メタノールをはじめと
    する汚染物質を除去する抽出蒸留方法であって、 不純なプロピレンオキシド原料を、少なくとも25の理
    論段数を有する第二の蒸留カラムの下半分に導入し;ア
    セトン20〜30重量%及び水80〜70重量%を含有
    するアセトン/水混合体からなる抽出蒸留剤を、原料:
    抽出蒸留剤比を5:1〜20:1として、粗プロピレン
    オキシド原料の部位より4〜7理論段数上の部位に導入
    し;蒸留カラムから、メタノール60ppm未満、アセ
    トン0.02重量%未満及び水0.3重量%未満で汚染
    されたプロピレンオキシドからなる塔頂留出分ならびに
    該蒸留カラムに導入されたメタノール、アセトン及び水
    の実質的にすべてを含有する水性の釜残留出分を回収す
    ることを特徴とする方法。 2 蒸留カラムを、0.1〜0.3MPa(0〜30p
    sig)の圧力、60〜100℃のリボイラー温度及び
    35〜70℃の塔頂部温度で作動させる請求項1記載の
    方法。 3 蒸留カラムを5:1〜10:1の還流比で作動させ
    る請求項1又は2記載の方法。 4 塔頂プロピレンオキシド分が、該蒸留カラムに仕込
    まれたプロピレンオキシドのうち95重量%を超える分
    を含有し、該釜残蒸留分が、該蒸留カラムに仕込まれた
    プロピレンオキシドのうち1重量%未満を含有する請求
    項1〜3のいずれか一項に記載の方法。 5 第3級ブチルアルコール中に溶解した第3級ブチル
    ヒドロペルオキシドとプロピレンとを可溶性エポキシ化
    触媒の存在下で反応させることによって得られる不純な
    プロピレンオキシド分から原料を誘導し、このエポキシ
    化反応生成物を蒸留して未反応プロピレン及び第3級ブ
    チルアルコールを除去し、ギ酸メチル、アセトアルデヒ
    ド、アセトン、メタノール及び水をはじめとする不純物
    で汚染されている不純なプロピレンオキシド分を得る請
    求項1〜4のいずれか一項に記載の方法であって、 該不純なプロピレンオキシド分を、0.17〜0.58
    MPa(10〜70psig)の圧力、50〜90℃の
    リボイラー温度及び40〜80℃の塔頂還流温度で作動
    する第一の蒸留カラムに仕込み;該不純なプロピレンオ
    キシド分中のアセトアルデヒド及びギ酸メチルの実質的
    にすべてを含有する塔頂留出分を分離して、該原料を構
    成する重質蒸留分を得る方法。 6 該プロピレンオキシド留出分を、大気圧下、40〜
    45℃の還流温度及び45〜50℃のリボイラー温度で
    作動する第三の蒸留カラムに導入し;実質的に無水の精
    製プロピレンオキシド留出分ならびに該第三の蒸留カラ
    ムに仕込まれた水及びアセトンの実質的にすべてを含有
    する水性の重質蒸留分を得て;該重質蒸留分を還流とし
    て該第二の蒸留カラムへ再循環させ;該第二の蒸留カラ
    ムからの該水性の重質蒸留分を、大気圧下、60〜65
    ℃の還流温度及び115〜125℃のリボイラー温度で
    作動する第四の蒸留カラムに導入して、アセトン留出分
    ならびに該第二の蒸留カラムに仕込まれた水及び他の不
    純物の実質的にすべてを含有する廃水重質蒸留分を得る
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
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