JPH084737A - 締付確認表示付き締結部品 - Google Patents

締付確認表示付き締結部品

Info

Publication number
JPH084737A
JPH084737A JP6136889A JP13688994A JPH084737A JP H084737 A JPH084737 A JP H084737A JP 6136889 A JP6136889 A JP 6136889A JP 13688994 A JP13688994 A JP 13688994A JP H084737 A JPH084737 A JP H084737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastening
paint
capsule
tightening
contact surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6136889A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Yamane
知幸 山根
Tetsuo Sato
哲夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6136889A priority Critical patent/JPH084737A/ja
Publication of JPH084737A publication Critical patent/JPH084737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】特に組立作業において締結部品の締付後の状態
を確実に確認でき、締結部品の締付忘れ及びヒューマン
エラーを確実に防止して信頼性の高い締付確認表示付き
締結部品を得る。 【構成】六角ボルト1の締付工具との接触面2及び被締
結部品との接触面6を含め、六角ボルト1の頭部全面に
カプセル塗料3を塗布し、その上を透明ビニールコーテ
ィング7を設けることにより、カプセル塗料3は、それ
と異なる色の塗料を含むカプセル3aを含んでおりそれ
をスパナで締付け、一定以上の面圧力に達するとカプセ
ル3aは破れ中の塗料が出現し、マーキングされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボルト結合における締付
状態の確認に好適な締付確認表示付き締結部品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、締結部品の締付状態の確認は、締
付作業終了後1つずつ再締付により確認しマーキングす
る方法や、ハンマリングにより確認する方法等で行われ
ていた。 なお、従来のねじ類の締付け確認手段として
一般に使用している方法は、例えば『各種ねじボルトの
ゆるみ破壊』(昭和55年4月19日発行,経営開発センタ
ー出版)に記載のように、トルクレンチによる方法があ
る。これは締付けられたねじをトルクレンチを用いてさ
らに増締め方向にトルクを加え、ねじが動き始めた時の
トルクを測定してマーキングする方法で、またこの他に
も作業者が作業終了後、1つ1つ工具を用いて締付け確
認を行い表示やマーキングする方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】締結部品は多くの場所
で使用されており、これらが確実に締付られていないと
電気機器での端子の締付の場合は接触不良により機器の
停止、高速回転体での使用の場合はゆるみにより部品の
脱落や飛散,大型構造物での使用の場合、構造物自身の
崩壊や部品の落下等重大事故や災害に直結するものであ
り、この確認は非常に重要なものである。しかしこれら
の締付状態の確認は従来の技術によれば前述のようにい
ずれも人手によるものであり、締付確認のモレあるい
は、マーキングのミスなどを起こす恐れがあり、これを
完全に防止することは不可能に近いものであり、且つ人
手による確認のため、多大な労力と時間を費やしてしま
うものであった。
【0004】本発明の目的は、目視により締付状態の確
認を容易に行える締付確認表示付き締結部品を提供する
とこにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、締結部品の締付工具や被締結部品との接触面等に締
付時の力によりカプセルが破壊されて内部塗料により発
色するカプセル塗料を塗布するものであり、本体塗料の
中にそれと異なる色の揮発性の高い塗料を含む微小なカ
プセルを含有させ、スパナ及びレンチ等で締め付ける際
に接触するボルト,ナット並びに穴付きボルト等の締付
け部材の頭部等に塗布したものである。
【0006】
【作用】締結部品の締付工具や被締結部品との接触面に
塗布したカプセル塗料は、締付力によりカプセルが破
れ、カプセル内の塗料により発色したり塗布面周辺に染
み出して来るので容易に目視だけで確認することができ
る。すなわち、使用するねじ類の頭部に塗布した本体塗
料は、それと異なる色の揮発性の高い塗料を含むカプセ
ルを含んでおり、スパナおよびレンチ等でそのねじ類の
頭部を締付ける。締め付け力が使用に応じたある一定以
上の面圧力に達すると、本体塗料中のカプセルが破れ、
カプセル内の揮発性の高い塗料が本体塗料表面に出現す
る。これにより、必要トルクの締付け終了と同時にマー
キングされて、締付け終了後の数多くある締付け部材の
確認が容易に行なえる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1および図3は、本発明を六角ボルトに適用した場合の
一実施例を示したものである。図1(a)は六角ボルト
1により締結する状態を示したものであり、図1(b)
に示す様にその頭部の締付工具との接触面2には、カプ
セル塗料3が塗布されている。図1(c)に示すように
カプセル塗料3内には塗料の本体色とは異なる色、例え
ば、赤色の塗料を含むカプセル3aが含まれている。図
2に示す様にこの六角ボルト1をスパナ4により締付け
ると、スパナ4に作用する回転力の反力としてa部に圧
縮力が作用する。この圧縮力により、ボルト頭部のa部
が弾性変形し、帯状の面でスパナ4と接触する。このと
き作用する力によりカプセル塗料3のカプセル3aが破
壊され、内部に封入されている塗料が毛細管現象により
カプセル3aの隙間に拡散し、図3に示す様に変色域5
を形成する。詳しくは、六角ボルト1がスパナ4によっ
て締付けられ、そのとき、一定以上の面圧力に達すると
スパナ4との接触面に塗布しているカプセル塗料3に含
まれるカプセル3aが破れ、中の異なる色の塗料が出現
し、必要以上の圧力が確保できていることを確認するこ
とができる。例えば、カプセル塗料3の本体色が白色
で、カプセル3aの中に含まれる塗料の色が赤色とする
と、六角ボルト1の頭部接触面の白色の面は、一定以上
の面圧力で締付けることにより接触面が赤色に変化し、
変色域5が形成される。
【0008】この様に、六角ボルト頭部の締付工具との
接触面2だけに、カプセル塗料3を塗布したものは少な
い塗料で実現でき、経済性に優れるという効果がある。
【0009】図4および図5は、本発明を六角ボルト1
に適用した他の実施例を示している。図4に示す様にボ
ルト頭部の締付工具との接触面2及び被締結部品との接
触面6を含めボルト頭部全面にカプセル塗料3を塗布し
ている。前述の実施例と同様にスパナ4により締付ける
と、図5に示す様にスパナ4との接触面に加え、被締結
部品との接触面6からも塗料が拡散し、図5に示す様に
変色域5が形成される。この様に、六角ボルト頭部全面
にカプセル塗料3を塗布したものは、変色域5が大きく
確認し易いという効果がある。
【0010】図6は、本発明を六角ボルト1に適用した
さらに他の実施例を示しており、ボルト頭部はカプセル
塗料3を塗布した上に、透明ビニールコーティング7を
設けている。これをスパナ4で締付けると、前述の実施
例と同様に図5に示す様に変色域5が形成される。この
様に、カプセル塗料3の上に透明ビニールコーティング
7を設けたものは、塗料の脱落がなく安定性に優れる
他、塵埃の発生が無いため、クリーンルーム内での使用
ができるという効果がある。
【0011】図7および図8は、本発明を六角穴付ボル
ト8に適用した一実施例を示している。図7に示す様に
ボルト頭部の締付工具との接触面2及び被締結部品との
接触面6を含め六角穴付ボルト8の頭部全面にカプセル
塗料3を塗布している。レンチにより六角穴付ボルト8
を締付けると、b部及び被締結部品との接触面6に圧縮
力が作用し、この時作用する力によりカプセル塗料3の
カプセルが破壊され、内部に封入されている塗料が毛細
管現象によりカプセルの隙間に拡散し、図8に示す様に
変色域5を形成する。この様に、レンチにより締付けら
れる六角穴付ボルト8にも適用することができ、拡散し
た塗料を容易に目視により確認することができる。
【0012】図9および図10は、本発明を小ねじ9に
適用した場合の一実施例を示したものである。前述の実
施例と同様に、小ねじ頭部の締付工具との接触面2及び
被締結部品との接触面6を含め小ねじ頭部全面にカプセ
ル塗料3を塗布している。図10に示す様に、ドライバ
ーにより小ねじ9を締付けると、圧縮力により内部に封
入されている塗料が毛細管現象によりカプセルの隙間に
拡散し、図10に示す様に変色域5を形成する。この様
に、本発明を小ねじ9に適用することにより数多く使用
されている小ねじ類の締付状態を容易に目視により確認
することができる。
【0013】図11および図12は、本発明を座金10に
適用した場合の一実施例を示したものである。図11に
示す様に、カプセル塗料3は座金10の全面に塗布されて
いる。座金10が、ボルト及び被締結部品によって締付ら
れると、この圧縮力によりカプセル塗料3のカプセルが
破壊され、内部に封入されている塗料が毛細管現象によ
りカプセルの隙間に拡散し、図12に示す様に変色域5
を形成する。この様に、本発明を座金5に適用すること
により、座金5の変色のみで締付け状態を確認すること
ができ、カプセル塗料3を塗布したものは少ない塗料で
実現でき、経済性に優れるという効果がある。
【0014】図13および図14は、本発明の製造方法
の一実施例を示したものである。図1(b)に示す様
に、六角ボルト1の締付工具との接触面2のみにカプセ
ル塗料3を塗布する場合、基板11に使用する六角ボルト
1を植え込みその上からカプセル塗料3を霧状にスプレ
ーにより吹き付ける。
【0015】次に、被締結部品との接触面6を含め、頭
部全体にカプセル塗料3を塗布する場合について示す。
図14に示す様に、カプセル塗料3の入った溶液中12に
六角ボルト1を被締結部品との接触面6がつかるまで浸
し、そしてすばやくブロウする。透明ビニールコーティ
ング7についても同様に液体ビニール溶液中にカプセル
塗料の塗布された締結部品を図14に示す様に浸し、そ
してすばやくブロウする。このブロウにより、均一にカ
プセル塗料3及び透明ビニールコーティング7を塗布す
ることが出来る。また、溶液12の水面高さは常にコント
ロールされており、液面高さ不一致により塗布面に不具
合が生じることはない。これらは、六角穴付ボルト8,
小ねじ9,座金10にも適用でき、また流れ作業のため時
間もかからず容易に塗布することが出来るという効果が
ある。
【0016】また、締付確認手段として確実な方法は、
締付終了と同時にマーキングされていることが最も望ま
しくそれにより第三者による締付終了後の再度の確認不
要となり、ヒューマンエラーを防止することが出来る。
締付工具との接触面2及び被締結部品との接触面6が一
定以上の圧縮力に達するとカプセル塗料3のカプセルが
破壊され内部に封入されている塗料が毛細管現象により
カプセルの隙間に拡散し、容易に目視により確認するこ
とが出来る。また間違って穴の深さより長い六角ボルト
1を使用した場合、ボルト底面が先に当たり六角ボルト
1の被締結部品との接触面に圧力が伝わらず色は変化し
ないため事前に間違って使用した不良を防止することが
できる。六角穴付ボルト8、小ねじ9、座金10の使用に
おいても締付確認を容易に目視により確認することが出
来る。
【0017】さらに、透明ビニールコーティング7をし
ているため、ゴミの心配をせずあらゆる場所で使用する
ことが出来る。本発明の締付確認表示付き締結部品を使
用することにより、前述のような効果があり、また作業
時間の短縮にもつながる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、締付けと同時に所定の
締付け圧力が確保されていることを確認することができ
るため、目視により作業終了後の締付け確認を容易に行
うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締付確認表示付き締結部品の一実施例
である六角ボルトを示し、(a)は縦断面図であり、
(b)は(a)の頭部断面であり、(c)は(b)のカ
プセル塗料の詳細断面である。
【図2】図1の六角ボルトの締付けを示す平面図であ
る。
【図3】図2の六角ボルトの締付け後の頭部を示す正面
図である。
【図4】本発明の締付確認表示付き締結部品の他の実施
例である六角ボルトの頭部の縦断面である。
【図5】図4の六角ボルトの締付け後を示す正面図であ
る。
【図6】本発明の締付確認表示付き締結部品の他の実施
例である六角ボルトの頭部の縦断面である。
【図7】本発明の締付確認表示付き締結部品の他の実施
例である六角穴付ボルトの頭部の縦断面である。
【図8】図8の六角穴付ボルトの締付け後を示す斜視図
である。
【図9】本発明の締付確認表示付き締結部品の他の実施
例である小ねじの頭部の縦断面である。
【図10】図9の小ねじの締付け後を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明の締付確認表示付き締結部品の他の実
施例である座金の縦断面である。
【図12】図9の座金を用いた締付け後を示す斜視図で
ある。
【図13】本発明の締付確認表示付き締結部品の製造方
法の一実施例を示した斜視図である。
【図14】本発明の締付確認表示付き締結部品の製造方
法の他の実施例を示した正面図である。
【符号の説明】
1…六角ボルト、2…締付工具との接触面、3…カプセ
ル塗料、4…スパナ、5…変色域、6…被締結部品との
接触面、7…透明ビニールコーティング、8…六角穴付
ボルト、9…小ねじ、10…座金、11…基板、12…
溶液。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】締付工具との接触面に、圧力によりカプセ
    ルが破壊されて内部塗料により発色するカプセル塗料を
    塗布したことを特徴とした締付確認表示付き締結部品。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、前記カプセル塗料
    を締付面にも塗布した締付確認表示付き締結部品。
  3. 【請求項3】請求項1記載において、前記カプセル塗料
    を座金に塗布した締付確認表示付き締結部品。
  4. 【請求項4】請求項1記載において、前記カプセル塗料
    表面に透明ビニールコーティング層を設けた締付確認表
    示付き締結部品。
JP6136889A 1994-06-20 1994-06-20 締付確認表示付き締結部品 Pending JPH084737A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6136889A JPH084737A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 締付確認表示付き締結部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6136889A JPH084737A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 締付確認表示付き締結部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH084737A true JPH084737A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15185926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6136889A Pending JPH084737A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 締付確認表示付き締結部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH084737A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH084737A (ja) 締付確認表示付き締結部品
JPH07190040A (ja) ねじの締め付け忘れ防止方法
US6315409B1 (en) Fixtures and fitting structure for eyeglass lens
JPH0312968Y2 (ja)
JP2000352124A (ja) 建設現場用敷き板のジョイント
JPH075292Y2 (ja) ボルト・ナット用キャップ
JPH10281128A (ja) 螺具及び座金類
JPH0262414A (ja) ボルト及びその固定方法と離脱方法
KR20040110465A (ko) 조임토크 식별이 가능한 볼트
JPH11325041A (ja) 野外構築物におけるナットのロック装置
JP2022161293A (ja) 締結構造体
JPH06307422A (ja) ねじ仮締め表示端子付きワッシャ
KR100262697B1 (ko) 대향하는 두 개의 폼 패널 사이의 거리를 조정하는 장치
JPH0416568Y2 (ja)
JP2001116033A (ja) ねじおよびボルト類
JPS62147110A (ja) グレ−テイングへの機器固定装置
JPH04331810A (ja) 電気器具の端子装置およびその端子ねじ
JPH0326737Y2 (ja)
JPH0632724Y2 (ja) 閉鎖配電盤の箱体
JPS6216214Y2 (ja)
JP2001012429A (ja) ナット
JP2002120163A (ja) 締結部品の締め付け確認表示方法及び治具
JP2001079107A (ja) スプリンクラー消火設備の集熱板取付機構
JPH09229036A (ja) トルク管理金具
JPH10299739A (ja) 締結装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees