JPH10274224A - ねじ締付表示体およびそれを具えた螺具 - Google Patents

ねじ締付表示体およびそれを具えた螺具

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JPH10274224A
JPH10274224A JP8058997A JP8058997A JPH10274224A JP H10274224 A JPH10274224 A JP H10274224A JP 8058997 A JP8058997 A JP 8058997A JP 8058997 A JP8058997 A JP 8058997A JP H10274224 A JPH10274224 A JP H10274224A
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JP
Japan
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screw
tightening
indicator
screw tightening
nut
Prior art date
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Withdrawn
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JP8058997A
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English (en)
Inventor
Minoru Nishio
稔 西尾
Norio Sagawa
紀男 佐川
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National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじの締付を目視により容易に確認する。 【解決手段】 ねじの締め付けを表示するねじ締付表示
体1であって、円環状の中空部2Aとねじ軸が通る中心
孔2Bを有する中空リング2と、前記中空部2A内に注
填される表示部3とからなり、ねじ軸A又はナットBで
ある螺具Cと、この螺具Cが締め付ける被締付体Dとの
間に介在することにより、ねじ締め付けにより中空リン
グ2が押圧されて破壊し、外部から目視可能に前記表示
部3を漏出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじの締付を目視
により容易に確認しうるねじ締付表示体及びそれを具え
た螺具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
架構体など、先ず仮締めをし組立等の調整作業した後に
本締めをするよう状況では、ねじの締め忘れは大きな問
題となる。従来、ねじの締め付けは、実際にねじを締め
て確認することが行われていたため、その作業に多くの
手間を有していた。
【0003】そこで例えば、実開昭63−133624
号は、締め付けにより変形する菊型座金を提案してい
る。しかし、座金の変形だけでは目視の視認性が十分で
はない。また、特開平1−131313号公報は、ねじ
の締め付けにより、外周部分が破断しうる座金を提案し
ているが、このものでは締め付けの都度、前記外周部分
が破断して廃却されるため材料の無駄が生じる。
【0004】また、近年では、ボルトの頭部などに締付
力にて変色ないし発色しうる薄層を設けたものがある
が、ボルト運搬時により前記薄層が傷つきやすく、取り
扱いが困難であるなどの問題を有していた。
【0005】本発明は以上のような問題点に鑑み案出さ
れたもので、経済的でしかも取り扱い性に優れるととも
に、ねじの締付を目視により容易に確認しうるねじ締付
表示体及びそれを具えた螺具を提供することを目的とし
ている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、ねじの締め
付けと同時にねじの弛み止めをも可能とするねじ締付表
示体の提供を目的としている。
【0007】さらに、請求項3ないし4記載の発明で
は、前記ねじ締付表示体を予め一体に具えることによ
り、ねじの締め付けを確認しうることに加え、現場での
施工作業能率を高めうる螺具を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、ねじの締め付けを表示するねじ締付表示
体であって、円環状の中空部とねじ軸が通る中心孔を有
する中空リングと、前記中空部内に注填される表示部と
からなり、かつ前記ねじ軸又はこのねじ軸に螺合するナ
ットである螺具と、この螺具が締め付ける被締付体との
間に介在することにより、ねじ軸、ナットを用いたねじ
締め付けにより中空リングが押圧されて破壊し、外部か
ら目視可能に前記表示部を漏出することを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記表示部
は、主剤と、この主剤との混合により硬化する硬化剤を
封填しマイクロカプセル化した粒体とを含む有色剤であ
ることを特徴とする請求項1記載のねじ締付表示体であ
る。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のねじ締付表示体を、締め付け面に一体に具えてなる
ナットである螺具である。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のねじ締付表示体を、ねじ軸の頭部の締め付け面に一
体に具えてなるねじ軸である螺具である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。本発明のねじ締付表示体1
は、図1、図3に示すように、円環状の中空部2Aと、
ねじ軸Aが通る中心孔2Bを有する中空リング2と、前
記中空部2A内に注填される表示部3とから形成され
る。
【0013】この中空リング2は、例えば環状に打ち抜
いた2枚の合成樹脂又は薄い金属材料などの外縁及び内
縁を接合するなどして成形するのが好ましく、ねじ軸A
又はナットBを用いた螺具Cのねじ締め付けにより押圧
されて破壊し、前記表示部3を中空リング2の外部へと
漏出させるものである。
【0014】前記表示部3は、透明以外の有色である塗
料などを好ましく用いることができるが、本例では図2
に示すように、主剤aと、この主剤aとの混合により硬
化する硬化剤bを製膜性物質の壁膜cで封填しマイクロ
カプセル化した粒体dとを混合した有色剤としたものを
例示している。
【0015】このようなねじ締付表示体1は、本例で
は、図3に示すように、ナットBの締め付け面5に環状
溝6を形成するとともに、この環状溝6内に装着される
ことによって、前記螺具であるナットBと一体化してい
るものを例示している。なお、このとき、前記中空リン
グ2は、押圧により破壊しうるよう、前記ナットBの締
め付け面5よりも上方に突出するように配するのが好ま
しい。
【0016】そして、このナットBを用い、図4に示す
ように、板材Tにねじ軸Aを挿通するとともに、平座金
Eを介してねじ締付表示体1を一体に配した前記ナット
Bを装着し、螺具Cを締め付けることにより、前記中空
リング2は、前記ナットBの締め付け面5と平座金E
(被締付体D)との間に介在する中空リングが押圧され
て破壊し、外部から目視可能に前記表示部3を漏出する
ことができる。なお、前記ナットBは、環状溝6から径
方向にのびかつナット外部に達する排水溝B2などを形
成し、前記表示部3の漏出を補助することもできる。
【0017】また前記締め付けに際して、ねじ締付表示
体1は、環状の中空リング2で形成されているため、締
め付け力が均等に作用し、破壊した中空リング2内に表
示部3が殆ど残存することなく、本例では平座金Eの外
周縁よりも外にはみ出るよう漏出(黒塗り部分)するこ
とが可能になり、表示部3を比較的遠方からでも視認性
の高いものとしうる。また、本実施形態では前記表示部
3は有色であるため、このはみ出した表示部3の視認性
がさらに向上し、螺具Cの締め付けが目視により容易に
確認しうる。
【0018】加えて、表示部3に含まれるマイクロカプ
セル化した粒体dは、前記螺具Cの締め付けに基づく押
圧により壁膜cが破壊して硬化剤bが主剤aと反応硬化
するため、表示部3が平座金E、ねじ軸Aの軸部、板材
Tなどに付着することにより、螺具Cの弛み止め効果を
発揮しうる点でさらに好ましい。
【0019】なお、表示部3に用いる塗料ないし接着剤
には、螺具Cの腐食等を防止するためにも、非金属浸蝕
性の塗料などを使用するのが好ましい。例えば本例の場
合、前記主剤aとしては、例えば水溶性樹脂液を用いる
ことができ、より詳しくはプリコート型接着剤として、
水55〜60%wt、芳香族ジメタクリレート30〜35
%wt、アクリルポリマー1〜3%wt、安息香酸アンモニ
ウム1〜3%wt、メラミン樹脂1〜3%wt、シリカ3〜
5%wtの含有量の混合物が、また硬化剤bには、例えば
ユリア樹脂85〜90%wt、過酸化ベンゾイル10〜1
5%wtの混合物などを用いている。
【0020】以上のようなねじ締付表示体1は、螺具C
とは別個独立して簡易に輸送、取り扱い等でき、また、
表示部3が中空リング2により保護されることにより、
その取り扱い性を良好としうる。さらに、本実施形態で
は前記表示部3をマイクロカプセル化した二液混合型の
有色の接着剤としたため、中空リング2内で該表示部3
が自然硬化することなどを防止しうる点で好ましい。
【0021】また、本実施形態のように、ナットBがね
じ締付表示体1を一体に具えることにより、施工作業の
際、ねじ締付表示体1を螺具に装着する手間を省略でき
作業の能率化を図りうる点で好ましい。
【0022】なお、螺具Cとねじ締付表示体1とを一体
化する方法としては、例えば前記実施形態では、前記ナ
ットBの締め付け面5に環状溝6を形成したものを例示
したが、環状溝6を形成することなく接着剤等を用いて
貼りつけすることもできる。また、図5に示すように、
ナットBに装着しうる変形容易なキャップ7を設け、こ
のキャップ7と前記前記ナットBの締め付け面5との間
に前記ねじ締付表示体1を保持させるようにも構成しう
る。
【0023】なお前記キャップ7は、ねじ軸Aが通る中
心孔7Aを有し、また外周面に前記中空リング2が破壊
して漏出する表示部3を外部へと導出する排出口7Bを
形成しうることがより望ましい。また、ナットBには、
前記キャップ7を制止させる段部B1を形成するのが好
ましい。
【0024】このようなナットBは、ねじ軸Aの締め付
けにより、前記キャップ7が変形して前記中空リング2
を破壊させる。また、破壊された中空リング2から前記
表示部3が前記排出口7Bから外部へと漏出しうる。ま
た、ねじ締付表示体1の持ち運び時には、前記キャップ
がねじ締付表示体1を保護しうる点でも好ましい。
【0025】また、図6に示すように、ナットBと平座
金Eとを隔てて一体化するスペーサ9を設けてねじ締付
表示体1を配しても良い。さらに、図7に示すように、
ねじ締付表示体1を、平座金Eと、この座金を覆うこと
により、前記ねじ締付表示体1を配する空所を形成する
カバー体10とを設け、この空所に配しても良い。
【0026】また、ねじ締付表示体1は、ねじ軸Aの頭
部の締め付け面に一体に具えることもできる。この場合
には、例えば中空リング2の中心孔2Bの内径を小さく
し、ねじ部に嵌着させるほか、ねじ頭の締め付け面A1
に環状溝11を形成し、この溝11内に装着することも
できる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明では
表示部が中空リングの中空部に封入されている結果、
該表示部にねじの締め付け力をほぼ均等に作用させうる
とともに、押圧によって前記中空リングが破壊して表示
部を漏出させることが可能になり、ねじ締めの確認を容
易に行える。
【0028】またねじ締付表示体は、螺具とは別個独立
して簡易に輸送等でき、また、表示部が中空リング内に
封入されて保護されることにより、取り扱い性をも向上
しうる。
【0029】また、請求項2記載の発明では、ねじ締め
付けにより、表示部が外部に漏出してねじ締めを確認し
うることに加え、前記表示部に含まれるマイクロカプセ
ル化した硬化剤と主剤とがねじの締め付けにより反応で
きかつ硬化するため、中空リング内での自然硬化を防止
しつつ螺具Cの弛み止め効果を確実に発揮しうる。
【0030】また、請求項3及び4記載の発明では、螺
具が前記いずれかの態様のねじ締付表示体を一体に具え
ることにより、施工作業の際、ねじ締付表示体を螺具に
装着する手間を省略でき作業の能率化を図りうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ねじ締付表示体の一部を破断した斜視図であ
る。
【図2】マイクロカプセル化を説明する概念図である。
【図3】ねじ締付表示体を螺具に装着する斜視図であ
る。
【図4】ねじ締付表示体を締め付けた状態を示す断面図
である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図8】ねじ締付表示体を螺具に装着した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ねじ締付表示体 2 中空リング 2A 中空部 2B 中心孔 3 表示部 A ねじ軸 B ナット D 被締付体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじの締め付けを表示するねじ締付表示体
    であって、円環状の中空部とねじ軸が通る中心孔を有す
    る中空リングと、前記中空部内に注填される表示部とか
    らなり、 かつ前記ねじ軸又はこのねじ軸に螺合するナットである
    螺具と、この螺具が締め付ける被締付体との間に介在す
    ることにより、ねじ軸、ナットを用いたねじ締め付けに
    より中空リングが押圧されて破壊し、外部から目視可能
    に前記表示部を漏出することを特徴とするねじ締付表示
    体。
  2. 【請求項2】前記表示部は、主剤と、この主剤との混合
    により硬化する硬化剤を封填しマイクロカプセル化した
    粒体とを含む有色剤であることを特徴とする請求項1記
    載のねじ締付表示体。
  3. 【請求項3】請求項1記載のねじ締付表示体を、締め付
    け面に一体に具えてなるナットである螺具。
  4. 【請求項4】請求項1記載のねじ締付表示体を、ねじ軸
    の頭部の締め付け面に一体に具えてなるねじ軸である螺
    具。
JP8058997A 1997-03-31 1997-03-31 ねじ締付表示体およびそれを具えた螺具 Withdrawn JPH10274224A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20040601