JPH031356A - テープ張力付加装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビデオやテープレコーダーなどのテープを駆動
する装置に関するものである。

従来の技術 近年、ビデオやテープレコーダーは小型・軽量化が進み
、部品点数の削減が望まれてきている。

以下図面を参照しながら、上述した従来のテープ張力付
加装置の一例について説明する。

第６図は従来のテープ張力付加装置を示すものである。

第６図において、６１はキャプスタン軸、６２はベルト
、６３はセンタープーリ、６４は第１のギヤ、６５は転
接アーム、６６は転接ギヤ、６８は第２のギヤ、６９は
第３のギヤ、６１１はクラッチギヤ、６１２はクラッチ
ギヤアーム、６１３は第４のギヤである。

上記従来のテープ張力付加装置について、以下その動作
について説明する。

まず、テープが正方向に駆動される場合、キャプスタン
６１からベルト６２により伝達された回転力により、セ
ンタープーリ６３は矢印Ｃ方向に回転する。センタープ
ーリ６３と一体のギヤ部は第１のギヤ６４とかみ合って
おり、第１のギヤ６４の回転支軸を共用して回動する転
接アーム６５上に植立された軸を回転支軸として回転す
る転接ギヤ６６は第１のギヤ６４とかみ合っている。こ
の時転接アーム６５は矢印り方向に回動し転接ギヤ６６
は破線で示す６７の位置にきて第２のギヤ６８とかみ合
う。第２のギヤ６８と第３のギヤ６９とはかみ合ってお
り、第３のギヤ６９とクラッチギヤ６１１および第４の
ギヤ６１３とはかみ合っている。第４のギヤ６１３は巻
取側リール（図示せず）とかみ合っており、巻取側リー
ルに回転力を伝達する。ギヤ連の回転速度は巻取側リー
ルのテープ巻取速度より速く設定されており、クラッチ
ギヤ６１１部においてスリップし、適正な巻取力を発生
させである。

テープ巻戻し再生時には、転接アーム６５は逆矢印り方
向に回動し、転接ギヤ６６は供給側リール台６１４とか
み合いテープ巻戻し動作を行なう。キャプスタン軸６１
とピンチローラ（図示せず）にはさまれて駆動されるテ
ープの張力はキャプスタン軸６１を境として引張る側よ
り引張られる側の方が大きく設定されることがテープ安
定走行の条件となる。そこで巻取側リールがテープ巻戻
し再生時にテープを引張られて回転した時、第４のギヤ
６１３は矢印Ｅ方向に回転し、クラッチギヤ６１１は矢
印Ｆ方向に、またクラッチギヤ６１１と回転支軸を共用
しているクラッチギヤアーム６１２も矢印Ｆ方向に回動
し、第３のギヤ６９と一体であるギヤ部６１０とかみ合
う。そこで第３のギヤ６９は停止させられ、クラッチギ
ヤ部のギヤａ６１１″は停止し、クラッチギヤ６１１と
の間でスリップし、この間に設定されたスリップトルク
が負荷として巻取側リール台に加わり、テープ張力の発
生を実現している。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、テープ正方向走行
時の巻取力とテープ巻戻し走行時のレビューブレーキ力
とが同一のクラッチ部のスリップ内で発生させることと
なり、両者のバランスを・とるのが非常に難かしく、様
々な環境変化とかバラツキに対応するのが困難という課
題を有していた。

本発明は上記課題を鑑み、巻取力発生とレビューブレー
キ発生のクラッチを別に設け、レビューブレーキ用のク
ラッチ力を巻取力発生用のクラッチ力より大きくすると
いう構成にすることにより、テープ正方向時と巻戻し走
行時いずれも安定したテープ走行を実現しうるテープ張
力付加装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明のテープ張力付加装置
は、テープの巻かれた供給側および巻取側リールを内蔵
するカセットに対応したテープ供給側および巻取側の２
つのリール台と、テープを駆動するキャプスタンとピン
チローラと、テープを巻取るための動力源から回転を伝
達させられて正逆両方向に回転可能な第１の回転体と、
前記第１の回転体の回動軸を中心として回動可能なアー
ムと、前記アーム上に植立された第１の支軸を中心に第
１の回転体と接触して回転するクラッチ機構内蔵の第２
の回転体と、前記アーム上に植立された第２の支軸を中
心に第１の回転体と接触して回転するが第２の回転体と
は接触しない第３の回転体と、記録・再生時のテープ正
方向巻取時には第２の回転体と接触して回転しテープ巻
取側リールに回転力を伝達しテープを巻取るクラッチ機
構内蔵の第４の回転体と、巻戻し再生時には第２の回転
体と第４の回転体とは接触せず、第３の回転体と接触し
て回転しテープ供給側リール台に回転力を伝達しテープ
を巻取る第５の回転体とよりなリ、テープ巻戻し再生時
には前記アームの突出部が第４の回転体と接触して第４
の回転体の回転に負荷を与え、第２の回転体のクラッチ
力よりも第４の回転体のクラッチ力を大きく設定するよ
うに構成したものである。

作用 本発明は上記した構成によって、テープ正方向走行と逆
方向走行において専用にクラッチ力を設定できるので、
部品精度のバラツキとか環境変化においても安定したテ
ープ走行を実現することができる。

実施例 以下本発明の一実施例のテープ張力付加装置について、
図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の第一の実施例におけるテープ張力付加
装置の平面図を示すものである。第１図において、１１
はキャプスタンモータ、１２はキャプスタン軸、１３は
キャプスタンプーリ、１４はキャプスタンベルト、１５
は第１ギヤ、１６は第１ギヤ支持板、１７は第１ギヤ支
軸、１８はアーム、１９は第２ギヤ支軸、１１０は第２
ギヤ、１１１は第４ギヤ、１１２は第３ギヤ支軸、１１
３は第３ギヤ、１１４は第５ギヤ、１１５は供給側リー
ル台である。

第２図は第１図の側面図であり、２１は第２ギヤフエル
ト、２２は第２ギヤクラツチギヤ、２３は第４ギヤフエ
ルト、２４は第４ギヤクラツチ、２５は第４ギヤクラツ
チギヤ、２６は第４ギヤキヤツプである。第３図は記録
・再生時を示し、第４図は巻戻し再生時を示し、第５図
はカセットとの関係を示す図である。

以上のように構成されたテープ張力付加装置においてそ
の動作を説明する。

キャプスタンモータ１１がテープ正方向駆動である矢印
Ａ方向に回転することにより、シャーシ（図示せず）に
保持された第１ギヤ支持板１６に植立された第１ギヤ支
軸１７を中心に第１ギヤ１５も矢印Ｂ方向に回転する。

その回転が伝達されてアーム１８も第１ギヤ支軸１７を
中心に矢印Ｂ方向に回動する。アーム１８に植立された
第２ギヤ支軸１９を中心に回転する第２ギヤ１１０は第
１ギヤ１５とかみ合っており、かつアーム１８が矢印Ｂ
方向に回動することにより第２ギヤクラツチギヤ２２が
、第４ギヤ１１１とがみ合う。その状態が第３図である
。第３図でわがるように、この時アーム１８の突出部１
８′は第４ギヤ部とは離れているので、キャプスタンの
回転は抵抗なく第４ギヤまで伝達される。また第２図に
示すように、第２ギヤはクラッチ構造になっており、２
１は第２ギヤフエルト、２２は第２ギヤクラツチギヤで
ある。また第４ギヤもクラッチ構成になっており、２３
は第４ギヤフエルト、２４は第４ギヤクラツチ、２５は
第４ギヤクラツチギヤ、２６は第４ギヤキヤツプである
。回転力は第１ギヤ１５から第２ギヤ１１０に伝わり、
クラッチ部を介して第２ギヤクラツチギヤ２２に伝わり
、第４ギヤ１１１に伝わりクラッチを介して第４ギヤク
ラツチ２４に伝わり、第４ギヤクラツチ２４と一体に回
転する第４ギヤクラツチギヤ２５に伝わり、第５図に示
すように、第４ギヤクラツチギヤ２５の回転が巻取リー
ル５１に伝わりテープ（図示せず）を巻取る。このとき
第３図に示すように、アーム１８上に植立された第３ギ
ヤ支軸１１２を中心に、第１ギヤ１５とかみ合って回転
する第３ギヤ１１３は第５ギヤ１１４とはかみ合いがは
ずれている。第５ギヤ１１４は供給リール台１１５とか
み合っているが、この場合にはキャプスタンモータ１１
の回転は供給リール台１１５には伝わらず、供給リール
台側はフリーである。

次に、巻戻し再生時キャプスタンモータ１１は矢印逆Ａ
方向に回転するのでアーム１８は矢印逆Ｂ方向に回動し
て第４図のように第３ギヤ１１３が第５ギヤ１１４とか
み合い、供給リール台１１５をテープ巻戻し方向に回転
させる。この時、第２ギヤ１１０部は第４ギヤ１１１と
かみ合いがはずれる。アーム１８の突出部１８゛は第４
ギヤ１１１とかみ合うギヤが切られており、アーム１８
の矢印逆Ｂ方向の回動により、突出部１８′と第４ギヤ
１１１がかみ合い、第４ギヤ１１１は回転できなくなる
。テープは巻戻し方向に移動するので、巻取リール５１
は回転し、これにかみ合う第４クラツチギヤ２５も回転
する。この時第４クラツチバネ２７と第４クラツチフエ
ルト２３により発生するクラッチ負荷が第４クラツチギ
ヤ２５にかかり、テープに張力を加えることができる。

このクラッチ力の設定により、テープに適正な張力を加
えることができスムーズなテープ走行を実現できる。テ
ープ正方向巻取時の巻取リール５１の回転数と第４クラ
ツチギヤ２５の回転数との差を吸収し、必要な巻取トル
クを発生するクラッチ部は第２ギヤ１１０部であるので
、第４ギヤ１１１部のクラッチがこの時すべってはいけ
ないので、第２ギヤ１１０部のクラッチより、第４ギヤ
１１１部のクラッチ力の方を大きく設定しである。

通常正方向巻取りに必要なトルクよりも、巻戻し再生走
行時に、第４ギヤ部でテープにかける張力のためのトル
クを大きく設定した方が安定したテープ走行を実現でき
るので、第２ギヤ１１０部のクラッチより、第４ギヤ１
１１部のクラッチ力の方を大きく設定できる。

以上のように、第４ギヤ１１１部にクラッチ部を設け、
アーム１８の回転方向の移動を利用して、第４ギヤ１１
１の回転を停止させる構成にすることにより、部品点数
を増やさずに、小スペースで必要な機能を実現できる。

発明の効果 以上のように本発明は、テープの巻かれた供給側および
巻取側リールを内蔵するカセットに対応したテープ供給
側および巻取側の２つのリール台と、テープを駆動する
キャプスタンとピンチローラと、テープを巻取るための
動力源から回転力を伝達させられ正逆両方向に回転可能
な第１の回転体と、前記第１の回転体の回動軸を中心と
して回動可能なアームと、前記アーム上に植立された第
１の支軸を中心に第１の回転体と接触して回転する第２
の回転体と、前記アーム上に植立された第２の支軸を中
心に第１の回転体と接触して回転するが第２の回転体と
は接触しない第３の回転体と、記録・再生時のテープ正
方向巻取時には第２の回転体と接触して回転しテープ巻
取側リールに回転力を伝達しテープを巻取るクラッチ機
構内蔵の第４の回転体と、巻戻し再生時には第２の回転
体と第４の回転体とは接触せず、第３の回転体と接触し
て回転しテープ供給側リール台に回転力を伝達してテー
プを巻取る第５の回転体とよりなり、テープ巻戻し再生
時には前記アームの突出部が第４の回転体と接触し第４
の回転体の回転に負荷を与え、第２の回転体のクラッチ
力よりも第４の回転体のクラッチ力を大きく設定するよ
うに構成することにより、専用のブレーキ部品およびそ
の駆動機構を不要とし、簡単な省部品点数構成で小型・
軽量を実現し、２つのクラッチ力の適切な設定により様
々な環境条件にも安定したテープ走行を実現しうるとい
ったすぐれた効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す平面図、第２図はその
側面図、第３図はテープ正方向走行時の来例を示す平面
図である。 １５・・・・・・第１ギヤ、１８・・・・・・アーム、
１８゛・・・・・・アーム突出部、１１０・・・・・・
第２ギヤ、１１１・・・・・・第４ギヤ、２２・・・・
・・第２ギヤクラツチギヤ、２５・・・・・・第４ギヤ
クラツチギヤ、５１・・・・・・巻取リール。 代理人の氏名　弁理士　粟野重孝　ほか１名ｚ５−　　
第４クラツ＋ギヤ ５ノー　　香取リール 喝　Ｎ ｑ　　Ｎ ６５−−−Ｅ投アーム ５−−−　ギ　Ｔ’２ ６９−　　ギヤ３ ６７２−−−り５・ンチギャアーム ６Ｊ３−−　￥　ｖ４

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. テープが巻かれた供給側および巻取側リールを内蔵する
   カセットに対応したテープ供給側および巻取側の２つの
   リール台と、テープを駆動するキャプスタンとピンチロ
   ーラと、テープを巻取るための電力源から回転が伝達さ
   せられ正逆両方向に回転可能な第１の回転体と、前記第
   １の回転体の回動軸を中心として回動可能なアームと、
   前記アーム上に植立された第１の支軸を中心に第１の回
   転体と接触して回転するクラッチ機構内蔵の第２の回転
   体と、前記アーム上に植立された第２の支軸を中心に第
   １の回転体と接触して回転するが第２の回転体とは接触
   しない第３の回転体と、記録・再生時のテープ正方向巻
   取時には第２の回転体と接触して回転し、テープ巻取側
   リールに回転力を伝達してテープを巻取るクラッチ機構
   内蔵の第４の回転体と、巻戻し再生時には第２の回転体
   と第４の回転体とは接触せず、第３の回転体と接触して
   回転しテープ供給側リール台に回転力を伝達してテープ
   を巻取る第５の回転体とよりなり、テープ巻戻し再生時
   には前記アームの突出部が第４の回転体と接触し第４の
   回転体の回転に負荷を与え、第２の回転体のクラッチ力
   よりも第４の回転体のクラッチ力を大きく設定するよう
   に構成されたことを特徴とするテープ張力付加装置。