JPH0312968Y2 - - Google Patents

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JPH0312968Y2
JPH0312968Y2 JP2833987U JP2833987U JPH0312968Y2 JP H0312968 Y2 JPH0312968 Y2 JP H0312968Y2 JP 2833987 U JP2833987 U JP 2833987U JP 2833987 U JP2833987 U JP 2833987U JP H0312968 Y2 JPH0312968 Y2 JP H0312968Y2
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JP
Japan
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washer
sheet
color
tightening force
tightening
Prior art date
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JP2833987U
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JPS63135017U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ボルト、ナツト、ビス等の締め付け
部材における締め付け力表示用ワツシヤーに関す
る。
(従来の技術) 従来、ボルト等の締め付け力を調整若しくは測
定するものとしては、締め付け時のトルクを表示
する機能を備えたトルクレンチが知られている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、トルクレンチにおけるトルク表
示は、締め付けを行なうボルト等とトルクレンチ
との間で生じるトルクを測定することによつて、
締め付け面とボルト頭部裏面との間の締め付け力
を間接的に測定するようにしたものであつて、実
際の締め付け力を表示するものではないため、例
えば、ボルトのねじ部またはねじ穴が潰れていた
り、螺合部に異物を噛み込むことによつてそれ以
上ねじ込みが行なえたなくなつた不完全な締め付
け状態であつても、トルクレンチでは締め付け完
了時と同様のトルクを表示することになり、従つ
て、締め付け不良の確認が全く行なえないという
問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案では、上述のような問題点を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、
締め付け完了状態を容易かつ確実に確認すること
ができる締め付け力表示用ワツシヤーの提供にあ
り、この目的を達成するために本考案の締め付け
力表示用ワツシヤーでは、互いに相対する2枚の
シートを備え、両シートの中央部にはボルト等の
ねじ部挿通穴がそれぞれ開設されると共に、一方
のシートの相対面側には無色染料を収容した無数
のマイクロカプセルより成る発色剤層を備え、か
つ、もう一方のシートの相対面側には顕色剤層を
備えると共に、いずれか一方のシート側の全部ま
たは一部が外部から相対面側を透視可能な素材に
よつて構成した。
尚、無色染料とは、無色または淡色の物質で、
活性白土やフエノール樹脂、その他の酸性顕色剤
によつて発色する性質をもつた一連の化合物を総
称するもので、発色性染料あるいはロイコ染料と
も呼ばれているものである。
(作用) 本考案の締め付け力表示用ワツシヤーでは、上
述のように、ボルト等のねじ部挿通穴を備えた相
対する2枚のシートのうち、一方のシートの相対
面側には無色染料を収容した無数のマイクロカプ
セルより成る発色剤層を備え、もう一方のシート
の相対面側には顕色剤層を備えると共に、いずれ
か一方のシート側の全部又は一部が外部から相対
面側を透視可能な素材によつて構成されたこと
で、この透視可能な素材で構成されたシート側を
上面にして用いることにより、ボルト等の頭部と
締め付け面との間の締め付け力によつてマイクロ
カプセルが破壊され、その中の無色染料が顕色剤
層に吸着して化学反応で発色するため、この発色
によつて締め付け完了状態を視覚によつて容易か
つ確実に確認できるようになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、第1実施例の構成を説明する。
この実施例の締め付け力表示用ワツシヤーA
は、第1図〜第4図に示すように、互いに相対す
る2枚のシート1,2を備えている。
前記両シート1,2は、ボルト3等の頭部30
の最大直径部よりは少し大きめの円形に形成さ
れ、その中央部にはボルト3等のねじ部31を挿
通可能なねじ部挿通穴4がそれぞれ開設されてい
る。
また、上面側となるシート1は、第3図に示す
ように、透明フイルムより成る支持体10の下面
側に無色染料を収容した無数のマイクロカプセル
11aを塗布して形成された発色剤層11を備え
ると共に、支持体10の上面側には、該支持体1
0とほぼ同形で厚手の透明合成樹脂製基板12が
接合された構成となしている。
また、下面側となるシート2は、同じく第3図
に示すように、フイルム状支持体20の上面側に
顕色剤層21を備えた構成となしている。
また、前記両シート1,2は、この実施例では
その内周縁部において一体に接合5されている。
尚、前記発色剤層11及び顕色剤層21とし
て、この実施例では富士写真フイルム製の「プレ
スケール」(商標)に使用されているものと同一
素材のものが用いられており、従つて赤色に発色
するようになつている。
次に、この実施例の作用を説明する。
この実施例の締め付け力表示用ワツシヤーAで
は上記構成より成るため、例えば第4図に示すよ
うにボルト3のワツシヤーとして使用する場合
は、一般の金属製ワツシヤーの場合と同様の手順
でボルト3をねじ穴32にねじ込んでいくと、締
め付けが完了した状態ではボルト3の頭部裏面3
0aと締め付へ面Gとの間に締め付け力表示用ワ
ツシヤーAが一定の強い圧力で挾持された状態と
なるため、この締め付け力によつて透明フイルム
より成る支持体10の下面側のマイクロカプセル
11aが破壊されると同時に、その中に収容され
た無色染料がこれと相対する顕色剤層21に押し
付けられて吸着し、両者の化学反応によつて赤く
発色aすることになる。
そして、この発色a状態は透明フイルムより成
る支持体10及び透明合成樹脂製基板12を透視
して外部から確認することができるので、締め付
け完了状態を視覚によつて容易かつ確実に確認で
きるようになる。
尚、この場合、厚手の透明合成樹脂製基板12
によつて挾持範囲が拡大するため、ボルト3の頭
部裏面30aよりは広範囲に亘つて発色aさせる
ことができ、従つて、ボルト3の頭部裏面30a
が円形であつても発色aの確認ができることにな
る。
次に、本考案の第2実施例を第5図により説明
する。
この実施例の締め付け力表示用ワツシヤーA
は、前記第1実施例の締め付け力表示用ワツシヤ
ーAにおける下面側シート2として、フイルム状
支持体20の下面に更に同支持体20とほぼ同形
で厚手の基板22を接合一体化させたものであ
る。
前記厚手の基板22としては、その使用目的に
応じて導電素材、絶縁素材、通電抵抗によるジユ
ール熱によつて変色若しくは発色する素材、シー
ル素材等が用いられる。
尚、他の構成及び作用は前記第1実施例とほぼ
同様であるので、同一構成部分には同一符号を付
してその説明を省略する。
次に、本考案の第3実施例を第6図により説明
する。
この実施例の締め付け力表示用ワツシヤーA
は、前記第1実施例の締め付け力表示用ワツシヤ
ーAにおける上面側シート1から厚手の透明合成
樹脂製基板12を除いたものである。
従つて、この実施例の締め付け力表示用ワツシ
ヤーAにあつては、ボルト3の頭部裏面30aの
範囲内でしか発色しないが、ボルト3の頭部裏面
30aが円以外の多角形であれば、頭部30の各
コーナー部が描く円軌道内で発色し、この発色a
を頭部30の最小径部分で確認することができ
る。
次に、本考案の第4実施例を第7図及び第8図
により説明する。
この実施例の締め付け力表示用ワツシヤーA
は、前記第3実施例の締め付け力表示用ワツシヤ
ーAにおける支持体10の上面に、同支持体10
とほぼ同形の硬質透明板13を接合すると共に、
更にその上面側には同支持体10とほぼ同形で、
その外周縁部に複数(図面では4つ)の透視穴1
4aを開設した金属製ワツシヤー14を組み合わ
せたものである。この金属製ワツシヤー14は別
体でもよいが、前記硬質透明板13に対して接合
させておいてもよい。
従つて、この実施例の締め付け力表示用ワツシ
ヤーAにあつては、硬質透明板13により金属製
ワツシヤー14における透視穴14a内において
も発色させることができるので、この発色aを透
視穴14aから確認できることになる。
また、金属製ワツシヤー14における透視穴1
4aとしては、第9図に示すように切欠円状のも
のであつてもよい。
尚、他の構成及び作用は前記第1実施例とほぼ
同様であるので、同一構成部分には同一符号を付
してその説明を省略する。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があつても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、両シート間をその内周縁
部において一体に接合させた場合を示したが、そ
の接合場所は外周縁部にする等任意であり、また
接合せずに別体となしたものを使用時に組み合わ
せて用いるようにしてもよい。
また、実施例では、発色剤層及び顕色剤層とし
て「プレスケール」と同一素材のものを用いた場
合を示したが、これには限られず、例えばノーカ
ーボン紙に用いられている素材と同一素材のもの
を用いることもできる。
また、各素材の層数、厚さ、形状等も任意であ
る。
(考案の効果) 以上説明してきたように本考案の締め付け力表
示用ワツシヤーにあつては、ボルト等のねじ部挿
通穴を備えた相対する2枚のシートのうち、一方
のシートの相対面側には無色染料を収容した無数
のマイクロカプセルより成る発色剤層を備え、も
う一方のシートの相対面側には顕色剤層を備える
と共に、いずれか一方のシート側の全部又は一部
が外部から相対面側を透視可能な素材によつて構
成されたことで、この透視可能な素材で構成され
たシート側を上面にして用いることによりボルト
等の頭部と、締め付け面との間の締め付け力によ
つてマイクロカプセルが破壊され、その中の無色
染料が顕色剤層に吸着して化学反応で発色するた
め、この発色によつて締め付け完了状態を視覚に
よつて容易かつ確実に確認できるようになるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第一実施例の締め付け力表示用
ワツシヤーを示す平面図、第2図は同縦断面図、
第3図は要部の拡大断面図、第4図は同使用状態
を示す説明図、第5図は第2実施例を示す要部の
拡大断面図、第6図は第3実施例を示す要部の拡
大断面図、第7図は第4実施例を示す平面図、第
8図は同要部の拡大断面図、第9図は金属製ワツ
シヤーの他の例を示す平面図である。 1……上面側シート、2……下面側シート、3
……ボルト、4……ねじ部挿通穴、10……透明
フイルム状支持体(透視可能な素材)、11……
発色剤層、11a……マイクロカプセル、12…
…厚手の透明合成樹脂製基板(透視可能な素材)、
13……硬質透明板(透視可能な素材)、21…
…顕色剤層、30……頭部、31……ねじ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに相対する2枚のシートを備え、両シート
    の中央部にはボルト等のねじ部挿通穴がそれぞれ
    開設されると共に、一方のシートの相対面側には
    無色染料を収容した無数のマイクロカプセルより
    成る発色剤層を備え、かつ、もう一方のシートの
    相対面側には顕色剤層を備えると共に、いずれか
    一方のシート側の全部または一部が外部から相対
    面側を透視可能な素材によつて構成されたことを
    特徴とする締め付け力表示用ワツシヤー。
JP2833987U 1987-02-26 1987-02-26 Expired JPH0312968Y2 (ja)

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JP2833987U JPH0312968Y2 (ja) 1987-02-26 1987-02-26

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JP2833987U JPH0312968Y2 (ja) 1987-02-26 1987-02-26

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JPS63135017U JPS63135017U (ja) 1988-09-05
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