JPH0313430B2 - - Google Patents

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JPH0313430B2
JPH0313430B2 JP9211384A JP9211384A JPH0313430B2 JP H0313430 B2 JPH0313430 B2 JP H0313430B2 JP 9211384 A JP9211384 A JP 9211384A JP 9211384 A JP9211384 A JP 9211384A JP H0313430 B2 JPH0313430 B2 JP H0313430B2
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ignition
output
voltage
signal
coil
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Michasu Moritsugu
Hisashi Kawai
Norihito Tokura
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Soken Inc
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Nippon Soken Inc
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Publication date
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Publication of JPH0313430B2 publication Critical patent/JPH0313430B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P15/00Electric spark ignition having characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F02P1/00 - F02P13/00 and combined with layout of ignition circuits
    • F02P15/10Electric spark ignition having characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F02P1/00 - F02P13/00 and combined with layout of ignition circuits having continuous electric sparks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関の点火装置特に容量放電式
の点火装置に関し、主に自動車用内燃機関の点火
に適用される。
(従来技術及び発明の背景) 従来の普通点火電源の内燃機関の点火装置では
高速時に点火エネルギーが減少するという問題が
あり、一方容量放電式の点火電源の点火装置では
点火エネルギーは一定であるが、放電持続時間が
短いため始動時、低速時には火炎が成長せず失火
しやすい欠点がある。
(本発明の目的) 本発明は、上記の欠点に鑑み、容量放電式の点
火装置に改良を加えることにより、極めて短い周
期で複数のスパークを適当な期間中連続して発生
させることが可能で、高速時の点火エネルギー、
低速時の放電持続時間を確保し、より確実な着火
をもたらす内燃機関の点火装置を提供することを
目的とするものである。
(本発明の構成) 本発明は、容量放電式の点火装置において2個
のサイリスタ(スイツチング素子)と2個のダイ
オード(整流素子)によりブリツジ回路を構成
し、このブリツジ回路により点火コイルに繰り返
し電流を供給できるようにした。
(実施例) 以下本発明を図に示す実施例について説明す
る。第1図は本発明になる内燃機関の点火装置の
一実施例の構成を示す電気回路図で、1はバツテ
リ等の直流電源、2はエンジンキースイツチで、
運転時には閉成し、停止時には開となる。3はト
ランジスタを発振させトランスで昇圧した後、整
流して直流高電圧を供給する周知のDC−DCコン
バータで、前記直流電源1の電圧(例えば12V)
から約300Vの電圧を発生するものである。4は
コンデンサで、前記DC−DCコンバータ3の出力
電圧を平滑して蓄え、後述の過渡的な大電流を供
給するためのものである。5は点火時期検出装置
であり、51は磁性材料より成る点火時期検出用
のシグナルロータで、エンジン回転数の1/2の回
転数で同期して回転するデイストリビユータに取
り付けられており、気筒数に対応しただけの個数
の突起部52を有している。53は点火時期検出
用のピツクアツプで、磁性材料より成る磁心53
1のまわりに巻装されたコイル533と永久磁石
532とから構成されており、前記シグナルロー
タ51の突起部52がピツクアツプ53の磁心5
31と対向したとき閉磁路が形成されるように配
置されている。さらに、シグナルロータ51とピ
ツクアツプ53の位相関係は、エンジン回転数負
荷に応じて適当に変化するようになつており、最
適な点火時期が得られるようになつている。6は
整形回路で、ピツクアツプ53の出力信号を波形
整形し、点火時期に対応した「1」レベル(以
下、単に「1」と記す)の信号を出力する回路で
あり、この整形回路6の詳細は第2図に示す通り
である。抵抗611,612,コンデンサ613
で設定されたバイアス電圧Vbが端子601を介
してピツクアツプ53のコイル533の一端に印
加される。このバイアス電圧Vbはさらにコンパ
レータ614の反転入力端子に基準電圧として印
加される。コンパレータ614の非反転入力端子
602を介してコイル533の他端に接続されて
おり、コイル533の起電力の正負に応じてコン
パレータ614の出力には、「1」または「0」
レベル(以下、単に「0」と記す)の信号が発生
する。
コンパレータ64の出力から非反転入力端子に
抵抗615を介して正帰還がかけられており、こ
の正帰還回路はヒステリシスをもつシユミツトト
リガの機能を有するためノイズに対して誤動作を
防止する効果がある。コンパレータ614の出力
はインバータ616で反転されて端子603を介
して点火時期信号として出力される。
7はトリガ信号発生回路で整形回路6からの点
火時期信号から、所定の期間だけ短周期で繰り返
す互いに180゜位相の異なる2つのトリガ信号S
(A)、S(B)を作る。このトリガ信号発生回路7の詳
細は第3図に示す通りで、端子701を介してワ
ンシヨツトマルチ711に整形回路6からの点火
時期信号が導かれる。ワンシヨツトマルチ711
はこの点火時期信号の立ち上がりでトリガされ、
コンデンサ712、抵抗713で定まる一定時間
(例えば2msec)にわたり「1」の信号を出力端
子Qに発生する。
ノアゲート714,715はセツトリセツト・
フリツプフロツプとなるように互いに接続されて
おり、ワンシヨツトマルチ711の出力が「1」
になるとノアゲート714の出力は「0」、ノア
ゲート715の出力は「1」となる。バイナリプ
リセツタブル・アツプダウンカウンタ717は4
ビツトのカウンタ回路であり、そのリセツト端子
にノアゲート714の出力が導かれており、ノア
ゲート714の出力が「0」になるとカウントを
開始し、「1」になるとリセツトされる。なお、
このカウンタ717はダウンカウントモードにセ
ツトされており、プリセツト機能は使用していな
い。
クロツク発生回路716は例えば約80KHzの周
波数のクロツク信号はカウンタ717のクロツク
入力端子に導かれる。ノアゲート718は一方の
入力端子がワンシヨツトマルチ711の出力端子
に接続され、他方の入力端子がカウンタ717の
16分の1分周出力であるQD出力端子に接続され
る。そして両出力端子のレベルが「0」となつた
とき、ノアゲート713の出力は「1」となる。
この出力はノアゲート715に導かれており、ノ
アゲート714,715で構成されるフリツプフ
ロツプを反転させる。
カウンタ717のQD出力は、さらにそれぞれ
インバータバツフア719,720を介してワン
シヨツトマルチ721,728に導かれる。ワン
シヨツトマルチ721はインバータバツフア71
9の出力の立ち下がりでトリガされ、コンデンサ
722、抵抗723で定まる一定時間(例えば
5μsec)にわたり「0」の信号を出力端子に発
生する。この信号は抵抗724,725を介して
トランジスタ726のベースに導かれる。ワンシ
ヨツトマルチ21の端子が「0」のとき、トラ
ンジスタ726はオンとなり、そのコレクタすな
わち端子702に「1」のトリガ信号S(A)を発生
する。
ワンシヨツトマルチ728はインバータバツフ
ア720の出力の立ち上がりでトリガされ、コン
デンサ729、抵抗730で定まる一定時間(例
えば5μsec)にわたり「0」の信号を出力端子
に発生する。この信号は抵抗731,732を介
してトランジスタ733のベースに導かれるワン
シヨツトマルチ728の端子が「0」のとき、
トランジスタ733はオンとなり、そのコレクタ
すなわち端子703に「1」のトリガ信号S(B)を
出力する。
サイリスタ8はそのアノードがコンデンサ4の
正極端子に接続され、そのカソードが点火コイル
14の1次コイル141に接続されている。この
サイリスタ8のゲートにはトリガ信号発生回路7
からのトリガ信号S(A)が、絶縁用のパルストラン
ス12を介し、さらにダイオード121、抵抗1
22、抵抗123、コンデンサ124から成るノ
イズ防止回路を経て供給される。サイリスタ9は
そのアノードが点火コイル14の1次コイル14
1の他端に接続されており、カソードはコンデン
サ4の負極端子に接続されている。このサイリス
タ9のゲートには、トリガ信号発生回路7からの
トリガ信号S(B)が絶縁用のパルストランス13を
介し、さらにダイオード131、抵抗132、抵
抗133、コンデンサ134から成るノイズ防止
回路を経て供給される。ダイオード10は、その
カソードがサイリスタ8のカソードと点火コイル
14の1次コイル141の一端とに接続されてお
り、そのアノードが転流用のコンデンサ15の正
極端子に接続されている。ダイオード11は、そ
のアノードがサイリスタ9のアノードと点火コイ
ル14の1次コイル141の他端とに接続されて
おり、そのカソードはダイオード10のアノード
と転流用コンデンサ15の正極端子とに接続され
ている。転流用コンデンサ15の負極端子は接地
され、コンデンサ4の負極端子に接続されてい
る。
上述のように、サイリスタ8,9及びダイオー
ド10,11によりブリツジ回路が構成されてい
る。点火コイル14は1次コイル141と2次コ
イル142及び高透磁率材料から成る鉄心143
から成り、その2次コイル142の一端はデイス
トリビユータ22の分配用ロータ23に接続され
ており、他端は接地されている。
デイストリビユータ22は周知の構成によるも
のであり、エンジン回転数の2分の1の回転数で
同期して回転するシヤフトと一体に回転する分配
用ロータ23により所定の気筒に配設された点火
ギヤツプ241,242,243,244にハイ
テンシヨンコード251,252,253,25
4を通して高電圧を分配する。
なお、第1図図示の点火装置における各半導体
装置としては下記のものを使用した。
ワンシヨツトマルチ711……東芝製TC4528BP ノアゲート714,715,718……東芝製
TC4001BP アツプダウンカウンタ717……東芝製
TC4516BP インバータ719,720……東芝製TC4049BP ワンシヨツトマルチ721,728……T1社製
74LS221 次に、上記構成になる本発明点火装置の作動に
ついて説明する。第4図は第1図図示の点火装置
の各部信号波形図であり、それぞれ1はピツクア
ツプ53のコイル533の起電圧、2はピツクア
ツプ53の出力電圧、3は整形回路6の出力であ
る点火時期信号、4はワンシヨツトマルチ711
の出力である点火期間信号、5はノアゲート71
4の出力信号、6はカウンタ717のQD出力信
号、7はインバータバツフア719,720の出
力信号、8はトリガ信号S(A)、9はトリガ信号S
(B)の波形を表す。
まず、エンジンキースイツチ2をオンにする
と、DC−DCコンバータ3に直流電源1から+
12Vの直流電圧が供給されてここで+300Vに昇
圧され、この300Vの直流電圧はコンデンサ4に
常時蓄えられる。
エンジンの回転に応じてシグナルロータ51が
回転し、ピツクアツプ53のコイル533に第4
図1に示す波形をした起電力が発生する。この起
電力の正から負に切り替る点が点火時期である。
コイル533は整形回路6によつてバイアス電圧
Vbでバイアスされているため、ピツクアツプ5
3の出力電圧は第4図2に示すようにコイル53
3の発生電位がバイアス電圧Vbだけもち上がつ
た値となる。この信号は整形回路6で整形され、
第4図3に示す点火時期で「1」に立ち上がる信
号となる。
整形回路6の出力信号はトリガ信号発生回路7
に入力され、その立ち上がり部分でワンシヨツト
マルチ711をトリガし、第4図4に示すパルス
幅約2msecのパルス状の点火期間信号を発生さ
せる。このパルス幅を点火期間とする。点火期間
信号はノアゲート714に入り、ノアゲート71
4,715で構成されるフリツプフロツプを反転
させる。これにより第4図5に示すようにノアゲ
ート714の出力は「0」となる。
ノアゲート714の出力はカウンタ717のリ
セツト端子に導かれ、この出力が「0」のときカ
ウンタ717はリセツトが解除される。このリセ
ツト解除によりカウンタ717はクロツク発生回
路716からの約80KHzのクロツク周波数でカウ
ントを開始する。ここでカウンタ717は4ビツ
トのバイナリカウンタであり、ダウンカウントモ
ードにセツトしてあるから、最初のクロツク信号
の立ち上がりでカウンタ717の内容は0から15
へ変化する。すなわちカウンタ717のQD出力
は「0」から「1」となる。以降、クロツク信号
が到来するたびにダウンカウントを繰り返し、
0、15、14、……、2、1、0、15、……と周期
的に内容が変化していく。このとき16分の1分周
出力であるQD出力は、カウンタ717の内容が
8〜15のとき「1」となるため、クロツク周波数
の16分の1の周波数である第4図6に示すデユー
テイ比50%の方形波を発生する。第4図6におけ
るパルス1個の幅は100μsec、パルスとパルスの
間隔は100μsecである。
点火時期信号が立ち上がつて約2msec後、ノ
アゲート714の入力は「0」となる。このとき
すぐにカウンタ717にリツセトをかけてしまう
と、その直前のQD出力の「1」の時間幅が短く
なつてしまい、後述のサイリスタの転流がうまく
行われなくなる。この対策としてワンシヨツトマ
ルチ711の出力とカウンタ717の出力とをノ
アゲート718の入力に導くことにより、QD
力が「0」のときのみノアゲート718の出力が
「1」となつてノアゲート714,715からな
るフリツプフロツプを反転させ、それによりノア
ゲート714の出力を「1」にしてカウンタ71
7にリセツトをかけるようにしている。
以上の説明のように、点火時期信号からクロツ
ク信号1周期(12.5μsec)以内の遅れでQD出力に
クロツク周波数の16分の1(5KHz)の方形波が少
なくとも点火期間中、整数個発生する。この信号
はインバータバツフア719,720で反転され
て第4図7に示す信号となる。
ワンシヨツトマルチ721はインバータバツフ
ア719の立ち下がりでトリガされ、約5μsecの
パルスが発生し、トランジスタ726をオンにし
て第4図8に示すトリガ信号S(A)を端子702へ
出力する。またワンシヨツトマルチ728はイン
バータバツフア720の出力の立ち上がりにてト
リガされ、約5μsecのパルスを発生し、トランジ
スタ733をオンにして第4図9に示すトリガ信
号S(B)を端子703へ出力する。すなわちトリガ
信号S(A)とS(B)は位相が180゜異なる周期200μsec、
パルス幅5μsecの信号である。
次に高圧発生部の作動について説明する。第5
図は第1図図示装置の各部信号波形を前記第4図
図示の場合よりも時間的に拡大して示した波形図
で、それぞれ1はトリガ信号S(A)、2はトリガ信
号S(B)、3はコンデンサ15の端子電圧、4はサ
イリスタ8のカソード電圧、5はサイリスタ8の
通電電流、6はサイリスタ9のアノード電圧、7
はサイリスタ9の通電電流、8は1次コイル14
1の通電電流である。第5図に示すトリガ信号S
(A)はパルストランス12、ノイズ防止回路を介し
てサイリスタ8をトリガする。同様に、第5図2
に示すトリガ信号S(B)はパルストランス13、ノ
イズ防止回路を介してサイリスタ9をトリガす
る。まず、サイリスタ8がトリガされてオンとな
ると、コンデンサ4、サイリスタ8、1次コイル
141、ダイオード11、コンデンサ15から成
る閉回路に電流が流れる。このとき、コンデンサ
4の容量はコンデンサ15の容量に比べて充分に
大きいので、コンデンサ4を一定電圧(300V)
の電源と考えることができる。また、1次コイル
141の抵抗分とサイリスタ8の内部抵抗とから
なる回路の抵抗分は充分に小さいため、この第1
の閉回路にはコンデンサ15の容量Cと1次コイ
ル141のインダクタンスLとで決定される正弦
半波状の電流が流れるが、この際、ダイオード1
0がフイードバツク作用をするので、電流は1/4
周期で途切れた波形となり、コンデンサ15の端
子電圧はコンデンサ4の電圧(300V)以上には
ならない。以上のようにしてコンデンサ15の充
電が完了すると、サイリスタ8の通電電流は0と
なり、サイリスタ8は自動的にオフとなる。次に
サイリスク9がトリガ信号S(B)によつてオンする
と、コンデンサ15、ダイオード10、1次コイ
ル141、サイリスタ9から成る閉回路が形成さ
れ、コンデンサ15に蓄えられていた電荷が放電
され、やはり正弦半波状の電流が流れるが、この
ときもやはりダイオード11がフイードバツク作
用をするので、電流は1/4周期で途切れた波形と
なりコンデンサ15の端子電圧は0V以下にはな
らない。以上のようにしてコンデンサ15の放電
が完了すると、サイリスタ9の通電電流は0とな
りサイリスタ9は自動的にオフとなる。
さて、点火コイルの1次コイルに流れる電流で
あるが、前述のようにサイリスタ8、サイリスタ
9に流れる電流は第5図の5,7に示すように、
正弦半波状電流が途切れた電流となつているの
で、点火コイルには、磁気エネルギーが蓄えられ
たままである。従つて、サイリスタ8,9がオフ
した後は、この蓄えられたエネルギーがダイオー
ド10,11と1次コイル141から成る閉回路
に流れ出ることとなり、第5図の8に示すような
電流が、1次コイルに流れることとなる。従つ
て、正弦波の1/4周期までが容量放電式、それ以
降は従来のフルトランジスタ点火方式と同様の波
形となる。
以上のようにして、連続的にサイリスタ8とサ
イリスタ9を交互にトリガすることにより、1次
コイル141に300Vの電圧が繰り返し印加され
ることになる。そして、1次コイル141と2次
コイル142とはトランス結合しているので、そ
の変圧比が1:100であるとすると、1次コイル
の印加電圧の100倍の電圧が2次コイル142に
発生する。すなわち、2次コイル142に発生す
る電圧V2は、DC−DCコンバータ3の出力電圧
=300V、電圧比=100の場合、V2=300V×100=
30KVとなり、放電による点火を行うに充分な電
圧となる。
2次コイル142の発生電圧は、デイストリビ
ユータ22により所定の気筒に分配され、ハイテ
ンシヨンコード251,252,253,254
を介して点火ギヤツプ241,242,243,
244へ供給され、点火ギヤツプの接地電極へ放
電されて点火が行われる。放電によりいつたん放
電路が形成されると、付近の空気がイオン化され
てアーク放電となり、その放電維持電圧(約
500V〜1KV)以下になるまで誘導放電を持続す
る。この誘導放電が終わればすぐに次のサイクル
が開始するため、放電ギヤツプ間に残存されてい
るイオンにより容易に再放電が起き、放電はほと
んど途切れることなく持続される。この持続時間
はトリガ信号発生回路7において電気的に設定し
た点火期間によつ決めることができるため、完全
な着火を行えるような充分に長い時間に設定する
ことは容易である。
このように第1図図示の本発明点火装置は、自
動車用内燃機関の点火制御において、極めて短い
周期の複数のスパークを適当な時間にわたり連続
して発生させることができるので、内燃機関の着
火性能の向上を図れる。
また、この第1図図示の本発明点火装置におい
ては、サイリスタ8とサイリスタ9の間に点火コ
イル14の1次コイル141が入る構成となつて
いるため、ノイズ等によつてサイリスタ8と9が
同期にオンしてコンデンサ4の電荷がサイリスタ
8と9を通じて一気に放電されるような場合で
も、1次コイル141のインダクタンスと抵抗分
により、急激な電流の増加および過電流が防止さ
れ、サイリスタのdi/dtあるいは過電流に起因す
るサイリスタやサイリスタ以外のスイツチング素
子の破壊を防止できる。
さらに、サイリスタ8がオンしている時に、サ
イリスタ9に印加される電圧上昇率dv/dtは、
1次コイル141とコンデンサ15で決定される
時定数で決定される。また、サイリスタ9がオン
している時にサイリスタ8に印加される電圧上昇
率dv/dtも同様に1次コイル41とコンデンサ
15とで決定される時定数で決定され、その電圧
上昇率は100V/μsec以下の低い値とすることが
できる。この結果、一方のサイリスタの作動によ
り他方のサイリスタに印加されるdv/dtに起因
する誤動作を無くすことができる。
またさらに、ダイオード10,11がフイード
バツク作用をするので、サイリスタ8,9に印加
される電圧はDC−DCコンバータの出力電圧
(300V)以内におさえることができ、サージアブ
ソーバなしでサイリスタを安定動作させることが
できる。
次に、本発明点火装置の応用例について説明す
る。
応用例 1 第1図図示の本発明になる内燃機関の点火装置
におけるサイリスタ8,9、ダイオード10,1
1、点火コイル14、コンデンサ15からなる回
路16を多気筒内燃機関の各気筒毎に設けること
によつて、ハイテンシヨンコードやデイストリビ
ユータ等の高電圧分配手段をなくした構成とで
き、その結果、高圧分配手段において生ずるエネ
ルギー損失を軽減させて点火エネルギの有効利用
に寄与することができる。
応用例 2 さらに、点火コイル14の2次コイル142の
両端とも高電圧出力端として用いることも可能
で、各気筒毎に2本づつの点火栓を設けること
で、2点点火にも応用できる。この場合、デイス
トリビユータ等の高電圧分配手段を増設して第6
図に示す如く、2次コイル142の両端にそれぞ
れデイストリビユータ22,22′を接続するか、
あるいは前記回路16に相当する部分を多気筒内
燃機関の各気筒毎に設けることで対処可能であ
る。
応用例 3 また、点火コイル14の2次コイル142の両
端の高電圧出力端の一方を爆発行程の気筒の点火
栓に、他方を排気行程の気筒の点火栓に接続する
ことにより、前記応用例1における回路16に相
当する部分を半分の数に減らすことができ、コス
ト低減が図れる。
(発明の効果) 上述のように、本発明になる内燃機関の点火装
置においては、点火コイルに容量放電式、フルト
ランジスタ式を組み併せたような第5図の8の電
流が繰り返し流れるように構成されているから、
極めて短い周期で複数のスパークを適当な時間に
わたり連続して発生させることができ、かつ容量
放電式の2次電圧の立ち上がりの速さ、フルトラ
ンジスタ式の放電持続時間をかねそなえているの
で、高速時の点火エネルギー、低速時の放電持続
時間を確保し、より確実な着火をもたらし、内燃
機関の着火性能の向上を図れる等の効果が大であ
り、従つて省燃費、排ガス浄化という優れた効果
がある。
また、サイリスタ8とサイリスタ9の間に点火
コイル14の1次コイル141が入る構成となつ
ているため、ノイズ等によつてサイリスタ8と9
とが同時にオンして、コンデンサ4の電荷がサイ
リスタ8と9を通じて一気に放電されるような場
合でも、1次コイル141のインダクタンスと抵
抗分により、急激な電流の増加および過電流が防
止され、サイリスタのdi/dtあるいは過電流に起
因するサイリスタやその他のスイツチング素子の
破壊を防止できるという効果がある。
また、さらにダイオード10,11がフイード
バツク作用をするので、サイリスタ8,9に印加
される電圧は、DC−DCコンバータ3の出力電圧
(300V)以内におさえることができ、サイリスタ
を安定動作させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる内燃機関の点火装置の一
実施例の構成を示す電気回路図、第2図は第1図
図示の点火装置における整形回路6の詳細回路
図、第3図は第1図図示の点火装置におけるトリ
ガ信号発生回路の詳細回路図、第4図は第1図図
示の点火装置の各部信号波形図、第5図は第1図
図示の点火装置における各部信号波形をさらに時
間的に拡大して示した各部信号波形図、第6図は
本発明点火装置の応用例の一実施例の点火コイル
の結線図である。 3……DC−DCコンバータ、4……コンデン
サ、5……点火時期検出装置、6……整形回路、
7……トリガ信号発生回路、8,9……サイリス
タ(スイツチング素子)、10,11……ダイオ
ード(整流素子)、12,13……パルストラン
ス、14……点火コイル、15……転流用コンデ
ンサ、22,22′……デイストリビユータ、2
41〜244……点火ギヤツプ、251〜254
……ハイテンシヨンコード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 直流電圧を発生する直流電源、1次コイルと
    2次コイルとを有する点火コイル、前記1次コイ
    ルの一端と前記直流電源の正極端子を断続する第
    1のスイツチング素子、前記1次コイルの他端と
    前記直流電源を断続する第2のスイツチング素
    子、前記の直流電源、第1のスイツチング素子、
    1次コイル、転流用コンデンサと閉回路を構成す
    る第1の整流素子、前記の転流用コンデンサ、1
    次コンル、第2のスイツチング素子と閉回路を構
    成する第2の整流素子、および外部からの点火指
    示信号によつて動作し、前記第1のスイツチング
    素子及び第2のスイツチング素子を所定のタイミ
    ングで交互に導通するように通電信号を発生する
    信号発生回路を具備したことを特徴とする内燃機
    関の点火装置。
JP9211384A 1984-05-08 1984-05-08 内燃機関の点火装置 Granted JPS60237174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6954579B1 (ja) * 2021-05-24 2021-10-27 株式会社地盤試験所 杭の急速載荷試験装置

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