JPH112225A - 複数部材の組立構体及び座金 - Google Patents

複数部材の組立構体及び座金

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JPH112225A
JPH112225A JP15544197A JP15544197A JPH112225A JP H112225 A JPH112225 A JP H112225A JP 15544197 A JP15544197 A JP 15544197A JP 15544197 A JP15544197 A JP 15544197A JP H112225 A JPH112225 A JP H112225A
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JP
Japan
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washer
screw
members
mark
pressing force
Prior art date
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Pending
Application number
JP15544197A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Ichinokawa
敏明 市之川
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by NEC Home Electronics Ltd, Nippon Electric Co Ltd filed Critical NEC Home Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目視によってネジの締め付け状態を簡単に検
査できるように、ネジの締め付けに関連して、ネジの周
辺にネジが完全に締め付けられていることを表すマーキ
ング部を形成できる複数部材の組立構体及び座金を提供
すること。 【解決手段】 少なくとも第1,第2の部材A,Bをネ
ジCにて、ネジCの頭部とこの頭部に対向する第1の部
材A又は第2の部材Bとの間に少なくとも座金Dを介在
させて締め付け固定した複数部材の組立構体において、
前記座金Dと第1の部材A又は第2の部材Bとの対向す
る面のいずれか一方又は両方に、一定以上の押圧力によ
って座金Dと第1の部材A又は第2の部材Bとの対向部
分より外方に向けて流動するマーク材Fを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数部材の組立構
体及び座金に関し、特に第1の部材と第2の部材とを複
数のネジ,座金を利用して固定した組立構体の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種組立構体は、例えば図7〜
図8に示すように構成されている。同図において、A
は、例えば金属部材にてケース様に構成された第1の部
材であって、その1壁面には内側にネジ部を有する複数
のバーリング部Aaが形成されている。この第1の部材
Aには、例えば板状の第2の部材Bが重ね合わされてお
り、第2の部材Bの、バーリング部Aaに対応する部分
には取付孔が形成されている。そして、取付孔からバー
リング部AaにネジCを、座金D,スプリングワッシャ
Eを介在させて螺入し、所定のトルクで締め付けること
によって組立構体が構成されている。
【0003】この複数の組立構体の組み立てには、例え
ば図9に示すような電動ドライバー装置1が広く利用さ
れている。この電動ドライバー装置1は、例えば本体内
に配置されたモータ2と、本体内に配置され、かつモー
タ2の軸に連結された減速機3と、本体より露呈し、か
つ減速機3の出力軸先端に結合されたチャック4と、チ
ャックに装着されたドライバー体5と、本体内に位置す
る減速機3の出力軸部分に配置されたトルクセンサ6と
から構成されている。
【0004】この電動ドライバー装置1を用いたネジの
締め付けは次のように行われる。まず、第1の部材Aの
1壁面に第2の部材Bを、バーリング部Aaと取付孔と
が合致するように重ね合わせる。この状態で、一方の取
付孔部分に座金D,スプリングワッシャEを積層して配
置すると共に、ネジCをそれぞれの取付孔を介してバー
リング部Aaに螺入する(図8の状態)。引き続き、他
方についても同様にバーリング部AaにネジCを螺入す
る。次に、一方のネジCの頭部に電動ドライバー装置1
におけるドライバー体5の先端を押し当てて係合する。
この状態で、図示しないスイッチをONすることによ
り、ドライバー体5が回転し、ネジCはさらに螺入さ
れ、完全に締め付けられる直前(トルクセンサ6が作動
しない状態)でスイッチをOFFする。
【0005】次に、他方のネジCの頭部に電動ドライバ
ー装置1におけるドライバー体5の先端を押し当てて係
合する。この状態でスイッチをONすることにより、ド
ライバー体5が回転し、ネジCは螺入されて完全に締め
付けられる。この状態でトルクセンサ6が作動し、それ
以上は締め付けられなくなる。その後、一方のネジCに
電動ドライバー装置1におけるドライバー体5の先端を
係合し、トルクセンサ6が作動するまで回転・螺入させ
ることにより、ネジCはバーリング部Aaのネジ部に完
全に締め付けられる。これにより、第1の部材Aと第2
の部材Bとの固定による複数部材の組立構体が完成す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に第1の部材Aと第2の部材Bとの固定に複数のネジC
を用いる場合には、すべてのネジCをすべてのバーリン
グ部Aaのネジ部に仮止めした状態にし、その後、第1
の部材Aと第2の部材Bとの位置合わせなどを行いなが
ら、順次に完全な締め付けが行われているために、第1
の部材Aと第2の部材Bとを所望の位置精度でもって確
実に固定することができる。
【0007】しかしながら、量産工程では、その作業イ
ンデックスが短く設定されることが多いために、最初に
仮止めしたネジCの本締め付けを忘れてしまうことがあ
る。従って、第1の部材Aと第2の部材Bとの組み立て
終了後に、組み立て構体の全数について作業者が目視に
よって締め付け忘れがないかどうかを検査しているもの
の、締め付けが完全か不完全かの識別が難しいのみなら
ず、その良否判断に多大の工数と手間を要するという問
題がある。
【0008】それ故に、本発明の目的は、目視によって
ネジの締め付け状態を簡単に検査できるように、ネジの
締め付けに関連して、ネジの周辺にネジが完全に締め付
けられていることを表すマーキング部を形成できる複数
部材の組立構体及び座金を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、少なくとも第1,第2の部材
をネジにて、ネジの頭部とこの頭部に対向する第1の部
材又は第2の部材との間に少なくとも座金を介在させて
締め付け固定した複数部材の組立構体において、前記座
金と第1の部材又は第2の部材との対向する面のいずれ
か一方又は両方に、一定以上の押圧力によって座金と第
1の部材又は第2の部材との対向部分より外方に向けて
流動するマーク材を配置したことを特徴とする。
【0010】又、本発明の第2の発明は、前記マーク材
は、一定以上の押圧力によって破壊するカバー部材と、
カバー部材の内部に収容した着色部材とから構成したこ
とを特徴とし、第3の発明は、前記マーク材は粘性が高
く、かつ一定以上の押圧力によって流動可能な着色部材
によって構成したことを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の第4の発明は、中央にネ
ジを挿通しうる孔を有する座金において、それの一方の
面に一定以上の押圧力によって外方に向けて流動可能な
マーク材を配置したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる複数部材の
組立構体について図1〜図5を参照して説明する。尚、
図7〜図9に示す従来例と同一部分には同一参照符号を
付し、その詳細な説明は省略する。この実施例における
特徴部分は座金Dの、第2の部材Bに対向する側の面
に、一定以上の押圧力によって座金Dと第2の部材Bと
の対向部分より外方に向けて流動するマーク材F,Fを
分散して配置したことである。このマーク材Fは、例え
ば図3に示すように、一定以上の押圧力によって破壊す
るカバー部材Faと、カバー部材Faの内部に収容した
着色部材Fbとから構成されており、同図(a)に示す
ように扁平状に形成して座金Dに固定したり、或いは同
図(b)に示すように球状に形成して座金Dに固定した
りされる。尚、この固定には接着剤などが用いられる。
【0013】次に、図9に示す電動ドライバー装置によ
る複数部材の組立構体の組み立て方法について図4〜図
5を参照して説明する。尚、第1の部材Aと第2の部材
Bとは互いに重ね合わされており、すべてのネジCがす
べての取付孔からバーリング部Aaのネジ部に仮止めさ
れた状態になっているものとする。まず、図4に示すよ
うに、電動ドライバー装置1におけるドライバー体5の
先端をネジCの頭部に押し当てて係合させた状態でモー
タ2を回転させると、ドライバー体5も回転し、ネジC
はバーリング部Aaに螺入される。そして、減速機3の
出力軸に配置されているトルクセンサ6が、予め設定さ
れたトルクに到達しネジCが完全に締め付けられたこと
を検出すると、その検出信号に基づいて、以後はネジC
に回転トルクが作用しないようになる。例えば図示しな
いスイッチのOFFによって達成される。この際に、ネ
ジCに対する締め付けトルクが一定以上になると、マー
ク材F,Fには座金Dと第2の部材Bとによって押圧力
が作用するようになる。この押圧力が、ネジCが完全に
締め付けられる際の回転トルクに対応する一定値以上に
なると、カバー部材Faが破壊されてカバー部材Faか
ら着色部材Fbが流出・流動し、図5に示すように、マ
ーク材F,Fが第2の部材Bと座金Dとの対向部分より
外方に食み出してマーキング部が形成され、第1の部材
Aと第2の部材Bとの固定が完了する。
【0014】この実施例によれば、締め付け対象のネジ
Cが完全に締め付けられると、その締め付けに関連して
マーク材F,Fが第2の部材Bと座金Dとの対向部分よ
り外方に食み出してマーキング部が形成される。従っ
て、第1の部材Aと第2の部材Bとの組み立て完了後に
おけるネジの締め付け状態の目視による検査は、ネジC
の周辺にマーク材Fによるマーキング部が形成されてい
るか否かによって締め付けが完全か不完全かを瞬時に識
別でき、かつ良否の判定を確実に行うことができる。
【0015】特に、マーク材Fはカバー部材Faの内部
に着色部材Fbを収容して構成されているために、組み
立て途上において、組立部品に不所望に付着することが
ない。従って、組み立て完了後におけるネジの締め付け
状態の目視による検査の精度を高めることができる。
【0016】図6は本発明の他の実施例を示すものであ
って、基本的には上記実施例と同一である。異なる点は
マーク材F,Fを第2の部材Bの取付孔の周辺で、かつ
座金Dに対向するように配置したことである。
【0017】この実施例によれば、ネジCの締め付けに
よって座金Dに一定以上の押圧力が作用すると、マーク
材F,Fは第2の部材Bと座金Dとによってカバー部材
Faが破壊されてカバー部材Faから着色部材Fbが流
出・流動し、マーク材F,Fが第2の部材Bと座金Dと
の対向部分より外方に食み出してマーキング部が形成さ
れ、目視による検査を確実に行うことができる。
【0018】この実施例において、マーク材F,Fとし
ては図3に示すように構成したものの他に、粘性が高
く、かつ一定以上の押圧力によって流動可能な着色部材
によって構成したものを適用することもできる。このマ
ーク材は図1〜図5に示す実施例にも適用可能である。
【0019】尚、本発明は何ら上記実施例にのみ制約さ
れることなく、例えばマーク材は座金及びこの座金に対
向する部材の両方に配置することもできるし、それの色
は部材上に食み出した際に、識別可能な色であればどの
ような色でもよい。又、マーク材は適用部分に分散して
配置する他に、1個所にのみ配置したり、或いは適用部
分の全面に配置することもできる。さらには、スプリン
グワッシャは場合によっては省略することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、締め付
け対象のネジが完全に締め付けられると、その締め付け
に関連してマーク材が特定の部材と座金との対向部分よ
り外方に食み出してマーキング部が形成される。従っ
て、複数の部材の組み立て完了後におけるネジの締め付
け状態の目視による検査は、ネジの周辺にマーク材によ
るマーキング部が形成されているか否かによって締め付
けが完全か不完全かを瞬時に識別でき、かつ良否の判定
を確実に行うことができる。
【0021】特に、マーク材Fを、カバー部材の内部に
着色部材を収容して構成すれば、組み立て工程におい
て、着色部材の組立部品への不所望な付着を防止するこ
とができる。従って、組み立て完了後におけるネジの締
め付け状態の目視による検査の精度を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる複数部材の組立構体の組み立て
前の状態を示す断面図である。
【図2】図1に示す座金の下面図である。
【図3】図2に示す座金の詳細を示す断面図であって、
同図(a)は扁平なマーク材を配置した状態図、同図
(b)は球状のマーク材を配置した状態図である。
【図4】本発明にかかる複数部材の組立構体の組み立て
状態を示す断面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】本発明の他の実施例の組み立て前の状態を示す
断面図である。
【図7】従来の組立構体の平面図である。
【図8】ネジの締め付け前の状態を示す断面図である。
【図9】従来の電動ドライバー装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 電動ドライバー装置 2 モータ 3 減速機 4 チャック 5 ドライバー体 6 トルクセンサ A 第1の部材 Aa バーリング部 B 第2の部材 C ネジ D 座金 E スプリングワッシャ F マーク材 Fa カバー部材 Fb 着色部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1,第2の部材をネジに
    て、ネジの頭部とこの頭部に対向する第1の部材又は第
    2の部材との間に少なくとも座金を介在させて締め付け
    固定した複数部材の組立構体において、前記座金と第1
    の部材又は第2の部材との対向する面のいずれか一方又
    は両方に、一定以上の押圧力によって座金と第1の部材
    又は第2の部材との対向部分より外方に向けて流動する
    マーク材を配置したことを特徴とする複数部材の組立構
    体。
  2. 【請求項2】 前記マーク材は、一定以上の押圧力によ
    って破壊するカバー部材と、カバー部材の内部に収容し
    た着色部材とから構成したことを特徴とする請求項1記
    載の複数部材の組立構体。
  3. 【請求項3】 前記マーク材は粘性が高く、かつ一定以
    上の押圧力によって流動可能な着色部材によって構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の複数部材の組立構
    体。
  4. 【請求項4】 中央にネジを挿通しうる孔を有する座金
    において、それの一方の面に一定以上の押圧力によって
    外方に向けて流動可能なマーク材を配置したことを特徴
    とする座金。
JP15544197A 1997-06-12 1997-06-12 複数部材の組立構体及び座金 Pending JPH112225A (ja)

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JP15544197A JPH112225A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 複数部材の組立構体及び座金

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JPH112225A true JPH112225A (ja) 1999-01-06

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ID=15606109

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JP15544197A Pending JPH112225A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 複数部材の組立構体及び座金

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JP (1) JPH112225A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127298A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Nippon Fastener Kogyo Kk 座金

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127298A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Nippon Fastener Kogyo Kk 座金

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021119