JPH0632724Y2 - 閉鎖配電盤の箱体 - Google Patents
閉鎖配電盤の箱体Info
- Publication number
- JPH0632724Y2 JPH0632724Y2 JP1988009304U JP930488U JPH0632724Y2 JP H0632724 Y2 JPH0632724 Y2 JP H0632724Y2 JP 1988009304 U JP1988009304 U JP 1988009304U JP 930488 U JP930488 U JP 930488U JP H0632724 Y2 JPH0632724 Y2 JP H0632724Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- decorative plate
- screw hole
- hole
- side frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は閉鎖配電盤の箱体に関するもので、特に化粧板
取付用のナツトの改良に関する。
取付用のナツトの改良に関する。
〈従来の技術〉 第3図は閉鎖配電盤の外観図である。(1)は箱体、(2)は
箱体(1)の側面に取付けられた化粧板、(3)はその取付ボ
ルトを示す。この化粧板(2)の箱体(1)への取付けは工場
での組立工程において最終段階になる。それは箱体(1)
の内部へ図示しない機器を組込んだり、それらの機器間
の配線を行う際に前背面の扉(1A)や左右側面の化粧板
(2)は取付いていない方が作業が行い易いためで、した
がつて、箱体(1)への機器の組込み及び配線が済んだ段
階で扉(1A)及び化粧板(2)が取付けられる。
箱体(1)の側面に取付けられた化粧板、(3)はその取付ボ
ルトを示す。この化粧板(2)の箱体(1)への取付けは工場
での組立工程において最終段階になる。それは箱体(1)
の内部へ図示しない機器を組込んだり、それらの機器間
の配線を行う際に前背面の扉(1A)や左右側面の化粧板
(2)は取付いていない方が作業が行い易いためで、した
がつて、箱体(1)への機器の組込み及び配線が済んだ段
階で扉(1A)及び化粧板(2)が取付けられる。
第4図は化粧板(2)の箱体(1)への取付け構造の詳細図で
あり、左側面下部の正面から見た場合の断面を示してい
る。箱体(1)の側面枠(11)には複数の化粧板取付孔(11a)
が配設され、該取付孔(11a)に合致する位置の内側にナ
ツト(4′)が固着されている。また、化粧板(2)には前
記取付孔(11a)に対応する位置に化粧板取付孔(2a)が配
設されている。そしてボルト(3)が化粧板取付孔(2a)及
び化粧板取付孔(11a)を挿通してナツト(4′)に螺合し
ている。(5)は電線であり箱体(1)の下部を前後方向に引
回される電線はこの側面枠(11)の溝(11A)内に収納され
る。尚、前記したようにこの電線(5)は化粧板(2)の取付
段階では既に溝(11A)内に収納されている。
あり、左側面下部の正面から見た場合の断面を示してい
る。箱体(1)の側面枠(11)には複数の化粧板取付孔(11a)
が配設され、該取付孔(11a)に合致する位置の内側にナ
ツト(4′)が固着されている。また、化粧板(2)には前
記取付孔(11a)に対応する位置に化粧板取付孔(2a)が配
設されている。そしてボルト(3)が化粧板取付孔(2a)及
び化粧板取付孔(11a)を挿通してナツト(4′)に螺合し
ている。(5)は電線であり箱体(1)の下部を前後方向に引
回される電線はこの側面枠(11)の溝(11A)内に収納され
る。尚、前記したようにこの電線(5)は化粧板(2)の取付
段階では既に溝(11A)内に収納されている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 とろこが、第4図で示したナツト(4′)は通常用いられ
る座面(4b)から頂面(4c)にわたつてねじが形成されたも
のであるため、ボルト(3)を締付けた状態においてはボ
ルト(3)の先端がナツト(4′)の頂面(4c)よりも突出す
る。そしてこのボルト(3)の締付作業にあたつては通常
インパクトレンチを用い圧縮空気で衝撃的に締付けを行
うためボルト(3)の回転が速い。したがつて側面枠(11)
の溝(11A)内に電線(5)が多数収納されているとボルト
(3)の先端が電線(5)をこすりながら押しつけるため電線
(5)を著しく傷つけるといつた不都合がある。尚、この
不都合を避けるためナツト(4′)の高さを高くしてボル
ト(3)の先端がナツト(4′)の頂面より突出しないよう
にすることが考えられるが、ボルト(3)の適用を誤つて
長いものを使用することも懸念されるため絶対に安全と
は言えない。
る座面(4b)から頂面(4c)にわたつてねじが形成されたも
のであるため、ボルト(3)を締付けた状態においてはボ
ルト(3)の先端がナツト(4′)の頂面(4c)よりも突出す
る。そしてこのボルト(3)の締付作業にあたつては通常
インパクトレンチを用い圧縮空気で衝撃的に締付けを行
うためボルト(3)の回転が速い。したがつて側面枠(11)
の溝(11A)内に電線(5)が多数収納されているとボルト
(3)の先端が電線(5)をこすりながら押しつけるため電線
(5)を著しく傷つけるといつた不都合がある。尚、この
不都合を避けるためナツト(4′)の高さを高くしてボル
ト(3)の先端がナツト(4′)の頂面より突出しないよう
にすることが考えられるが、ボルト(3)の適用を誤つて
長いものを使用することも懸念されるため絶対に安全と
は言えない。
上記の不都合を解決する方法として第5図に示すように
袋ナツト(4″)を用いることが考えられる。この方法で
はボルト(3)の先端が突出するといつたことがないので
上記不都合を解決できる。しかし、袋ナツト(4″)を用
いると以下のような別の不都合を生じることが既に分つ
ている。
袋ナツト(4″)を用いることが考えられる。この方法で
はボルト(3)の先端が突出するといつたことがないので
上記不都合を解決できる。しかし、袋ナツト(4″)を用
いると以下のような別の不都合を生じることが既に分つ
ている。
それは、製造工程において箱体(1)を製缶した後塗装を
行う前に錆止め処理としてりん酸塩溶液に浸漬する工程
があるが、この溶液の槽に浸漬したときに袋ナツトであ
るがためにねじ穴に空気が残留し、前記溶液がねじ穴に
まで浸透しないことがある。このためこの部分は錆止め
処理ができないといつた不都合がある。一方、ねじ穴に
前記溶液が浸透した場合は前記槽から箱体(1)を引上げ
ても前記溶液が抜けきらず、ねじ穴に溶液がしばらく残
つたままとなることがある。このためこの部分に錆が発
生するといつた不都合がある。
行う前に錆止め処理としてりん酸塩溶液に浸漬する工程
があるが、この溶液の槽に浸漬したときに袋ナツトであ
るがためにねじ穴に空気が残留し、前記溶液がねじ穴に
まで浸透しないことがある。このためこの部分は錆止め
処理ができないといつた不都合がある。一方、ねじ穴に
前記溶液が浸透した場合は前記槽から箱体(1)を引上げ
ても前記溶液が抜けきらず、ねじ穴に溶液がしばらく残
つたままとなることがある。このためこの部分に錆が発
生するといつた不都合がある。
したがつて前記いずれのナツトを用いても不都合が生じ
るといつた問題点がある。
るといつた問題点がある。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は前記問題点に鑑みてなされたもので、座面より
高さ方向の途中まで形成されたねじ穴と、頂面より前記
ねじ穴に連通して形成された前記ねじ穴の径より小さい
径の連通孔を有するナツトを、箱体の側面枠に配設され
た複数の化粧板取付孔のうち少なくとも側面枠の溝内に
電線が収納される部分に配設された化粧板取付孔に合致
する位置の側面枠の溝内に固着した閉鎖配電盤の箱体を
特徴とする。
高さ方向の途中まで形成されたねじ穴と、頂面より前記
ねじ穴に連通して形成された前記ねじ穴の径より小さい
径の連通孔を有するナツトを、箱体の側面枠に配設され
た複数の化粧板取付孔のうち少なくとも側面枠の溝内に
電線が収納される部分に配設された化粧板取付孔に合致
する位置の側面枠の溝内に固着した閉鎖配電盤の箱体を
特徴とする。
〈作用〉 本考案のようなナツトとすることによつて、ナツトの頂
面よりボルトの先端が突出せず、また、ナツトのねじ穴
及び連通孔は完全にりん酸塩溶液が浸透するとともに箱
体を槽から引上げたときにねじ穴等に溶液を残るといつ
たことがなくなる。
面よりボルトの先端が突出せず、また、ナツトのねじ穴
及び連通孔は完全にりん酸塩溶液が浸透するとともに箱
体を槽から引上げたときにねじ穴等に溶液を残るといつ
たことがなくなる。
〈実施例〉 第1図は本考案の第1の実施例を示し、第2図は本考案
の第2の実施例を示す。第1図及び第2図は第3図に対
応する図面で、同一符号は同一のものまたは相当のもの
を示している。これらの実施例において従来と異なるの
はナツトの形状であり、その他は従来と同じである。す
なわち、(11)は箱体(1)の側面枠、(2)は化粧板、(3)は
取付ボルト、(5)は電線である。そして(11A)は側面枠(1
1)の溝、(11a)は側面枠(11)に設けられた化粧板取付
孔、(2a)は化粧板(2)に設けられた化粧板取付孔であ
る。
の第2の実施例を示す。第1図及び第2図は第3図に対
応する図面で、同一符号は同一のものまたは相当のもの
を示している。これらの実施例において従来と異なるの
はナツトの形状であり、その他は従来と同じである。す
なわち、(11)は箱体(1)の側面枠、(2)は化粧板、(3)は
取付ボルト、(5)は電線である。そして(11A)は側面枠(1
1)の溝、(11a)は側面枠(11)に設けられた化粧板取付
孔、(2a)は化粧板(2)に設けられた化粧板取付孔であ
る。
以下、本考案の要部であるナツト(4)の形状について詳
細に説明する。
細に説明する。
第1の実施例。
本実施例は第1図に示すように、ねじ穴(4a)がナツトの
座面(4b)より高さ方向の途中まで形成されており、さら
にナツトの頂面(4c)より前記ねじ穴(4a)に連通する連通
孔(4d)が形成されている。この連通孔(4d)の径はねじ穴
(4a)の径より小さい。この実施例における穴あけ加工は
ねじ下穴(4e)の加工と連通孔(4d)の加工の2工程が必要
である。
座面(4b)より高さ方向の途中まで形成されており、さら
にナツトの頂面(4c)より前記ねじ穴(4a)に連通する連通
孔(4d)が形成されている。この連通孔(4d)の径はねじ穴
(4a)の径より小さい。この実施例における穴あけ加工は
ねじ下穴(4e)の加工と連通孔(4d)の加工の2工程が必要
である。
第2の実施例。
本実施例は第2図に示すように、第1の実施例と同じく
ねじ穴(4a)がナツトの座面(4b)より高さ方向の途中まで
形成されている。第1の実施例と異なる点はねじ下穴(4
e)の先端テーパ部の中間を軸心に直交してナツトの頂面
(4c)が交差する形状となつている。この結果、ナツトの
頂面(4c)にはねじ穴(4a)の径より小さい径の連通孔(4d)
が形成されることになる。この実施例における穴あけ加
工はねじ下穴(4e)の加工のみの1工程でよく、第1の実
施例より加工工程が少なくてすむ。
ねじ穴(4a)がナツトの座面(4b)より高さ方向の途中まで
形成されている。第1の実施例と異なる点はねじ下穴(4
e)の先端テーパ部の中間を軸心に直交してナツトの頂面
(4c)が交差する形状となつている。この結果、ナツトの
頂面(4c)にはねじ穴(4a)の径より小さい径の連通孔(4d)
が形成されることになる。この実施例における穴あけ加
工はねじ下穴(4e)の加工のみの1工程でよく、第1の実
施例より加工工程が少なくてすむ。
上記第1の実施例及び第2の実施例ともナツトの内部形
状について述べたが、外部形状については丸形、四角
形、六角形等いずれであつてもよい。しかし、側面枠の
溝(11A)内に電線(5)を引回す際、電線(5)を傷つけない
ようにするために角部は設けない方がよく、角部はアー
ルをつけることが好ましい。
状について述べたが、外部形状については丸形、四角
形、六角形等いずれであつてもよい。しかし、側面枠の
溝(11A)内に電線(5)を引回す際、電線(5)を傷つけない
ようにするために角部は設けない方がよく、角部はアー
ルをつけることが好ましい。
〈考案の効果〉 本考案によれば、化粧板の取付ボルトの先端がナツトよ
り突出することがないため、内部の電線を傷つけること
がなく、また、ナツトのねじ穴及び連通孔は完全にりん
酸塩溶液が浸透するとともに箱体を槽から引上げたとき
にねじ穴等に溶液が残るといつたことがないため、完全
な錆止め処理が施せるという効果がある。
り突出することがないため、内部の電線を傷つけること
がなく、また、ナツトのねじ穴及び連通孔は完全にりん
酸塩溶液が浸透するとともに箱体を槽から引上げたとき
にねじ穴等に溶液が残るといつたことがないため、完全
な錆止め処理が施せるという効果がある。
第1図は本考案の第1の実施例、第2図は本考案の第2
の実施例、第3図は閉鎖配電盤の外観図、第4図及び第
5図は従来例を示す。 1……箱体、2……化粧板、3……取付ボルト 4……ナツト、5……電線
の実施例、第3図は閉鎖配電盤の外観図、第4図及び第
5図は従来例を示す。 1……箱体、2……化粧板、3……取付ボルト 4……ナツト、5……電線
Claims (1)
- 【請求項1】座面より高さ方向の途中まで形成されたね
じ穴と、頂面より前記ねじ穴に連通して形成された前記
ねじ穴の径より小さい径の連通孔を有するナットを、 箱体の側面枠に配設された複数の化粧板取付孔のうち少
なくとも前記側面枠の溝内に電線が収納される部分に配
設された前記化粧板取付孔に合致する位置の前記側面枠
の溝内に固着した閉鎖配電盤の箱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988009304U JPH0632724Y2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 閉鎖配電盤の箱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988009304U JPH0632724Y2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 閉鎖配電盤の箱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01116501U JPH01116501U (ja) | 1989-08-07 |
JPH0632724Y2 true JPH0632724Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=31215934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988009304U Expired - Lifetime JPH0632724Y2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 閉鎖配電盤の箱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632724Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-01-27 JP JP1988009304U patent/JPH0632724Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01116501U (ja) | 1989-08-07 |
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