JP3301245B2 - プロピレンオキシドの回収方法 - Google Patents
プロピレンオキシドの回収方法Info
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Description
回収方法に関するものである。更に詳しくは、本発明
は、液相下、エチルベンゼンを分子状酸素により酸化
し、エチルベンゼンハイドロパーオキシドを含有する反
応液を得、次に該反応液を蒸留し、エチルベンゼンハイ
ドロパーオキシドの濃縮液を得、更に該濃縮液とプロピ
レンを混合して反応させ、プロピレンオキシドを生成さ
せる方法により得られるプロピレンオキシドを含有する
混合溶液からプロピレンオキシドを分離回収する方法に
関するものである。プロピレンオキシドは、たとえばポ
リウレタン製造の原料などに使用される有用な工業薬品
のひとつである。
液相下、エチルベンゼンを分子状酸素により酸化し、エ
チルベンゼンハイドロパーオキシドを含有する反応液を
得、次に該反応液を蒸留し、エチルベンゼンハイドロパ
ーオキシドの濃縮液を得、更に該濃縮液とプロピレンを
混合して反応させ、プロピレンオキシドを生成させる方
法が広く行われている。ところが、エチルベンゼンハイ
ドロパーオキシドとプロピレンを反応させて得られる粗
プロピレンオキシド溶液中には、通常0.01〜0.5
重量%程度の水が含まれている。かかる溶液を蒸留して
プロピレンオキシドを回収しようとすると、プロピレン
オキシドが水と反応してプロピレングリコールを生成す
るという好ましくない副反応を起こし、プロピレンオキ
シドを損失するという問題が生じ不都合である。さらに
該反応液中には少量のフェノールおよびエチルフェノー
ル類が含まれこれらも蒸留中にPOと反応してPOの損
失をきたす原因となる。これらのことは溶液中に有機酸
あるいはモリブデン酸が含有されていると更に著しくな
る。
方法として、米国特許第3715284号公報には、プ
ロピレンと酸素からプロピレンオキシドを合成し、反応
混合液からプロピレンオキシドを回収するに際し、アセ
トン又はアセトンとメタノールの混合物を添加して蒸留
を行う方法が提案されている。しかしながら、この方法
は、アセトン又はアセトンとメタノールの混合物をプロ
ピレンオキシドに対して重量で4倍以上用いており、
又、該添加剤とプロピレンオキシドとの沸点が近いこと
から、それらを分離するのに多大の費用を要するという
問題点を有している。また、この方法によると、蒸留塔
の塔底温度を123℃以下にする必要があるが、エチル
ベンゼンハイドロパーオキシドとプロピレンからプロピ
レンオキシドで製造する場合、溶媒として通常用いるエ
チルベンゼンの沸点は1気圧下で136℃、又もうひと
つの生成物であるメチルベンジルアルコールの沸点は1
気圧で200℃以上であり、このことからアセトン又は
アセトンとメタノールの混合物を添加剤として用いる場
合には、蒸留の際減圧する必要が生じ、このことは費用
の点で好ましくない。また、塔頂部よりプロピレンオキ
シドを回収するに際し、冷却のために多大のエネルギー
を要するという問題点を有している。
報には、プロピレンを過酢酸を用いてエポキシ化するこ
とによりプロピレンオキシドを合成し、反応混合液から
プロピレンオキシドを回収するに際し、酢酸エステルの
ようなエステルを添加して蒸留することも提案されてい
る。しかしながら、エステル化合物は一般的に、容易に
加水分解されやすく、回収リサイクルする途中で、それ
らが加水分解されて有機酸とアルコールを生じ、好まし
くない反応を引き起こす可能性があるという問題点を有
している。また、添加するエステルの量としては、蒸留
分離するプロピレンオキシドとモル数換算で同量程度を
必要とすることが記載されているが、これは大量のエス
テルを必要とすることになり費用の点で好ましくない。
燐酸のトリ低級アルキルエステルの存在下に蒸留するこ
とも提案されている。しかしながら、これら燐酸のトリ
低級アルキルエステルは、蒸留中リボイラーに存在し、
そのためリボイラーの運転温度は燐酸のトリ低級アルキ
ルエステルの分解点以下である必要があるという問題点
を有している。また、燐酸のトリ低級アルキルエステル
は、リボイラー混合液の状態でリサイクルされ蒸留等に
より分離回収されないため、エチルベンゼンハイドロパ
ーオキサイドとプロピレンからプロピレンオキシドを製
造する場合のように、蒸留塔塔底液を後工程で脱水して
スチレンモノマーを併産する製造工程には用いることは
好ましくない。
プロピレンオキシドを分離回収するために提案されてい
る方法は、エチルベンゼンハイドロパーオキシドとプロ
ピレンからプロピレンオキシドを製造する場合に適用す
ることは好ましくない。
発明が解決しようとする課題は、液相下、エチルベンゼ
ンを分子状酸素により酸化し、エチルベンゼンハイドロ
パーオキシドを含有する反応液を得、次に該反応液を蒸
留し、エチルベンゼンハイドロパーオキシドの濃縮液を
得、更に該濃縮液とプロピレンを混合して反応させ、プ
ロピレンオキシドを生成させる方法により得られるプロ
ピレンオキシドを含有する混合溶液からプロピレンオキ
シドを分離回収する方法であって、目的物であるプロピ
レンオキシドの損失を伴わず、不都合な分解反応を伴う
添加剤を用いないプロピレンオキシドの回収方法を提供
する点に存する。
ち、第一の発明は、液相下、エチルベンゼンを分子状酸
素により酸化し、エチルベンゼンハイドロパーオキシド
を含有する反応液を得、次に該反応液を蒸留し、エチル
ベンゼンハイドロパーオキシドの濃縮液を得、更に該濃
縮液とプロピレンを混合して反応させ、プロピレンオキ
シドを生成させる方法により得られるプロピレンオキシ
ドを含有する混合溶液からプロピレンオキシドを分離回
収する方法において、混合溶液中のプロピレンオキシド
100重量部あたり炭素数2〜4の脂肪族飽和アルコー
ル0.1〜100重量部の共存下に該混合溶液を蒸留す
るプロピレンオキシドの回収方法に係るものである。
下、エチルベンゼンを分子状酸素により酸化し、エチル
ベンゼンハイドロパーオキシドを含有する反応液を得、
次に該反応液を蒸留し、エチルベンゼンハイドロパーオ
キシドの濃縮液を得、更に該濃縮液とプロピレンを混合
して反応させ、プロピレンオキシドを生成させる方法に
より得られるプロピレンオキシドを含有する混合溶液か
らプロピレンオキシドを分離回収する方法において、混
合溶液中のプロピレンオキシド100重量部あたりアリ
ルアルコール0.1〜100重量部の共存下に該混合溶
液を蒸留するプロピレンオキシドの回収方法に係るもの
である。
相下、エチルベンゼンを分子状酸素により酸化し、エチ
ルベンゼンハイドロパーオキシドを含有する反応液を
得、次に該反応液を蒸留し、エチルベンゼンハイドロパ
ーオキシドの濃縮液を得、更に該濃縮液とプロピレンを
混合して反応させ、プロピレンオキシドを生成させる方
法により得られるプロピレンオキシドを含有する混合溶
液である。ここで、該混合溶液を得る方法は公知であ
り、たとえば米国特許第3350422号あるいは米国
特許第3351635号に開示されている。
濃度は、通常3〜30重量%である。
外の成分としては、たとえばエチルベンゼン、α−メチ
ルベンジルアルコール、アセトフェノン、フェノール、
水などをあげることができる。なお、水の含有濃度は、
通常0.01〜0.5重量%程度である。フェノールの
含有量は、0.05〜0.5重量%程度である。また該
混合溶液中にはギ酸、酢酸、プロピオン酸などのカルボ
ン酸類が微量含まれ、その量は通常0.005〜0.1
重量%程度である。
飽和アルコールが用いられる場合、本発明によることな
く炭素数1のメチルアルコールを用いた場合は、メチル
アルコールの沸点がプロピレンオキシドの沸点に近く、
メチルアルコールとプロピレンオキシドの分離に際し、
多大のコストを要することになり、更にプロピレンオキ
シドと有機酸類との分離が不十分となる場合があり、不
都合である。また、炭素数5以上のアルコールを用いた
場合は、プロピレンオキシドの損失が増大する場合があ
り、不都合である。
ールとして、具体的にはエチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール又はtert−ブチルアルコールをあげることが
できる。
和アルコールを用いる場合の使用量は、プロピレンオキ
シド100重量部あたり、炭素数2〜4の脂肪族飽和ア
ルコール0.1〜100重量部、好ましくは0.5〜5
0重量部の共存下に蒸留が行われる。
る場合の使用量は、プロピレンオキシド100重量部あ
たり、アリルアルコール0.1〜100重量部、好まし
くは0.5〜50重量部の共存下に蒸留が行われる。
ール及びアリルアルコールは混合して用いることもでき
る。
いはアリルアルコールを添加剤として蒸留する場合に、
プロピレンオキシドは蒸留塔内において、上層部に分布
し、塔頂から回収され、また、エチルベンゼン、アセト
フェノン、α−メチルベンジルアルコール等は蒸留塔内
において、下層部に分布し、塔底から回収されるが、プ
ロピレンオキシドとエチルベンゼンあるいはアセトフェ
ノンあるいはα−メチルベンジルアルコールの中間の沸
点を有するこれら炭素数2〜4の脂肪族飽和アルコール
あるいはアリルアルコールは蒸留塔内において、中層部
に濃度極大を有し分布することになる。このため、プロ
ピレンオキシドは、有機酸等と有効に分離され、プロピ
レンオキシドの損失をふせぐことができる。また、供給
蒸留原料中に含まれる水分もプロピレンオキシドとエチ
ルベンゼンあるいはアセトフェノンあるいはα−メチル
ベンジルアルコール等の中間の沸点を有し、蒸留塔内に
おいて、中層部に濃度極大を有し分布することになる
が、蒸留条件を調節することによって添加剤として加え
た炭素数2〜4の脂肪族飽和アルコールあるいはアリル
アルコールの分布と重なり、蒸留塔内において、水層が
分離することなく蒸留することができ、水層中における
プロピレンオキシドの損失をふせぐことが可能である。
さらに、蒸留塔内における高水分濃度域においても添加
剤の希釈効果等により、プロピレンオキシドの損失をふ
せぐことが可能である。
蒸留塔内の中層部において定常的に添加剤が濃度極大を
保つことによって達成される。従って、添加剤は一定量
を供給しながら蒸留を行うこともできるし、添加剤の塔
内滞留が一定となった後には、蒸留塔から留出させる添
加剤の量をごく少量にして、それに見合う添加剤を供給
してもよい。蒸留塔から留出させる添加剤の量は、添加
剤の留出とともに同伴される水分の量が適切に保たれ、
蒸留塔内において過大な水分の滞留により、水層が分離
しない量とするのが好ましい。
もよいし、蒸留塔の適当な場所から供給してもよい。ま
た、添加剤を回収する必要のある場合は、塔頂から回収
することもできるし、塔底もしくは蒸留塔の適当な場所
から回収してもよい。回収した添加剤は、そのままある
いは精製してから再使用することができる。
温度を130℃以上とすることが好ましい。塔底温度が
近低ぎる場合は、プロピレンオキシドの分離回収が困難
になる。
るが、通常塔頂圧力0.5〜5気圧、好ましくは1.0
〜3気圧である。
ルコール30.2重量%、アセトフェノン5.6重量
%、ベンズアルデヒド0.2重量%及びフェノール0.
2重量%からなる初期仕込み液を蒸留塔(段数:クロル
ベンゼンとエチルベンゼンを用いた段検定により34
段、充填材:ヘリパックNo.2、塔内径:30mm)
の塔底に仕込み、窒素雰囲気の大気圧下で加熱し、蒸留
を開始した。塔底液の加熱開始約1時間後に、液相下、
エチルベンゼンを分子状酸素により酸化し、エチルベン
ゼンハイドロパーオキシドを含有する反応液を得、次に
該反応液を蒸留し、エチルベンゼンハイドロパーオキシ
ドの濃縮液を得、更に該濃縮液とプロピレンをモリブテ
ン触媒の存在下に反応させ、プロピレンオキシドを生成
させる反応により得られるプロピレンオキシドを含有す
る溶液であって、その組成が例えば、プロピレンオキシ
ド 10.37wt%、エチルベンゼン 50.73w
t%、α−メチルベンジルアルコール 20.08wt
%、その他微量成分としてフェノール 0.12wt
%、水 0.063wt%、ギ酸 0.011wt%、
酢酸 0.006wt%またイソプロピルアルコール
4.90wt%(プロピレンオキシドに対して47.3
wt%)を含む溶液を蒸留塔の中程の段より200g/
hrで供給し、蒸留を続行した。その後、2時間毎に塔
底、塔頂及び蒸留塔の中程にある水分離し抜き出しを行
うためのチムニー部より留出分を抜き出し、秤量した
後、成分を分析した。この際、塔頂部の温度は47〜6
0℃、チムニー部(蒸留塔の塔底から17段目に設けた
水抜出しのための部分)の液温度は69〜77℃、塔底
部の温度147〜148℃であった。蒸留は供給液の供
給開始後11時間行い、合計2176.4gの液を供給
し、塔頂からの留出液303.1g及び塔底からの抜き
出し液1871.8gを得た。蒸留の後半7時間の運転
条件を表1に記す。チムニー部での分離水層の形成はな
かった。
ロピレンオキシドが蒸留中に反応して生成したプロピレ
ングリコールの生成はなく、更に蒸留中に反応して生成
したプロピレングリコール、プロピレングリコールとプ
ロピレンオキシドの付加体、フェノールとプロピレンオ
キシドの付加体、α−メチルベンジルアルコールとプロ
ピレンオキシドの付加体、ギ酸とプロピレンオキシドの
付加体、酢酸とプロピレンオキシドの付加体、プロピオ
ン酸とプロピレンオキシドの付加体についてバランス計
算を行ない、供給したプロピレンオキシドに対する蒸留
時における損失割合を算出した。その結果、供給したプ
ロピレンオキシドの蒸留による損失はなく、すなわち供
給したプロピレンオキシドはそのすべてが回収されたこ
とがわかった。
留した。蒸留の後半9時間のサンプリング結果より、実
施例1と同様に求めたPO損失は0.11%であった。
蒸留の後半9時間の運転条件等を表1に記す。
に蒸留した。蒸留の後半7時間のサンプリング結果よ
り、実施例1と同様に求めたPO損失は0.32%であ
った。蒸留の後半7時間の運転条件等を表1に記す。
様に蒸留した。蒸留の後半7時間のサンプリング結果よ
り、実施例1と同様に求めたPO損失は0.17%であ
った。蒸留の後半7時間の運転条件等を表1に記す。
時間を10時間として実施例1と同様に蒸留した。蒸留
の後半6時間のサンプリング結果より、実施例1と同様
に求めたPO損失は0.12%であった。蒸留の後半6
時間の運転条件等を表1に記す。
供給時間を10時間として実施例1と同様に蒸留した。
蒸留の後半6時間のサンプリング結果より、実施例1と
同様に求めたPO損失は0.23%であった。蒸留の後
半6時間の運転条件等を表2に記す。
供給時間を10時間として実施例1と同様に蒸留した。
蒸留の後半6時間のサンプリング結果より、実施例1と
同様に求めたPO損失はなかった。蒸留の後半6時間の
運転条件等を表2に記す。
10時間として実施例1と同様に蒸留した。蒸留の後半
6時間のサンプリング結果より、実施例1と同様に求め
たPO損失は0.18%であった。蒸留の後半6時間の
運転条件等を表2に記す。
時間を102時間として実施例1と同様に蒸留した。蒸
留の70時間目から102時間までのサンプリング結果
より、実施例1と同様に求めたPO損失は0.05%で
あった。102時間の蒸留の運転条件等を表−2に記
す。なお、同じくサンプリング結果より、本蒸留におい
て添加したイソプロピルアルコールは、全量塔頂より回
収された。蒸留の70時間目から102時間目までの運
転条件等を表2に記す。
時間を74時間として実施例1と同様に蒸留した。蒸留
の52時間目から74時間までのサンプリング結果よ
り、実施例1と同様に求めたPO損失は0.66%であ
った。なお、同じくサンプリング結果より、本蒸留にお
いて添加したイソプロピルアルコールは、ほぼ全量塔底
から回収された。蒸留の52時間目から74時間目まで
の運転条件等を表2に記す。
時間を77時間として実施例1と同様に蒸留した。蒸留
の52時間目から77時間までのサンプリング結果よ
り、実施例1と同様に求めたPO損失は0.04%であ
った。なお、同じくサンプリングの結果より、本蒸留に
おいて添加したn−プロピルアルコールは、全量塔底か
ら回収された。蒸留の52時間目から77時間目までの
運転条件等を表3に記す。
時間を74時間として実施例1と同様に蒸留した。但
し、イソプロピルアルコールの添加量は、蒸留30時間
目までは2wt%とし、蒸留30時間目から38時間目
までは1wt%とし、蒸留38時間目から74時間目ま
では0.03wt%とした。蒸留の54時間目から74
時間目までのサンプリング結果より、実施例1と同様に
求めたPO損失は0.06%であった。なお、同じくサ
ンプリングの結果より、蒸留の54時間目から74時間
目までに供給されたイソプロピルアルコールは、全量塔
頂から回収された。蒸留の54時間目から74時間目ま
での運転条件等を表3に記す。
8時間として2日間蒸留した。サンプリング結果より、
実施例1と同様に求めたPO損失は1.17%(比較例
1)および1.06%(比較例2)であった。運転条件
等を表3に記す。
レンキシドのモル数 K1 :供給液中のプロピレングリコール、プロピレング
リコールとプロピレンオキシドの付加体、フェノールと
プロピレンオキシドの付加体、α−メチルベンジルアル
コールとプロピレンオキシドの付加体、ギ酸とプロピレ
ンオキシドの付加体、酢酸とプロピレンオキシドの付加
体及びプロピオン酸とプロピレンオキシドの付加体の合
計モル数 K2 :留出液(塔頂からの留出液、チムニー部からの留
出水及び塔底からの留出液)中のプロピレングリコー
ル、プロピレングリコールとプロピレンオキシドの付加
体、フェノールとプロピレンオキシドの付加体、α−メ
チルベンジルアルコールとプロピレンオキシドの付加
体、ギ酸とプロピレンオキシドの付加体、酢酸とプロピ
レンオキシドの付加体及びプロピオン酸とプロピレンオ
キシドの付加体の合計モル数 PG生成=(PG2 −PG1 )×100/供給液中のプ
ロピレンキシドのモル数 PG1 :供給液中のプロピレングリコールのモル数 PG2 :留出液(塔頂からの留出液、チムニー部からの
留出水及び塔底からの留出液)中のプロピレングリコー
ルのモル数
0時間目から38時間目までは1重量%、38時間目以
降は0.03重量%
相下、エチルベンゼンを分子状酸素により酸化し、エチ
ルベンゼンハイドロパーオキシドを含有する反応液を
得、次に該反応液を蒸留し、エチルベンゼンハイドロパ
ーオキシドの濃縮液を得、更に該濃縮液とプロピレンを
混合して反応させ、プロピレンオキシドを生成させる方
法により得られるプロピレンオキシドを含有する混合溶
液からプロピレンオキシドを分離回収する方法であっ
て、目的物であるプロピレンオキシドの損失の伴わず、
不都合な分解反応を伴う添加剤を用いないプロピレンオ
キシドの回収方法を提供することができた。
Claims (4)
- 【請求項1】 液相下、エチルベンゼンを分子状酸素に
より酸化し、エチルベンゼンハイドロパーオキシドを含
有する反応液を得、次に該反応液を蒸留し、エチルベン
ゼンハイドロパーオキシドの濃縮液を得、更に該濃縮液
とプロピレンを混合して反応させ、プロピレンオキシド
を生成させる方法により得られるプロピレンオキシドを
含有する混合溶液からプロピレンオキシドを分離回収す
る方法において、混合溶液中のプロピレンオキシド10
0重量部あたり炭素数2〜4の脂肪族飽和アルコール
0.1〜100重量部の共存下に該混合溶液を蒸留する
プロピレンオキシドの回収方法。 - 【請求項2】 脂肪族飽和アルコールが、エチルアルコ
ール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、s
ec−ブチルアルコール又はtert−ブチルアルコー
ルである請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 液相下、エチルベンゼンを分子状酸素に
より酸化し、エチルベンゼンハイドロパーオキシドを含
有する反応液を得、次に該反応液を蒸留し、エチルベン
ゼンハイドロパーオキシドの濃縮液を得、更に該濃縮液
とプロピレンを混合して反応させ、プロピレンオキシド
を生成させる方法により得られるプロピレンオキシドを
含有する混合溶液からプロピレンオキシドを分離回収す
る方法において、混合溶液中のプロピレンオキシド10
0重量部あたりアリルアルコール0.1〜100重量部
の共存下に該混合溶液を蒸留するプロピレンオキシドの
回収方法。 - 【請求項4】 蒸留塔の塔底温度が130℃以上である
請求項1、2又は3記載の方法。
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