JP3128045B2 - 樹脂製プーリー装置 - Google Patents
樹脂製プーリー装置Info
- Publication number
- JP3128045B2 JP3128045B2 JP06257752A JP25775294A JP3128045B2 JP 3128045 B2 JP3128045 B2 JP 3128045B2 JP 06257752 A JP06257752 A JP 06257752A JP 25775294 A JP25775294 A JP 25775294A JP 3128045 B2 JP3128045 B2 JP 3128045B2
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- Japan
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- resin pulley
- metal boss
- pulley
- resin
- pulley device
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂を成形して得ら
れるプーリー装置に関するものである。
れるプーリー装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図７は、従来の鋼製プ−リーと、これが
取付けられる回転機との間の空転の有無を検査する方法
（以下、フリクションチェックと記す）を示す図であ
る。図において１は回転機ハウジングであり、２は一端
に図示しないねじ部を有する回転機シャフト、３は回転
機シャフトの軸受、４は軸受３を保持する部材を示して
いる。この従来例では、鋼製プーリー１０が、回転機シ
ャフト２のねじ部に螺合するプーリー締付ナット８によ
り回転機本体に取り付けられているものを示している。
この場合、一定トルクで締付ナット８を締めた後、鋼製
プーリー１０の空転の有無をチェックする必要がある。
このため、回転子（図示せず）を固定しておき、図に示
すようなクランパー歯部１１を持つ、フリクションチェ
ック治具９によって、鋼製プーリー１０の最外径をクラ
ンプし、ある一定のトルクをフリクションチェック治具
９に与えて、プーリー空転の有無をチェックしている。
取付けられる回転機との間の空転の有無を検査する方法
（以下、フリクションチェックと記す）を示す図であ
る。図において１は回転機ハウジングであり、２は一端
に図示しないねじ部を有する回転機シャフト、３は回転
機シャフトの軸受、４は軸受３を保持する部材を示して
いる。この従来例では、鋼製プーリー１０が、回転機シ
ャフト２のねじ部に螺合するプーリー締付ナット８によ
り回転機本体に取り付けられているものを示している。
この場合、一定トルクで締付ナット８を締めた後、鋼製
プーリー１０の空転の有無をチェックする必要がある。
このため、回転子（図示せず）を固定しておき、図に示
すようなクランパー歯部１１を持つ、フリクションチェ
ック治具９によって、鋼製プーリー１０の最外径をクラ
ンプし、ある一定のトルクをフリクションチェック治具
９に与えて、プーリー空転の有無をチェックしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の鋼製プーリーで
のフリクションチェックは、以上のような方法でなされ
ており、強大な力でクランパー歯部１１を鋼製プーリー
１０のフランジ外周に噛み込ませる必要があり、樹脂成
形されたプーリーでは、その力に耐えられず破壊してし
まい、従来の方式ではフリクションチェックが不可能で
あるなどの問題点があった。
のフリクションチェックは、以上のような方法でなされ
ており、強大な力でクランパー歯部１１を鋼製プーリー
１０のフランジ外周に噛み込ませる必要があり、樹脂成
形されたプーリーでは、その力に耐えられず破壊してし
まい、従来の方式ではフリクションチェックが不可能で
あるなどの問題点があった。
【０００４】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、プーリーと、プーリーが取付
けられる回転機本体との空転の有無を、従来のような治
具を用いる方法で検査することができる樹脂製プーリー
装置を得ることを目的とする。
るためになされたもので、プーリーと、プーリーが取付
けられる回転機本体との空転の有無を、従来のような治
具を用いる方法で検査することができる樹脂製プーリー
装置を得ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる樹脂製
プーリー装置は、回転機の回転軸に取付けられる金属製
ボスと、この金属製ボスが一体成形される樹脂製プーリ
ーを備え、金属製ボスに空転検査用の治具を嵌合させる
溝を設けたものである。
プーリー装置は、回転機の回転軸に取付けられる金属製
ボスと、この金属製ボスが一体成形される樹脂製プーリ
ーを備え、金属製ボスに空転検査用の治具を嵌合させる
溝を設けたものである。
【０００６】また、金属製ボスと樹脂製プーリーとの嵌
合部において、金属製ボス表面が樹脂製プーリー表面よ
りも突出しており、その突出部に空転検査用の治具を嵌
合させるよう構成されたものである。
合部において、金属製ボス表面が樹脂製プーリー表面よ
りも突出しており、その突出部に空転検査用の治具を嵌
合させるよう構成されたものである。
【０００７】
【作用】この発明における樹脂製プーリー装置は、金属
製ボスに備えられた溝に空転検査用の治具を嵌合させ、
プーリーが付設される回転機本体の回転子を固定後、治
具に一定のトルクを与えて、回転機本体との空転の有無
を検査することができる。
製ボスに備えられた溝に空転検査用の治具を嵌合させ、
プーリーが付設される回転機本体の回転子を固定後、治
具に一定のトルクを与えて、回転機本体との空転の有無
を検査することができる。
【０００８】また、この発明における樹脂製プーリー装
置は、回転機の回転軸に取付けられる金属製ボスと、こ
の金属製ボスが一体成形される樹脂製プーリーを備え、
金属製ボスの回転機側と反対側の端面を、樹脂製プーリ
の端面より軸方向に突出するよう構成し、この突出部を
空転検査用の治具で挟持するよう構成したので、プーリ
ーが取付けられる回転機本体の回転子を固定後、治具に
一定のトルクを与えて、回転機本体との空転の有無を検
査することができる。
置は、回転機の回転軸に取付けられる金属製ボスと、こ
の金属製ボスが一体成形される樹脂製プーリーを備え、
金属製ボスの回転機側と反対側の端面を、樹脂製プーリ
の端面より軸方向に突出するよう構成し、この突出部を
空転検査用の治具で挟持するよう構成したので、プーリ
ーが取付けられる回転機本体の回転子を固定後、治具に
一定のトルクを与えて、回転機本体との空転の有無を検
査することができる。
【０００９】
実施例１．以下、この発明の一実施例を図について説明
する。従来例と同一部分については、同一符号を用いて
説明を省略する。図１は、本実施例での樹脂製プーリー
装置７を示したものである。樹脂製プーリー装置７は、
金属製ボス５を樹脂製プーリー本体６にインサート成形
されて得られる。金属製ボス５には、フリクションチェ
ック用溝１２が数箇所設けられている。図２は、本実施
例によるフリクションチェック治具９を用いたフリクシ
ョンチェック方法を示す図である。図示するごとく、数
本の嵌合爪１３を持つ円筒形のフリクションチェック治
具９が、金属製ボス５に嵌合される。その後、回転子
（図示せず）を固定した状態で、フリクションチェック
治具９にトルクを負荷すると、嵌合爪１３を介してその
トルクは金属製ボス５に与えられる。このようにして、
規定値のトルクで樹脂製プーリー装置７が固定されてい
れば、プーリー空転の無いことが確認されたことにな
る。
する。従来例と同一部分については、同一符号を用いて
説明を省略する。図１は、本実施例での樹脂製プーリー
装置７を示したものである。樹脂製プーリー装置７は、
金属製ボス５を樹脂製プーリー本体６にインサート成形
されて得られる。金属製ボス５には、フリクションチェ
ック用溝１２が数箇所設けられている。図２は、本実施
例によるフリクションチェック治具９を用いたフリクシ
ョンチェック方法を示す図である。図示するごとく、数
本の嵌合爪１３を持つ円筒形のフリクションチェック治
具９が、金属製ボス５に嵌合される。その後、回転子
（図示せず）を固定した状態で、フリクションチェック
治具９にトルクを負荷すると、嵌合爪１３を介してその
トルクは金属製ボス５に与えられる。このようにして、
規定値のトルクで樹脂製プーリー装置７が固定されてい
れば、プーリー空転の無いことが確認されたことにな
る。
【００１０】また、本実施例によれば、前述した従来例
でのフリクションチェック方法と比較しても、フリクシ
ョンチェック治具９の形状が変更になるのみであり、ト
ルクを負荷してチェックする方式が変わらないことか
ら、現行の製造ラインにおいても最小の改修のみで対応
が可能である。
でのフリクションチェック方法と比較しても、フリクシ
ョンチェック治具９の形状が変更になるのみであり、ト
ルクを負荷してチェックする方式が変わらないことか
ら、現行の製造ラインにおいても最小の改修のみで対応
が可能である。
【００１１】実施例２．フリクションチェック溝１２
は、図３に示すように、径方向に貫通している溝でも同
等の機能を有する。この第２の実施例のようにすると、
トルクを負荷した場合の嵌合爪１個に対する受ける面積
が大きくとれるため、必要爪数が少なくでき、フリクシ
ョンチェック用溝の加工が容易になる。図４は、実施例
２におけるフリクションチェック方法を示す図で、フリ
クションチェック治具９の嵌合爪１３を金属製ボス５の
溝１２に嵌合させて実施例１の場合と同様にトルクを与
えてフリクションチェックを行なう。
は、図３に示すように、径方向に貫通している溝でも同
等の機能を有する。この第２の実施例のようにすると、
トルクを負荷した場合の嵌合爪１個に対する受ける面積
が大きくとれるため、必要爪数が少なくでき、フリクシ
ョンチェック用溝の加工が容易になる。図４は、実施例
２におけるフリクションチェック方法を示す図で、フリ
クションチェック治具９の嵌合爪１３を金属製ボス５の
溝１２に嵌合させて実施例１の場合と同様にトルクを与
えてフリクションチェックを行なう。
【００１２】実施例３．図５は、この発明の実施例３に
おける樹脂製プーリー装置を示す図である。図に示すよ
うに、本実施例における樹脂製プーリー装置は、金属製
ボス５と樹脂製プーリー本体６との嵌合部において、金
属製ボスの回転軸方向端面１４が樹脂製プーリー本体の
同端面１５より、回転軸方向に突出した構造になってい
る。この突出部に、フリクションチェック治具を嵌合さ
せ、フリクションチェックを行うことができる。図６
は、図５に示した樹脂製プーリー装置のフリクションチ
ェック方法を示す断面図である。図に示すように、その
突出部を挟み込むような形をしたフリクションチェック
治具９は、金属製ボス５との当たり面にクランパ歯部１
１が設けられており、フリクションチェック治具９で金
属製ボス５を挟み込み、回転子（図示せず）を固定後、
トルクを負荷して、プーリーの空転チェックを行うもの
である。このようにすれば、前記実施例と同様、製造ラ
インでの治具の変更のみで良く、大巾な改修は必要とせ
ず、樹脂製プーリー装置の空転検査を行うことができ
る。
おける樹脂製プーリー装置を示す図である。図に示すよ
うに、本実施例における樹脂製プーリー装置は、金属製
ボス５と樹脂製プーリー本体６との嵌合部において、金
属製ボスの回転軸方向端面１４が樹脂製プーリー本体の
同端面１５より、回転軸方向に突出した構造になってい
る。この突出部に、フリクションチェック治具を嵌合さ
せ、フリクションチェックを行うことができる。図６
は、図５に示した樹脂製プーリー装置のフリクションチ
ェック方法を示す断面図である。図に示すように、その
突出部を挟み込むような形をしたフリクションチェック
治具９は、金属製ボス５との当たり面にクランパ歯部１
１が設けられており、フリクションチェック治具９で金
属製ボス５を挟み込み、回転子（図示せず）を固定後、
トルクを負荷して、プーリーの空転チェックを行うもの
である。このようにすれば、前記実施例と同様、製造ラ
インでの治具の変更のみで良く、大巾な改修は必要とせ
ず、樹脂製プーリー装置の空転検査を行うことができ
る。
【００１３】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、金属
製ボスに空転検査用の治具を嵌合させることができるの
で、樹脂部を破壊することなく空転検査を行うことがで
きる樹脂製プーリー装置が得られる。
製ボスに空転検査用の治具を嵌合させることができるの
で、樹脂部を破壊することなく空転検査を行うことがで
きる樹脂製プーリー装置が得られる。
【００１４】また、従来の空転検査方法と同様の方法を
用いるため、空転検査用の治具を変更するだけで良く、
製造ラインの大巾な変更を必要とせず、低コストで樹脂
製プーリー装置の空転検査を行える効果を奏する。
用いるため、空転検査用の治具を変更するだけで良く、
製造ラインの大巾な変更を必要とせず、低コストで樹脂
製プーリー装置の空転検査を行える効果を奏する。
【図１】 この発明の実施例１を示す樹脂製プーリー装
置の正面図およびＡＡ断面図である。
置の正面図およびＡＡ断面図である。
【図２】 この発明の実施例１である樹脂製プーリー装
置の空転検査方法を示す断面図である。
置の空転検査方法を示す断面図である。
【図３】 この発明の実施例２を示す樹脂製プーリー装
置の正面図およびＢＢ断面図である。
置の正面図およびＢＢ断面図である。
【図４】 この発明の実施例２である樹脂製プーリー装
置の空転検査方法を示す断面図である。
置の空転検査方法を示す断面図である。
【図５】 この発明の実施例３を示す樹脂製プーリー装
置の正面図およびＣＣ断面図である。
置の正面図およびＣＣ断面図である。
【図６】 この発明の実施例３である樹脂製プーリー装
置の空転検査方法を示す正面図およびＤＤ断面図であ
る。
置の空転検査方法を示す正面図およびＤＤ断面図であ
る。
【図７】 従来のプーリー装置の空転検査方法を示す正
面図およびＥＥ断面図である。
面図およびＥＥ断面図である。
１ 回転機ハウジング、２ 回転機シャフト、３ 回転
軸軸受、４ 軸受固定部材、５ 金属製ボス、６ 樹脂
製プーリー本体、７ 樹脂製プーリー装置、８ プーリ
ー締付ナット、９ フリクションチェック治具、１０
鋼製プーリー、１１ クランパ歯部、１２ フリクショ
ンチェック用溝、１３ 嵌合爪、１４ 金属製ボス端
面、１５ 樹脂部端面。
軸軸受、４ 軸受固定部材、５ 金属製ボス、６ 樹脂
製プーリー本体、７ 樹脂製プーリー装置、８ プーリ
ー締付ナット、９ フリクションチェック治具、１０
鋼製プーリー、１１ クランパ歯部、１２ フリクショ
ンチェック用溝、１３ 嵌合爪、１４ 金属製ボス端
面、１５ 樹脂部端面。
Claims (2)
- 【請求項１】 回転機の回転軸に取付けられる金属製ボ
スと、この金属製ボスが一体成形される樹脂製プーリー
を備え、上記金属製ボスに空転検査用の治具を嵌合させ
る溝を設けたことを特徴とする樹脂製プーリー装置。 - 【請求項２】 回転機の回転軸に取付けられる金属製ボ
スと、この金属製ボスが一体成形される樹脂製プーリー
を備え、上記金属製ボスの回転機側と反対側の端面を、
上記樹脂製プーリの端面より軸方向に突出するよう構成
し、この突出部を空転検査用の治具で挟持するよう構成
したことを特徴とする樹脂製プーリー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06257752A JP3128045B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 樹脂製プーリー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06257752A JP3128045B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 樹脂製プーリー装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08121576A JPH08121576A (ja) | 1996-05-14 |
| JP3128045B2 true JP3128045B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=17310613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06257752A Expired - Lifetime JP3128045B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 樹脂製プーリー装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3128045B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP06257752A patent/JP3128045B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08121576A (ja) | 1996-05-14 |
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Legal Events
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